録画中継

令和6年第3回倉敷市議会(第2回定例会)
6月14日(金) 質問
くらしき創生クラブ
守屋 弘志 議員
1 真備地区復興計画について
2 竹林整備について
3 囲碁、将棋の文化について
4 消防行政について
◆20番(守屋弘志 君) (拍手) 皆さんこんにちは。くらしき創生クラブの守屋 弘志でございます。
 平成30年7月の西日本豪雨災害が発生して、6年が経過しようとしています。小田川合流点付替え事業が竣工し、まびふれあい公園の開園式典も7月3日に開催されます。5月26日開催の第74回全国植樹祭の午後、多くの住民の皆様で天皇皇后両陛下を奉迎しました。まびふれあい公園でのお見舞いやねぎらいのお言葉で、真備地区の住民は、勇気と希望を抱いて創造期として、未来に向かって歩み続けることを確信しました。
 それでは、通告に従いまして、一問一答の方式で質問させていただきます。
 質問1項目めは、真備地区復興計画について2点お伺いいたします。
 まず1点目、まびふれあい公園を管理委託する計画の方針についてお伺いします。
 平常時は、防災教育の場、住民が川を感じ楽しめる場、真備のにぎわい創出や魅力を発信できる場となり、災害時は、救援活動や一時的な避難の場となるまびふれあい公園を管理委託する計画の方針についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) 守屋 弘志議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
 まびふれあい公園の管理につきましては、復興防災公園(仮称)基本計画に基づき、日常の維持管理については、行政と地域住民等が協働し、継続的な維持管理ができる仕組みを構築することとしております。
 まず初年度は、草刈りや清掃等の公園管理業務につきましては、業者等への委託により実施してまいりますが、今後、真備地区まちづくり推進協議会などの御意見を伺いながら、地元の皆様が積極的に維持管理に参加できる仕組みについて検討してまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) まちづくり推進協議会、真備船穂商工会、各種団体等、真備町内の市民と倉敷市とが協力して管理運営できる組織づくりができればと考えております。
 次に、まびふれあい公園内に設置されている防災の施設についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) まびふれあい公園は、平常時と災害時の両面で活用でき、地域の発展につながる公園をテーマに、災害時の救援活動や一時的な避難の場を基本方針の一つとして整備いたしております。
 災害時には、駐車場に加え、芝生広場を活用して約400台の車による避難ができ、ヘリポートとしての利用も可能となっております。
 防災施設としましては、マンホールトイレやかまどベンチ、ソーラー照明、ソーラーWi-Fiなどを設置しております。また、建屋には、要支援者の方などが一時的に避難できる多目的室のほか、防災備蓄倉庫も整備をしております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 屋外のかまどベンチ、マンホールトイレ等を使用した防災教育・訓練が可能であることを確認いたしました。
 次に、防災施設等を利用した防災教育についてお伺いします。
 まびふれあい公園を整備するに当たっての基本方針の一つが、住民への防災教育ができる場所にするとなっております。
 そこで、公園に整備された防災施設等を利用してどのような防災教育を考えているのか、また今年度はまびふれあい公園でくらしき防災フェアを実施すると伺っています。多くの方への防災教育の場となるよう期待していますので、実施内容をお伺いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) まびふれあい公園につきましては、南海トラフ地震など大規模災害に備えまして、平成30年7月豪雨災害での様々な教訓を、市内全体の防災力強化に生かすための拠点として位置づけをいたしております。
 活用の内容といたしましては、もちろん真備地域の住民の皆様をはじめとしますいろいろな方、住民団体の皆様方に対しましての防災学習会の場としての活用、またディスプレーも透明なガラスの多目的室のほうに設けますので、それを活用しまして、様々な防災啓発用のDVDの内容を放映しましたり、それから発災から復興の過程を記しましたパネル展示なども行いまして、防災学習の場として活用していただきたいと思っております。
 また、もう一つのところには防災備蓄倉庫もありますので、ずっと開けておくわけにはいかないんですけれども、そこの見学などもしていただいて、こういうものもしっかり備えておかなければいけないということや、かまどベンチなどもございますので、そういうものなどを皆さんが実際に見ていただけるような場にもしていきたいと思っております。
