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平成28年第5回倉敷市議会(第4回定例会)
12月6日(火) 本会議 質問
日本共産党倉敷市議会議員団
田辺 昭夫 議員
1 予算編成について
2 市立高等学校の充実を
3 障がいのある子どもたちの特別支援教育の充実を
◆35番(田辺昭夫 君) (拍手)日本共産党倉敷市議会議員団の田辺 昭夫でございます。
 通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。
 1点目は、予算編成についてであります。
 初めに、平成27年度決算についてお尋ねいたします。
 まず、平成27年度決算全体について、どのような評価、認識をされているのか、お聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 竹内企画財政局長。
◎企画財政局長(竹内道宏 君) 平成27年度決算の認識ということでございますが、一般会計の決算状況につきましては、歳入決算額が対前年度比約68億5,000万円増の約1,894億円、歳出決算額が対前年度比約45億3,000万円増の約1,818億円と、いずれも過去最大となりました。この中で、平成27年度決算での主な財政指標につきましては、実質公債費比率が6.9%で前年度より0.3ポイントの改善、将来負担比率が49.5%で前年度より7.5ポイント改善しております。さらに、経常収支比率につきましても85.1%で前年度より3.3ポイント改善するなど、いずれの財政指標も改善しておる状況と、このように考えてございます。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 全体として大変健全な財政だということでありまして、これは評価をさせていただきたいと思います。
 今議会の予算書と一緒に配られている「倉敷市の財政」、これの中で平成27年度決算の概要というのがございます。この中にこう書かれています。一般会計では、収入が1,893億円余、支出が1,818億円余で、65億6,900万円の黒字となっている。その要因は、市税や地方消費税交付金などで予算額を上回る収入があったことや、支出において、学校建設費などで不用額が生じたことによるものとしております。
 そこで、改めて伺いますが、66億円近くの決算剰余金が出た理由は何でしょうか。
○議長(原田龍五 君) 竹内企画財政局長。
◎企画財政局長(竹内道宏 君) 平成27年度決算剰余金約65億7,000万円が生じた主な要因についてでございますけれども、歳入におきましては、地方消費税交付金が約9億1,000万円、市税が約9億円、地方交付税が約3億4,000万円、収入額が予算額を上回ったこと。次に、歳出におきましては、小・中学校校舎等耐震化事業で約24億3,000万円、職員給与費で約1億3,000万円などの不用額があったことによるものでございます。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 決算は、ある意味では本当に決算の結果ですから、結果としてそうなったということについては、今おっしゃったとおりだというふうに思います。しかし、いわゆる見方とすればですよ。黒字になったということで、健全経営をやっているという見方もできます。その一方で、基本的に財政の原則というのは単年度会計ですね。その年度に集めたものはその年度に使うという、これは原則だというふうに私も理解しております。
 そういう意味でいくと、ちょっと資料の2というものをつけさせていただいているんですけれども、決算剰余金の推移であります。これ見ていただくとわかりますように、平成20年度までは大体10億円か20億円ぐらいの決算剰余金であったものが、伊東市政になってから、かなり多額の決算剰余金が生まれているということであります。こうなってくると、決算剰余金は法律で、2分の1以上は財政調整基金に組み入れると、また市債の償還に充てるということになっているわけですけれども、そのことによって結局、財調がまた膨れ上がってくるということで、現在財調は125億円ということで、伊東市政発足時55億円から比べると2倍以上にふやしているわけであります。毎年黒字を生み出し、そして貯金がどんどんふえていくと。これは評価するという見方もあります。しかし、その一方でですよ。現場では、私たちがさまざまな要望、市民の皆さんが要望を出すと、「予算がなくて」、「予算が厳しくて」と、こういうふうになるわけですね。これは市民の目線から見たら、ちょっと理解できないんですよ。これ、どう説明されるんですか。
○議長(原田龍五 君) 竹内企画財政局長。
◎企画財政局長(竹内道宏 君) まず、決算剰余金がふえたことで、特に財政調整基金が積み上がったことについての御質問、これについてお答えさせていただきます。
 特に歳入が予算額を上回ること、これはいいんですけれども、歳出の不用額が多いと。不用額が多くなっているのも一つの要因かと思います。不用額というのは、仕事をしなくて余ったものはだめなんですけれども、あくまで担当課の節減努力、例えば今回の小・中学校校舎等耐震化事業は100%達成して、かつ入札残が出たものでございまして、こういう入札残による不用額とかは、昔は予算の使い切りという形で予算消化という観点もありましたけれども、今倉敷市はできるだけ節減して、できるだけコストを抑えて、結果的に財政調整基金がふえるのであれば、それは私どもとしては、財政としては非常に望ましいことだと、このように理解しております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 言われたこと、私もそれは理解をしております。しかし、その一方で、やはり予算がない、予算がないというのは、これはいかがなものかと。
 例えば、各支所の建設課に令達されている予算がありますよね、これは土木費とか農林水産費という形で令達されていますけれども、例えば平成24年、これ総額で21億2,764万2,000円なんです。平成27年度は17億2,331万6,000円になっているわけです。いろんな要因があると思いますよ。しかし、支所での建設費とか土木費とか農林水産費、まさに身近な事業ですよ。この予算がやはりきちっと確保されていないと。一般的に考えてですよ。こういうふうに、例えば入札残であっても、そういうものが出てきた。そういうものが出ることが予測されて、ある意味ではわかる時期もあるわけです。そうすると、例えば補正予算で今まで組めなかったけれども、それを補正予算でやっぱり組んで、そういうものに対しては応えていくというのが、私は、本来のあり方ではないかというふうに思うんです。
