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令和6年第2回倉敷市議会(第1回定例会) 3月6日(水) 本会議 質問
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内容
会議録
令和6年第2回倉敷市議会(第1回定例会)
3月6日(水) 本会議 質問
新風くらしき
尾﨑 勝也 議員
1 市営住宅について
2 ゴミステーションの利用や町内会への加入に関する情報提供
3 3D都市モデル整備事業について
4 まちの賑わいづくりの支援について
◆1番(尾崎勝也君) (拍手) 皆様おはようございます。新風くらしきの尾崎 勝也です。
通告に従いまして、一問一答の方式にて質問を進めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
3月に入り、旅立ちの春を迎えています。長年にわたり、市政に携わってこられた退職される皆様に感謝と、新たな旅立ちに心からのエールを送りたいと思います。
さて、先日お伺いした高校の卒業式にて、校長先生が卒業する生徒たちへ送られていた言葉がとても印象に残りました。熱く生きろ、気高くあれ、校長フィロソフィーとのことですが、これから旅立つ若者に向けてのすばらしいメッセージだと感じました。と同時に、私自身にも、熱く生きているか、気高く生きているか、そして若者たちの目指すべき大人になれているかと問われているように思いました。私の議員としての活動も3年を過ぎ、最終年となりました。今回の質問も、地域の皆さんからの声によるものです。こんな困ったことがあるんよという声をどうしたら解決できるのか、今の行政のルールの中でどう工夫し、どうよりよくするために変えていけるのか、それを一生懸命考えて市政に反映していくことが私たちの仕事だと考えます。ここにおられる皆さんと一緒に、熱く、気高く、よりよい倉敷市に向けての一歩となる議会質問となりますように、一生懸命取り組みたいと思います。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
それでは、最初の質問です。市営住宅についてです。
市営住宅でも、入居の用に使用されていないのではと思われるものが見受けられます。草が生えていたり、管理されているのか分からないようなものもあり、それらの市営住宅は募集をかけておられるようにも思えず、何年も放置されたままです。神戸市では、市営住宅マネジメント計画を策定していますが、本市では、そのような募集にかけていない市営住宅について、今後どうしていくのかという課題を踏まえ、順次質問してまいります。
まず最初に、本市の市営住宅の空き部屋の状況についてお尋ねします。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 仁科建設局参与。
◎建設局参与(仁科隆晴君) 皆さんおはようございます。尾崎 勝也議員さんの御質問にお答えをさせていただきます。
本市における市営住宅の管理戸数は、令和6年1月末時点で4,408戸であり、入居戸数は3,358戸となっております。なお、老朽化等により募集停止している空き住戸98戸を除いた市営住宅の空き住戸数は952戸となっております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 今の答弁だと、952戸が空いているということで、5軒中の1軒は空いているということになるかと思います。
次に、それを踏まえて、今後の市営住宅の建て替えや修繕についてはどのように計画しておられますか。お知らせください。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 仁科建設局参与。
◎建設局参与(仁科隆晴君) 市営住宅の今後につきましては、令和5年3月に改定しました令和13年度までを期間とする倉敷市住生活基本計画において、計画期間における市営住宅等の供給可能戸数が供給目標量を上回っていることから、原則として市営住宅の新規整備を行わないこととしております。
また、既存住宅につきましては、建設年度、立地条件、団地環境等を勘案し、予防保全的な改修や修繕等を順次行い、長寿命化を図ってまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 新規整備を行わないというようなお話だったと思うんですけれども、空いている住居をどういうふうにするのかをお尋ねしたかったんですけれども、次に移りたいと思います。
国土交通省では、令和3年3月に新たな住生活基本計画を策定しました。そこには、住宅確保要配慮者が安心して暮らせるセーフティーネット機能として、公営住宅が中心的役割を担うことや、住宅・福祉部局の一体的・ワンストップ対応による公営住宅、セーフティーネット登録住宅や、生活困窮者自立支援、生活保護等に関する生活相談・支援体制の確保が目標として掲げられています。
