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令和4年第4回倉敷市議会(第3回定例会) 9月9日(金) 本会議 質問
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内容
会議録
令和4年第4回倉敷市議会(第3回定例会)
9月9日(金) 本会議 質問
未来クラブ
山畑 滝男 議員
1 児島モーターボート競走場について
2 市立高等学校について
3 市立図書館の今後の在り方について
◆31番(山畑滝男君) (拍手)9月議会初日最後の質問者となりました未来クラブの山畑 滝男です。
それでは、通告に従いまして、3項目を一問一答の方式にて、今回も簡潔に質問させていただきます。
まず1項目め、児島モーターボート競走場について3点お伺いいたします。
初めに、8月29日の定例記者会見で伊東市長が、倉敷市児島モーターボート競走場スタンド棟の施設整備について発表されました。
だれもが訪れ快適な時間を過ごせる拓かれたボートレース児島を基本理念とし、ファンのニーズに対応した観覧席、子供の遊び場、フードコート、屋外と一体利用可能なイベントホールや防災機能も備えたコンパクトな倉敷市児島モーターボート競走場スタンド棟施設整備基本設計が策定されています。
基本設計の事業概要では、事業手法は、デザインビルド方式を採用、概算建設事業費は115億8,000万円、今後の事業スケジュールは、令和4年度末で実施設計、施工を行う事業者を選定し、令和8年度中の事業完成を目指すというものですが、そこで1点目の質問です。
事業手法を、設計と施工を別々にする設計・施工分離発注方式ではなく、設計・施工一括発注方式のデザインビルド方式とした経緯についてお答えください。
○副議長(塩津孝明君) 矢島モーターボート競走事業管理者。
◎モーターボート競走事業管理者(矢島薫君) 山畑 滝男議員さんの質問にお答えいたします。
ボートレース児島では、令和2年11月に策定いたしました倉敷市児島モーターボート競走場スタンド棟施設整備詳細構想を基に、このたび、倉敷市児島モーターボート競走場スタンド棟施設整備基本設計を策定いたしました。
この基本設計の中で、実施設計の設計者及び建設工事の施工者を決定するための発注方式について比較検討を行いました。その内容といたしましては、実施設計と工事の施工を別々に発注する設計・施工分離発注方式、実施設計と工事の施工を別々に発注するが、設計段階から施工予定者が関与するECI(アーリー・コンストラクター・インボルブメント)方式、実施設計と工事を一括で発注するデザインビルド方式、これら3つの発注方式におけるメリット、デメリットなどの比較評価の整理を行いました。
これらを基に、事業の規模やボートレース場という特異性──例えば、レースを開催しながらの施工などでございますが──を踏まえ検討を行った結果、デザインビルド方式の採用を決定したものでございます。
○副議長(塩津孝明君) 山畑 滝男議員。
◆31番(山畑滝男君) 次に、ボートレースを開催しながらの工事でありますが、競走場へ来場されるファンの安全を確保することが、工事を実施するに当たり最も重要であると考えます。
そこで2点目の質問として、デザインビルド方式を採用したことで、このたびの整備事業にどのようなメリットがあるのか、お答えください。
○副議長(塩津孝明君) 矢島モーターボート競走事業管理者。
◎モーターボート競走事業管理者(矢島薫君) デザインビルド方式を採用することのメリットにつきましては、まず、ボートレースを開催しながら改修工事を行うため、設計段階から施工者と工事手法を見据えたレース開催の日程調整が可能となること。また、施工者のノウハウや技術力を活用した設計が可能となること。さらに、設計と施工を同時に発注することにより、工期短縮やコスト縮減が期待できるなどのメリットがあると考えています。
○副議長(塩津孝明君) 山畑 滝男議員。
◆31番(山畑滝男君) 最後に、3点目として、本議会において事業者選定委員会委員報償費を補正予算案に計上していますが、今後の事業者選定までのスケジュールをお答えください。
○副議長(塩津孝明君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織君) 今後の事業者選定のスケジュールでございますが、外部の学識経験者など有識者で構成いたします事業者選定委員会を設置して、実施要領や評価基準等について審議していただき、進めていきたいと考えております。
そして、この施設ですけれども、先ほど御説明の中でも言っていただきましたけれども、防災機能も備えていきたいと考えておりますので、できるだけ早く進めていきたいということで、その審議がされた後、できるだけ早い時期に公告を行い、そして令和4年度末までに事業者を選定するという予定で進めていきたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 山畑 滝男議員。
◆31番(山畑滝男君) このたびの施設整備事業は、最近の公共工事の中でも大規模な事業であると思われます。スケジュールどおり、令和8年度中の完成を目指していかなければと思っています。どうか最後までよろしくお願いいたします。
次に、2項目め、市立高等学校について質問させていただきます。
倉敷市には現在、倉敷市立工業、精思、倉敷翔南、玉島、真備陵南の5つの定時制高等学校があります。5校というのは、人口10万人当たりの市立高等学校数としては、全国でもトップクラスとなっています。