 そこで、続いて11月補正予算についてお尋ねいたしますが、これもちょっと資料をつけさせていただいておりまして、資料1の①と②です。今年度の11月補正予算、12月補正予算という言い方もありますけれども、これは議会事務局の御協力を得てつくっていただいた資料なんですけれども、平成8年からこの12月補正予算がどうなっているかという金額で、一番右側が、いわゆる補正額から国庫支出金、県支出金を除いた額として出して、幾ら計上しているかという予算額ですけれども、1,833万9,000円ということで、見る限り過去最低の額になっているわけです。
 さっき決算状況がそういう状況であって、しかも、ことしは当初予算が骨格予算であったと。6月、9月で肉づけをしたと。今いろんな要望を出すと、それでも現場では、ことしは予算ありませんということになっているわけですよ。それは多分よく御存じのはずです。その中で、12月補正でこれしか予算をつけないというのは、到底理解できないんですけれども、その点についてお伺いいたします。
○議長(原田龍五 君) 竹内企画財政局長。
◎企画財政局長(竹内道宏 君) 補正予算でございますが、御承知と思いますが、地方自治法のほうで補正予算とは、予算の調製後に生じた事由に基づきまして、既定の予算に追加その他変更等を加える必要が生じたときは、補正予算を編成すると。9月補正予算でも繰越金も出ましたので、単独公共事業の追加分など市民生活に密着した事業は追加をしております。このたびは、11月補正は9月補正予算編成以降に生じた事由ということで、特に国の補正予算に対応した事業費が中心になっている。こうした考えで編成したものでございます。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 市民の目線で見ると、要は皆さんがさまざまな要望を出すと、予算がないというふうに言われると、倉敷はやっぱり財政は赤字なんだなというふうに思う方が多いんですよ。しかし、今この中に書かれているように、市は一般会計の中で、黒字か赤字かという表現がいいのかどうか、私わかりませんよ。そういう表現が正しいのかどうか、わかりません。しかし、市の説明書でも書いているので、黒字だという中でですよ、そういう市民の切実な声に応えていくというのが本来の予算のあり方で、市民の皆さんは何も大きな黒字を出して、貯金をしてもらうために税金を払っているわけじゃありませんから、やはり大切な税金はしっかり市民のために使ってほしいということを申し上げて、次の来年度予算編成についてお尋ねいたします。
 日本共産党は、今市民アンケートを実施いたしておりますけれども、その中で、「以前より生活が苦しくなった」と答えた人が56.5%に上り、市政に取り組んでほしいこととして、「国保、介護保険の負担軽減」、「障がい者の支援」、「子供の医療費の無料化の拡大」、「生活道路の整備、防災、地震対策の強化」、こういったものが上位を占めております。
 このアンケートに基づきまして、先日伊東市長に対して日本共産党倉敷市議会議員団として予算要望、予算編成に当たっての80項目余りの申し入れをさせていただいたところでございます。ぜひ来年度の予算編成に当たっては、市民の暮らしを守ることを基本に積極的に取り組まれることを求めますが、市長の予算編成に当たっての考え方とあわせてお示しをいただきたいと思います。
○議長(原田龍五 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) まず、来年度の当初予算編成に当たっての基本的な考え方につきまして、御答弁をさせていただきたいと思います。
 予算編成に当たりましては、景気の変動等の状況の中で、市税の収入がどうなるかということなど、全般的な面を見る必要があるというふうに思っております。
 まず、景気の変動により市税が増収になるか減収になるか、なかなか今現状でその楽観的な見込みというところまでは難しいところも多いかとは思っております。そして、合併算定がえの段階的な縮減ということによります地方交付税への影響ということがあるかと思っております。そして、これは市民の皆さんの安全・安心を守るという面で、歳出面につきまして、社会保障関係経費がやはり増加をしていく。そして防災・減災対策事業費というものは、市民の皆様の生命、身体、財産を守っていくという面で非常に重要なものでありまして、その予算の確保が必要であります。また、公共施設等の老朽化に伴います修繕、更新の経費、ライフサイクルコストなども考えまして、その分を行っていく必要があるということ。それから、将来に向けた社会資本への対応などなど、いろいろな課題があるというふうに思っております。
 その中で、来年度の当初予算の編成方針の中では、1つには、倉敷市第六次総合計画の着実な推進、そして倉敷みらい創生戦略への積極的な取り組みということが大きな柱になるというふうに思っておりますし、また来年度の総合計画の中で特に重点的に取り組む必要がある施策についての事業、倉敷みらい創生戦略事業、そして市長公約の関連事業、また都市・生活基盤等整備事業に重点的な予算配分を行うということで、予算編成方針を進めてきているところでございます。
 そして、財源といたしましては、もちろん増収になった部分も活用し、また行財政改革プラン2016の着実な推進によりまして得られました財源について、効果的に、そして効率的な財政運営というものが必要だと思っております。そして、来年の2月には3市合併50周年を迎えますので、来年1年間の中で倉敷市50周年記念事業というものに向けまして、来年の予算の中に入ってくるものでございますので、このあたりのところをよく踏まえながら、平成29年度の予算編成を行っていきたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 最初に申し上げましたけれども、今市民の皆さんから寄せられる声というのは、やっぱり本当に暮らしが大変という声です。年金が今度下がるというようなこともありますし、いろんな法案が出ているということもありますが、これからどうやって暮らしていこうかという、将来に対して本当に不安が広がっている。それをやっぱり市が行政として、本当に市民の暮らしを支えるということを基本にした予算編成を、ぜひ行っていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 通告の2番目に移らせていただきます。倉敷市立高等学校、定時制高校についてであります。
 倉敷市内には現在、精思、工業、倉敷翔南、玉島、真備陵南、5つの市立高校、定時制高校があり、5月1日現在で780名の生徒が学んでいます。定時制高校は、かつてのように働きながら学ぶという状況から、さまざまな困難を抱えた生徒の学び直しの場へと、その役割が大きく変化しております。
