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令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会) 12月8日(金) 本会議 質問
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内容
会議録
令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会)
12月8日(金) 本会議 質問
新風くらしき
尾﨑 勝也 議員
1 水島地区複合施設の整備について
◆1番(尾崎勝也君) (拍手) 皆様こんにちは。新風くらしきの尾崎 勝也です。
通告書に従いまして、一問一答の方式にて順次質問してまいります。よろしくお願いいたします。
この10月にやっと、私の地元である水島の複合施設による町のにぎわいづくりがスタートすることは、水島の常盤町に住む住民の一人として非常にうれしく、大きな期待を持っています。今日は、私と同じように今回の複合施設での水島の町のにぎわいづくりに期待をしている皆さんが傍聴席にも来られています。市長並びに執行部の皆様には、水島の活性化に期待する住民の皆様に向けた温かい答弁をよろしくお願いします。
まず最初に、この水島の複合施設整備について、都市計画が御専門である岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域准教授の氏原 岳人(たけひと)先生よりいただいたコメントがあります。私自身、この複合施設が水島のまちづくりにとってどれほど大切なことであるのか再確認したいと思い、岡山大学まで行ってお尋ねしてまいりました。議長の許可をいただき、そのコメントを皆様に御覧いただきたいと思います。
ここには、今後の水島のまちづくりを決める最重要な公共事業に位置づけられ、その整備の在り方や立地場所に関しては、30年先のあるべき水島の姿を見据えた上での議論が必要と書かれています。また、地域のポテンシャルを十分に踏まえながら、水島地区複合施設の整備の在り方を慎重に検討することが望ましいと書かれています。執行部の皆様、まちづくり部の皆様は、どうお感じになられますでしょうか。
皆様御存じのように、水島の中心市街地である商店街の近辺は衰退しており、空きビル、空き家だらけとなり、それらの課題については、皆様はもちろん御承知おきかと思います。それらの課題解決に向けて、そして30年先のあるべき水島の姿を見据え、行政と市民とが力を合わせて、このたびの水島の複合施設の在り方をしっかり慎重に検討していきたい、そう決意を新たにした次第です。
それでは、質問に移りたいと思います。
まず、水島のまちづくりと複合施設整備についてですが、以前も質問させていただきましたが、水島リフレッシュ構想総括には、町のにぎわいや利便性を高めるためには、公共施設の複合化を検討することにより、水島地域の多くの人々が訪れやすい交流の場を創出し、地域拠点の形成につなげていく必要があると考えると書かれています。
複合施設の整備については、まちづくりや地域活性化としての役割や期待が高まっています。水島地区の複合施設が町に対し、どのような役割を果たすと考えておられるのか、具体的なイメージなども含めてお知らせください。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 尾崎 勝也議員さんの御質問にお答えいたします。
令和4年3月に策定した倉敷市公共施設個別計画におきまして、水島公民館、水島児童館、水島図書館の複合化を検討することとしています。複合施設の検討に当たっては、3つの施設の重複する機能を集約するとともに、必要な機能について検討を行い、交流が可能なスペースや市民活動スペースの整備など、新たな価値、新たな魅力を創出してまいりたいと考えております。
水島地域全体における多様な世代の交流や活動の拠点となるよう、今後検討を進めてまいります。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 今のお話だと、施設にどんな役割を持っていくのかというようなことは理解できたのですけれども、私がお尋ねしているのは、まちづくりや地域活性化についての、そのエリアの役割についてお尋ねしているんですよね。そのことについてもう一遍お尋ねしたいんです。
