録画中継

令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会)
12月8日(金) 本会議 質問
未来クラブ
矢野 周子 議員
1 教育関連について
2 デジタル技術の活用について
3 障がい者支援について
◆38番(矢野周子君) (拍手) 皆さんおはようございます。未来クラブの矢野 周子でございます。12月定例市議会一般質問のトップバッターを務めさせていただきます。久しぶりのことに少々緊張しておりますけれども、よろしくお願いいたします。
 また、市民の皆様におかれましては、インフルエンザが流行していますので、うがい、手洗いなど、御自身でできることをしていただき、御協力をお願いしたいと思っております。
 では、通告に従いまして、一問一答の方式で質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 まず1項目め、教育関連について質問いたします。義務教育学校施設整備事業について質問いたします。
 1番目、義務教育学校をこのたび初めて設置されますが、どのような学校として捉えていらっしゃるのでしょうか。また、その特徴やよさをどのように考えられているのかを、分かりやすく御説明ください。
○議長(中島光浩君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康君) 皆さんおはようございます。それでは、矢野 周子議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
 義務教育学校とは、平成28年に制度化されました小学校から中学校の義務教育を一貫して行う新しい種類の学校でございます。
 義務教育学校の特徴といたしましては、一人の校長の下、一つの教職員組織で9年間の学校教育目標を設定して、系統的な教育を行うことができるなどが言われます。
 メリットとしては、中学校への進学の際に新しい環境での学習や生活に適応しにくい、いわゆる中1ギャップの解消。また、幅広い学年交流による精神的な発達や社会性の育成などの効果が期待されること。さらに、教職員間で情報が共有しやすくなることにより継続的な指導が可能になることなどが上げられております。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 少子化の時代に子供たちに寄り添った形でそういう一貫教育をしていくということで、期待をしております。これから少子化の時代に寄り添った学校にぜひしていただきたいと、要望させていただきます。
 2番目、倉敷市の下津井地区に義務教育学校を設置するに至った経緯についてお聞かせください。
 以前より、下津井地区の子供たちが減少傾向にあることは分かっていました。しかし、この機を捉まえて、義務教育学校を設置して開校することになった経緯や、義務教育学校とした理由についてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(中島光浩君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康君) 倉敷市では、倉敷市立小・中学校の適正規模、適正配置について一定の集団規模における学びを確保する観点から、過小規模校及び小規模校につきましては、通学路や施設面、地理的条件、地域コミュニティーなどを総合的に勘案しながら学校の統合や義務教育学校、または小中一貫型小学校・中学校の設置についての検討をこれまで行ってきたところで、本年7月に基本方針を策定いたしました。
 こういった中で、下津井地区につきましては、地域の一体性、近隣の学校との距離、児童・生徒数の実態に加え、令和4年10月に義務教育学校の設置に関する要望をいただいていることから、下津井地区の小学校2校と中学校1校を統合した義務教育学校を設置することとしたものでございます。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 地域の要望もあったということをお聞かせいただきました。
 次に、小学校と中学校を統合して義務教育学校を設置されるわけであります。例えば、小学校のトイレと中学校のトイレでは、身長や体格の違いから便座の変更が必要でしょうし、改修期間中の生徒たちが生活するクラスの確保なども考えていかなくてはならないのではないかと思っております。また、先生たちがいらっしゃる職員室についても、同じように人数分の確保が必要になってくるのではないでしょうか。
 倉敷市教育委員会として、どのような対応を考えていらっしゃるのかお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 下津井中学校を活用する義務教育学校の施設改修につきましては、小学生も使用できるようにトイレや手洗いを改修するとともに、教職員の増員に対応するため、職員室を拡張するなど必要な改修を行いたいと考えております。