 文部科学省も、定時制高校についてこのように記述しております。近年では、働きながら学ぶ勤労青年の数が減少する一方で、中途退学経験者、中学校までの不登校経験者など自立に困難を抱える者、過去に高等学校教育を受ける機会がなかった者等、多様な学びのニーズへの受け皿としての役割を果たすとともに、不登校・中途退学経験者等への学び直しの機会の提供など、困難を抱える生徒の自立支援等の面でも大きく期待されていると、このようにしているわけであります。
 そこで、倉敷市として市立高等学校、定時制高校の役割についてどのように認識しているのか、まず基本的な考え方をお聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 市立高等学校の充実をのうち、市立高校の役割をどう認識しているのかについてでございますが、現在岡山県内の公立の定時制高等学校は11校ございまして、そのうち県立が、岡山市に1校。市立が、倉敷市に5校、高梁市に2校、玉野市、備前市、井原市に1校ずつとなっております。倉敷市は定時制高等学校教育の充実に力を入れており、県内の約半数の定時制高等学校を設置しております。その内訳につきましては、夜間が2校、昼間1校、昼夜間部併設が2校となっており、学科につきましては、普通科、商業科、工業科、総合学科と、生徒の生活スタイルや興味、関心に応じた特色ある教育を行っております。
 議員御指摘のとおり、かつての定時制高等学校のような、地元の企業等に就職し、働きながら学ぶ生徒たちの減少から、現在の倉敷市立高等学校は、中学校のときに不登校であった生徒、特別な支援を必要とする生徒、他の高等学校を中途退学した経験を持つ生徒など、多様な生徒も入学をしております。そのような状況の中、生徒一人一人を大切にしたきめ細かい指導がなされており、中学校のときに不登校であった生徒のうち、高校入学後、出席状況等で改善の見られる者が7割程度という高い成果を上げております。
 また、定時制高等学校には幅広い学力層の生徒が在籍しておりまして、義務教育段階での学習内容が十分身についていない生徒に対しましては、基礎的な学習事項を復習する時間を設けたり、少人数指導やチームティーチング等によりまして、個々の生徒へのきめ細かい授業を展開したりすることで、学び直しの場ともなっております。その結果、毎年約9割の生徒は高校の卒業資格を得て進学あるいは就労しており、定時制高等学校は子供たちの社会的自立にとって大きな役割を果たしていると認識しております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 子供たちの社会的自立にとって大きな役割を果たしているというお話でございました。
 中学校時代に大変さまざまな困難を抱えていて、なかなか学校に行けなかったお子さんがおられて、その子が一生懸命市立高校を受験されて、今通っていると。先日もお話を聞いていたら、学校が非常に楽しいと、友達もできたということで頑張っている姿を見て、本当にうれしく思っております。市立高校での教育の実践というのが非常に大きな成果を上げているというふうに思っております。
 そこでお尋ねいたしますが、今後の方向性についてであります。
 倉敷市では、「倉敷市立高等学校教育体制等の整備について」という中間まとめを平成28年2月2日にされております。そこでは、「岡山県高等学校教育研究協議会の協議が進み、その協議内容の方向が固まった段階で、本検討委員会を再開する」ということで、とりあえず停止しているという状況です。
 私は、県との協議は、当然これは必要だと認識しておりますけれども、倉敷市立の高等学校ですから、そのあり方については、市が主体的になって検討すべきだというふうに思いますけれども、その点についてお考えをお聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 県任せにせず、市としての今後のあり方の検討をについてでございますが、現在の倉敷市立の定時制高等学校の運営につきましては、岡山県教育委員会と倉敷市教育委員会が分担して実施をしております。岡山県教育委員会は、収容定員に応じた県費負担教職員を、それぞれの定時制高等学校の実態に合わせまして適材を適所に配置しております。倉敷市教育委員会は、設置者として施設管理と服務監督、学習内容及び方法の指導を行っております。このような実態から、岡山県教育委員会と連携・調整を必要とする部分が多く、とりわけ近年の子供の数の減少にかかわる各校の収容定員につきましては、倉敷市だけではなくて、県全体の問題として捉える必要があると考えております。
 倉敷市教育委員会では、平成26年度から平成27年度にかけまして倉敷市立高等学校教育体制等検討委員会を立ち上げ、倉敷市立高等学校の現状を踏まえつつ、今後の倉敷市立高等学校の望ましいあり方や求められる教育内容について協議を重ねてまいりました。今後も岡山県教育委員会と連携・調整を図りつつ、倉敷市として市立高等学校教育の充実に向けて検討を進め、岡山県高等学校教育研究協議会の協議内容の方向性が固まってきた段階で、生徒や保護者、地域のニーズに応えられる倉敷市ならではの高等学校の整備に向けて、あり方の協議を深めてまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 高教研の検討結果が出るのは来年12月というふうにお聞きしております。井上教育長はここの副会長を、多分なさっていらっしゃるんだというふうに思いまして、議論に当然加わられるということですので、この市の中間報告の中でも、学校再編、統廃合という問題も検討課題の中に上がっているようでありますが、私は安易な統廃合を進めるのではなくて、やはり先ほど述べられた市立高等学校、定時制高校の果たしている役割をしっかり認識していただいて、その役割が果たせるように、充実する方向での整備を進めていく。1年間あるわけですから、市教委としてもしっかり議論していただいて、そういう議論がなされるように強く求めておきたいと思います。
 次に、市立高等学校での学ぶ環境の整備について4点、これは一括してお尋ねいたします。
 1点目は、耐震化であります。今、小・中学校については耐震化がほぼ済んでいるわけでありますけれども、市立高等学校は、まだ耐震診断すらできていない学校があると聞いております。市立高等学校は昭和20年代に創設された学校が多く、老朽化がかなり進んでおります。とりわけ耐震化は生徒の命を守るという点で、まさに喫緊の課題だというふうに思いますが、いかがでしょうか。
 2点目は、ICT機器の整備充実についてであります。現在、小・中学校には、大型テレビ、プロジェクターなどは各教室に配置されていますが、市立高校での整備はどうなっているでしょうか。普通教室への教材提示装置やプロジェクター等の整備、これが必要だと考えますけれども、見解をお示しいただきたいと思います。
