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令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会) 12月11日(月) 本会議 質問
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内容
会議録
令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会)
12月11日(月) 本会議 質問
くらしき創生クラブ
時尾 博幸 議員
1 こどもまんなか応援サポーター宣言に伴うこどもファスト・トラックの導入について
2 「乗って応援!お得におでかけ路線バス・臨鉄無料デー」の利用状況及び今後の取り組みについて
3 水島地区のまちづくりについて
4 倉敷市障がい者移動支援事業について
5 教育行政について
◆30番(時尾博幸君) (拍手) くらしき創生クラブの時尾 博幸です。
通告に従いまして、一問一答の方式により5項目について質問させていただきます。
1項目めとして、こどもまんなか応援サポーター宣言に伴うこどもファスト・トラックの導入についてお尋ねいたします。
政府が少子化対策の一環として普及を推進しており、市民の利用が多い市役所の窓口に、子供連れや妊婦の手続を優先して行うこどもファスト・トラックを導入してはどうかと考えますが、お考えをお尋ねいたします。
また、市役所だけでなく、市内の事業者にも協力を呼びかけ、倉敷市全体において、伊東市長の掲げる子育てするなら倉敷でと言われるまちの実現に向けた一助にし、子育てに優しい町にしていってはどうかと考えますが、お考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) こどもファスト・トラックとは、公共施設や商業施設などの受付において、妊婦や子供連れの方を優先することで、待ち時間を短縮し、施設を利用しやすくする取組であり、こども家庭庁では子供や子育て中の方々を応援する社会全体の意識改革を後押しする取組の一つとして掲げております。
本市におきましては、こどもファスト・トラックの趣旨と同様な取組として、平成22年12月から授乳やおむつ交換等で気軽に立ち寄れる施設である赤ちゃんの駅として、本庁や各支所などを登録し、市ホームページや平成23年4月に開設いたしました、くらしき子育て応援サイトたのしく子育てあのねっと!などを通じて利用者への周知を行っております。
なお、この取組には事業者の方々も多数参加いただいておりますが、引き続き参加していただけるよう、さらには倉敷市公式アプリなども活用しながら広く呼びかけを行ってまいります。
また、窓口対応では、児童手当や児童扶養手当の現況届提出時などにおいて、必要に応じ臨時窓口の設置や対応する職員を増員するなど、子供連れや妊婦の方をはじめとして、誰もがスムーズに手続が行えるよう工夫して対応を行っており、今後も受付窓口等において子供連れや妊婦の方を含めた市民の皆様に状況に応じて声かけなど、寄り添った対応に努めてまいります。
こどもまんなか応援サポーター宣言後は、広報くらしきや市ホームページなどにおいて宣言の趣旨や応援サポーターへの参加についての普及啓発に努めているところであり、今後はホームページや倉敷市公式アプリ、また本議会で予算をお願いしております電子母子手帳アプリなどを通じて、こどもファスト・トラックの趣旨を踏まえた本市の取組や子育て支援を実施している事業者や地域、団体等の取組の紹介を検討するなど、子育て環境のさらなる充実に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) この項目、1点再質問をし、2点要望させていただきたいと思っています。
再質問ですが、今、赤ちゃんの駅について触れた御答弁がありました。赤ちゃんの駅については登録施設に倉敷市役所関連の施設が多く、地区によっては民間の登録がほとんどないところも見受けられます。民間施設での登録拡大についてはこれまでどのように取り組んできたのか、また今後民間施設の登録拡大に向けてどのように取り組むのかというお考えをお聞かせいただけたらと思います。
要望で2点ですけれども、倉敷市においてはこどもファスト・トラック自体は設けずに、類似の取組をしていますという御答弁だったかと思います。県内の自治体でも新見市や高梁市など複数の自治体が導入をしておりますが、このこどもファスト・トラックについては賛否があるというような御意見も伺っているところでありますけれども、政府としてこども家庭庁が少子化対策の一環として普及推進するのにこどもファスト・トラックの導入を働きかけているということを伺っております。
具体的に、札幌市なんですけれども、札幌市も倉敷市と同じように、こどもファスト・トラック自体は設けていないけれども、倉敷市と同じように類似の取組をしているということで、それは市のホームページに公表されておりまして、子供連れの方や妊娠中の方に優しい取組をこどもファスト・トラックに類似したものと捉えて、その取組や各施設のおむつ替えスペースや授乳室などの状況についてまとめたものをPDFファイルで市のホームページで公表されております。また、今後の取組推進についても、市有施設のみならず、ほかの公共機関、さらに民間施設に広げていくよう取組を推進するというふうに明示されておりまして、これは要望ですけれども、こどもまんなか応援サポーター宣言については、本市においてもホームページを設けておりますけれども、札幌市のように、こどもファスト・トラックに関する記載を加えていただいて、類似する取組として公表していただけたらと思います。
