録画中継

令和4年第4回倉敷市議会(第3回定例会)
9月12日(月) 本会議 質問
未来クラブ
矢野 周子 議員
1 障がい福祉施策について
2 教育行政について
3 選挙に関して
4 トイレに関して
◆42番(矢野周子君) (拍手)こんにちは。未来クラブの矢野 周子でございます。本日最後の質問者になりました。
 質問に入ります前に、なかなか終息がつかず、感染力が強く、長引いている新型コロナウイルスに、患者さんに寄り添っていらっしゃる医療従事者の皆さん、なかなか思うように休みも取れず、一生懸命に対応していらっしゃる保健所をはじめとしました職員全ての皆さんに感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございます。
 では、通告に従いまして一問一答の方式で質問させていただきます。
 まず1項目め、障がい者福祉施策について質問いたします。
 1番目、日中一時支援についてお伺いいたします。
 まず最初に、ガソリン代の見直しをについて質問いたします。
 現在の送迎費は片道200円となっています。この値段も高い値段ではないと感じております。原油価格が高騰している状況の中、遠方までの送迎は大変厳しい状態になっております。安全のために、点検や整備費用も含めると、かなり大幅な赤字となっている状態だとお聞きしております。せめて原油価格が高騰している期間だけでも、送迎に係る費用を助成するなどの対応を考えてほしいと考えておりますけれど、当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 矢野 周子議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
 日中一時支援事業の送迎に係る委託料につきましては、生活介護事業などの介護給付費において、国が定めている送迎加算の報酬単価を参考に設定しております。
 国におきましても、現時点でガソリン代高騰による介護給付費の報酬単価の見直しが行われていないことから、日中一時支援事業の送迎に係る委託料につきましても同様の取扱いとしております。
 今後も国の報酬改定等の動向を注視してまいりたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) いろいろな分野でコロナ対策費用として補填がされていますけれど、倉敷市の事業として運営されている日中一時支援事業、せめてガソリンが高騰している期間だけでも補填がないというのは非常に残念なことだと考えております。コロナ対策交付金のいろいろなメニューというものはないのでしょうか、質問させていただきます。
○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 本市のガソリン等の高騰価格対策としましては、令和4年8月末が申請期限でございました原油価格高騰緊急経済対策補助金がございましたが、これは事業活動において多量の燃料油を使用する市内事業者が対象となっており、その事業規模から日中一時支援事業は要件に該当しておりません。
 日中一時支援事業に限らず、介護、障がいの事業所など、送迎等を行っている福祉事業所全体にガソリン価格高騰の影響が及んでおります。したがいまして、まずは報酬改定等、国の動向を注視してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) いろいろな事業、なかなか難しいということであります。この場合、せんだってガソリンの補助というのがあって、一旦ちょっとぬか喜びをしたのですけれど、あの事業はかなりのガソリンを使っていないと、トラックでもかなり台数を持っていないと補填がないということが分かりました。一生懸命行っている事業所が継続できますよう、またこうしたコロナ対策で苦労している福祉・介護事業所の皆さんのためにお願いがあります。
 伊東市長さんは岡山県市長会会長、そして全国市長会の副会長でもいらっしゃいます。全国の福祉・障がい者事業所が、引き続きそれぞれの地域で対応可能な制度になりますよう厚生労働省に全国市長会として要望していただきたいと思います。このままではコロナ対応と物価高騰対応で運営が厳しくなる事業所が全国で増えてくると考えます。一人一人に寄り添った政治を進めていらっしゃる伊東市長さんに、その思いを託したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 続いて2番目、有資格者の配置をについてお伺いいたします。
 この質問は今回で6回目となります。20年前にできた日中一時支援事業で、何の縛りもなく、次から次に立ち上げて増えているのが今の状況だと思っております。果たしてそれでいいのでしょうか。障がい児に対してどういった対応をしていいのか分からず、ただ見守りをしているだけの施設が増えているという状態があります。不安ではないでしょうか。大きな事故がないので問題になっていないのでしょうか。
