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令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会) 12月12日(火) 本会議 質問
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内容
会議録
令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会)
12月12日(火) 本会議 質問
新政クラブ
大守 秀行 議員
1 病児・病後児保育について
2 水島緑地福田公園の整備について
◆13番(大守秀行君) (拍手) 皆さんこんにちは。新政クラブの大守 秀行でございます。
通告に従いまして、2項目を一問一答の方式にて質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず1項め、病児・病後児保育についてお伺いいたします。
本市では、保育サービスの一環として病児・病後児保育を市内4か所で実施され、保護者が仕事などの事情により病気の乳幼児、小学生の家庭保育が困難とされたときに一時預かりをして、働きながら子育てされている方々を支援されています。
実際に利用した市民の方から、以下の声をいただいております。子供が病気のときには、会社を休んで寄り添い、看病するのが本来の姿ですが、どうしても会社が休めないときに利用させていただき、後ろ髪を引かれる思いで預けましたが、子供をしっかりと見ていただき、快方に向かい、本当に助かりました。ありがとうございましたとの声をいただいております。
まず初めに、市内の病児・病後児保育を実施している施設の概要をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織君) それでは、大守 秀行議員さんの御質問にお答えをさせていただきます。
市内の病児・病後児保育施設の概要についてですけれども、まず、この施設でございますけれども、児童が病気などのために保育施設等に通えない場合に、もちろん親御様のお仕事が休める場合ではない場合に、先ほどお話もありましたけれども、お預かりしまして、適切な看護と保育を提供していただく施設のことでございます。
この施設では、保育士、看護師の方が常駐しまして、専用スペースで病児を医師の診断の下で、月曜日から土曜日まで症状に応じた保育を提供していただいておりまして、乳児から小学生までが利用可能となっているところでございます。
倉敷市では、倉敷市連合医師会の御協力の下で、平成7年4月から市内の2つの施設で病児・病後児保育事業を開始いたしまして、平成12年、平成17年と各1施設増やすことで、現在は市内の倉敷、水島、児島、玉島の各地区1施設ずつ、計4つの施設で病院や医院などの医療機関併設型の病児・病後児保育を実施いたしておりまして、先ほどお話もいただきましたように、広く市民の皆様に安心して御利用いただいているところでございます。
また、倉敷市民の方が県内の病児・病後児保育施設を利用していただけますように、倉敷市が岡山市や高梁川流域各自治体の調整役となりまして、平成29年4月から、県全体で岡山県病児保育事業実施施設の相互利用に関する協定を結ぶことが実現され、これによりまして、現在では県内の13施設も利用可能となり、倉敷市民といたしましては合計17施設で病児・病後児保育施設を広く利用していただけるようになっていると、これが現状でございます。
○副議長(北畠克彦君) 大守 秀行議員。
◆13番(大守秀行君) 今回の質問に当たって、この病児・病後児保育の施設の全国的な割合を調べてみました。全国的に見ると自治体に1か所の割合は53.1%、2か所が13.5%で、合わせて66.6%と圧倒的に多い層になります。本市では各エリアに1か所、合計4か所ということで、自治体で4か所も設置してある自治体は全体の3.2%で、全国的に見ると大変充実しているというふうに認識しております。これは、伊東市長の子育てするなら倉敷での効果かなというふうに受け止めております。
次に、病児・病後児保育を利用された方の実績と5年間の推移、加えて平成29年4月から、先ほど市長の答弁にもありましたけれども、広域利用が展開されておりますので、その実績と推移も併せてお伺いをさせていただきます。
○副議長(北畠克彦君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 病児・病後児保育施設、市内4施設の利用者数の過去5年間の実績ですが、平成30年度から順に4,663人、4,667人、2,363人、3,473人、そして令和4年度が3,804人となっております。