空いている市営住宅の有効利用も含め、住宅確保要配慮者の住まいの確保における市営住宅の役割について、本市ではどのように考えておられるのか、見解をお知らせください。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 仁科建設局参与。
◎建設局参与(仁科隆晴君) 住宅確保要配慮者とは、低額所得者、被災者、高齢者、障がい者、子供を育成する家庭、その他住宅の確保に特に配慮を要する方でございます。
市営住宅は、こうした真に住宅に困窮する方へ低廉な家賃で住宅を供給する、いわゆる住宅セーフティーネットの中心的役割を担うものであると考えております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 市営住宅の役割は、住宅確保要配慮者などにとっては大変大切な場所、場所というか、住まいという機能をつくる、本当に大切な役割を担うと考えております。
そこで、次の質問に移ります。高齢者への配慮、設備がある市営住宅についてです。
高齢者への配慮や設備が、どのくらい市営住宅では進んでいますか。答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 仁科建設局参与。
◎建設局参与(仁科隆晴君) 現在本市において、手すりやスロープ等がある市営住宅の団地数は、93団地中20団地となっております。
今後につきましても、共用部の段差解消を図るためのスロープの設置等に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 93団地中20団地という答弁ですけれど、倉敷市住生活基本計画にある市営団地の入居希望者、入居申込者のアンケートを見ても、65歳以上の方のいる世帯が半分を占めている状況だと思います。先ほど、93団地中20団地と言われましたけれども、全く足りていないのではないかなと感じられます。今後について、現在どのくらい高齢者の方が住まわれているかも含めて現状をしっかり調査していただいて、高齢者への配慮、設備がある住宅のほうをぜひ進めていただけたらなというふうに思っています。
次に移ります。市営住宅のシルバーハウジングについてです。
倉敷市では、どのように取り組んでおられますか。お知らせください。
○議長(中島光浩君) 仁科建設局参与。
◎建設局参与(仁科隆晴君) シルバーハウジングとは、高齢入居者の生活指導・相談、安否の確認等のサービスを行う生活援助員を配置し、また入居者の非常事態に対応するため緊急通報システムを設置するなどした住宅で、平成16年4月から15戸設置しております。
今後につきましては、引き続き福祉政策と住宅政策の密接な連携の下に、シルバーハウジングの円滑な管理、運営に努めてまいります。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 15戸設置しておられるとのことですが、募集したときもすごい人気だったというような話も聞いているので、先ほどの配慮、設備についてと同様にぜひ進めていただけたらなというふうに思っております。
次に移ります。厚生労働省、国土交通省は、高齢者の居住の安定の確保に関する基本的な方針の中で、国及び地方公共団体は、高齢者の居住の安定の確保を図る観点から、加齢対応構造等を備えた住まいの普及に努めることとされています。原則として、3階以上ではエレベーターの設置が記載されています。また、高齢者が居住する住宅の設計に係る指針の中でも、集合住宅では、各住戸からエレベーターまたは共用階段──これは1階分の移動に限ると括弧書きしてありますけれども──を利用して建物出入口のある階まで到達できることと記載されています。各住居から出口までですね、共用階段は1階分の移動に限るというふうに記載されています。
先ほどの神戸市では、令和3年に第3次市営住宅マネジメント計画を策定され、エレベーターのない市営住宅については、廃止も含め、建て替えやエレベーターの設置などの方針が出されています。エレベーターの設置については、ここでは4階建て以上の建物にというふうに記載されています。
本市において、市営住宅のエレベーターの設置についてどのように検討しておられますか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 仁科建設局参与。
◎建設局参与(仁科隆晴君) 既存の市営住宅にエレベーターを設置する場合には、大規模な改修が必要であり、構造上及び設置スペース等の課題もあるため、エレベーターを新たに設置することは難しいと考えております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 本市では、エレベーターの設置は難しいという答弁だったかなというふうに思います。それを踏まえて、次の質問に移ります。