 預かるだけのことから、日常生活を年齢の小さなうちにどのような対応をしたらいいのかを判断し、それを日常生活に組み入れていくことが大事なことではないかと思います。日中一時支援事業は、20年前のことを引きずっているように感じております。私は、倉敷市の障がい者施設で起こったことが忘れられません。子供たちにはちゃんとした対応をしてほしいのです。だからこそ何度も何度も質問しているのです。
 有資格者を配置していただき、その障がいに合った対応を小さなうちから行うことにより、見守りをしながらも障がい児に寄り添っていく環境は大事なことだと考えております。
 エリアも関係なく、届出があれば認可していくようなことも不思議でなりません。介護のように有資格者を配置しているところは加算し、配置していない事業所は減算するようなシステムを構築していただけたらと思っております。何か大きな事故があってからでは遅いと考えます。当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 日中一時支援事業は、障がい児を日常的に介護している家族などの一時的な休息や就労支援を目的として、障がい児の見守りを行う事業です。このため、専門的な療育、訓練を行う児童発達支援事業等とは異なり、従事する職員に資格は求めておらず、有資格者の配置の有無によって委託料に違いはございません。
 委託料につきましては、現在利用者の障がい特性や重症度等に応じて3段階に区分し単価を設定しておりますが、近年、医療的ケアや強度行動障がいなど、個々の状況に応じた細やかなサービス提供が求められてきております。このため、区分を5つに細分化し、より手厚い支援が必要な利用者の委託料は増額、比較的軽度で支援の必要性が低い利用者の委託料は減額するよう令和5年度から改正することとしており、今年度は事業所、利用者及び保護者等に改正内容を随時周知しているところでございます。この委託料改正等により、事業全体のレベルアップを図ることができるよう取り組んでまいります。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 医療的ケアや強度行動障がいのある方の委託料を増やして、軽度の方を減額するということでありました。評価できるというふうにも感じているのですけれど、この委託料改正というのは大きな事業所でないと難しいことではないかと感じています。ある程度重度の子供さんを預かるには、人員の余裕がなければ対応できないのではないでしょうか。
 日中一時支援事業は、倉敷市としての取組なので、事故もないようにするために最善策を取ってほしいと言い続けています。そのためにも、有資格者がいて、子供たちが笑って健やかに育っていく環境をつくってほしいと考えます。ある方は言っていました、寝ているだけでやっているところもあるのだよと。ただ預かるだけで、有識者のくくりは要らないという考え方が私には分かりません。再度お聞きしても答弁は一緒だと思いますので、大きな事故がないことを祈りたいと思っております。
 1つ要望させていただきます。
 障がい児の御家族の方々から、放課後等デイサービスがもう少し増設できたらというお話をお聞きします。今後について御検討くださいますよう要望させていただきます。
 3番目は、子供さんの実情に合った委託料の設定について質問いたします。
 日中一時支援事業では、子供さんの重症度によって区分が設定されています。その区分ごとに委託料が設定されているにもかかわらず、その実情に合っていないということもあり、問題になっていると伺っています。
 委託料の設定については、利用者さんの親御さんとの聞き取りが重要になっているとお聞きします。その上で、自宅と利用施設での状況を細かに把握することが大事なことではないかと思っております。区分設定をしっかりしてほしいと考えますけれど、当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 日中一時支援事業の委託料につきましては、食事や排せつ、衣服の着脱など、利用者の身辺自立に関する項目、対人関係の困難さや人をたたく等の他害行為、自分を傷つける等の自傷行為の有無や頻度など、行動面や情緒面に関する項目について、新規申請時及び年1回の更新時に保護者等から聞き取り調査を行い、その結果に応じて支援区分を決定し、その区分ごとに委託料を設定しております。
 利用者によっては保護者等からの聞き取りだけでは実態を把握することが難しいケースもあることから、区分決定後であっても、必要に応じて事業所での様子を保護者等と共有していただいた上で、再度聞き取り調査を行い、見直しを行っております。
 引き続き、実情に合った委託料となるよう丁寧な聞き取り調査、区分の設定に努めてまいります。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 家と事業所では、なかなか子供たちの行動が違うということもあります。より丁寧な聞き取りをし、区分設定をしていただきたいというふうに思っております。
 2番目は、ふじ園についてお伺いいたします。