もう一点要望で、情報発信についてですけれども、今答弁で倉敷市公式アプリについて触れていただきました。今議会に電子母子手帳アプリに関する予算が計上されておりますが、その点も含めて、今月から導入される倉敷市公式アプリでの発信などを踏まえて、今母子手帳交付時に子育てハンドブックKURAであったりとか、いろんなもので発信をいただいているというふうに伺っておりますけれども、多様なものでさらに情報発信をしていただいて、利用者に情報を届けていただけたらと思います。
先ほどの赤ちゃんの駅について御答弁いただけたらと思います。
○副議長(北畠克彦君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 赤ちゃんの駅の登録の働きかけでございますけれども、毎年広報くらしきにおきまして、新たに赤ちゃんの駅に認定をさせていただきました施設を紹介するとともに、赤ちゃんの駅に協力をしていただける民間施設の募集を行っております。
また、今後につきましては、先ほど御答弁申し上げましたように、市のホームページ、倉敷市公式アプリなども活用して周知に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) 2項目めとして、「乗って応援!お得におでかけ路線バス・臨鉄無料デー」の利用状況及び今後の取り組みについてお尋ねいたします。
倉敷市は、利用者の負担軽減や利用促進を図るために、昨年度に続き、今年度も乗って応援!お得におでかけ路線バス・臨鉄無料デーを実施されました。
岡山市においては、倉敷市と同様の運賃無料デーを実施するとともに、通勤や通学、買物等での公共交通の利用定着と町なかのにぎわい創出を図るために、今年の12月1日から来年の1月3日までの年末年始を含む34日間、岡山市内全事業者の路線バスの運賃が最大200円となるキャンペーンを実施されています。
各市で利用促進に向けた様々な取組を行っているところでありますけれども、倉敷市で実施した乗って応援!お得におでかけ路線バス・臨鉄無料デーにおける乗降客の利用状況、倉敷市などの主催イベントとの相乗効果、アンケート結果、今後の取組について、本市としてのお考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織君) 令和5年度の乗って応援!お得におでかけ路線バス・臨鉄無料デーにつきましては、9月から11月までにかけまして、昨年度は4回でございましたけれども、今年度は6回に増やして実施いたしまして、その状況でございますが、延べ8万1,948人の方に御利用いただきました。この数字は、日によってもちろん違ってございますけれども、ふだんの約1.8倍から2.4倍の利用となっております。
現在、利用者アンケートの集計中でございまして、その結果、それから無料デー当日に開催されました倉敷屏風祭や児島の三白市、備中玉島みなと朝市、水島港まつりなど、イベントとの相乗効果などについても分析を行っていくことといたしております。
今後につきまして、これらの結果でありますとか、それから交通事業者、地域公共交通会議での御意見などを踏まえながら、利用促進策の検討を行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。
もちろんずっとこの無料デーが続けられるというのは、なかなか難しいわけでございますので、この2年間の状況を踏まえまして、今後どのような形で進めていくのがいいのかということを現在検討を行っていると、そういう状況でございます。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) 岡山市のように最大200円のキャンペーンのような新しい取組も行われておりますので、倉敷市としての事業検証やほかの自治体の取組も参考にした上で、来年度予算案に向けて引き続き公共交通の利用促進に向けた取組を継続していただくことを要望させていただきます。
3項目めとして、水島地区のまちづくりについてお尋ねいたします。
この項では、3点についてお尋ねいたします。
この項1点目として、水島地区公共施設再編整備事業の整備場所についてお尋ねいたします。
地元関係者や地元選出市議などに、水島地区複合施設の整備に向けて、水島地区複合施設の整備場所について、市から案1、水島支所周辺、案2、水島中央公園周辺、案3、栄駅周辺の3案が示されました。
整備場所を比較し、案1の水島支所周辺の案が総合評価として高い評価になっています。3案には一長一短がありますが、本市としての整備場所についてのお考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 水島地区における新たな複合施設の整備場所につきましては、都市機能誘導区域内であり、市など公共の用地であることなどを踏まえて、現在の水島公民館、水島児童館の敷地、水島図書館の敷地、栄駅周辺にある公園、駐車場等の3か所を候補地として抽出し、様々な観点で比較検討を行いました。