私の住んでいる水島のすぐ近くの千鳥町にある市営住宅は、5階まであります。もちろんエレベーターは設置されていません。皆さん、階段の上り下りは大変だというふうに聞いています。特に高齢になられた方にとっては、買物の荷物を抱えて5階まで上がるのに、途中何度も休憩しないと上がれないというふうに聞いています。ここは、私は小さな頃から遊びに行っていたところで、同級生の家も5階、4階にたくさんあります。ある同級生の家は、今はお母様がお一人で住まわれています。
このように、エレベーターのない市営団地の高層階に住まわれている高齢者が困られていることについて、市として把握しておられますでしょうか。そのような方に、どのように対応しておられるのでしょうか。エレベーターのない高層階に住まわれている75歳を超えるような高齢者は、早急に順次低層階に移転してもらうべき、住み替えをしてもらうべきと考えますが、高層階からの住み替えの現状と、今後の本市の対応について御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 仁科建設局参与。
◎建設局参与(仁科隆晴君) 市営住宅の入居者の住み替えにつきましては、倉敷市営住宅条例等に基づき行っており、公募の例外として、住み替えによる入居を認めております。
対象となる主な事例としましては、中層住宅の3階以上にお住まいで、疾病や障がい等の程度により階段の昇降が困難な入居者の方について、一定の基準により同じ団地内での住み替え要望に対応しております。高齢者につきましても、指定医師の診断書により階段の昇降に著しい支障があると認められ、現住戸における居住が困難となった場合、低層階の空き住戸への住み替え要望に対応しております。
今後につきましては、引き続き新規の募集とのバランスを考慮しながら、住み替えの要望について対応してまいります。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 階段の昇降が困難な入居者や、高齢者については指定医師の診断書が要るというような御答弁だったかと思うんですけれども、何か最後、バランスというような話があったと思うんですけれど、何と何をバランスにかけておられるのかよく分からないのですが、市営住宅が住宅セーフティーネットの中心的役割を果たすのであれば、高層階に住まわれる高齢者の困り事に対し、取り組むのは当然のことだと考えます。エレベーターの設置が難しいのであれば、住み替えにしっかりと対応してあげていただきたい。これは早急にお願いしたいと思います。
今回の市営住宅の質問ですが、今後の市営住宅についての計画をしっかり立てていただきたいと思います。神戸市の第3次市営住宅マネジメント計画をぜひ参考にしていただいて、新しくしないのであれば今後どう整備していくのか、ぜひ住まわれている方も含め、住民の方々に分かりやすくお知らせをいただけたらなと思っています。これも要望とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
次の項目に移ります。ゴミステーションの利用や町内会への加入に関する情報提供についてです。
先日、町内会に入れてもらえない、ごみ捨てを1キロメートル以上先まで持っていかなければならないというような話を聞きました。また、家を建てたら、ごみステーションの利用料として10万円の支払いを請求されたという例も聞きました。一体ごみステーションの利用はどういうルールになっているのか、市は把握しているのかというふうに尋ねられました。
私の住んでいる町内会では、ごみステーションは町内会に入れば無料で利用できます。また、近隣の地区では、ごみステーションの管理者のような方に最初に1万円を持っていく、そうすれば、ごみ捨てができるというような話を聞きます。そこは、町内会はないそうです。
このような、市内において地域差やいろいろな状況があることを、行政として把握しておられますでしょうか。古くからの自治会のエリアの中に、新たな住宅を建てて住まわれる方がスムーズに自治会に加入し、ごみステーションについて、分かりやすいルールの下に利用していただくことが一番望まれると考えます。
そこで最初の質問です。引っ越してきた住民が、ごみステーションの存在や利用方法を知らないケースが多いと聞いております。これに対し、市はどのような情報提供や啓発活動を行っていますか。具体的な新住民向けのごみステーション利用ガイドや案内パンフレットなどを作成しておられますでしょうか。持家、賃貸に関わらず、入居時などに配布されるべきと考えますが、いかがでしょうか。答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 豊田環境リサイクル局長。