 また、改修期間中は、生徒の学習環境への配慮と安全確保に努めてまいります。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 生徒の安全確保が第一でしょうし、また、トイレなども改修していただけるということなので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。スムーズな対応をよろしくお願いいたします。
 次に、統合されることにより、通学距離の問題が出て、遠距離通学を強いられる児童・生徒たちが発生してくるのではないかと思っております。そのような児童・生徒たちにどのような対応を考えられているのでしょうか。私自身は、小型バスなどの運行を考えていただき、児童・生徒たちの安全、安心な通学をと思います。
 私が住んでいる菅生学区でも、一番上のグリーンライフというところからは、行きは集団登校ですが、帰りはタクシーを利用しております。そういった形で子供たちの通学の安全、安心を考えていただきたいと思いますので、倉敷市教育委員会としてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(中島光浩君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康君) 本年7月に策定いたしました倉敷市立小中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針では、学校の統廃合などにより通学区域が広がり、通学距離が長くなる場合には、公共交通機関の利用や通学支援などについても考慮の上、児童、生徒の実態や地域の実情を踏まえた対応を必要に応じて検討することにしております。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) やはり子供たちの安心、安全が一番だと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 2番目、今後の適正配置についてお伺いいたします。
 倉敷市の中では、なかなか児童・生徒数が増加しない、増加していけない地域があると考えております。
 児童・生徒数が減少傾向にある地域における適正配置について、倉敷市教育委員会としてはどのようにお考えでいらっしゃるのでしょうか。お聞かせください。減少になってしまってからでは、遅いのではないかと考えております。倉敷市教育委員会としては、数年間の児童、生徒の推移については把握なさっていると感じております。倉敷市教育委員会としてのお考えをお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康君) 本年7月に策定させていただきました倉敷市立小中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針によりますと、過小規模校及び小規模校におけます集団規模の適正化の実施方策として、隣接する学校などとの統合、または義務教育学校などの設置を検討することとしております。
 過小規模校及び小規模校に該当する学校の適正配置につきましては、児童、生徒の環境変化への対応や通学の安全性の確保、それぞれの学校が持つ歴史や伝統、地域での多様な役割など様々な事情を踏まえながら、集団規模の適正化を図るため検討を行ってまいります。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 教育長がおっしゃるように、様々な地域の事情などがあることは分かりました。ぜひ今後について、子供たちのためにできるだけいい方向性でよろしくお願いしたいと思っております。
 3番目、学校体育館のバリアフリートイレについて質問いたします。
 教育施設課の方々が、日々、和式トイレを洋式トイレにするためにおのおのの学校を修繕していただいていることは本当に感謝している次第であります。しかしながら、避難所となっている学校の体育館について、市民の皆さんから要望がありました。私自身も台風災害のときに、菅生小学校に避難をして感じたことがありました。
 確かに、体育館のトイレは数年前に要望して、全学校洋式トイレがある状態にはなっております。それは、大半が据置き洋式トイレの状態であります。数年前のことではありますが、私の母は車椅子移動で、一昨年はほかの方も車椅子でしたが、トイレの中まで入ることはできませんでした。移動介助して、どうにか用を足すことはできました。体育館は、災害時の避難所となっております。計画的にバリアフリートイレを増やしていただきたいと考えます。
 高齢者人口は増える一方であります。児童、生徒の皆さんや先生方もけがをなさって、松葉づえや車椅子などが必要な事態も考えられるかと思います。体育館内、もしくは体育館の横に設置していただきたいと思います。倉敷市教育委員会としてのお考えをお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 小・中学校の体育館は避難所として使用されることがあるため、車椅子で使用することができる広いスペースのあるバリアフリートイレを整備することは有効であると認識しております。