 特に今年の秋、まびふれあい公園でくらしき防災フェアを11月10日の日曜日に開催したいと考えております。毎年多くの方にお越しいただいておりまして、地域をそれぞれ、倉敷、水島、そして今回は真備ということで開催をしてまいろうと思っておりますが、これまでも1万人を超える方に市域全体から参加していただいており、子供さんを含めました家族連れの方も非常に多いわけでございますので、子供さん向けのワークショップの実施、それから防災の備蓄品はこういうものだということも皆さんに見てもらったりするような場所であるとか、それから岡山地方気象台の方々や、また民間の協賛団体の方々もブースへ出展してくださいまして、いろいろな解説などもしていただけますので、実際に防災ということに触れてみていただいて、自分で防災を考えていただく場所にしたいというふうに考えているところでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 西日本豪雨災害の伝承すべき写真や映像、真備支え合いセンターの活動の写真や映像、オール真備語り部の会の映像等、記録写真や記録映像が多々存在していると思います。各種団体から提供していただき、防災教育、防災意識の向上に役立てていただけたらと思います。
 次に、真備の魅力を発信する場としての考え方についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) まびふれあい公園につきましては、防災学習の場ということに加えまして、今後の真備の魅力を発信する場とすることを基本方針の一つとして掲げて整備をしてまいりました。
 既に、観光案内マップ等の中にもサイクリングロードの拠点というふうにもなってございますし、それから真備・船穂総おどりや、くらしき防災フェアのイベントなど、地元の地域の多くの方が寄り合いをされます場所として御利用いただくことも始めまして、先ほどの防災学習の場として他の地区から多くの方に来ていただいたり、もしくは視察を、これはもちろん真備の地元の方の利用の支障にならない範囲でと思っておりますけれども、他の地区からの御視察も受け入れることで、真備の災害の状況、また今後の災害への備え、そして真備の魅力発信ということで、多くの方に真備の魅力を知っていただける場所にしたいというふうに思っているところでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 6月23日の日曜日にはまびふれあい公園開園記念イベント小田川ふれあいウオーキング、7月13日土曜日に第15回真備・船穂総おどり、また9月20日金曜日の防災トイレフォーラム2024in倉敷の前日に、真備復興視察ツアーの開催が予定されております。真備の自然豊かな小田川の風景、真備・船穂総おどりと地産地消&ふれあい祭りの同時開催で、真備、船穂の農産物の特産品、また竹製品等の魅力の発信を予定しております。
 次に、まびふれあい公園を活用した修学旅行誘致についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 修学旅行において、防災学習は関心の高い学習コンテンツであり、平成30年7月豪雨災害からの復興のシンボルであるまびふれあい公園は、災害の教訓や復興を遂げた真備地区の魅力を広く発信する拠点として、修学旅行誘致にも活用できるものと考えております。
 今後は、地元の住民や事業者の皆様の御意向や御意見を伺いながら、本市の防災関連部署、倉敷観光コンベンションビューローなどとも連携して、まびふれあい公園を活用した学習コンテンツの造成や、修学旅行生の受入れ環境整備についても検討していきたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 倉敷美観地区観光を中心とした修学旅行誘致に、まびふれあい公園での防災教育を計画した旅行行程を追加していただけたらと思います。
 次に、2点目、サイクリングイベントについてお伺いします。
 昨年度のサイクリングイベントの成果と今後の事業計画についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 本市では、高梁川流域圏域の地域の食とサイクリングを生かした観光誘客事業として、令和6年3月にあんことサイクリングをテーマとした倉敷市真備町、矢掛町、総社市を走る、栗村 修さんと行くあんたびライドと、あんたび1DAYサイクルラリーin真備を開催し、定員に達する参加がありました。参加者からは、真備でおいしいあんことサイクリングを楽しめてよかったなどの声があり、大変好評をいただきました。
 今年度は、昨年度ハレいろ・サイクリングOKAYAMAのサブルートに登録された、倉敷美観地区から新しく完成した自転車・歩行者専用道路を通り、まびふれあい公園へ行く倉敷・船穂・真備ふれあいルートを活用したスタンプラリーの実施を予定しており、復興した真備の姿を多くの皆様に知っていただきたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 倉敷美観地区をスタートし、まびふれあい公園をゴール地点として、小田川沿いの整備された倉敷・船穂・真備ふれあいルートでサイクリングロードの魅力を満喫し、真備の復興した様子を知っていただけると思います。