◎環境リサイクル局長(豊田浩二君) ごみステーションは、基本的には町内会が費用を負担して設置されているものであり、賃貸アパートや分譲マンションの場合は、通常は建築主などがごみ置場を設置しております。また、ごみステーションやごみ置場は、その利用方法も含めて、設置された町内会、建築主などで自主的に管理、運営されております。
転入などにより新たにお住まいになる方などには、どこのごみステーションを利用すればよいかを、まずは御自身で御近所の方や、お住まいの契約を担当した不動産業者などに確認していただくことになります。それでも分からない場合につきましては、最寄りの環境センターへお問合せいただければ、近隣のごみステーションの管理者などの情報も提供しております。
今後は、転入手続の際にお渡ししている家庭ごみの出し方の冊子に、ごみステーションが分からない場合の案内文を追加するなど、転入される方への周知に努めてまいります。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 近隣の方に聞いてくださいと今言われたのですが、せっかく倉敷に住まいを移されてきた方に、もうちょっと丁寧にお知らせをしていただきたいなと思います。自分で調べろ、自分で聞けじゃなくて、ぜひその辺りを御検討いただけたらなと思います。2年前に娘が大学に行くときに引っ越しをしまして、関東に行きましたら、スマートフォンですぐ、何曜日に捨てるとか連絡先とかも出ていたりします。そういうようなものも含めて、ぜひ丁寧な、親切な対応をお願いできたらなと思っています。
次に移ります。自治会、町内会などへの加入案内についてです。
自治会、町内会は、全国的にも加入率の低下や担い手不足が懸念されています。しかしながら、自治会、町内会は、地域コミュニティーにおいて、極めて重要な役割を果たしています。公園清掃、ごみステーションの管理、防犯灯の管理、回覧板、広報紙の配布、そして地域のつながりづくりなどが上げられると思います。これらの活動は、行政にとっても欠かせないものであり、地域全体の安定や発展に大変重要な取組だと考えます。近年は、さらに高齢者や子供の見守りや居場所づくり、そして防災の取組など、自治会、町内会による取組がますます重要になってきていると言えると思います。
このような状況を受け、自治会への加入促進を条例として制定している自治体も増えてきています。
議長に許可をいただきまして資料を用意しておりますので、参考までに御覧ください。
これは、四日市市自治会加入の促進と自治会活動推進のための条例が制定されましたという案内文です。ここには、地域住民の役割、自治会の役割、事業者の役割、市の責務などが明記されています。自治会に加入しましょうというようなPRも、しっかりしておられます。
それを踏まえて、次の質問です。引っ越してきた住民が、町内会への加入手続やルールを理解していないことがあります。
本市として、町内会、自治会の意義をどう考えておられますか。本市では、町内会への加入案内などは行われているのでしょうか。新住民に対して、町内会への加入が望ましいことやそのメリットなど、手続に関する情報提供が必要だと考えます。本市の見解をお知らせください。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 渡邊企画財政局長。
◎企画財政局長(渡邊浩君) 町内会は、一定の地域に住む方々が住みよい地域づくりを目指して組織されている団体であり、町内会での活動は、地域の活性化や災害時の備えといった点からも重要であると認識しております。
そのため、市では、地域コミュニティーの拠点となる町内会等が建設する集会所の設置に対して助成を行うとともに、そうした助成制度や町内会の活動に関する市の担当窓口をまとめた倉敷市町内会等相談窓口ガイドを、本庁、各支所及び各コミュニティー協議会に配布等しております。
新たに転入される方に対しましては、現在は町内会への加入の御案内といったことはしておりませんが、町内会の役割や活動について御理解いただけるよう、今後、転入時のチラシの配布や市ホームページ等を通じた啓発に努めてまいります。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) ぜひ、町内会のPRをしていただきたいなと思っています。
3番目ですけれども、こちらは要望とさせていただきます。町内会とごみステーションの利用に関する情報提供のことなんですけれども、先ほどの四日市市の条例では第7条第1項で、住宅関連事業者は、自治会への加入及び参加の促進に関する市の施策に協力するよう努めなければならないとあります。第2項では、住宅関連事業者は、住宅の建築等に当たっては、当該住宅に入居しようとする者に対して、当該住宅が所在する地域の自治会に関する情報を提供するよう努めなければならないとあります。