これら5校については、校舎や設備の老朽化が進んでいることや、授業に必要な機器の更新に多額の費用を要すること。また、専用の体育館やグラウンドのない学校もあるということが以前から問題視されていました。もちろん、定時制高等学校に関する問題は施設設備等に関するものだけではなく、少子化の影響による生徒数の減少や、通学している生徒や社会から学校へ求めるものの変化など、様々な問題があります。そのため、今後の高等学校の在り方について、適正な学校数、学校規模等に関することや施設設備に関することなど、倉敷市立高等学校における諸課題を整理することを目的として設置された、倉敷市立高等学校教育体制等検討委員会において協議が続けられてきたところです。
平成28年2月の倉敷市立高等学校教育体制等の整備について(中間まとめ)、令和2年3月の倉敷市立高等学校教育体制等の整備について(提言)と続き、昨年度には倉敷市立高等学校体制整備基本計画(令和3~6年度)(令和3年度公表分)が取りまとめられました。その中で学校再編・統廃合等について様々な協議を経て、次のように方向性が示されています。
玉島高等学校は、学科(普通科及び商業科)の共通性を鑑みて精思高等学校と統合し、場所は移転を含めて検討する。倉敷翔南高等学校は、現在の総合学科内の4系列、教養、情報ビジネス、アパレルファッション、生活福祉に、近年の保育需要に鑑み保育に関連した教育内容の追加について検討する。倉敷市立工業高等学校は、前身が県立倉敷工業高等学校の定時制課程であった経緯も踏まえ、県立移管を岡山県教育委員会と協議、調整する。真備陵南高等学校は、入試等における今後の志願状況を注視し、適正な在り方を検討するようになっています。
この指針に基づいて、それぞれの学校をどのように整備していくのかということになると思いますが、学校ごとに状況が違っているため、全体的に問題となる事柄についてお尋ねしたいと思います。
初めに、施設の老朽化への対策についてお尋ねします。
施設については、平成28年度の倉敷市公共施設等総合管理計画の学校園に関する個別計画として、令和3年3月に策定された倉敷市学校施設長寿命化計画に、長寿命化計画を進めるに当たり築年数や耐震改修の実施状況、構造躯体の詳細調査に伴う評価等を考慮し、全施設を一律に長寿命化するのではなく、評価の結果や老朽化の状況を踏まえ実施対象施設の選定を行い、年度ごとの事業規模の平準化を図るとの記載があります。
現時点で、各学校施設の状況についてどのように認識しているのか、そして長寿命化などの施設整備の具体的な計画はどうなっているのか、実際に学校へ通っている生徒とその保護者はもちろん、地域住民の方も大変不安に思っているところだと考えますが、説明できる範囲で結構ですので、お答えください。
○副議長(塩津孝明君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) まず、精思高等学校と玉島高等学校の施設の現状認識及び施設整備の具体的な計画についてですが、昭和13年から昭和48年に建築されました建物を改修等を行いながら使用してまいりましたが、旧霞丘小学校の校舎を改修した後に移転し、令和6年度に供用開始する計画となっております。
次に、市立工業高等学校についてですが、昭和43年から昭和47年にかけて建築された建物を改修等を行いながら使用しておりますが、現在、岡山県教育委員会と市立工業高等学校の在り方について協議を行っており、今後、具体的な計画を検討することになっております。
次に、倉敷翔南高等学校についてですが、平成16年に建築された南校舎以外は、昭和40年から昭和52年にかけて建築された建物です。そのような中、先般、倉敷市公共施設個別計画により、隣接する市立短期大学の移転後に、耐震性のある市立短期大学の1号館と体育館の、倉敷翔南高等学校校舎への転用について検討することを公表いたしました。今後はこれを踏まえまして、施設整備を検討してまいります。
最後に、真備陵南高等学校についてですが、平成4年から平成20年にかけて整備された比較的新しい建物であり、現時点では、大規模な改修は計画しておりません。
○副議長(塩津孝明君) 山畑 滝男議員。
◆31番(山畑滝男君) 学校施設は学びやとしてはもちろん、災害時の避難場所や地域住民との交流を図る場所としての役割もあるため、皆さんが安心できるように早急な対策をお願いいたします。
次に、2月議会のとき、未来クラブの矢野議員からも質問しました市立高等学校へのエアコン設置についてお尋ねする予定でしたが、先ほどの質問にもありましたので、要望にとどめておきますが、昨今の夏場の酷暑を踏まえるならば、学校の生徒の皆さんが授業中に熱中症で体調を壊すことが決して起こらないように、早急にエアコン整備を行うことを私からも強く要望しておきます。よろしくお願いいたします。
次に、3項目めの市立図書館の今後の在り方について質問いたします。
市立図書館への指定管理者制度導入については、昨年の9月議会でも質問させていただきましたが、中央図書館の移転整備も進められる中で、市民の皆さんの利便性に関わることでありますから、改めて質問させていただきます。
去る6月議会でも、市立図書館への指定管理者制度導入について幾つかの質問があり、教育委員会としての考えが示されました。
ここからちょっとよくお聞きください。