 まず最初に、新しい施設となったふじ園の支援内容についてお伺いいたします。
 私が議員になった当初からふじ園には何回も行かせていただいておりますが、作業がずっと同じ内容で進められていると感じています。
 改めてお伺いいたします。
 これまでの支援内容はどのようなことを行ってきたのでしょうか。また、今後新しい取組をお考えであれば、その内容をお示しいただきたいと思います。
○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) ふじ園では、自立した日常生活を営むために必要な訓練を行う自立訓練と就労に必要な訓練、支援に加え、適性に応じた職場の開拓や就職後の職場定着のための支援を行う就労移行支援を実施しております。
 令和2年度からは炊事、洗濯等の生活能力の向上や敬語、職場マナーの習得を目的とした講座や実習をカリキュラムに追加するなど見直しを行ってきております。さらに、今年度はパソコンを使った入力作業と工業用ミシンを用いた本格的な縫製作業をカリキュラムに追加することとしております。
 引き続き、利用者に寄り添った支援となるよう努めてまいります。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 必要な支援を実施していると、敬語とかマナーとか、そういうこともやっている、今年度はパソコンを使った入力作業等、いろいろなことを追加していくということもお伺いいたしました。今後とも利用者に寄り添った支援をお願いしたいと思います。
 次に、アセスメントについてお伺いいたします。
 A型事業所を利用するに当たっては、倉敷市ではふじ園でのアセスメントを受けることが必須となっております。このことは倉敷流といいますか、倉敷市独自の取組であると思っております。他市ではない取組だと思っていますが、今後も継続していこうとお考えでしょうか、また現状はどのようになっているのでしょうか、その実績についてもお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) ふじ園でのアセスメントは、A型事業所の利用を希望する方に、その人の適性に応じた就労につなげることを目的に、平成30年4月から実施しております。
 取組内容につきましては、ふじ園が実施している自立訓練及び就労移行支援での作業内容を用いて、作業能力だけでなく作業への取組姿勢や支援者等との関わり方などについてもアセスメントを行っております。その後、アセスメント内容を踏まえ、関係する支援者でA型事業所での就労が適切かどうかや、今後の支援方法について協議を行うとともに、よりよいアセスメントになるよう必要に応じて評価項目などについて随時見直しを行っております。
 実績につきましては、平成30年度から令和3年度までに185名の方がアセスメントを受け、そのうち172名の方がA型事業所での就労に至りました。
 今後もふじ園でのアセスメントを通じ、利用希望者が本人の適性に応じたサービスで適切な支援が受けられるよう取り組んでまいります。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) これからも倉敷流といいますか、ふじ園でのアセスメントは続けていくということでありました。実績については、185名の方がアセスメントを受けて172名の方がA型事業所に就労されたことも分かりまして、これからも障がい者の方が適性に応じた企業に就職できますようサポートしていただきたいと思います。
 3番目、A型事業所についてお伺いいたします。
 最初に、A型事業所の現状をお聞かせください。
 B型事業所からA型事業所にステップアップしたい方や一般就労が困難で、訓練をするためにA型事業所を利用したいけれど、市内のA型事業所数や求人が少ないのでなかなか難しいとのお話を障がい者を抱えていらっしゃる家族の方からお伺いしました。
 A型事業所の数は現在どのようになっているのでしょうか。また、その現状をどのように分析されているのでしょうか、お聞かせください。
 9月10日の山陽新聞に、県内の就労継続支援A型事業所を利用する障がい者の8割超が同じ職場で働き続けたいと希望していることがアンケート結果で分かったとされ、障がい者の2割超が家計を支えている上でA型事業所が重要な役割を果たしていることが調査結果で分かったと分析されています。
 倉敷市としてのお考えをお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 就労継続支援A型事業所は、一般就労が困難な障がい者の就労に必要な知識、能力の向上のための訓練を支援する事業所で、現在市内に27か所ございます。ここ数年間は、経営改善のための事業所統合や不正請求による指定取消しなどで年間1から2事業所ずつ減少してきております。そのため、令和3年度から5年度を計画期間とする第6期障がい福祉計画におけるA型事業所の利用見込みを利用実績が下回っていることから、国の定める運営基準、特に生産活動収益で利用者の賃金を賄うという基準を遵守する適正な運営が見込まれるA型事業所であれば、新規指定で徐々に増やしていく方針としております。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 現在、A型事業所は27か所あるということが分かりました。市内にあるA型事業所の数は以前よりかなり減ってきていると感じております。