また、倉敷市民が市外の病児・病後児保育施設を利用する広域利用の過去5年間の実績につきましては、平成30年度から順に397人、302人、125人、218人、そして令和4年度が175人となっております。
利用者の推移を見ますと、平成30年度には既に減少傾向にございましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年度には利用者数がさらに落ち込みました。その後、利用者数は徐々に回復傾向にございますが、コロナ禍前の水準までには達しておりません。
○副議長(北畠克彦君) 大守 秀行議員。
◆13番(大守秀行君) 病児・病後児保育施設の課題として、感染症の流行や病気の回復などによる突然の利用のキャンセルなどにより、事業運営の見通しが立てづらいといった点も指摘されており、厚生労働省では、2021年、安定的な提供体制を確保できるよう補助の仕組みの見直しを行い、利用者の変動が大きく、急な対応が求められる病児保育事業において、利用の変動によらない基本単価部分の引上げが行われたことにより、提供体制の安定的な確保に寄与しているものというふうに受け止めております。
一方、私が幼少期には、病気になったときには母が仕事を休んで看病してくれたことを今でも記憶しております。しかし、現在は、各会社では慢性的な人材不足、加えて一人一人の仕事の内容や密度が増し、責任が重くなっており、男女問わずどうしても会社を休めない場合が多くある中、病児・病後児保育の予約が取りにくいとの市民の声が届いております。
先ほど利用実績を御答弁いただきましたけれども、予想に反して利用者が減少しておりました。これはコロナ禍、国の方針で、コロナ患者は病児・病後児保育を利用できないとされていたためと、その間、コロナ以外の疾患が減少したことが起因しているものというふうに推察をしております。加えて、利用者が減少している中、予約が取りにくいという状況については、インフルエンザなど季節性疾患の流行で同時期に病児・病後児保育への予約が集中するものと考えております。
そして、季節性疾患を加味した需要を見込んで施設整備をすると、病児が少ないときには人や施設が過剰となり、経営を圧迫したり、サービスの低下を招いたりする可能性もあります。
本市では、既に4か所の施設が整備され、他の自治体と比較すると充実しております。加えて、看護師や保育士不足が社会的な課題の中で、さらなる施設整備の拡充を求めるのは、現時点では難しいというふうに受け止めております。
しかし、このような状況の中、市民からは予約が取りにくいとの声に対する本市の御所見をお伺いさせていただきます。
加えて、ほかの自治体、これはあくまでほかの市町村なんですけれども、病児・病後児保育に関するアンケートをした結果、30%から40%の割合で病児・病後児保育のサービスを知らないと回答されております。
本市でも、おおむねその傾向ではないかというふうに考えておりますので、病児・病後児保育のさらなるPR活動が必要と考えますが、併せて御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 現在、本市では、病児・病後児保育施設を市内に4施設設置し、利用協定に基づく市外の13施設を含めた計17施設での病児・病後児保育施設の利用が可能となっております。
このほかに大規模な医療機関等では、病院内に職員用の病児・病後児保育所が設置されております。さらに、企業主導型保育事業を実施している一部の施設においては、一般の方を対象とした病児・病後児保育が実施されております。
今後も、引き続き病児・病後児保育施設を市ホームページや子育てハンドブックKURAなどに掲載するとともに、SNSの活用なども検討することにより、利用できる病児・病後児保育体制の周知に努めてまいります。
○副議長(北畠克彦君) 大守 秀行議員。
◆13番(大守秀行君) 子育て世帯は、SNSの利用率が高いと思いますので、積極的に活用していただき、PR活動に努めていただきたいというふうに思っております。
また、子供さんの体調が悪い場合や罹患した場合、一部の企業や自治体では、年休とは別に会社を休める制度を整備するなど、働きながら子育てされている方を支援されておりますが、まだまだそういった制度は普及しておりませんので、社会全体で子育て世帯を支える制度の普及にも、私も引き続き、微力でありますが、取り組んでいきたいというふうに考えております。
次に、DX、デジタルトランスフォーメーションの利活用についてお伺いいたします。