その結果、水島公民館、水島児童館の敷地は、災害ハザードのリスクが低く、倉敷市都市計画マスタープランにおいて文化・公共ゾーンに位置づけられており、主要幹線道路に近接し、水島、福田、連島の各地区からアクセスしやすい、隣接する水島支所と駐車場などを共有することで利便性が高まるなどの点において、他の候補と比べて優れていると考えています。また、現在の立地場所は、広く地域の皆様に認識され、親しまれている場所であると考えられます。これらのことから、本市といたしましては、水島公民館、水島児童館の敷地が複合施設の整備に最も適した場所であると考えております。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) この項2点目として、水島中央公園周辺や栄駅周辺の整備についてお尋ねいたします。
案1の水島公民館敷地、水島児童館敷地の水島支所周辺の案で整備を進めることになった場合、周辺エリアのまちづくりを考える上でも、栄駅周辺や水島図書館周辺も含めた回遊拠点を結ぶエリアとして、栄駅周辺や水島中央公園周辺の整備を求める声を伺います。
例えば、栄駅周辺については、これまで駅前市有地を活用した臨鉄ガーデンやアブレイズガーデンなどのイベントが開催され、地域のにぎわいを創出するイベントが行われています。
また、水島東栄町第1公園は、地域の愛護会による清掃は行き届いていますが、残念ながら日頃市民の方に利用されている様子をあまり見受けません。例えば、公園を廃止して、芝生広場に変え、引き続き地域の愛護会の方に管理をしてもらうのはどうかというような御意見も伺っております。
また、市営水島東栄町駐車場は、その面積の半分近くを月ぎめ駐車場として利用されており、時間貸しのスペースは日頃利用されている様子があまり見られず、水島港まつりなどの際にイベントスペースとして利用されている現状があります。
水島中央公園周辺については、水島リフレッシュ構想での水島中央公園のリニューアルを行い、このたび複合化される水島図書館周辺の活用について、市民の皆さんに利用されている水島中央公園の一部エリアとしてどのように整備を進めるのかということも課題になるものと思います。
本市として、水島地区公共施設再編整備事業の整備場所を水島支所周辺の案として進めることになった場合、水島支所周辺だけを整備するのではなく、栄駅周辺や水島中央公園周辺の整備を今回の事業に合わせて回遊拠点として整備すべきと考えます。本市として水島中央公園周辺や栄駅周辺の整備をどのように考えるのか、お考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 水島地域のまちづくりを進めるためには、現在の水島公民館、水島児童館の敷地へ新たに整備を検討している複合施設と水島リフレッシュ構想に基づきリニューアルした多くの市民の皆様に御利用いただいている水島中央公園、公共交通の拠点である栄駅、常盤駅を結んだエリアにおいて回遊を促進することでにぎわいの創出につなげていきたいと考えております。このため、水島中央公園に隣接する水島図書館の跡地や栄駅周辺にある公園や駐車場などの活用についても検討していきたいと思っております。
また、複合施設の整備に合わせて、まちづくり団体や商店街、地元企業等で構成する水島まちづくり協議会などとも連携を図っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) 今の答弁にあった整備場所を水島支所周辺の案として進める場合には、水島中央公園周辺や栄駅周辺の整備をぜひ基本構想、基本計画に盛り込んでいただきたいと思っております。
この項目で2点要望して質問を終わらさせていただきたいと思っています。
1つは、八間川沿いの親水公園化による緑地空間整備についてであります。
先日、八間川沿いのある町内会の会合にお邪魔をさせていただきまして、市民の皆さんとお話をさせていただきました。その中で複数要望をいただいたんですけれども、その中で、八間川沿いの親水公園化による緑地空間整備を要望事項の一つとして言われました。
この八間川沿いの親水公園化による緑地空間の整備は、私が議員になるはるか以前の前から倉敷市役所の庁内でも検討がなされてきたけれども実現に至っていないというふうに伺っております。
整備が、今回の公共施設の再編整備事業の対象施設である水島支所や水島公民館、水島児童館も含めて、そのエリアである八間川全部をいきなりいかなくても、水島郵便局から水島警察署までの間だけ、例えば一部親水公園化して緑地空間整備をしてみて、よければその範囲を広げるなど、今後の基本構想や基本計画にそのあたりも盛り込んでいただきたいと思います。
もう一点要望ですが、今回の事業について、大きな視点からの要望をさせていただきたいと思いますけれども、水島リフレッシュ構想総括報告書では、平成23年度から令和2年度までの10年間を計画期間とした水島リフレッシュ構想の成果とともに拠点整備の意義と必要性が述べられています。
水島中心地域は、水島臨海工業地帯の整備に合わせて公共施設等の都市基盤が整備されました。その町の歴史も踏まえながら都市計画と都市計画事業の大きな都市形成の流れを受け、水島地区のまちづくり、特に水島リフレッシュ構想がつくられ、事業化されたものと理解しています。水島リフレッシュ構想で構想の対象区域としている水島支所周辺の約143ヘクタールほどのいわゆる水島中心地域だけではなく、水島・福田・連島地区を含めた水島地域として、ひいては倉敷市全体を見渡した中での取組として、複合施設の整備場所だけの議論にとどまらず、大局的な観点に立ちながら、引き続き水島まちづくり協議会など、地域住民の皆さんと対話をしながら具体的なまちづくりに取り組んでいただくことを要望させていただきます。