 3点目は、エアコンの設置です。市では、中学校3年生及び中学校の特別支援学級にはエアコンを設置しました。市立高校の設置の方向、これはどうなのかということであります。ある学校では午後4時の時点で、7月、9月の教室の気温が36度になるというお話をお聞きいたしました。これでは本当に学ぶ状況ではないと思います。学校の現状やさまざまな困難を抱えた子供たちも通っている学校でありますから、その子供たちの実態も踏まえて、整備計画を検討すべきだと思いますけれども、お考えをお聞かせください。
 4点目は、スクールソーシャルワーカーの有効な活用についてであります。先ほど申し上げたように、市立高校にはさまざまな困難を抱えた子供たちが通っています。スクールソーシャルワーカーというのは、子供の家庭環境による問題に対処するために、児童相談所との連携だとか教員を支援したりする福祉の専門家であります。現在、岡山県の事業として、問題行動や特別な支援が必要な児童・生徒への家庭にスクールソーシャルワーカーが派遣されて、保護者や生徒に直接支援を行うことによって家庭環境の改善に大きな成果が上がっていると聞いています。今後、市立高等学校においても、このスクールソーシャルワーカーの活用がより一層進むように、さらなる充実を求めるものでありますが、その見解をお示しください。
 以上4点、一括してお答えいただきたいと思います。
○議長(原田龍五 君) 中原教育次長。
◎教育次長(中原誠二 君) 市立高等学校の学ぶ環境の整備についての中で4点の御質問いただきました。
 まず、建物の耐震についてでございますが、倉敷市教育委員会では、市立高等学校の耐震化につきましては、生徒の安全のため重要なことであると認識しております。先ほども教育長が申し上げましたが、現在、岡山県高等学校教育研究協議会で今後のあり方を協議しているところでございます。倉敷市教育委員会といたしましては、その方向性も踏まえながら、市立高等学校の教育体制等を検討する中で、建物の耐震化についても考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、ICT機器の整備の充実についてでございますが、市立高等学校のICT機器の整備につきましては、全校一律ではなく、普通科、商業科、工業科、総合学科など、それぞれの学校の学科等に合わせてコンピュータ教室等の整備を行ってまいりました。普通教室の教材提示装置やプロジェクター等につきましては、各学校が独自に整備を行っている状況でございます。倉敷市教育委員会といたしましては、市立高等学校の普通教室へのICT機器の設置について、おのおのの学校の実情に合わせて検討してまいりたいと考えております。
 続きまして、市立高等学校のエアコン設置についてでございますが、倉敷市教育委員会といたしましては、平成28年6月までに中学3年生と特別支援学級にエアコンを設置し、7月から運用を始めたところであります。現在、7月から9月までの運用について検証を行っている段階でございます。このような状況の中で、市立高等学校のエアコン設置につきましては、いまだ検討が進んでいない状況でございます。
 なお、通学をされている生徒の実態を見ながら個別な対応が必要となる場合には、検討してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、スクールソーシャルワーカーの有効な活用についてでございます。
 スクールソーシャルワーカーは、社会福祉士等の資格を有し、学校や家庭での生活等に問題を抱える児童・生徒の家庭を直接訪問し、保護者や児童・生徒と面談をしたり、福祉等の関係機関との連携を進めたりすることで、その問題解決への支援を主な役割としております。市立高等学校への派遣は、平成26年度が8件、平成27年度が3件、本年度11月末までに3件となっております。倉敷市教育委員会といたしましては、市立高等学校の生徒や家庭からのニーズは少なくないと考えており、今後も学校が生徒の抱える問題や家庭環境等の実態把握に努め、各学校がスクールソーシャルワーカーを積極的に活用するよう指導してまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 耐震化の問題についてお尋ねをいたしたいんですけれども、これはやはり、まさに命にかかわる問題で、先ほど高教研の結果を踏まえて、また検討委員会の結果ということですけれども、先ほどお話ししたように高教研の結果というのは来年12月ですから、そこからまた市が検討するわけでしょう。そんなに待っていられない課題なんですよ。この間、鳥取県中部地震もありましたし、地震が今頻繁に起きている。私が言っているのは、耐震診断すらまだできていない。耐震診断では1次診断、2次診断、3次診断もあるわけですかね、いわゆるそういうことも全然やられていない。少なくともですよ、耐震診断をやらないと、これはいけないでしょう。その上でどうするかということを検討しないと。それを来年12月のまた先にその検討をやるという中に地震が起きて、それはもう、中には木造校舎もあるわけですから、これは大変な危険がやっぱり伴ってくるわけですから、少なくともそういうことに一歩踏み出さないと、来年の12月以降にまたそれを検討するということでは、私は絶対いけんと思いますよ。これについてお伺いいたします。
○議長(原田龍五 君) 中原教育次長。
◎教育次長(中原誠二 君) 耐震診断等も早期にするべきではないかという御質問でございますが、先ほども申し上げましたが、現在協議を行っている岡山県高等学校教育研究協議会での方針、またその方向性なども踏まえながら、教育体制を検討する中で、建物の耐震化等につきましても考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 私の質問の意味をわかってください。検討結果は来年12月に出るんでしょう。それからまた倉敷市が検討するわけでしょう。少なくとも耐震診断はやってしかるべきじゃないですか。今の答弁は、しないという答弁ですよ。そんなことで子供たちの命を守れるんですか。教育委員会で責任持てるんですか。きちっと答弁してください。
○議長(原田龍五 君) 中原教育次長。
◎教育次長(中原誠二 君) 早期な耐震診断を行うべきではないかという再々質問でございますが、先ほども申し上げましたが、やはり岡山県高等学校教育研究協議会での方針を踏まえまして検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) この答弁は納得できませんね。市立高校に通わせている保護者、生徒を含めてですよ、みんな心配なんですよ。学校も非常に心配されて教育委員会にお話しされているでしょう、実際に。要望出されているでしょう。それを、また検討の結果を待つなんてね。私はすぐ工事をせえと言っているわけじゃないですよ。少なくとも耐震診断はできるでしょうということを言っているんですよ。