 しかし、障がい者の方の就労支援を考えると、A型事業所というのはもう少し増えるような仕組みを考えるべきだと思っております。倉敷市としては状況を踏まえ、どのような取組を考えているのでしょうか、お考えをお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 先ほどの御答弁でも申し上げましたとおり、本市では現在障がい福祉計画におけるA型事業所の利用見込み数を実績が下回っており、事業所の新規指定や既存事業所の定員増が必要な状況でございます。
 しかし、本市ではあじさい、フィルの事業廃止を踏まえ、令和2年度から制度を変更しており、新規指定申請等の事前協議時において事業者に積算根拠に基づく事業計画書の提出を求め、十分に精査した上で、生産活動収益で利用者賃金を賄うなど、適正な運営が見込まれる事業所に限り新規指定等を認めております。
 これまで制度変更後に3回の事前協議受付期間を設けましたが、適正な運営が困難と判断される事案があり、新規指定は1事業所となっております。
 本市といたしましては、生産活動収益で利用者賃金を賄うことが可能な事業を行い、かつ障がい者に対して適切な支援を行うことのできるA型事業所を今後も慎重に審査しながら指定してまいりたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 数年前のA型事業所のいろいろな問題を踏まえて、新しい取組をしているということが分かりました。障がい者の方が適切な支援を受けられる事業所を今後少しずつでも増やしていただけますよう要望させていただきます。
 2項目め、教育行政についてお伺いいたします。
 学校給食共同調理場についてお伺いいたします。
 未来クラブでも、連島に位置しております倉敷中央学校給食共同調理場に以前行きまして、説明を受けた後、実際に給食費をお支払いして試食させていただきました。おいしく調理されていて、会派全員完食でございました。
 その際に説明を受けましたが、各学校に運ぶ容器も保温性に優れ、調理員の方の負担軽減につながるような調理機も導入されていました。現在ある調理場の老朽化が進み、危険な調理場がたくさんあるので早急に改善していきたいと井上教育長はおっしゃっておりました。それをちょっと拝見させていただきましたので。これからできていきます(仮称)倉敷学校給食共同調理場及び(仮称)児島学校給食共同調理場の、現段階での進捗状況をお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 山陽ハイツ跡地に建設する(仮称)倉敷学校給食共同調理場につきましては、本年6月に優先交渉権者が決まり、契約締結に向けて交渉を進めてまいりました。このたび、仮契約を締結いたしましたので、今議会で御承認をいただくよう議案として提出しているところでございます。現在は事業者と設計の詳細協議を行っており、令和6年8月の稼働に向けた調整を進めております。
 また、旧海技大学校跡地に建設する(仮称)児島学校給食共同調理場につきましては、本議会で債務負担行為の御承認をお願いしているところでございます。今後のスケジュールといたしましては、来年2月に事業者の選定を行い、令和5年6月には事業契約の締結をしたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 大体の予定が分かりました。安心、安全な給食調理場ができることを願っております。
 次に、今後の方向性についてお聞かせください。
 倉敷市学校給食調理場整備に係る基本方針では、6,000食から8,000食規模の複数の献立ラインを有する共同調理場を市内に3か所程度設置し、安定的な給食提供ができることを目指すとしてあります。(仮称)倉敷学校給食共同調理場及び(仮称)児島学校給食共同調理場が発表されておりますが、次はどのエリアを考えられているのでしょうか、お分かりになれば、どこの範囲とかいうのがあれば、お聞かせいただけたらと思っておりますが、いかがでしょうか。
○副議長(塩津孝明君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 共同調理場の設置につきましては、倉敷市学校給食調理場整備に係る基本方針に沿って、今後市内に3か所程度整備することとしており、1つ目は山陽ハイツ跡地に8,000食規模の調理場を、次に児島の旧海技大学校跡地に6,000食規模の調理場を設置する予定で進めております。3か所目となる共同調理場につきましては、規模に応じた敷地面積の確保や配送の利便性などの条件を満たす候補地を全体的なバランスを見ながら検討してまいりたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) バランスを見ながら今後考えていきたいということでございますので、そういう時期が来ましたら発表していただけると思っております。よろしくお願いいたします。