このように町内会とごみステーションの情報提供を、不動産事業者などにお願いすることも非常に重要な取組だと考えます。ぜひ、その辺りも工夫していただいて、新しく来られた方に入っていただけるような分かりやすい案内を、行政としても御協力いただいて御検討いただくことを強く要望させていただきます。そして、自治会などへの加入促進に関する条例についても、ぜひ他市を研究していただくことを要望させていただきたいと思います。
それでは、次の項目に移ります。3D都市モデル整備事業です。
私は令和3年11月の定例会にて、都市景観の形成について質問させていただきました。本市が全国に、そして世界に誇る重要伝統的建造物群保存地区にある倉敷川畔からの眺望についてお尋ねしたものです。
このたび、令和6年度の予算に3D都市モデル整備事業が上げられています。美観地区の眺望保全等を目的とした景観シミュレーションツールの導入に必要な3D都市モデルを整備するとあります。
この3D都市モデル整備事業の目的についてお知らせください。
○議長(中島光浩君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 3D都市モデルは、現実の都市に存在する地形や建築物等をデジタル空間上で立体的に表し、さらに建物の高さや屋根形状といった情報を付与することで、都市空間そのものを再現するものです。
本市では、倉敷美観地区周辺を倉敷川畔美観地区周辺眺望保全地区に指定し、建築物等を計画する際には、眺望保全基準への適合を求めております。その際、計画者に景観上の見え方が分かるイメージパース等を提出していただいており、またそれを確認する作業を行っているため、計画者と審査者双方の協議に時間を要しております。
このため、本事業で整備を予定している3D都市モデルに、国などが開発した景観シミュレーションツールを組み合わせ、眺望景観を立体的に可視化することで、協議の円滑化を図ってまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 協議の円滑化が図られるというふうな御答弁だったと思います。本当に3Dで見えることで、すごく分かりやすくなるのかなと思っています。ぜひその辺も、市民の皆様にも何か分かるような仕組みができたらいいなと思います。
次に、この事業を実施することで、どのような効果があると見込まれていますか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 都市景観をイメージするには、デジタル空間を活用した都市の見える化が有効であると考えております。
このため、3D都市モデルを整備することで、建築物等を計画する際に、倉敷美観地区周辺の眺望保全地区における建築物等の計画者と審査者双方の負担軽減に加えて、景観形成重点地区における建築物等の高さや色彩が景観計画に定めた基準の範囲内であるかなどを可視化することができます。
さらに、倉敷美観地区の歴史的景観の保全が図られるとともに、倉敷駅周辺等において、倉敷美観地区からの背景保全の協議を進める上で、美観地区から見えない建築物が分かりやすくなるため、土地のより高度利用にもつながることが期待されております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 本当に楽しみだなというふうに感じてきています。
最後、この3D都市モデル整備事業の今後の展開についても、御見解をお知らせください。
○議長(中島光浩君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織君) この3D都市モデルですけれども、局長も申し上げましたように、都市景観の部分につきまして、デジタル空間を活用することで都市の見える化につながるというふうに思っておりまして、それを活用して、例えば、大学でありますとか、また不動産の開発事業者の方やインフラ事業者の方などにも利用していただけるようにするということを、まず考えております。もちろん市民の皆様にも御利用していただけるようにというふうには思っているわけですけれども、どこまでの利用ということにつきましては、個人情報等の見え方のところ等もございますので、その辺りもよく検討して、どのような形で公開していくかを考えていきたいと思っております。