水島リフレッシュ構想にある、複合化が町のにぎわいや利便性を高めるという点についてどのようにお考えなのか、もう一度お尋ねさせてください。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 複合施設がまちづくりにおいて、どのような役割を果たすかということの再度の御質問でございますが、繰り返しになりますけれど、この複合施設が多様な世代の交流や活動の拠点となるような施設となるよう、検討を進めてまいります。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) これからずっとこの話をさせていただくので、どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、図書館を核とした複合施設をまちづくりの中心として取り組まれている例が、全国各地にあると思います。この水島複合施設の整備においても、そのような発想が必要だと考えます。それについてどのようにお考えでしょうか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 図書館は、多くの人が訪れる施設であり、他の施設との複合化によって、多様な世代の交流促進という面で相乗効果も期待できると考えています。
複合化の検討に当たりましては、中央図書館を含む庁舎等再編整備事業(市民交流ゾーン整備)の基本計画案で現在お示ししている複合施設のコンセプト、人と人との新たな出会いが生まれ、多世代の人が学び、心地よくて人が集まる憩いの場となり、市民に愛され、行ってみたくなる複合施設を目指すという観点も踏まえながら、検討を進めてまいります。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 今のお話も、建物の中身のことなのかなというふうに感じるのですけれども、先ほども申したのですが、まちづくりとして全国でいろんな事例があると思います。それについてお尋ねしたのですけれども、これは要望とさせていただきます。リフレッシュ構想に書かれていますので、まちづくりとしての面をしっかり、各地の例を参考にしていただけたらなと。ぜひよろしくお願いいたします。
続きまして、ウに移ります。立地適正化計画の推進施策には、官民連携による町なか再生や都市機能誘導と連携した公共交通利用環境の向上など、都市のスポンジ化などが課題として上げられています。居心地がよく歩きたくなる町なかを形成するために、このたびの水島の複合施設は、この課題解決に向けた機会と捉えるべきと考えています。
立地適正化計画にあるウオーカブルなまちづくりを、この複合施設整備においてどのように反映していかれる予定でしょうか。当局の考えをお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 倉敷市立地適正化計画では、都市機能誘導区域において、車中心から人中心の町なか空間に転換するため、居心地がよく歩きたくなる町なかの形成を目指しており、ウオーカブルなまちづくりを進めることとしております。
水島地区において、現在の水島公民館、水島児童館の敷地へ新たに整備を検討している複合施設と多くの市民の皆様に御利用いただいている水島中央公園、公共交通の拠点である栄駅、常盤駅を結んだエリアにおいて、道路のバリアフリー化や道路空間の活用などにより、居心地がよく歩きたくなる空間づくりに向けて検討を行ってまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 今御答弁いただいた内容を、この後、御質問させていただくようになるかと思うので、そのときに、またよろしくお願いいたします。
続きまして、(2)に移りたいと思います。整備に係るスケジュールについてです。
この10月に、水島地区複合施設の整備に向けてという説明資料がまちづくり推進課より出され、水島地区の議員と、10月22日には一部の市民の方向けに説明会が開催されました。
これまで水島の複合施設については、私も何度か担当課にお尋ねしてきましたが、まだ何も進んでいません、児島地区の後になりますというようなお話でした。やっとここで説明会が開催されたのですが、候補地が3か所あること自体、今回初めて私もお聞きしました。もちろん、市民の皆さんもこれまで何も聞かされていないはずだと思います。
そこを踏まえた上で、質問に移っていきたいと思います。
まず、水島地区複合施設の整備について公共施設等適正管理推進事業債との関係も含めて、執行部としては、いつまでにどうしなければならないと考えておられますか。また、基本構想や計画、設計、施工などの期間など、今後想定されている具体的なスケジュールをお知らせください。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 本事業の推進に際し、事業の財源として発行額の45%が普通交付税で措置される公共施設等適正管理推進事業債の活用を検討しておりますが、この国の地方債制度では、令和8年度までの事業契約締結、または工事着手が必要とされております。
今後のスケジュールにつきましては、まず基本構想の策定に向け、今年度は、施設利用者や市民の皆様に対して、市における現在の検討状況などについての説明会の開催や、市民の皆様から御意見をお伺いするパブリックコメントを実施するなど、必要な手続を順次進めてまいりたいと考えております。