この項3点目として、今後の取組についてお尋ねいたします。
水島地区公共施設再編整備事業の今後の取組について、本市のお考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦君) 杉岡企画財政局参与。
◎企画財政局参与(杉岡知裕君) 水島地区公共施設再編整備に向けた今後の取組につきましては、まず基本構想の策定に向け、本年度は施設利用者や市民の皆様に対して、市における現在の検討状況などについての説明会の開催や、市民の皆様から御意見を広くお伺いするパブリックコメントを実施するなど、必要な手続を順次進めてまいりたいと考えております。
その後の基本計画策定、設計、施工などのスケジュール等につきましては、基本構想の中でお示ししてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) 4項目めとして、倉敷市障がい者移動支援事業についてお尋ねいたします。
障がいのある方の外出や移動に要する費用の一部を助成する倉敷市障がい者移動支援事業についてお尋ねいたします。
自動車燃料チケットの助成について、現在、指定給油所はフルサービスのガソリンスタンドに限られていると伺います。現在、助成限度額は500円4枚で、月額2,000円と伺います。
ガソリン価格の高騰が続く中、利用者の経済的な負担軽減及び給油機会の利便性向上のため、セルフのガソリンスタンドでも自動車燃料チケットを使うことができないかという声を伺います。関係団体などとの協議も必要と思われますが、本市としての見解はどのように考えているのか、お考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 本市では、障がいのある方の社会参加の促進を図ることを目的とした障がい者移動支援事業の中で、個々の移動手段等に応じて自動車燃料チケット、福祉タクシーチケット、リフトタクシーチケット、バス利用料等の助成を行っております。
自動車燃料チケットは、対象車両、本人所得等の要件を満たした対象者に、原則500円券4枚の月額2,000円、年間で2万4,000円分のガソリン代を助成するもので、現在市内50か所の指定給油所で利用できますが、セルフのガソリンスタンドは対象外となっております。
利用者の経済的負担の軽減、利便性の向上を図る観点から、複数のセルフのガソリンスタンドに対し、チケット利用の可否について確認いたしました。その結果、給油機の設定変更、チケットの換金等に要する負担が過大となるため、対応は難しいとの回答をいただいており、現時点ではセルフのガソリンスタンドでの自動車燃料チケットの利用は難しいと考えております。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) 市民の方から直接担当課の障がい福祉課にもお話があって、担当課としても真摯にお答えをいただいていることを伺っているのですけれども、御答弁としては、現時点では難しいということでありました。いろいろ理由もあるかと思いますけれども、引き続き御協議をいただいて、取組の検討を引き続きしていただけたらと思います。
最後に5項目めとして、教育行政についてお尋ねいたします。
この項では、3点についてお尋ねいたします。
この項1点目として、岡山型スクールローヤーについてお尋ねいたします。
過度な要求をする保護者などの対応により、退職や市外への異動を希望する教員もいると伺います。岡山県教育委員会では、弁護士による法律相談である岡山型スクールローヤー制度を実施していると伺います。本市における岡山型スクールローヤー制度の活用状況はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康君) 岡山型スクールローヤー制度は、教育現場において保護者などからの不当要求行為への対応に苦慮している学校が、弁護士からの法律に基づいた助言により、要求などに適切に対応し、教職員が授業など、児童、生徒への指導に専念できるようにすることが目的であり、岡山県教育委員会は平成26年度から導入いたしております。
一方、倉敷市教育委員会では、平成23年度から学校問題支援プロジェクト事業を実施しており、学校ごとの課題や相談内容に応じて、弁護士を含め、警察や医療、福祉の関係機関の方々とケース会議の中で対応方針等を協議し、専門的立場から助言をしていただいております。そのため、現時点では岡山型スクールローヤー制度の活用はございませんが、県の事業と同等またはそれ以上の効果が得られているものと考えております。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) この項2点目として、学校と教育委員会等との連携協働についてお尋ねいたします。