いずれにいたしましても、先ほども申し上げましたように、建設に関する様々な手続の簡素化でありますとか、それからそれが何よりまちの景観を保持するということ、もちろんそのことが、住まいをされる住民の皆様の生活、福祉の向上にもつながるというふうに思っておりますので、このまちづくり、都市の建設、開発などについても、DXの推進を進めていきたいと思っているところでございます。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) この都市モデルの整備事業というか、整備することは、何か聞いたところによると、オープンデータ化されるというふうな話になっているように聞いております。これは公開されるということで、先ほども市長が申されたように、いろいろな利用方法が、可能性が考えられるかなというふうに思っています。
僕はメタバースというものを最近というか、ここ数年よく聞くんですけれども、美観地区がメタバース空間にできてくるのかなみたいなことも何か想像できたりします。ぜひ楽しみにしたいと思いますので、取組のほうをよろしくお願いいたします。
最後の項目に移りたいと思います。まちの賑わいづくりの支援についてです。
これまで、まちのにぎわいづくりの中心を担っていた商店会は、後継者不足や高齢化などにより会員数も減り、にぎわいづくりに取り組む余力がなくなっているのが現状です。
本市では、倉敷市商工業活性化イベント推進事業という支援策があるものの、これまでのような年に1度の大きなイベントではその日限りとなってしまい、持続可能なまちのにぎわいづくりにつながっていないという課題があります。それらを解決するには、より小さな持続性のあるにぎわいづくりや地域の魅力づくりへの支援が必要ではないかと考えます。
それを踏まえて、まず最初の質問ですが、倉敷市商工業活性化イベント推進事業について、昨年の利用団体と対象イベントについて教えてください。お願いします。
○議長(中島光浩君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹君) 商工業活性化イベント推進事業は、本市の商工業の活性化を図るため、商工会議所、商工会や商店街などの商工団体が行う住民の参加と交流を図る地域の特性を生かしたイベント開催を支援する補助金制度です。
本年度の制度利用団体と対象イベントは、児島駅前商店街連盟による児島駅前三白市、玉島商工会議所による玉島ふれあい物産展、玉島ハーバーフェスティバル実行委員会による玉島ハーバーフェスティバル、音楽溢れる街たましま実行委員会による湊たましま大歌声喫茶、真備船穂商工会による真備船穂ふるさとふれあい商工祭り、真備船穂商工まつり実行委員会による復興・竹のまち真備船穂商工まつりであり、いずれも商工会議所、商工会、商店街、または商工会議所、商工会を事務局とする実行委員会が実施するイベントを対象としております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 続いて、こちらの商工業活性化イベント推進事業なんですけれども、この補助事業の要件を、1事業につき100万円以上としています。先ほど、商工会や商工会議所などの母体が実施しているというようなお話でしたけれども、商工会議所のような母体のない水島地域では、企画した事業が100万円に満たないため、にぎわいづくりのイベントを実施しても補助金が活用できなかったという事例を聞いています。
これは、より柔軟な対応を検討していただけたらなというふうに思うんですけれども、市の見解をお知らせください。
○議長(中島光浩君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹君) 商工業活性化イベント推進事業補助金は、商工業者の顧客である多くの地域住民の皆様の参加や交流が図られる事業への支援を行う観点から、事業者の集まりである商工団体が開催する一定の規模を有するイベントを支援対象としており、その規模の基準として、補助対象経費100万円以上を要件としているものでございます。
市といたしましては、補助金の目的や支援対象についての考え方を踏まえて、補助対象経費の下限額100万円の引下げについては、現時点では考えておりません。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 先ほど、一定の規模を有するというところがなかなか難しくなってきているというお話をさせてもらったと思うんですけれども、もう一つ、補助事業の対象者ですけれども、この補助事業の対象者は、一応商工業の関係者みたいな対象になっていたかと思います。これからのにぎわいづくりは、商工業活性化のみを目的とするのではなく、地域の魅力づくりというような側面も非常に重要になっています。
水島においては、ミズシマ盛りあげ隊や水島家守舎NAdia、MPMラボなどの市民団体や、その他民間事業者なども多くの取組をしてくれています。地域の魅力づくりに大変貢献してくれていると思います。しかしながら、市民団体は、あくまでボランティアなので、持続的な活動が難しいという課題も見えてきます。また、民間事業者は、収支が合わなければすぐにやめてしまいます。