その後の基本計画策定や設計、施工などのスケジュールにつきましては、基本構想の中でお示しさせていただきたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) この件、もう一回再質問させていただきたいのですけれども、今お話しいただいた公共施設等適正管理推進事業債は、令和8年度までの工事着手ということだったと思います。
そうすると、今令和5年12月で、これから令和6年、そして令和7年、その次が令和8年ですから、工事着手まで丸々3年間あるという認識でよろしいでしょうか。もう一遍御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 現在から令和8年度までの間というのは3年間ございます。令和8年度までに工事に着手するということは、それまでに設計を終え、また、その前には、建設事業者、設計事業者等を決めなければなりません。そういった期間も踏まえて、あと3年あるということでございます。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) それともう一つ、先ほどもちょっと話がありましたけれども、今年度に基本構想策定という話だったと思うんですけれど、どうも地元で、もう市が決めとることなんじゃからというような声をいろんな方から聞くんですよね。いろんな方が、あの話はもう市が決めとるんじゃろうというようなことを言われることが本当に多いです。誰がそんな話を流しているのか、職員の方なのか、市民の方なのか、調べていただきたいものだなと思うのですけれども。
先ほどもスケジュールを確認させていただいた上で、基本構想もこれから策定に向かっていくということなので、整備場所等も含めて何か決定されていることがありますか。ありませんか。どちらかでお答えいただけたらと思います。お願いいたします。
○議長(中島光浩君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 10月に説明会をさせていただいたものにつきましても、市の方針というか、今後の進め方、方向性というものをお示しさせていただいたというふうに認識しております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) よかったです。市民の皆さんが、もう決まっとることなんじゃから何を言うても駄目よみたいなことを感じられてしまうと、これからパブコメがあるのに、おかしな話だと僕はすごく思うんですよね。パブコメについても、もうちょっと時間を取ってからやっていただきたいなというのがあるんですけれども、本当によかったです。まだ決まっていないということで、よろしくお願いいたします。
続きまして、イですけれども、複合施設の整備について、市民への説明が足りていないという声も聞きます。片や、早く進める必要があるというような声も聞きます。先ほどもスケジュールはお尋ねしたのですけれども、この市民への説明責任ということと整備の予定スケジュールというのがあると思うんですけれども、先ほどもパブリックコメントの話もしましたけれども、そのバランスですよね。整備予定スケジュールも大事だけれども、どれぐらい市民への説明を大事にしていくのかというバランスを、当局はどちらに重きを置いているのかということをお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 先ほどの答弁に対して、特に議員さんが言われたのは整備場所についてのことだと思われますが、まだ最終的には、決まってはおりませんが、市としての方向性を示させていただいているという今の状況でございます。
その上で、今の御質問ですが、新たな複合施設の整備につきましては、今後、南海トラフ巨大地震の発生が危惧されていることや各施設において老朽化が進行していること、また、国の地方債制度の活用などを踏まえ、早急に検討を進める必要がございます。また、複合施設の整備に向けて、今後、基本構想策定に向けた市民説明会を開催し、市における検討状況などについての説明を行う予定としており、市民の皆様に対し丁寧に説明を行ってまいります。
今後も市民の皆様への説明を行いながら、計画的かつ早急に検討を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 先ほど最初に言われていたことは、方針が出されているのは分かるのですけれども、まだ決まっていないということで確認させてもらったのです。それはそれでいいんですよね、今重ねて言われたので、それだけを確認したいのですけれども、よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 整備場所につきましては、基本構想の最終的な成案の中で示させていただこうと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 私が一番望むことなんです。最初に岡山大学の先生のコメントにもありましたけれども、今後30年、50年の町の姿が決まると思います。複合施設単体のことじゃなくて、先ほど申しました都市計画だったり、まちづくりだったりという中での複合施設の整備場所だったり、そこが水島全体のまちづくりにどう影響を与えるのかということを慎重に検討すべきというふうに岡山大学の先生が言われているのだと思うので、予定スケジュールを早急にというようなことを言われていましたけれども、しっかり説明をしていただいて、慎重に進めていただきたいというのを要望させていただきます。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員、この際申し上げます。