病児・病後児保育を利用した市民の方から、予約する場合、前日か当日に一つ一つの施設に電話で予約する必要があり、空きがあって初めて予約ができるので、預けられるか直前まで分からないため仕事の段取りが難しい。また、予約ができればいいのですが、あいにく予約ができない場合、仕事の就業開始時間が過ぎてから会社にお休みを連絡するようになるので、心苦しいと言われております。
一方、病児・病後児保育の施設では、前日や当日、予約の電話でばたばたしますし、前日に予約があっても、当日になって病状が回復してキャンセルの連絡も入るなど、電話対応に人手がかかっているものと推察いたします。
そのため、病児保育ネット予約サービスなどのアプリを導入し、スマートフォンから簡単に予約ができる環境を整備することにより、予約する側、予約を受ける側、双方の手間が省けると思いますが、本市の御所見をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦君) 藤原保健福祉局長。
◎保健福祉局長(藤原昌行君) 病児・病後児保育の利用予約につきましては、各実施施設が、予約受付時に子供の症状の詳細を具体的に聞き取り、把握することが重要と考えているため、電話予約による対応を行っております。
保護者が、直接施設職員と対話して予約をすることで、個別の病状や発育状況に柔軟に対応しやすくなります。また、病児・病後児保育の利用に当たっては、医師が診察後に、病気の症状等により病児・病後児保育利用の可否を判断しております。
これらを踏まえますと現時点では、病児・病後児保育の利用予約をアプリ等で管理していくことは難しいと考えております。
○副議長(北畠克彦君) 大守 秀行議員。
◆13番(大守秀行君) DX、デジタルトランスフォーメーションは、社会環境の激しい変化に対応するために、デジタル技術を活用し、業務、組織、プロセス、文化、風土を変革し、新たな時代にも十分勝ち残れるよう競争力を高めることを指しています。
本市でも、デジタルガバメント推進室を設置するなど鋭意取り組まれており、倉敷市公式アプリが12月15日から運用が開始され、子育てや保護者連絡システム、防災、お知らせなど、様々な情報や申請、手続ができるアプリの導入が予定されております。私も、このアプリを必ずインストールして活用したいと思っております。
このように、デジタル化は聖域のない取組が求められておりますし、現在、人の手書きで行っている申請などの書類は、ほとんどの場合アプリで代用可能です。加えて、先ほどの質問で述べましたけれども、施設的な拡充が難しい状況の中、アプリなどを導入して何とか利用しやすい環境を整備することだけでも、前に進めていただきたいと思っております。
病児・病後児保育のアプリの導入が難しいようであれば、例えば、一時預かり保育、こういったところから導入を始めて、その状況を見極めて、その後、病児・病後児保育に水平展開するなど、子育て支援に資する取組を要望させていただきます。早急に御検討いただきますように要望しまして、この項の質問を終了させていただきます。
次に、2項め、水島緑地福田公園の整備について。
初めに、(仮称)水島緑地福田公園屋内プール整備事業についてお伺いいたします。
新たに整備される水島緑地福田公園屋内プールの供用開始前に、昭和56年に県営プールとして開館して以来、40年以上の長きにわたり多くの市民の方々に利用されている倉敷市屋内水泳センターが、令和8年3月末に閉館されることが発表されました。
私は、昨年9月議会の一般質問において、市民の方が屋内プールを利用できない期間が生じないように、新たに整備する水島緑地福田公園屋内プールが完成した後に、倉敷市屋内水泳センターを閉館することを要望させていただきました。また、利用者からも、できる限り早い新しいプールの完成を望む声が寄せられております。
現在進めている(仮称)水島緑地福田公園屋内プールの整備スケジュールをお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹君) 倉敷市屋内水泳センターにつきましては、老朽化に伴い、利用者の皆様の安全を確保するため、やむを得ず令和7年度末で閉館することといたしました。
新たに水島緑地福田公園に整備する屋内プールにつきましては、建築審査会に諮るなど、建築基準法に定められた手続に時間を要することや適正な工期を確保する必要があることから、9月の文化産業委員会で御報告させていただいておりますように、令和8年度末の完成を目指し、現在、基本・実施設計を進めているところでございます。
新しい施設が完成するまでの間、御利用いただいている皆様には大変に御不便をおかけすることとなりますが、市民の皆様に安心して御利用いただける施設を目指して準備を進めてまいります。