水島の中心部でにぎわいづくりを進める上では、市民団体やそういう民間事業者に対しても、にぎわいづくりに資する企画やイベントに対して補助金の枠を広げるべきではないかと考えますが、本市の見解をお知らせください。
○議長(中島光浩君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹君) 商工業活性化イベント推進事業補助金は、商工団体に対するイベント開催支援を通じて、商工業の活性化を図ることを目的とした補助金でございます。補助金を活用した商工団体の皆様が実施するイベントの効果としては、それぞれの地域のにぎわいづくりや魅力づくりの側面もあると認識しております。
市といたしましては、補助金の目的を踏まえて、現状のような補助の仕組みで行っているものでございます。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 先ほど申しましたけれども、水島には、商工会議所などの母体がありません。そこをぜひ御配慮いただいて、先ほどの下限額をちょっと下げていただくなどの工夫をしていただけたらなと思っています。これも要望とさせていただきたいと思います。
続いて、より柔軟なイベント支援についてお尋ねします。
まちの活性化と商工業の活性化は結びついていると言えます。まちづくりの面と商工業活性化のどちらでも取り組めるような、部局を横断した活性化支援策や、以前コロナ禍にありました「まち活」応援事業など、もっといろいろな取組ができる柔軟なものをにぎわいづくりの支援に検討していただけたらどうかと思いますが、市の見解をお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹君) イベントの開催は、集客によりにぎわいをもたらすものであり、市などの行政機関をはじめ、民間企業、市民団体など、様々な主体によって実施されています。
市が行う補助金による支援は、特定の行政目的の達成や課題解決に向けた施策推進の手段として、公益上必要がある場合に行うものであり、イベント開催につきましても、その実施目的や内容などが、個々の補助金制度の目的に合致するものに支援を行っております。
本市には、商工業活性化イベント推進事業補助金制度のほかにも、それぞれに行政目的を持つ様々な支援制度がございます。イベント開催支援につきましては、各支援制度を有効に活用いただきますよう、引き続き制度の周知や、制度を所管する所属間で連携した丁寧な相談対応に努めてまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 今僕がお話しした市民団体のにぎわいづくりのイベントに使えるような補助金はないというふうに聞いています。それぞれの目的があるというような話ですけれど、そういう市民団体などが取り組むにぎわいづくりの支援を、ぜひ、そういう目的のものも検討していただけたらと思います。
最後に、このにぎわいづくりのための公園の利用についてお尋ねします。
にぎわいづくりを進める上で、公園などの公共用地を市民団体がイベントなどで利用する事例が増えていると思います。公園を利活用したにぎわいづくりを支援するために、現在ははっきりとした決まりがないというふうに聞いておりますが、公園利用について分かりやすい案内や利活用に関する制度をつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 現在、地域の団体などが公園をイベントで利用する場合は、市公園条例に基づく申請書に計画書などの資料を添付し提出していただき、一定の基準により審査し、許可を行っております。
実施したことのあるイベントの事例といたしましては、町内会が主催する地域のお祭りや、市が後援する様々なマーケットなどがあります。
公園利用の案内につきましては、ホームページの改善などにより、分かりやすい情報発信に努めてまいりたいと思います。
○議長(中島光浩君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 公園の利活用が、今全国的にまちづくり、にぎわいづくりなんかにも公共用地という意味で、本当に多くの取組がある思います。ぜひ、そういう取組をしっかり後押ししていただけたらなと思っています。今後も、公園などを利用した取組がどんどん出てくると思います。そういうときに、倉敷市がそこをしっかり支援してくれているということが分かるような案内を心からお願い申し上げて、私の質問を終わりにしたいと思います。
長時間にわたり、御清聴ありがとうございました。(拍手)
ご利用について
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