質問の途中ですが、ここで休憩いたします。再開は1時からの予定です。
午後 0時 1分 休 憩
~~~~~~~~~~~~~~~
午後 1時 1分 開 議
○副議長(北畠克彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
1番 尾崎 勝也議員、質問項目1番から再開してください。
◆1番(尾崎勝也君) それでは、(3)から質問を続けさせていただきます。
水島地区複合施設の整備場所比較表案についてです。
先ほどもお話ししましたが、この10月22日に一部の市民の代表の方向けに説明会が開催され、説明会の資料の最後に、この整備場所比較表案が出されています。議長に許可をいただきまして、そのときに配付された整備場所比較表案を資料として用意しておりますので、御覧いただきたいと思います。
この整備場所比較表案についてですが、私は再度検討を求めたいと思います。その理由とともに、順次質問させていただきます。
まず最初の質問です。立地の選定における指標はどのように決めたのですか。また、なぜこの指標を採用されたのでしょうか。お答えをお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 水島地区における新たな複合施設の整備場所の選定に当たり、都市機能誘導区域内であり、市など公共の用地であることなどを踏まえて、現在の水島公民館、水島児童館の敷地、水島図書館の敷地、栄駅周辺にある公園、駐車場等の3か所を候補地として抽出いたしました。
また、候補地の比較検討に当たっては、水島地域の多様な世代の方々が訪れやすい交流、活動の場となる拠点を形成し、町のにぎわいや利便性を高めていくことや複合施設の整備を迅速に進め、既存施設を利用する方々への影響を少なくすることなどが必要であると考えております。
これらを踏まえ、災害ハザード、水島、福田、連島の各地区からのアクセス、ほかの公共施設との連携、工事の施工性、工事期間中の既存施設の運営などの評価項目を設定いたしました。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 何か参考にしたというのではなく、担当課で判断して、検討して決められたというふうに理解いたしました。
それでは、次の質問です。優劣の評価に関してですが、このマル、三角、バツという評価ですけれども、これだと評価者によって解釈が異なる可能性があったり、評価の幅が狭く、細かい差が分からないというような欠点があるかと思います。そのようなマイナス面をどのように考慮しておられますか。また、指標ごとの配分点などもあることで、より評価の信頼性が高まると思いますが、いかがでしょうか。御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 整備場所の評価に当たっては、候補地の現状や周辺環境の状況、工事の施工性などを客観的に整理し、その結果に基づき、他案と比較して優れているものはマル、やや劣るものは三角、劣るものをバツとして評価いたしました。このため、評価者によって解釈が異なる可能性は低いと考えております。
また、評価指標を設定し、その重要度により点数を配分して評価する手法もありますが、今回の比較検討では、全ての評価項目が複合施設整備において重要であると考えており、点数の配分は行っておりません。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 今、答弁の中で客観的にというような言葉があったと思うのですけれども、行政だけでの判断というのは、どうしてもこの客観性は欠けると考えていまして、例えば、児島の市民交流センターが整備されたときの資料などを見ると、検討委員会があって、いろんな方が参加されて、多分議論を重ねられたというふうに思っています。客観性というのはそういう部分で言われる言葉だと思うので、今の答弁はちょっとおかしいなと感じているのですけれども。