 今年3月、国内最大規模のステージレース、ツアー・オブ・ジャパンの組織委員会委員長として活躍されている、マビスポーツ経営の栗村 修さんが参加されました。本年度も倉敷市にぜひ招待していただき、倉敷がサイクリングの聖地となることを要望いたします。
 質問2項目めは、竹林整備について2点お伺いいたします。
 1点目、令和6年度は、真備地区ではタケノコが不作でしたが、観光タケノコ掘り体験、観光たけのこ園の実施状況についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 観光タケノコ掘り体験は、真備地区の農家の御厚意で竹林をお借りして、倉敷観光コンベンションビューローの主催事業として、市と協力しながら開催しているイベントです。例年4月下旬から5月上旬に4日間開催し、各回30人程度御参加いただき、特産のタケノコをPRする人気の体験型観光イベントとなっています。
 しかしながら、今年度はタケノコの不作により開催できませんでした。令和7年度につきましては、タケノコの生育状況を見ながら実施してまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 昨年の8月から9月の降雨量の減少で、例年の5割から3割の生産高だったと思います。今年は適度な降水量を期待しております。
 この項2点目、補助事業及び支援事業についてお伺いいたします。
 真備地区、特に箭田地区においては、タケノコは重要な特産品として守っていかなくてはなりません。しかし、現状では、竹林は荒れる一方であり、持続的な生産ができていない竹林が増加しています。
 後継者を受け入れるためには、まずタケノコが持続的に生産できるよう、荒れた竹林を整備していく必要があります。荒廃した竹林は、真備地区だけでなく、倉敷市全地区に存在しているのが実態です。
 このような竹林整備を行う上で活用できる補助事業及び支援事業についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 松浦文化産業局参与。
◎文化産業局参与(松浦宏 君) 地域団体等が行う間伐や下刈り等の竹林整備に活用できる補助事業として、国におきましては、単年度当たり500万円を限度に助成が受けられる森林・山村多面的機能発揮対策交付金が、県におきましては、単年度当たり30万円を限度に助成が受けられるおかやま森づくり県民基金事業がございます。
 まず、国の交付金を活用する場合、冒頭申し上げた間伐や下刈りの作業のほかに、作業に必要な車両の購入や作業道の整備、休憩場所となる簡易建屋や資機材保管庫などの設置も可能となりますため、補助対象となる団体は、会費徴収等により財政基盤が確かで、安全研修を計画するなど、一定の安全技術の向上を図っていることが要件となっております。加えまして、取組の背景及び概要、年度別の取組内容や計画図、委託内容等を詳細に記載した3か年計画を作成する必要がございます。
 一方で、県の基金事業では、5名以上で活動するボランティア団体などが対象で、厳しい団体要件はございませんが、森づくり活動計画を作成する必要がございます。また、国の交付金事業を活用していないことなどが要件となっております。
 そのため、御相談いただいた際に個別の状況に応じまして、補助要件を満たしているかどうかなど、制度の詳細について、これまで御説明してまいったところですけれども、今後は、ホームページ、倉敷市公式アプリ、SNS等を活用して広く周知に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 倉敷市独自の竹林整備補助事業を創設していただき、持続可能な循環型社会の竹林整備を実施し、間伐した倉敷市内の竹を活用した活動で、地域資源を生かした魅力発信を創出する事業に発展することを要望いたします。
 質問3項目めは、囲碁、将棋の文化について4点お伺いいたします。
 まず1点目、囲碁、将棋の事業についてお伺いいたします。
 倉敷市での囲碁の事業、くらしき吉備真備杯こども棋聖戦の意義、成果についてお伺いいたします。
 倉敷市ではマービーふれあいセンターにおいて、小学生による囲碁の全国大会くらしき吉備真備杯こども棋聖戦をはじめ、囲碁に関連した事業を開催していますが、その意義と成果についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 倉敷市では、真備地区ゆかりの奈良時代の偉人、吉備 真備公が囲碁を中国から日本に伝えたという伝説にちなみ、その偉業を顕彰するとともに、囲碁文化の振興と本市の魅力を全国に発信することを目的として、囲碁事業に取り組んでおります。
 平成23年度からは、囲碁に励む子供たちが全国から出場を目指すくらしき吉備真備杯こども棋聖戦をマービーふれあいセンターにおいて開催しており、審判長には、その年の棋聖に務めていただいており、これまでに張 栩棋聖、井山 裕太棋聖、一力 遼棋聖が来られております。
 昨年の第13回大会までの延べ1,000人を超える出場者の中には、仲邑 菫三段や福岡 航太朗五段、張 心澄初段など、現在プロ棋士として活躍している選手が名を連ねています。
 この大会では、地元の方々による真備公の紹介や吉備路などを巡るツアー、真備地区の特産品の紹介といった地域一体でのおもてなしを行っており、代表出場選手や御家族の皆様からは大変好評をいただいております。