 これ、どなたかお答えいただけるんか。こっちへ振ったら怒られる。首振られているけど、教育長、ちょっとお答えください。もう一度。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 学校の耐震化について、重要であることは十分認識をしております。それについて、診断はまだできていない学校もありますが、各学校について、今どういう状況であるかは、こちらの中でよく把握をしているところでございます。ただ、全体としては、先ほど教育次長が申しましたように、やはり将来的なビジョンも含めて、当然それを早期に考えて、終わってから考えるというのは、今も当然考えておるわけですので、そのあたりは、県との協議も踏まえまして、トータル的に考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) トータル的に考えるということですから、少ししっかり考えていただけるというふうに理解をさせていただきたいと思います。
 それでは、通告の3番目、障がいのある児童・生徒のための特別支援教育についてお尋ねいたします。
 特別支援教育の充実については、幾度となくこの場から取り上げさせていただきました。また、毎年通級指導教室や特別支援学級の親の会、また倉敷支援学校PTAの皆さんが教育委員会との話し合いを行っておりますけれども、教育委員会が保護者の切実な思いや、学級や教室の現状についての訴えに真摯に向き合い、さまざまな努力をしていただいていることに、まず感謝を申し上げておきたいと思います。その上に立って、特別支援教育のさらなる充実を求めて順次質問いたします。
 1点目は、特別支援教育コーディネーターについてであります。
 特別支援教育コーディネーターとは、保護者や関係機関に対する学校側の窓口として、学校内の関係者や福祉・医療等々の関係機関との連絡調整の役割を担う教員で、各学校に配置されています。
 そこで、まず伺いますけれども、倉敷市として、この特別支援教育コーディネーターをどう位置づけ、どう配置しているのか、お尋ねいたします。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 特別支援教育コーディネーターの役割についてでございますが、特別支援教育コーディネーターは、子供への支援を効果的に行うために、校内での連絡調整や福祉・医療などの関係機関との連携、また保護者からの連絡、相談の窓口として、重要な役割を担っていると考えております。
 倉敷市教育委員会といたしましては、特別支援教育を推進する上で、校内のコーディネーターの担う役割は非常に大きなものがあり、その指名に当たりましては、学校の実態に即し、学校全体、地域の特別支援学校や医療・福祉等の関係機関にも連携することができ、必要な支援を行うために教職員の力を集結できる力量を持った人材を選ぶこととしております。
 また、特別支援学級担任だけではなくて、副校長、教頭、教務主任、養護教諭、教育相談担当者等も積極的に指名することや、実情に応じて複数名の指名も行えるようにしております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 特別支援教育において、コーディネーターの果たす役割は非常に重要だと、こういう認識だというふうに思います。ところが、保護者の方からお聞きする声は、自分の学校のコーディネーターが一体誰なのか、またコーディネーターの存在すら知らない、知らされていない、こういう実態がある。そういう声があります。私は、重要な役割を担っているコーディネーターの周知が大変不十分ではないかと、こういうふうに思います。
 やはり保護者の皆さんが気軽に相談しやすい体制づくり、これが重要だというふうに思いますが、その点についてお伺いいたします。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 特別支援教育コーディネーターの周知についてでございますが、現在、特別支援教育コーディネーターの周知につきましては、入学式、PTA総会、参観日、学校だよりや学年だより等で保護者に伝えております。
 倉敷市教育委員会といたしましては、毎年3月に全ての市立の学校に通知いたします「特別支援教育コーディネーターの指名について」の中で、保護者に特別支援教育コーディネーターの存在や役割について周知するように明記しておりますが、今お話がありましたように、保護者が子供の発育や発達についてさまざまな悩みを感じた場合に気軽に相談できるよう、引き続き学校を指導してまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) しっかりこの役割を果たしていただけるように、保護者にもしっかり周知をしていただきたいというふうに思います。
 続いて2番目に、ICT機器の導入についてであります。
 文部科学省が、平成26年3月に兵庫教育大学に委託しまして、「発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブック」というものをつくっております。これは、発達障がいなど学習に困難を抱える子供たちの可能性を高める手段として、情報通信技術を効果的に活用した実践報告ということでありまして、これは、そういう子供たちへの支援のツールとして極めて重要だというふうに考えるわけであります。
 倉敷市教育委員会として、この活用状況はどうなっているのか、また、今後どのように活用していこうとされているのか、お聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 特別支援教育へのICT機器の導入についてでございますが、平成26年3月に文部科学省の委託事業として発行されました「発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブック~特別支援学級編~」では、効果的なICT機器の活用例を示しており、市内の学校でも参考にしております。また、文部科学省が本年7月28日に示しました教育の情報化加速化プランの中で、特別支援教育でのICTの活用をより一層促進させることを求めております。
 倉敷市教育委員会といたしましても、特別支援教育におけるコンピュータなどのICT機器の活用については、個々の児童・生徒が学習を進めたり生活をしたりする中で、どこに困難があり、どのような支援を行えば、その困難を軽減できるかという視点から考えることが大切であると認識しております。