今のお話でもあったように、この指標に対する優劣の評価は、執行部による客観性の欠けた評価だと僕は思っているんですけれども、この案を検討する上で、市民の方による評価などは検討されませんでしたか。そして、より客観性を担保するには、専門家や有識者による評価も必要だと考えますが、どのようにお考えでしょうか。御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 整備場所の検討に当たり、水島公民館、水島児童館の利用団体や商店街の関係団体、地域のまちづくり団体の代表者の方々に対して説明会を開催し、市が検討した整備場所の比較表案に対する御意見を伺いました。
また、今後も施設利用者や市民の皆様に対して、整備場所の比較検討案も含めた現在の検討状況などについての説明会や、市民の皆様から御意見をお伺いするパブリックコメントの実施などを行ってまいりたいと考えております。
有識者の評価につきましては、市民や学識経験者、商工団体、交通事業者などの御意見を伺い策定した倉敷市都市計画マスタープラン及び倉敷市立地適正化計画などに基づき、整備場所を含めた複合施設の検討を行っておりますので、今のところ、予定しておりません。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) すみません。今僕がお話ししているのは、この整備場所比較表案の評価がより客観性や信頼性を高めるためには、専門家や有識者による評価も必要ではないですかとお尋ねしたのですけれども、今言われたのは立地適正化計画ですかね。だから、ちょっと言っていることが違うと思うのですけれども。
今回のこの整備場所比較表案を評価する上での客観性はどのようになっていますか。御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 先ほどもお答えしましたが、学識経験者などの御意見を伺い策定した都市計画マスタープラン、それと倉敷市立地適正化計画、こういうものに即して複合施設の整備場所を検討しておりますので、市としては複合施設の検討整備案については、そういう学識経験者の意見も入っていると考えております。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 僕の質問とは全く違うと思うのですけれども、次に進めたいと思います。
続いて、またこの指標についてです。この指標に、まちづくりや町の活性化に関わる指標が見当たらないというふうに思っています。先ほどもちょっと申し上げたのですけれども、児島の市民交流センターの、検討状況説明会の資料を見ますと、コンセプトの一番頭に町の活性化と入っていました。だから、そういう意味で今回のこの水島の複合施設、恐らく市民交流センターと同じようなものができると僕は考えているのですけれども、そこの整備場所選定の評価のところに、町の活性化に関わる指標が見当たらないと思っているんですよね。この入っていない理由についてお知らせいただきたいと思います。
それからもう一つ、この敷地面積についても、評価があったほうがいいと私は思うのですけれども、それについても御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 整備場所の比較において、回遊を促進し、にぎわいの創出につなげていくというまちづくりの観点から、回遊拠点を選ぶエリアの広さについて評価項目を取り入れております。
また、敷地面積につきましては、抽出した3か所の候補地全てにおいて、複合施設の階数を増やすことなどにより全て整備が可能であると考えているため、評価項目としては上げておりません。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 先ほど、その回遊の話が前段でも出たと思うのですけれども、この回遊は多くの方から疑問の声をいただいております。
栄駅、常盤駅などの中心市街地が回遊の一つの起点に設定されていると思うんですけれども、回遊というのは、近いほうが回遊、利用してもらいやすいと皆さんが言われています。この複合施設を利用した方が、常盤駅・栄駅前まで歩くと、往復で1.5キロメートルから2キロメートル歩いて回遊するということになるのですけれども、それで回遊が今以上に推進されて町の活性化が図られると、本当にお考えなのでしょうか。
この案1だと、公民館、児童館の場所になっていますけれども、これだと全く今と変わらないですよね、回遊が今より変わるという観点があまりないかなと思います。図書館も逆に遠くなりますよね、栄駅、常盤駅からいうと。だから、回遊性は低下するというふうな判断が正しいのではないかなという意見も出ております。
そして、この敷地面積については、これも多くの方から広いほうがよいという意見をいただいています。公民館は水島唯一となる文化ホールが必ず必要だと思っています。そこは本当に多くの方が来場いただくことを想定していかないといけません。また、児童館は、子供が外で元気よく遊べる屋外の広場も必要だと思います。また、交流拠点という言葉がたくさん出てきますけれども、交流拠点というのが、僕は屋外でいろんな交流ができるような、昨今のマルシェのような、そういう皆さんが集える場、多くの市民が集える場所をつくるという意味でも、そういう場所も必要だと思っています。そういう意味で、やっぱり敷地面積というのは非常に重要だと考えております。