それでは、答弁の一部を紹介いたします。倉敷市立図書館の今後の運営方針については、民間活力の導入も視野に入れながら、令和4年度末までに今後の運営方針を決めます。次に、民間活力を既に導入している他都市の図書館の事例も参考にしながら、市民の方に広く利用していただける中央図書館の在り方について検討を続けている。次に、市民サービスの向上と経費削減を両立しながら、なお一層市民の皆様に喜ばれ、利用しやすい図書館を目指すためには、委託による図書館の運営も選択肢の一つである。次に、開館時間の延長や託児サービスといった市民の皆様が希望されるサービスを新たに導入するために、民間活力の導入も一つの選択肢と今後考えていきたい。このように様々な質問者に対して、一貫して民間活力の導入という言葉が使われてきています。
ここでお尋ねいたします。民間活力の導入、つまり指定管理者制度の導入については既に決定しているということでしょうか。お答えください。
○副議長(塩津孝明君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 倉敷市立図書館の今後の運営方針につきましては、行財政改革プラン2020において、民間活力の導入も視野に入れながら令和4年度末までに決定することとしております。
市民サービスの向上と経費削減を両立しながら、なお一層市民の皆様に喜ばれ、あらゆる世代の方に広く利用していただける図書館を目指し、現在、市民アンケートに寄せられた意見や図書館協議会委員の皆様の御意見を参考に検討を続けているところです。
現時点で、指定管理者制度の導入について決定しているものではございませんが、中央図書館を核とする複合施設の整備に係る状況等につきましては、本市ホームページ等を通じて、市民の皆様へ情報提供してまいりたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 山畑 滝男議員。
◆31番(山畑滝男君) しっかりと情報提供していただきたいと思います。
公共図書館は図書館法に基づいて運営されており、一般の人たちが無料で利用することができるようになっています。これは、入館や資料の貸出しに際しては対価を徴収してはならないと定められているからです。しかしながら、実際の図書館の運営に当たっては大量の蔵書を良好な状態で管理し、多くの人々の利用に提供するための人件費や施設の維持管理費、図書をはじめとする資料の収集など、膨大なコストがかかります。
これら経費の問題から、市民の求めるサービスが提供できなくなれば利用率も低下し、市立図書館としての存在意義を問われることにもなりかねません。存在意義を認められなくなれば、いずれは予算獲得もできず、蔵書の管理もままならなくなり、さらに求められるサービスの提供ができなくなる。この繰り返しにより、最後には図書館の運営が立ち行かなくなります。
このため、図書館の在り方や運営の仕方を含め、見直しがなされていることは理解できますが、指定管理者制度導入の最も重要な目的である市民サービスの向上を目的とし、全国的にカフェや書店、商業施設との併設といった様々な試みが行われております。これらは、できるだけ多くの人たちに図書館に来館していただくための取組ではありますが、実際には、そうして集まった人たちが楽しんで有料で利用してもらえるようなコンテンツをつくり、収支を改善することとするものであると言えます。
しかしながら、これらによる来館者の増加はそうたやすく継続するものではなく、図書館の運営経費の削減に直接はつながらないといったこともあるようです。つまり、新しい取組により目先を変えることがサービス向上ではなく、市民の皆さんに寄り添うことにより、安心していつでも気軽にサービスを利用できる図書館を目指すべきであります。
それには、経費や収支だけではなく、専門の知識を持った職員が丁寧に対応できることが、本当の意味での市民サービス向上につながるものではないでしょうか。もちろん、市立図書館ですから税金で運営されており、館長の経営感覚や職員のコスト意識は当たり前であります。そのために、専門的な知識を持った正規職員の継続的な配置が必要ではないでしょうか。
ここでお尋ねします。教育委員会として、専門的な知識を持った正規職員の配置についてどのようにお考えを持っておられるのか、お答えください。
○副議長(塩津孝明君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 図書館が多くの市民の方に利用していただくためには、多様なニーズに応える選書や、求められる資料の検索や提供、調査研究への回答を行うレファレンスサービスなどは大変大切な役割であると認識しております。
倉敷市教育委員会といたしましては、これらのサービスを継続的に提供していくためには、専門的な知識を持った職員の配置は重要なことと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 山畑 滝男議員。
◆31番(山畑滝男君) 大事なことなので、しっかりと検討していただきたいと思っております。
図書館運営に必要な経費等の問題についても、十分に理解してはいますが、市立図書館は市民が気軽にサービスを利用できることが大事だと考えますので、指定管理者制度の導入ありきではなく、全ての可能性を、最後までいろんな角度から検討していただきたいと思っています。これは私の思いでもありますので、どうかよろしくお願いいたします。
以上で私からの質問は終わります。どうも御清聴ありがとうございました。(拍手)
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