 バリアフリートイレの設置には、設置スペースの確保や給排水設備などが必要となることから、これまで新増築を行う体育館についてバリアフリートイレを整備してまいりました。また、これまで倉敷市教育委員会では、校舎のトイレの洋式化を計画的に進めてまいりましたが、現在、体育館のバリアフリートイレについても、大規模改修時にも設置を検討し、可能な限り整備を進めているところです。
 倉敷市教育委員会といたしましては、今後も体育館へのバリアフリートイレの整備について、防災担当部署とも連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 少しずつは整備をしていっていることは分かりましたが、やっぱり小学校、中学校などの避難所となるところはそういう状態にある。そして、高齢者が避難してくる。そういう状況を考えますと、バリアフリートイレは必要だと思っております。できるところから、そして改修時にはそういったことをやっていらっしゃるということをお聞きしましたけれども、なかなか大規模改修する小学校、中学校ばかりではありません。避難所となっている学校はたくさんに及びます。やはり計画性を持ってやっていただきたいということを強く要望しまして、次に移りたいと思います。
 2項目め、デジタル技術の活用についてお伺いいたします。
 私は、ちょうど1年前の議会で、電子母子手帳について質問いたしました。前向きな御答弁をいただきましたので、早い時期に取り組んでいただけるのだろうと考えておりました。他市の状況などを見ていますと、子育て情報の収集や子育て相談などを、アプリを使用して行っているところが少しずつ増えている状況がありました。今回、伊東市長の提案理由説明の中で、倉敷市公式アプリを開始するお話がありまして、うれしく思いました。倉敷市では、今までにない住民の皆さんへの情報発信ツールとして期待をしていますので、よろしくお願いいたします。
 そこで、まず初めに、この倉敷市公式アプリでは、どのようなことが発信できるのかを詳しくお聞かせいただきたいと思います。
○議長(中島光浩君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織君) 倉敷市では、市民の皆様に市からのお知らせやイベント情報など役に立つ情報、そして利用者の方々の用途に合わせました情報の取得がしやすくなりますように、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用いたしまして、このたび、市の公式アプリを導入することといたしました。
 12月のもうすぐに、ダウンロードしていただけるようになる予定でございますけれども、このアプリでは、例えば、本庁や児島、玉島、水島の各支所市民課窓口の現在の混雑状況も確認することができ、それも見ながら、すいている時間に行きやすくなることや、図書の貸出予約、公共施設の予約、休日夜間の当番医の確認などを行うことができます。
 また、転入や転出の手続、パスポートの更新など、国のマイナポータルを用いて、オンライン手続につなげていくこともできるようになります。
 また、市立の学校園等への欠席や遅刻連絡を行う保護者連絡システムと接続して、もちろん登録等は必要ですけれども、これを簡単に使っていただくことができるようになります。
 そのほか、例えば、道路の破損箇所などにつきまして、倉敷市公式アプリの中の投稿機能を使って、破損箇所等を見つけた場合に、状況写真等を市にメールで添付して送っていただくこともできるようにしたいと考えております。
 市政情報や予約申請、それから保護者連絡、子育て、また、防災や安全、安心、ごみ、リサイクル、暮らし、地域の情報、広報、イベントなどなど、大きく、なるべく分かりやすく項目ごとに分けたところから入っていただいて、そして自分の必要な情報を見ていただける。また、そもそも、このアプリを皆さんが入れていただくときに自分が常に欲しい情報を選択することができますので、それにより、市からの情報がプッシュ型で来るということになり、市と市民の皆様を結ぶ市の大きな窓口になれるようにしたいと思っております。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 詳しい御説明をしていただきましたので、市民課窓口の混雑状況の確認や、新しいところでは道路の破損箇所を市民が投稿することもできるなど、詳細な機能があることが分かりました。しかし、そういった言葉だけでは、市民の皆さんに分かりづらいのかなと感じています。市民の皆さんがよく見るものは、広報くらしき、倉敷市のホームページだと思っております。それを活用して倉敷市公式アプリの画面など、目で見て分かるものを掲載していただき、詳しく説明していただければと考えます。そういうことを要望いたしまして、次の質問に移らせていただきたいと思います。