先ほどの駐車場の話に戻るのですけれども、玉島の市民交流センターは199台、児島の市民交流センターは218台になっています。これらの確保や、今後公共交通の充実を考えていきますと、八間川沿いの道路において、道路上にバス停をつくるというのは、非常に交通渋滞の可能性が出てくると思います。という意味では、公共交通が使うバス停などはレイアウト内に設置するべきかと思っています。そのようなことも考えますと、本当に敷地面積というのは非常に重要な問題だと思っております。
郵便局の利用客や通勤の車で、公民館、児童館の近辺は夕方など大変混雑もしています。これらを考えると、自転車や歩いたりする人にとっては非常に危ないというような面も見えてきます。そういうことも検討いただいて、敷地面積のほうの評価もぜひ加えていただけたらなというふうに要望しておきます。
続いて、ここで参考までに、NPO法人でまちづくりに関わっている有識者の方で水島のことをよく御存じの方に、この整備場所比較表案について御意見をいただいております。議長に許可をいただきまして資料を用意しておりますので、御覧いただけたらと思います。
このまちづくりに関わられている方によりますと、多くの指標において、マル、三角、バツに別の視点がありますよというような意見をいただいております。地区全体からのアクセスの部分であったり、他の公共施設との連携であったり、周辺環境への影響であったり、スケジュールの自由度であったり、先ほども申しましたが、回遊拠点を結ぶエリアの評価であったり、これからのまちづくりの観点から検討すると評価が違ってくるというように聞いております。指標自体にも問題があるのではというお言葉もいただいております。その方によると、マル、三角の評価が変わると、案1が一番マルにならない可能性も多々あるのではないでしょうかというような意見もいただいております。
先ほども申しましたけれども、担当課の評価だけだと、信頼性も客観性もなかなか担保できていないというのが明白であるかなというふうに思っております。
そこで、最後の質問になります。今後、市民参画のまちづくりに向けて、この整備場所比較表案について2点の修正を求めます。
1つは、指標に町のにぎわいづくりや活性化についての観点を加えてください。もう1つは、比較表の評価を外部のまちづくりの専門家や有識者にしていただき、市民の皆さんと共有していただきたい。以上、この2点の修正を求めますが、いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 整備場所の比較において、回遊を促進し、にぎわいの創出につなげていくというまちづくりの観点から、回遊拠点を結ぶエリアの広さについての評価項目を取り入れております。このため、まちづくりについての評価項目を追加することは考えておりません。
また、学識経験者などの御意見を伺い策定した倉敷市都市計画マスタープラン及び倉敷市立地適正化計画などに基づき、整備場所を含めた複合施設の検討を行っております。このため、まちづくりの専門家などによる評価を行うことも考えておりません。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 今の僕の質問ですけれども、これは多くの市民の方からもいただいていることでもありますし、有識者の方からもいただいていることでもありますし、最初に岡山大学の先生からいただいていることにもあるのですけれども、この比較表についての客観性をどのように高めていくか、市民の皆さんに理解してもらうかというところについての提案なのですけれども、一切受け付けないということですか。これは、こういう意見があることについて一切検討もしないという答弁になるのでしょうか。もう一度お答えください。
○副議長(北畠克彦君) 原副市長。
◎副市長(原孝吏君) 再質問にお答えさせていただきます。
先ほど建設局長がお答えさせていただきましたが、にぎわいづくりや活性化、それからまちづくりの専門家等の意見を入れるということにつきましての答弁の中で、都市計画マスタープランというものを、倉敷市は都市計画として定めております。そして立地適正化計画も都市再生特別措置法という法律に基づいて決めている計画でございます。この法的な計画を決めた上で、大きい、例えば、倉敷市全体のまちづくりの方向、方針、水島地域の今後の整備の在り方といったものは、都市計画マスタープランの中で位置づけております。この計画をつくるときには、当然、これは専門家の皆様、そして市民の代表の皆様に入っていただきながら、都市計画マスタープラン、立地適正化計画をつくっております。