 そのため、倉敷市内の学校では、時間の認識が苦手な児童・生徒のために、コンピュータの画面でタイマーを表示して時間の感覚を持つ支援をしたり、字を読むことが苦手な児童・生徒への支援として、教科書の内容を大きく投映できるとともに、漢字の振り仮名の表示や朗読の機能を持つデジタル教科書を活用したりしております。このほかにもそれぞれの学校では、整備されたICT機器の特性に応じて、特別な支援が必要な児童・生徒の困難さを少しでも軽減する取り組みを進めているところであります。
 倉敷市教育委員会といたしましては、今後ともICT機器の効果的な活用や創意工夫によりまして、特別な支援が必要な児童・生徒の学習や生活上の困難の軽減に努めてまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 3点目に移ります。大学との連携による特別支援教育の充実についてであります。
 議長のお許しを得て資料を配付しております。資料4というふうに書いておると思いますけれども、岡山県内の大学・短大の調べであります。これを見ていただくとわかりますように、各大学、市内11校ですか。それから、市内だけではなく近隣等々を含めてたくさんの大学があり、そして学部があり、学科があり、そこでは多くの教授等々教職員、そして学生たちが日々研究、教育を行っております。その中で特に、やはり特別な支援の必要な子供たちへの教育をどのように進めていくのかということについて、専門的に教えている先生方、専門的に学んでいる学生たち、これがたくさんいらっしゃいます。
 私は、この方々をやはり社会的な資源というふうに捉えて、しっかりそういう方々と連携をしながら特別支援教育を充実させてほしいと。倉敷市も各大学との連携協定を結んでいますので、そういうことも踏まえて、こういう連携を図ることによって特別支援教育の充実を図っていただきたいと思いますが、その点について考えをお聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 大学との積極的な連携をについてでございますが、倉敷市教育委員会では、特別支援教育を専門とする大学や学部の教授等の有識者によります専門家チーム会議を定期的に開催しまして、倉敷市の現状や課題、取り組みの方向性につきまして、適切で有用な御示唆をいただいておるところであります。また、専門家派遣事業では、大学の教授等が実際に各学校・園に出向いて、一人一人の子供への対応に関する指導や、教員の指導力向上を目指した校内研修や講演などを積極的に実施することで、特別支援教育の指導の充実と専門性の向上を図っております。さらに、学力向上支援や生徒指導上の問題、特別な支援が必要な児童・生徒の支援を中心に、学校・園の教育活動を支援するボランティアに県内の多くの大学生に参加していただいております。
 このように、現在も多くの大学の教授等や学生に本市の教育にかかわっていただいておりますが、大学において特別支援教育を専門としている教授等や学生が学校現場の支援に入ることは、特別支援教育の充実につながるものと考えており、さらなる連携を図ってまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 私は毎年、障がいのある子供たちのためのキャンプのお手伝いをさせていただいているんですけれども、大学の先生方の協力もあり、また、たくさんの学生のボランティアさんが今来てくださっています。本当にどの学生さんたちもとても熱心で、非常に熱意を持って子供たちと接してくださっているということで、大変感謝しております。倉敷市は周辺大学を見ると、本当に恵まれていると思います。そういう意味では、ぜひフォーマル、インフォーマルを問わず、さまざまな形で今後も連携をしていっていただきたいというふうに思います。このことを要望しておきます。
 4点目に、通級指導教室についてお尋ねいたします。
 通級指導教室は、ことば、きこえ、自閉症、情緒など障がいのある児童・生徒が通常学級に在籍をして、一部の授業時間に自校または他校の通級指導教室で指導を受ける教室であります。今、この通級指導教室の児童・生徒が急増しております。文科省によると、この10年で2.3倍にふえておりまして、教室も教員も足りていないというのが現状であります。
 そこで、文部科学省はこのたび、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の改正案において、通級指導に必要な教員について、従来の加配による配置ではなく、対象児童・生徒数に応じた基礎定数による配置に転換するということを掲げております。
 先日、私は日本共産党倉敷市議会議員団として、衆議院議員会館で文部科学省の担当官とお話をさせていただく機会がありました。この改正によって、文科省としては年間890人、10年間で8,900人の教員の増員を図る計画だとお聞きいたしました。財務省との折衝もあるようでありますけれども、ぜひ倉敷市として、この法改正の実現に向けて、教員の増員に向けて、国、県など関係機関へも強く要望していただきたいと思いますが、お考えをお聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 通級指導教室についてのうち、通級指導教室に配置する教員の基礎定数についてでございますが、この場合の基礎定数とは、通級指導教室に通う対象児童・生徒数に応じた教員の配置人数のことを指しております。
 倉敷市において、通級指導教室に通う児童・生徒の数は年々増加傾向にございます。倉敷市教育委員会といたしましては、児童・生徒一人一人に対して細やかな通級指導ができるよう指導を行う教員につきましては、児童・生徒の増加に合わせて、毎年岡山県教育委員会へ増員を要望しております。文部科学省が掲げております公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の改正によりまして、さらなる指導教員の増員が図られると考えられますことから、これまで以上に充実した指導を行うことができると考えております。
 倉敷市教育委員会といたしましては、岡山県教育委員会を通じまして、文部科学省へ対象児童・生徒数に応じた教員の配置が実現されるよう強く要望してまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 次に、通級指導教室の意義について、どのように認識されているのか、基本的な考え方お聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 通級指導教室の意義についてでございますが、通級指導教室は、小・中学校の通常の学級に在籍している児童・生徒を対象に、その障がいの状態に応じて個別またはグループによる特別な指導を受ける場として、現在倉敷市内小・中学校の11校に設置しております。通級指導教室では、個々の児童・生徒の障がいの状態に応じた具体的な目標や内容を定めて、専門的な指導を受けることによりまして、障がいによる学習上、生活上の困難が改善をされ、日常の生活場面や通常の学級における授業におきましても、その指導の効果が発揮されることに意義があるというふうに考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 通級指導教室が極めて意義が大きいということの認識だと思います。