 次に、食物アレルギーのある児童、生徒への対応についてお伺いいたします。
 今回の予算で、倉敷中央学校給食共同調理場で、食物アレルギーのある児童、生徒に代替食を提供するためのレトルト調理機購入費850万円が計上されています。このことは先進的な取組だと考えます。教育委員会としても、時間をかけて取り組んでいただいていると私は考えます。そこで、どんな対応を考えていらっしゃったのか、それをお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(塩津孝明君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 現在、倉敷市では文部科学省が示したガイドラインに沿って、平成29年に学校における食物アレルギー対応の手引を定め、乳、卵の除去食の提供のみ行い、代替食提供に当たっては食物アレルギー対応室があり、調理過程での安全性が確保できる場合のみ提供できることとしております。
 中央調理場では、現在アレルギー調理専用室で除去食の調理を行っておりますが、乳、卵以外のアレルギーを有する児童、生徒は、食べることのできない副食がある場合、家庭から代わりとなる代替食を持参している状況です。近年、食物アレルギーのある児童、生徒が増加傾向にあるため、中央調理場では家庭から代替食を持参することが必要な児童、生徒への対応についてどのように代替食を提供できるか、調理法や保管、配送などの安全面について検討してまいりました。このたび導入する予定のレトルト調理機は、安全性を最優先に考慮した代替食を調理するために活用したいと考えており、令和5年度には受配校への試行なども行いながら、具体的な献立作成や安全性を確保するための提供マニュアル作成などを進めます。
 アレルゲンを有する児童、生徒への代替食提供は、アレルギー対応の大原則である安全性最優先で慎重に進めてまいりますとともに、これから整備する共同調理場でも同様な対応ができるよう調整していきたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 子供さんが食する給食のことですので、再質問をちょっとさせていただきます。
 代替食提供は、安全性最優先で慎重に進めてこられたということですが、今までどのような検討をしてこられたのでしょうか、もうちょっと具体的にお示しいただければと思いますが。
○副議長(塩津孝明君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 毎日代替食調理を行う従来の手法では、専用調理員の配置が毎日新たに必要になることや、1日の献立で対応できるアレルゲンの種類に限界があるので、対応できる児童・生徒数を増やすことが難しいという課題がございます。
 また、少量多種のアレルギー対応食を提供するには、調理場においてアレルギー対応作業を明記した調理指示書、作業工程表を別途作成するだけでなく、取り違えによる事故を防止するため、調理場から対応児童に届くまでの管理体制の調整なども必要となります。
 これらの課題を踏まえ、安全、安心に代替食を調理し、提供することができ、将来的に専用室がない自校方式の学校へも提供が可能な手法として、冷凍技術の活用やレトルトと呼ばれる高温高圧調理など、様々な検討をしてまいりました。
 レトルト調理機を利用した代替食提供は、少量多種の調理に適しており、長期常温保存なので冷蔵冷凍庫などが不要であること、調理時の加圧加熱殺菌により細菌の繁殖などがないことから、保存料、殺菌料を使用しなくても済むという特徴がございます。飲食業界においても、食品ロス対策につながる活用方法として、近年注目されてきているところでございます。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 全国でも本当に先進的な取組だと思っております。また、年月もかけてデータもしっかり取りながら進めてきたということをお伺いして安心しました。倉敷市の学校給食が安全、安心を考え、新しい調理法も取り入れながら、ひいては食品ロス軽減にもつながると評価させていただきたいと思います。
 また、保護者の皆さんからも喜ばれる対応ではないかと思っております。
 これから、子供たちのためにおいしい給食提供を頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
 4項目め、選挙についてお伺いいたします。
 選挙に関しては、何年も期日前投票所を商業施設にということで提案させていただき、イオンモール倉敷での期日前投票が実現しております。選挙のたびごとに利用者も増え、充実してきたのではないかと感じております。