○副議長(北畠克彦君) 大守 秀行議員。
◆13番(大守秀行君) 倉敷市屋内水泳センターが令和7年度末に閉館され、水島緑地福田公園屋内プールの供用開始は令和8年度末の予定という御答弁でございました。約1年間、両施設が利用できない期間が発生しますが、プールは大規模施設のため、仮の施設を準備することもできないため、市民の方々には大変な御不便をおかけすることになります。そのため、本市においては、水島緑地福田公園屋内プールの一日も早い供用開始を要望させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
次に、第1駐車場の整備についてお伺いいたします。
水島緑地福田公園では、現在、第1駐車場の再整備が行われておりますが、公園で各種大会などの開催が重なったときには駐車場が不足するため、市民の方から、早く第1駐車場を利用させてほしいとの声が寄せられております。
第1駐車場の整備内容と供用開始の時期などについてお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹君) 利用者の皆様の利便性向上を図るとともに、公園内の交通の円滑化と安全を確保するため、現在第1駐車場の再整備を行っております。整備内容といたしましては、一般車の駐車スペースを、これまでの144台分から51台増やし195台分に増設するとともに、大型バス11台分の専用駐車場を新たに設けるもので、供用開始時期は令和6年10月を予定しております。
この整備により、大規模な大会が開催される場合にもより多くの皆様にスムーズに駐車していただけるようになり、水島緑地福田公園が、さらに御利用いただきやすくなるものと考えております。
○副議長(北畠克彦君) 大守 秀行議員。
◆13番(大守秀行君) 第1駐車場の再整備では、一般車は51台分、大型バスは11台分の増設がされるということですので、大会が重なっても、今までのような駐車場不足は解消されるものというふうに思っております。また、供用開始は令和6年10月ということで、これも一日も早い供用開始を要望させていただきます。
次に、人工芝のサッカー・ラグビー場について要望させていただきます。
水島緑地福田公園陸上競技場跡地に、人工芝の水島緑地福田公園サッカー・ラグビー場が今年の2月にオープンしました。Jリーグの公式練習場で使われている高水準の人工芝を採用した大人用のサッカー2面分のグラウンドと、ウオーミングアップ場や会議室、更衣室のある2階建ての本部棟を有したすばらしい施設となっております。
私も、若かりし頃、会社のサッカー部に所属し、水島緑地福田公園の陸上競技場で何度もプレーしました。当時は土のグラウンドでスライディングした際、スパッツを履いていても太ももを擦りむいた経験がありますので、現在のグラウンドがいかにすばらしいか、よく理解できます。
それと、余談ですけれども、その当時、早瀬教育次長と対戦したように、おぼろげに記憶しております。当時、たしか市役所のサッカー部は真っ赤なジャージで、すごくかっこよかったのを覚えておりますけれども、早瀬教育次長と私は体格が近いので、私が勝手に親近感が湧いてマークしていたのを、何となく記憶しております。ぜひ、人工芝のサッカー・ラグビー場でも対戦させていただいたらと思っておりますので、よろしくお願いします。
本題に戻りまして、一方、人工芝のサッカー・ラグビー場は、週末を中心に多くの利用者があり、供用開始後、利用者が確実に増加しているというふうに実感しておりますので、引き続き多くの市民の方々に利用していただきたいと思っております。
そして、お仕事をされている市民の方から、人工芝のサッカー・ラグビー場を利用したいけれども、週末は予約が取れない、ぜひナイターを設置して、仕事帰りに利用できる環境を整備してほしいと要望をいただいております。加えて、可動式の観客席を望む声があります。可動式の簡易な観客席であれば、必要に応じて設置、収納ができ、コストも抑えられるので、ぜひ御検討いただきたいと要望させていただきます。
ナイター照明があれば、夕方やお仕事帰りに気軽に利用できますし、簡易観客席が整備されれば、プレーされない方も公園を訪れますので、さらなる市民の利用促進とにぎわい、そして健康増進に寄与するものと考えております。ぜひ前向きに御検討していただきたいことを要望しまして、私の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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