そして、その中で都市機能誘導区域という区域を設定させていただいていて、その都市機能誘導区域の中の一部に、今回選んでいる3か所につきましても、全てそういう地域の中にございます。そういったところを選んでいるというところにつきましては、専門家の御意見をいただきながらつくった計画でございますので、まず、そこがありまして、そして今この3つの比較案が出ている状況ということが、先ほどの御説明だということで御理解いただきたいと思います。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) この質問の中でこの整備場所比較表案の客観性や信頼性にちょっと問題があるんじゃないですかということをいろんな角度でお話しさせてもらったと思うんです。なので、もちろんさっき言われた都市計画とかそれをつくる前提の上ではそういう専門家の意見をいただいているのだと思うんですよ。でも、この評価については、客観性や信頼性が欠けているという話がいっぱい出ていますよと。なので、ちょっと検討していただけませんかという話をしているんです。だから、ちょっと今の御答弁と擦れ違うと思うのですけれども。
この比較表案について、もう一切、意見とか検討は受け付けないということですか。もう一度答弁をお願いします。
○副議長(北畠克彦君) 原副市長。
◎副市長(原孝吏君) 先ほども、この比較検討表の位置づけといいますか、これをお示しさせていただいているのは、施設を複合化する水島リフレッシュ構想の総括の中でもございましたが、地域拠点の形成につなげていくということで、今地域の拠点性を高めるものとしての複合施設の計画があると認識しております。今の案をお示しさせていただいておりますのは方向性とか考え方ですから、大まかなスケジュールはお示しさせていただいております。それを、今後パブリックコメント等を経て、皆様の御意見をいただきながら成案にしていくという手続を経るものでございますので、今後、皆様とのやり取り、つまり様々なまちづくり団体や自治会などと連携、協力しながら成案にしていくということでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 副市長、度々すみません。申し訳ないですけれども、理解が全然できないのが現状でして、要は比較案についていろんな意見があるので、そこについてはきちんと耳を傾けてもらいたいです。いろんな方の意見があるので、ぜひ耳を傾けていただくことを要望させていただきます。
それでは最後に、水島地区複合施設の今後の進め方についてに移りたいと思います。
この水島の複合施設については、以前、新聞でも大きく取り上げられた岡山大学の大学生たちによる栄駅前の複合施設整備の提案がありました。また、水島家守舎NAdia、これは臨鉄ガーデンというのを長年開催していただいた、にぎわいづくりに一生懸命取り組んでいただいたまちづくり団体ですけれども、こちらも栄駅周辺活性化構想というのをつくられて、栄駅前に複合施設の整備を提案しておられました。そして、さらにはまちづくりワークショップを令和元年から倉敷市のほうで開催していただいておりまして、その中で、地元の方から栄駅前への複合施設の整備案というのが出されて、町の再生や活性化をコンセプトに発表されたというふうに聞いております。
これらの案について、市はきちんと認識しておられますか。これらの案についてどのように受け止めておられますか。御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 平成27年度に岡山大学の学生が、栄駅前へ水島支所、水島公民館、水島児童館、水島図書館を集約して建て替える案を発表したほか、水島家守舎NAdiaが栄駅周辺活性化構想プロジェクト案の一つとして、栄駅前へ水島児童館と児童図書館の複合施設などを整備する案を公表したことは承知しております。
また、本市が令和元年度から令和2年度にかけて地域のまちづくり団体、商店街の関係団体、自治会の方々などに御参加いただき、水島地区のにぎわいと活力創出の取組を検討し、実践する水島地区のまちづくりを考えるワークショップを開催しました。その中で、公園の活用や栄駅前に複合施設を整備するアイデアも提案されました。
市としましては、これらの提案もあり、整備場所の候補地として栄駅周辺を含む3か所を抽出し、比較検討を行いました。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 御理解いただいているのだったらよかったと思うのですけれど、そのまま次の質問に移ります。それらの地元の方々の提案など、いろんな方々の提案があったことで、地域の方々にとっては、この栄駅前での複合施設整備というのが何度も提案されている経緯もありますので、大変期待が高まっているという部分もあります。