学校からの相談の助言のみではなく、必要に応じて学校に出向き、中立的な立場で学校や保護者らの話合いへの参加を望む声を伺います。本市における対応はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康君) 倉敷市教育委員会では、学校や地域で起きた様々な課題に対する相談を、学校からだけではなく保護者や地域の方々からもお聞きしております。相談を受けた場合、まずは学校と保護者などとの信頼関係の回復や構築に向け、学校に状況を確認しながら助言や支援を行っておりますが、それでも対応が困難な場合には、関係機関と連携し、法的な知識や必要な情報を得た上で適切な助言ができるように努めております。
また、学校に対する不信感の強い保護者が学校との話合いに応じないことや、不当な要求が繰り返され、学校だけでは対応が困難なケースもございます。そのような場合は、学校と保護者の話合いに指導主事が中立的立場で参加することがございます。
今後も、児童、生徒の健やかな成長のために、引き続き関係機関と連携を図りながら取り組んでまいります。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) 今回の質問の項目の関係で、基本的には地域や保護者、学校の方が協力をして、今倉敷市で取り組んでいるコミュニティー・スクールであったり、PTAの活動だったり、普通は円滑にコミュニケーションを取って取り組んでいくんですけれども、ちょっと困難な事例ということで取り上げさせていただいておりますけれども、様子をうかがっておりますと、例えば担任の先生が難しければ管理職の先生が対応してくださって、教育委員会も指導課の職員さんとか先生が結構現場には頻繁に行ってくださっている状況は伺っておりますけれども、教育委員会の方も学校の先生の場合もあるので、そういう困難事例の場合は教育委員会の人だろうが、学校の先生だろうが、態度があまり変わらないといいますか、ちょっと犯罪につながるような事案であれば、警察に連絡すればすぐ来てくださって、制服を着た方が来れば、ある程度収まりが効くのかも分かりませんけれども、そういう場合のときに第三者的に、スクールローヤーの話もありましたけれども、今は岡山県教育委員会のスクールローヤーも倉敷市の学校問題支援プロジェクト事業でも、現場にその弁護士さんが行くということはなくて、相談だけされているというふうに伺っております。今お伺いしている中では、第三者的な立場として弁護士さんが現場へ入っていってくださって、中立的な立場で保護者等との話合いに参加を求める声を伺っておりますけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
○副議長(北畠克彦君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康君) 学校だけの対応が難しいというケースがあるというのは認識をいたしております。そうした場合、学校のほうから正しい情報あるいは状況を把握した上で、教育委員会といたしましても弁護士を含め、関係機関の方々に専門的な立場から助言をいただいた上で学校のほうへアドバイスをしていくと、そうしながらしっかり学校と連携を取っていきながら対応していきたいというふうに考えております。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) 最後、要望で終わりますけれども、先生が足りないという状況もあって、先ほど言った、辞めたいとか倉敷市以外に異動したいというようなこともあるようでございますけれども、ぜひ第三者的な立場の弁護士等が現場に出向く取組を今後検討いただけたらと思います。
最後に、この項3点目として、学校における働き方改革の実効性の向上等についてお尋ねいたします。
首長部局と教育委員会が一体となって取組を推進するため、国において働き方改革を含む教師を取り巻く環境整備について、各地方自治体が総合教育会議で積極的に取り上げるべき議題として例示する必要があるとされていると伺います。総合教育会議での働き方改革を含む教師を取り巻く環境整備について、今後議論はどのようにされるのか、見解を伺います。
○副議長(北畠克彦君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康君) 総合教育会議とは、平成27年4月施行の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律により設置することとされたもので、市長と教育委員会が十分な意思疎通を図り、地域の教育の課題やあるべき姿を共有して、より一層民意を反映した教育行政を進めていくことを目的としております。
これまでの会議の成果といたしましては、学力向上についての課題の共有ができた結果、支援員及び非常勤講師の増員を行い、学習環境が落ち着き、学力向上につながったことなどが上げられます。
倉敷市教育委員会といたしましては、倉敷市総合教育会議におきまして、学校における働き方改革の方策についても議論してまいりたいというふうに考えております。
○副議長(北畠克彦君) 時尾 博幸議員。
◆30番(時尾博幸君) 来年3月ぐらい、春ぐらいでしたか、教育大綱の関係で総合教育会議が開催される予定もあるというふうに伺っておりますので、ぜひ今御答弁いただいたことも併せて協議事項に加えていただけたらと思います。
以上で私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
ご利用について
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