 私は、先生方は熱心な指導をされているというふうに思いますし、子供たちにとって大切な学びの場になっているというふうに思いますけれども、全ての通級指導教室でその役割が十分発揮されるように、より一層の指導の充実を求めたいと思いますけれども、その点についてお考えをお聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 通級指導教室での指導についてでございますが、通級指導教室の担当者は、情緒障がいや言語障がいの種別ごとに通級指導教室担当者会を定期的に開催しまして、事例検討や情報交換、専門家の講師の先生による指導助言を受けながら、指導力の向上に努めております。
 また、事例検討会では、倉敷市独自の実態調査票をもとに作成いたしました個別の指導計画を活用しまして、指導方法や対応のあり方の協議を通して、担当者の専門性の向上も図っております。さらに、通級指導教室での指導の充実につきましては、保護者、学級担任、通級担当者それぞれの情報共有が不可欠であると考えております。そのために3者による実態調査票をもとに、児童・生徒の課題や目標など情報共有に積極的に努めております。
 倉敷市教育委員会といたしましては、今後も特別な支援の必要な子供一人一人の課題に寄り添った丁寧な指導、支援の充実を図ってまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 今お話があったように、保護者、担任、それから通級の先生たちとの情報共有が大事だというお話でありました。しかし、現実には、通級指導教室がどんなところか、どういうことをやっているかということについて、十分保護者に知らされていない実態があります。先日相談あった方は、ある日突然校長室に呼び出されて、就学支援委員会の判定が出て、今度から通級指導教室へ行ってくださいと、紙1枚渡されたと。これでは一体何のことか全くわからないと、びっくりしてしまったというお話でした。
 こういうことは、先ほど言われたように、本当に丁寧に対応していただかなきゃいけない問題なんですよ。そういう意味では、保護者、通級指導の担任教諭との連携、通常の学級での教諭との連携、通級の担当教諭との連携、学校との連携、これが本当に大事だと思いますので、そうした取り組み、今教育長がおっしゃったことを、さらに一層進めていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 この項の5番目ですけれども、特別支援学級についてです。
 議長のお許しを得て資料をお配りしております。これは資料3というところでありますけれども、特別支援学級に在籍する児童・生徒数、学級数であります。今小学校、中学校とも、在籍生徒数というのはだんだん減ってきているわけでありますけれども、全体の子供たちの数は。しかし、特別支援学級に在籍する児童数は年々ふえております。平成28年は、小学校はついに1,000人を超えました。これは本当に大変なことだなと思っております。これについては、なぜふえたのかということで、さまざまな議論がありますので、きょうは、これはやめておきますけれども、いずれにしても、この特別支援学級の充実というのは喫緊の課題であります。
 私は6月議会で、児童・生徒が急増して、定数8人に1人の教員の配置ですから、定数8人の学級がたくさんあって、1人の先生が1年生から6年生まで見ているという、こういう実態を示して、その改善を求めました。井上教育長は、県においても学級編制は変えられるので、竹井教育長に直接実態について訴えていくというお話がありましたので、引き続きこれは努力していただきたい。今回要望にしておきますが、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 次に、生活支援員についてです。
 今、そういう状況の中で大きな役割を果たしているのが、生活支援員です。現在小・中学校で148人配置されておりまして、倉敷市として大変努力をしていただいているというふうに思いますが、しかし、この伸び数、いわゆる児童・生徒数の伸び、また学級数の伸びに、残念ながら追いついていないというのが現状です。
 先日も、倉敷市障害児学級親の会と教育委員会との話し合いが行われましたけれども、一番の要望は、この支援員を増員してほしいということでありました。この点について教育委員会のお考えをお聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 井上教育長。
◎教育長(井上正義 君) 生活支援員の増員についてでございますが、特別支援学級に主に配置されております生活支援員は、学級担任を補助し、児童・生徒が落ちついた学校生活を送るための役割を果たしております。現在、特別な支援が必要な児童・生徒数は年々増加をしております。そのため生活支援員につきましても、各学校からの要望をもとに実態を十分把握しまして、小・中学校に平成26年度は134名、平成27年度は142名、平成28年度は148名と年々増加をさせております。
 生活支援員の配置によりまして、学校や保護者からは、「適切な支援がありがたい」、「生活支援員のおかげで安心して学習している」など、大変喜ばれております。さまざまな障がいのある児童・生徒に対応するための生活支援員の配置は、学校や保護者からの要望も大変強く、今後も児童・生徒一人一人の実態や学校の実情に応じ、充実した支援ができるよう生活支援員の配置に努めてまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) これは予算が伴う問題でもありますので、来年度予算編成にもかかわる問題ですので、市長にちょっと再度お尋ねをしておきますが、ぜひ生活支援員の増員については特段の御配慮をいただいて、積極的な対応をしていただきたいというふうに思いますが、市長の考えをお聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) 生活支援員につきましては、各学校からの要望をもとに、実態のほうをよく教育委員会と相談いたしまして、先ほど教育長のほうも申し上げましたように、必要に応じて増員をさせていただいているところですので、そのあたりの学校の実態、実情をよく把握しまして、来年度の予算編成に向けていきたいと思っております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) ぜひ積極的な対応を求めておきたいと思います。