 また、平成30年7月豪雨災害の際には、出場経験者の中から復興ボランティアとして参加いただいた方もおられたこともあり、出場者の多くの皆様に、この大会や真備地区への愛着や関心を持っていただいていると感じております。
 さらに、どなたでも参加できる吉備真備杯くらしき囲碁大会や、小・中学生を対象としたプロ棋士も指導を行う囲碁教室などを開催することで、地域における囲碁文化の振興につながっていると認識しております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 今年も開催が予定されているくらしき吉備真備杯こども棋聖戦の代表出場選手や御家族に、まきび公園やまびふれあい公園を巡るツアーを計画し、さらに囲碁文化の振興、発展する事業を要望いたします。
 次に、倉敷市では倉敷市芸文館において、倉敷市出身の不世出の棋士大山 康晴十五世名人を顕彰する将棋事業、大山名人杯倉敷藤花戦や大山名人杯争奪全国小学生倉敷王将戦等も開催していますが、その意義と成果についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 倉敷市では、不世出の棋士大山 康晴十五世名人の偉業を顕彰し、子供や女性への将棋の普及にも尽力した大山名人の遺志を継承するため、数々の将棋事業に取り組んでおります。平成5年に創設した自治体初の公式棋戦大山名人杯倉敷藤花戦は、女流棋士全員が出場し27名で始まりましたが、第32期を迎える今期は、過去最多となる77名が倉敷藤花への挑戦権を争う規模にまで拡大するなど、女流棋界の発展に大いに貢献しております。
 また、平成7年に始めた小学生王将戦は、中国地区から徐々に対象地域を拡大し、平成14年からは小学生の将棋日本一を決める全国小学生倉敷王将戦として開催しております。歴代優勝者や参加者には、大山名人記念館の将棋教室で腕を磨いた菅井 竜也八段や狩山 幹生四段、藤井 聡太八冠、福間 香奈倉敷藤花や西山 朋佳女流三冠らが名を連ね、プロ棋士への登竜門として全国の小学生が出場を目指す屈指の大会となっております。
 本市といたしましては、将棋は後世に伝えていかなければならない日本の文化であり、芸術であるという大山名人の遺志を引き継ぎ、今後も様々な将棋事業を通して将棋文化の振興に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) プロ棋士への登竜門としての小学生、女性への将棋の普及啓発事業として、今後も継続していくことを要望いたします。
 次に、2点目、公民館講座で開催されている囲碁講座、将棋講座についてお伺いします。
○副議長(北畠克彦 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) 公民館では、各地域の特色ある文化や産業など、地域資源の伝承や保存につながる取組の一つとして、囲碁、将棋の講座を実施しております。令和5年度では、真備公民館をはじめ市内の5つの公民館で、春講座と秋講座で合わせて9講座を開催し、子供から大人まで133名の方が受講されております。
 また、基幹公民館と地区公民館合わせて11の公民館では、庄囲碁クラブや真備こども将棋教室など13の公民館グループの合計192名の方が、月に2回程度、囲碁、将棋の研修活動や大会の開催に自主的に取り組んでいるところでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) さらに活発な囲碁・将棋講座の開設で、高齢者の認知症予防対策に寄与することを期待しております。
 次に、3点目、倉敷市立の小・中学校での囲碁、将棋の取組の状況についてお伺いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 倉敷市立の小学校では、3・4年生が社会科で活用している副教材のみんなのまちくらしきに、中国から囲碁を持ち帰ったと伝えられる吉備 真備公や倉敷市名誉市民の将棋の大山 康晴十五世名人を取り上げており、児童は倉敷市の発展に尽くした偉人として学んでおります。
 また、真備地区の小・中学校では、総合的な学習の時間で吉備 真備公について調べている学校もあり、呉妹小学校の児童は、毎年くらしき吉備真備杯こども棋聖戦で、吉備 真備公が中国から囲碁を伝えた歴史について発表いたしております。
 さらに、囲碁や将棋をクラブ活動として行っている学校や、教室に入ることが困難な児童、生徒が過ごす自立応援室に囲碁や将棋のできる環境を整えることで、児童・生徒同士が関わる手段の一つとして活用している学校もございます。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 日本棋院によると、自ら学び、自ら考える力の養成、生きる力を育む、集中力を養うといった学校教育の改革テーマが囲碁を通じて得られることに、教育機関等で囲碁のすばらしさが注目されています。また、日本将棋連盟によると、日本文化の理解を深める機会を設け、礼儀作法の習得、集中力や忍耐力、相手を思いやる気持ちなど、児童、生徒の豊かな心や生きる力を育む機会を設けます。