 そこで、各投票所にいらっしゃる立会人の方々は、最終日が20時までの時間ですと、開票作業の行われる水島緑地福田公園体育館にタクシーで持ち込み、帰宅時間は、場所によっても違うと思いますが、22時を回るとのことでした。
 そこで、議長さんのお許しをいただき、データを入れさせていただいておりますので、御覧いただきたいと思います。
 このデータを見て分かりますように、倉敷市、岡山市の一部、早島町以外は最終日は午後6時までで、時間短縮になっています。立会人の平均年齢も高年齢化し、70歳から80歳が近い方というふうにお伺いしております。体力的にも、また年齢的なことを考えても、投票時間の見直しをすべきではないかと思っております。
 倉敷市にとりましても、よく経費削減、費用対効果を考えろと言われておりますけれども、18時までの時間短縮を提案したいと思います。そうすることによって、すぐにすぐはなじまないかもしれないですけれど、これだけの岡山県下の市町村が18時になっているわけですから、それは有効だと思っております。18時までの時間短縮を提案したいと思いますけれど、当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 大熊選挙管理委員会委員長。
◎選挙管理委員会委員長(大熊裕司君) 当日、投票所の閉鎖時刻を繰り上げることにつきましては、開票結果の早期確定、選挙執行に係る経費負担の抑制及び地元の方などが役割を担っている投票立会人等の身体的負担の軽減というメリットがある一方で、選挙人の投票機会を少なくしてしまうというデメリットもあります。
 先般の参議院議員通常選挙におきまして、本市の場合、当日午後6時以降の投票者数は1万4,744人で、当日有効者数の約15%の方が、また午後7時以降では7,097人で、約7%の方が投票を行っておりまして、夕方以降の需要も少なくない状況にございます。
 このため、現時点におきましては実施について慎重にならざるを得ないと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 今の時間が20時だから、多分そういうふうになっていると思います。ほかのところは18時にすると、やはりそれに合わせて投票に行くと私は思っております。期日前投票というのもどんどんどんどん充実しつつありますし、岡山県下の状況も鑑みて、近々の選挙に向けて、いつも言われる費用対効果も考えて、早期に検討していただけますよう強く要望いたします。よろしくお願いいたします。
 4項目め、最後の質問になります。
 トイレに関して質問させていただきます。
 コロナ禍で、トイレは最重要課題であると考えております。そのためには、トイレの洋式化、自動手洗いの推進が必要であると言われております。
 洋式トイレのほうが和式トイレより飛沫が飛ばず、洋式トイレで、かつ蓋つきトイレのほうがよいと言われております。
 また、コロナ禍におきまして自動手洗いの推進が必要だと言われております。
 また、屋内でのトイレは暖房便座や温水洗浄便座を整備していくべきと考えております。
 まずは、利用頻度の高い倉敷市民会館をはじめとした文化施設の状況をお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織君) 倉敷市の文化施設におけますトイレの洋式化でございますけれども、これまで計画的に進めてくることができておりまして、洋式化率は市民会館が75%、そして倉敷市芸文館が69%ということで、文化施設全体では73%となっている状況でございます。
 併せて手洗いについては、倉敷市芸文館の手洗いについてですけれども、78基あるうちで74基が手動でありまして、それから玉島文化センターの27基はこちらは全てが手動となっております。
 それで、今回コロナウイルス感染症の防止対策として、非接触型の手洗いに更新するための経費を計上しているところでございます。この整備によりまして倉敷市の文化施設におけるトイレの手洗いについては、非接触型のものでほぼ自動化できることになる状況でございます。
○副議長(塩津孝明君) 矢野 周子議員。
◆42番(矢野周子君) 全国女性会議が開催されましたときにも大分トイレの洋式化をしていただきまして、それから後、洋式化が進んだと私は記憶しております。以前要望しました文化施設のトイレの洋式化が本当に計画的に行われているということ、高く評価させていただきたいと思います。
 そして、このたびのコロナ対策として非接触型手洗いの早急な対応については、高く評価させていただきたいと思っております。
 最近、特に女性の方々からトイレの洋式化についての要望をお聞かせいただく機会が多くなっております。皆さんが気持ちよく使っていただけるトイレの洋式化、温水洗浄便座、暖房便座、対応をさらに推進していただくことを要望させていただき、今回の私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
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