 最後に、倉敷市立倉敷支援学校について伺います。
 本議会に工事請負契約として、A棟の大規模改造建築工事が提案をされております。倉敷支援学校の老朽化対策については、2013年11月に倉敷支援学校のPTAの皆さんが2万8,000筆の市民の署名を提出し、伊東市長も直接会っていただいて聞いていただきました。こういう中で、いよいよ大規模改造工事が目に見える形で始まることに対しては心から歓迎するとともに、伊東市長を初め関係者の皆さんに心から敬意を表するものであります。
 そこで、まず、この大規模改造事業の概要及びスケジュールについてお示しいただきたいと思います。
○議長(原田龍五 君) 中原教育次長。
◎教育次長(中原誠二 君) 倉敷市立倉敷支援学校について大規模改造工事のうち、事業概要についてでございますが、職員室など管理部門のあるA棟につきましては、外壁改修、屋上防水改修、多目的トイレ新設を含めたトイレ改修、教室及び廊下等の内装改修、省エネを考慮した電灯のLED化などとなっており、平成29年8月までの完了予定となっております。つきましては、今議会に工事請負契約の締結の議案をお願いしております。
 また、小学部のあるB棟、給食調理場のあるC棟につきましては、現在基本・実施設計中で、A棟完了後は、引き続きB・C棟につきましても事業を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 大規模改造ということで、担当課は大変努力をしていただいているというふうに思いますので、引き続き頑張っていただきたい。本当にいいものにしていただけたらというふうに思っております。
 次に、工事期間中の保護者や来訪者の駐車場確保についてお尋ねします。
 倉敷支援学校は、通常の学校とは違って市内各地から通学していることもあり、行事があれば、保護者は車を多く利用されます。工事で運動場が使えなくなれば、たちまち困難が生じてしまいます。これは学校任せにするのではなく、市教委として対策を打っていただきたいと思いますが、見解を求めます。
○議長(原田龍五 君) 中原教育次長。
◎教育次長(中原誠二 君) 工事期間中の駐車スペースの確保についてでございますが、敷地内における仮設校舎や工事に伴う駐車スペースの減少につきましては、仮設校舎工事着手に先駆けまして、屋内運動場南側を駐車スペースとして仮舗装を済ませており、運営に支障が出ないように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 学校の状況もよく聞いていただいて、さまざまな困難が予測されますので、しっかり対応していただきたいというふうに思います。
 それから、工事期間中の安全対策についてであります。
 スクールバスの乗り入れや放課後児童デイの送迎車の乗り入れの時間帯も含めて、児童・生徒の安全対策、これは非常に大事だと思いますけれども、その点についてどう考えておられるのか、お聞かせください。
○議長(原田龍五 君) 中原教育次長。
◎教育次長(中原誠二 君) 工事期間中の安全対策についてでございますが、工事エリアを仮囲い等で区切ることや必要に応じて警備員等を配置するなど、小学部、中学部、高等部の児童・生徒さんが安全に生活できるよう配慮しながら事業を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 最後に、Wi-Fi環境の整備についてであります。
 先ほどの特別支援教育全体でICTの活用についてお話をさせていただきました。障がいのある子供たちがタブレットを使ったり、さまざまなICT機器を使うということが、これから非常に大切なツールとして必要になってくるというふうに思います。
 そういう意味で、例えば倉敷まきび支援学校では、主に高等部のところでタブレットを使ったさまざまな取り組みがされているというふうにお聞きしております。そういう意味でいきますと、そういうことができるように大規模改造工事にあわせて、そういうタブレット等のICT機器を活用するためのWi-Fiの整備、これが必要だと思いますけれども、見解をお示しください。
○議長(原田龍五 君) 中原教育次長。
◎教育次長(中原誠二 君) Wi-Fiの設置についてでございますが、Wi-Fiとは、いわゆる無線LANの国際標準規格の一つで、無線でネットワークへ接続ができるシステムであります。
 このたびの倉敷支援学校の大規模改造工事の計画の中には、このWi-Fiの整備は入っておりません。倉敷市教育委員会としましては、障がいのある子供たちがICT機器を活用していく上で、Wi-Fiをどのように生かしていくか、Wi-Fi環境における情報の安全な運用等について整理をさせていただいた上で、今後のICT機器の整備計画の中で検討してまいりたいと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 今確認ですけれども、今回の大規模工事には入っていないけれども、整備計画をつくって、そういうものについては考えていくという、こういうことでよろしいですか。確認です。
○議長(原田龍五 君) 中原教育次長。
◎教育次長(中原誠二 君) Wi-Fiの整備につきましては、この大規模改造工事の中ですることではなくて、後づけでも可能だということもありますので、今後、ICT機器の整備計画の中で検討させていただければと考えております。
○議長(原田龍五 君) 田辺 昭夫議員。
◆35番(田辺昭夫 君) 倉敷支援学校、これ本当に今、倉敷まきび支援学校もできて、新しい一歩を踏み出そうとしています。そういう意味で施設整備の充実、そしてまた環境整備ですね、しっかりやっていただきたいということを強く求めておきたいと思います。
 きょう後段は、特別支援教育の充実ということで申し上げました。今、特に注目されていることがありまして、実は障がい児教育の父と言われた近江学園の糸賀 一雄先生という方がおられます。その方の言葉は、「この子らを世の光に」という言葉です。この子らに世の光をじゃなくて、この子らを世の光にしていこうと。この考え方が、今非常に大事だというふうに思っています。障がいのある子供たちが本当に社会の中で生き生きと暮らしていける。学校の中で学んでいける。その環境をしっかり整えていただきたい。そのことを最後に申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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