 倉敷市公式アプリのさらなる活用方法について質問いたします。
 倉敷市公式アプリについて様々な機能があることは分かりました。自治体が情報発信を行うアプリについては、次々といろいろなサービスが増えたりするので、バージョンアップしていくものだと考えています。
 そこで、今後のさらなる活用方法についてはどのようにお考えなのでしょうか。当局のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(中島光浩君) 渡邊企画財政局長。
◎企画財政局長(渡邊浩君) 倉敷市公式アプリは、市民の皆様と倉敷市をつなぐ新たなツールとして導入するものでございます。市民の皆様には、ぜひお手持ちのスマートフォン等にインストールしていただきたいと考えております。導入後には、アプリの感想や御意見、追加してほしい機能等の御要望について、毎年アンケート調査を実施する予定としております。
 まずは、より多くの方にアプリを入れていただけるように周知等に取り組むとともに、導入後も引き続き、新しい機能やサービスの拡充についての検討を行っていきたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 倉敷市公式アプリの活用が、様々な機会を捉えて行うことができることが分かりました。まずは、保護者の皆さんから活用して、その御家族の皆さんとか、次々と広がっていくのではないかと感じました。せっかく導入する倉敷市公式アプリが多くの市民の皆さんに利用、活用していただけるように、周知徹底していただきますことを要望させていただきます。よろしくお願いいたします。
 3番目、電子母子手帳アプリ導入のために予算を計上されています。昨年の12月議会で電子母子手帳の導入について質問し、それが今議会で予算計上されましたことはうれしいことですし、評価させていただきたいと思っております。
 そこで、その内容や開始時期についてお聞かせください。
 また、現在、少子・高齢化や核家族化の時代になってきております。御夫婦2人で出産、子育てをしている御家庭の方が多くなってきているのではないかと感じております。
 倉敷市で導入されることにより、どのようなことが期待されるのでしょうか。また、その効果についてはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。当局のお考えをお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織君) 電子母子手帳アプリについてでございますけれども、この点につきましては、市といたしましても子育て支援の観点から力を入れていきたいと思っております。
 議員さんはじめ、この議会の場でも、特に女性の議員の方々から、電子母子手帳を早く入れてもらいたいというお話を頂戴しておりまして、最初の段階にはまだ間に合っていないのですけれども、来年の3月中に運用できるように今準備を進めているところでございます。
 内容といたしましては、これまで議場等でも議員さんから、こういうものがあったほうがいいのではないかという案をいろいろいただきまして、市からの子育て情報の提供、妊婦健診や妊娠中の記録や乳幼児健診の記録、それから子供の成長記録、予防接種のスケジュール管理などの機能が入っているものを考えておりまして、このアプリを導入することでアラーム機能などをつけておけば予防接種を忘れなくて済むということや、市が配信する子育てのイベント情報や、その他子育て情報のタイムリーな確認もできるようになり、それから成長の記録を家族間で共有して、保護者の孤立感や不安感の軽減などにもつながるのではないかと思っております。
 もちろん、従来の紙の母子手帳も、そのまま子供さんに引き継いであげることができるという大きなメリットもあるわけでございますが、このアプリも活用することで、子育て支援につなげていきたいと考えているところでございます。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 細かに説明していただきまして、本当にありがとうございます。
 妊娠期から出産直後が一番大事なときだと、私自身は感じております。産後は、特に体調や精神面でも不安定な時期だと思います。私自身、振り返ってみましても、出産して1か月から3か月ぐらいまでかなと感じておりますけれども、そこで、このアプリを利用して孤立感や不安感が軽減され、今以上に子育てしやすい環境となることを期待しております。
 私自身も妊産婦さんとお話をして、相談してみたらと言っても、なかなか相談しにくいということを聞かされました。そういったときにこんなアプリが身近にあるということは、心強いと思います。そして、受診などでも、すぐ病院に駆けつけるのではなく、ああ、こうだったら大丈夫だなと自分での判断にもなろうかと思いますので、よろしくお願いします。また、家族ぐるみで子育てができる情報発信などに、しっかり取り組んでいただけることを要望させていただきます。