そういう面から考えますと、今回の整備場所については、通常以上に、より丁寧に進める必要があるのではと考えますが、いかがでしょうか。今後、どのように住民の皆様に説明していかれますか。よろしくお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 今後、基本構想策定に向けた市民説明会を開催し、整備場所の比較検討結果も含めて、現在の検討状況などについての説明を行う予定としており、市民の皆様に対して丁寧に説明を行ってまいります。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 私がより丁寧にとお話ししているのは、本来であると、例えば、児島の市民交流センターができたときのように、ワークショップや検討会を重ねてやっていただきたいというのが一番の本音です。そこまでできるとも、僕も今思っていないですけれども、今の流れで行きますと、基本構想を出して、すぐパブコメというような話だったと思います。パブコメを出したら、すぐ成案になるんじゃないでしょうかね。そんなやり方だと駄目だと思うんですよね、より丁寧にしないと、そういう経緯が今まであるので、ここはしっかり丁寧に説明をしていただきたいというふうにお願い申し上げています。御検討いかがでしょうか。よろしくお願いします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 本市といたしまして、関係団体への説明会は、基本構想策定へ向けた説明会の前に、複合施設の整備場所について市の検討状況を御説明し、御意見をいただく目的で、施設利用団体やまちづくり団体などの代表の方を対象に実施しました。
今後、市民への説明会を開きながらパブリックコメントを実施していこうと考えておりますので、丁寧な説明をしていると、また伺うというふうに考えております。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 先ほどの説明会も一部の方で、町内の方などには案内が行っていないというふうに僕は聞いております。それから常盤町などにも行っていないですし、栄町の町内の方にも行っていないというような話を聞いています。本当により丁寧な説明というか進め方をしていただかないと、それまでの経緯がありますから、そこをしっかり受け止めていただけたらなと思っています。
最後の質問になります。水島のこれからの30年を左右するであろう複合施設整備となります。特に地元の方々には丁寧に進めていただきたい。
つきましては、町の活性化を含めた整備場所比較表案について、地元の市民の方から意見交換をさせていただきたいという要望をいただいています。開催していただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 複合施設の整備場所につきましては、基本構想策定に向けた市民説明会やパブリックコメントなどにおいて、市民の皆様から御意見を伺ってまいります。
また、複合施設の整備と併せて、まちづくり団体や商店街、地元企業などで構成する水島まちづくり協議会などの御意見を伺いながら、水島中心地域の活性化につながる取組についても検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 質問をもう一遍聞いてもらえますか。
地元の市民の方から意見交換をさせてほしいという要望をいただいています。していただけますか。御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 先ほども答弁したように、基本構想策定に向けての市民説明会を十分していきますので、意見交換会については、今のところ考えておりません。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) ちょっと言い直します。意見交換会と言われたので、会を開いてくれというふうな誤解を受けていたらいけないのですけれども、要は意見交換をしたいと、地元の方々から市にちょっとお話を聞きたいと言って来られているのを受けていただけるんですか。いかがでしょうか。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 市のほうに意見を述べにくるということにつきましては、当然市のほうとしても、意見としてお聞きすることは用意できると考えております。
○副議長(北畠克彦君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 大変安心しました。ありがとうございます。
最後に、もう一度最初の資料を皆さんちょっと御覧いただけたらと思います。度々ですみません。岡山大学の氏原先生からの資料です。本当に執行部の皆様におかれましては、どうか水島中心市街地の課題の解決と、このメッセージをしっかり目に焼き付けていただきたいと思います。僕は地元なので、本当にこれからの未来をしっかり考えていきたいなと思っております。再度、慎重にこの件について御検討いただくことを心からお願い申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。
長時間にわたりまして、ありがとうございました。(拍手)
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