 次に、学校との連絡システムについて質問いたします。
 学校で使用する保護者連絡システムは、学校園と保護者双方の利便性の向上と負担軽減を図るために導入するものだと伺っております。その詳しい内容や、導入するに当たっての時期、その効果としてどのようなことが考えられているのでしょうか。その内容についてお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) このたび導入する保護者連絡システムは、学校園と保護者双方の利便性向上と負担軽減を図るために導入するもので、保護者からの欠席連絡や学校園からのお知らせ配信などの機能を有するものです。このシステムは、倉敷市公式アプリから利用することができ、今後、保護者へ利用登録をお願いした後、来年1月9日以降、各学校園で順次利用を開始する予定としております。
 このシステムの導入により、保護者がこれまで電話で行っていた欠席や遅刻の連絡をスマートフォン等から行うことで、保護者、教員双方の負担軽減につながると考えております。また、子供が持ち帰っていた学校からの文書を本システムで保護者に配信することで、スマートフォン等で閲覧できるようになり、利便性向上につながると考えております。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 学校と保護者の連絡ツールがスマートフォンでできることにより、双方の負担軽減につながっていくことが分かりました。しかしながら、対話の重要性もありますので、そういったサポートもよろしくお願いしたいと思います。
 3項目め、障がい者支援についてお伺いいたします。
 まず1番目、倉敷駅周辺の点字ブロック等についてお伺いいたします。
 私自身、視覚障がい者の方々との対話集会をする機会がありました。その中で一番の要望事項が、倉敷駅周辺の道路におきまして、グレーの点字ブロックを黄色に変えてほしいとのことでした。視覚障がい者の方、目に病気のある方はグレーの色だと分かりづらく、歩きにくくてつまずいてしまったというお話をお聞きしました。やはり、分かりやすく目印になるのが黄色だと言われています。
 黄色の点字ブロックは、岡山が発祥の地であります。皆さんがよく使われている倉敷駅周辺からでも、黄色の点字ブロックに変更していただきたいと考えます。そうすることによりまして、視覚障がい者の方々の安全が守られ、人に優しいまちづくり、倉敷市になっていくと考えます。誰もが安全に歩ける町にしていただきたいと思います。
 また、階段の最初と最後が分かるようにしていただきたいと思います。視覚障がい者の方が階段で転ばれたとのお話もお伺いしました。やはり危険なことは避けるべきです。最初の階段がここから、最後の階段がここまでというように、白杖で分かるようにしていただけたら転倒事故は防げるものだと感じております。当局のお考えをお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 倉敷駅周辺の市道には、視覚障がい者のための点字ブロックを設置しており、倉敷駅南側のロータリー近辺の市道につきましては、視覚障がい者の方に配慮した黄色の点字ブロックを設置しております。
 点字ブロックの色がグレーの箇所といたしましては、倉敷駅北側のペデストリアンデッキなどがありますが、今後、黄色など、周囲の路面との輝度比が大きいものに順次変更していきたいと考えております。
 また、階段部の最初と最後のステップ箇所につきましては、視覚障がい者の方の御意見を伺いながら検討してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 前向きな御答弁ありがとうございます。
 視覚障がい者の方、目が見えないことがどういうことかを、やはり考えていただきたいと思います。真っ暗な暗闇の中で一生懸命生きている視覚障がい者をサポートすることが、私たちの役目ではないかと思っておりますので、ぜひ障がい者に優しいまちづくりをしていただきたいなと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 2番目、市からの郵便物を郵送するときには、封筒に倉敷市から発送されてきたものだと分かるように、目印となるものを、感触で分かるようにしてほしいとのことで質問いたします。
 視覚障がい者の下には、様々な封筒が届きます。皆さんは、倉敷市から送られてきたものは重要だという思いでいらっしゃっています。視覚障がい者の方は封筒が届くと、電話で介助してくださる方を呼んで、その内容を読んでいただき、理解するのが日常だと伺っています。
 封筒というものは様々あります。視覚障がい者の方々との話合いの中で、郵便物で、特に倉敷市から郵送されてきたものは大事に思っているので、印を何か考えてほしい。ポツという一点でもいいんだということでお聞きしました。これが要望でありました。
 現在、封筒の在庫がかなりあることは理解しております。しかし、視覚障がい者の団体からの市民要望であります。しかも、目が見えず、点字に触ってから分かったり、介助者に読んでいただいたりして分かったりする。そういう状況下にあるわけであります。大事な封筒、急を要する倉敷市からのお手紙なのかもしれません。健常者では、分かりにくいことではありますが、視覚障がい者の方々のために、倉敷市としてサポート体制はできないのでしょうか。
 他市では、封筒を作成しているところがあります。角を切るとか、凹凸のあるシールを貼る。様々な方法があると思います。
 今ある封筒の在庫がたくさんあることは分かります。しかしながら、なくなるときまでには、大体見通しがあると思いますので、視覚障がい者の方にも分かるよう、凹凸のある統一した封筒を作成していただきたいと思います。人に優しい倉敷市、福祉の町倉敷市であるならば、あらゆるところに福祉施策を行き届かせていただきたいと思います。当局のお考えをお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 本市では、障害者差別解消法の趣旨を踏まえ、平成29年に職員対応要領を策定し、障がいを理由とする差別の解消を推進しているところです。その取組の一つとして、視覚障がいのある方へ書類を郵送する際、その郵便物に重要書類が封入されていることが分かるようにするため、重要書類と記載した点字シールを作成し、視覚障がいのある方から要望があった際に使用するよう努めております。
 引き続き、視覚障がいのある方に書類を送付する際の配慮として、本取組を継続するとともに、関係者及び関係各課にさらなる周知を図ってまいります。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 視覚障がい登録のある方へは、そういう方法で凹凸のあるシールを貼るなどして送られている。しかしながら、まだまだ不十分なところがあるのではないかなと私自身は感じておりますので、障がいがある方の把握をもっとしていただきたい。これは要望させていただきます。
 3番目、最後の質問になります。鍼灸施術券の枚数を週1回に増加をについて質問いたします。
 現在の枚数は、70歳以上の高齢の方に2週間に1回で、月2枚となっています。治療院に行った高齢者の方々は、先生方や待合で地域の皆さんとお話でき、コミュニケーションも取られているようです。高齢者の方々は、自宅に籠もりがちになっているとの状況もお聞きしています。私の地域でもそういった方々がいるので、なるべく公民館のイベントを月に1回したりしています。自宅から外に出て治療院に行き、先生から施術を受けて、元気になって自宅に帰っている。そんな状況もお聞きいたします。
 生き生きと健康で生きられるためにも、高齢者の生きがい対策のためにも、枚数を増加していただきたいと提案させていただきます。当局のお考えをお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 辻保健福祉局参与。
◎保健福祉局参与(辻一幸君) 高齢者はり・きゅう施術費給付事業は、市内に住所を有する70歳以上の高齢者で、運動器疾患及び末梢神経疾患によりはり、きゅうの施術が必要な人を対象に、施術券を交付し施術費の一部を助成することで、高齢者の健康の保持、増進を図ることを目的としております。
 受給資格者1人当たり月2枚、年間24枚を限度に施術券を交付しており、自己負担額は1回当たり500円としております。また、施術券は月4枚まで利用でき、交付枚数の範囲内で1週間に1回のペースで施術を受けることも可能となっております。
 一方で、年間の交付枚数を増やすことにつきましては、令和4年度の実績におきまして、交付した施術券の使用率が63%程度であることを踏まえると、施術券の交付枚数の増加は難しいと考えております。
 なお、外出機会の確保につきましては、ふれあいサロンへの助成等を行っているところであり、今後も様々な施策を通じて外出機会の確保に努めてまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 矢野 周子議員。
◆38番(矢野周子君) 少し残念な御答弁だなと思っています。施術回数が増えることによって医療費の削減にもつながり、明るい生活を送ることができるのではないかと考えております。施術回数の増加については、今後の課題として真摯に取り組んでいただければと強く要望させていただきます。
 倉敷に住んでいらっしゃる様々な方が元気にお過ごしいただけることを願いまして、今年最後の私の質問を終わらせていただきます。
 最後まで御清聴いただき、ありがとうございます。(拍手)
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