 囲碁、将棋に興味を持ち始める機会を小学校教育に取り入れたらと思いますが、先ほどの説明で、いろいろと取り組まれていることが理解できました。1人1台のタブレット端末で、ゲームから始めてもいいと思います。
 くらしき吉備真備杯こども棋聖戦、大山名人杯争奪全国小学生倉敷王将戦、この大会に倉敷市内の小学校から出場して優勝し、倉敷市から未来の吉備 真備、大山 康晴名人、井山 裕太、藤井 聡太が誕生することを期待しています。
 次に、4点目、将棋文化振興基金事業とはどのような事業内容であるのか、お伺いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 倉敷市将棋文化振興基金は、大山 康晴十五世名人の将棋文化の普及への遺志を継承し、日本古来の伝統文化である将棋の振興を図ることを目的として、平成5年に設立しています。これまで本市の将棋文化振興に顕著な功績があった方に対し、倉敷市将棋文化栄誉章、奨励章を贈るなど表彰事業を行ってまいりました。
 今年度におきましては、この基金を活用し、平成5年の開館から30年が経過し、老朽化が進んでいる倉敷市大山名人記念館の改装工事や、将棋事業のパンフレットの内容を充実して更新するなどを予定しております。
 記念館の改装内容といたしましては、内外装の更新をはじめ、展示内容についても見直すこととしており、数々のタイトル戦や偉業達成などにまつわるエピソード、また名人の人となりや郷土倉敷とのつながりについて紹介する新たな写真や資料を加える予定でございます。
 施設面、展示面をリフレッシュし、情報発信を強化することで、より多くの方に、より身近に大山名人の偉業と将棋文化の歴史、魅力について発信できる施設となるよう努めてまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 倉敷市大山名人記念館の改装工事やパンフレット作成等で、さらに多くの来館客が増加することを期待しております。
 大山名人夫人が真備町の出身であること、大山名人夫妻が横溝 正史家と親交が続いていたことも、エピソードとして紹介していただけたらと思います。
 質問4項目めは、消防行政について5点お伺いいたします。
 まず1点目、平成30年と令和5年の火災・救急件数についてお伺いします。
 平成30年から6年が経過し、消防行政に対して期待を大きく寄せているところですが、火災や救急の動向について確認したいと思います。
 具体的には、豪雨災害のあった平成30年と令和5年について、火災件数として建物火災とそれ以外の火災、救急件数として交通事故とそれ以外の件数はどのようになっているのか、お伺いします。
 また、全国的に救急需要は増加傾向と聞いていますが、それに対する取組についてもお願いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 火災件数の比較についてですが、建物火災は、平成30年が84件、令和5年が67件、それ以外の火災は、平成30年が47件、令和5年が43件です。次に、救急件数の比較についてですが、交通事故は、平成30年が2,260件、令和5年が1,857件、それ以外は、平成30年が2万1,827件、令和5年が2万5,251件です。火災の件数に大きな変化はありませんが、救急件数については年々増加傾向にあり、令和5年は過去最多となりました。
 増加する救急需要に対する取組として、救急車を要請するか判断に迷う場合に活用していただくための救急受診ガイドや、救急車を呼ぶ必要があるかどうかを自分で判断するための全国版救急受診アプリQ助を消防局ホームページに掲載するなど、救急車を適正に御利用いただけるよう広報を行っております。
 今後についても、市の公式アプリやSNSなども活用して、より一層救急車の適正利用について広報、啓発を行ってまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 誰でも、救急車を要請する判断がしにくい場合があると思います。特に高齢者になると、様子がおかしいけれど、このような症状で救急車を呼んでもいいのだろうか、救急車を呼ぶと近所に知られないだろうか、救急車が夜遅くにサイレンを鳴らしたら近所迷惑になるのではないだろうかと、救急車の要請をちゅうちょする場合があると思います。しかし、一刻を争う症状のときには、手後れにならないように救急車の要請が重要です。
 先ほど紹介がありましたように、救急受診ガイドや全国版救急受診アプリQ助の活用で、救急車の適正利用が普及することを要望いたします。
 次に、2点目、6月補正予算要求している消防団及び各方面隊運営事業はどのような内容でしょうか。また、現在の消防団員の充足率をお伺いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 消防局では、消防団員加入促進のため、昨年度より倉敷市消防団が制作したPR動画を、ユーチューブを活用して消防団の魅力について発信しております。
 今年度、それに加え、ケーブルテレビや大型ショッピングモールでの放映、地域のスポーツ団体とコラボレーションしたポスターなどの作成、またイベントなどでの広報活動を計画しています。
 消防団員数については、令和6年4月1日現在、定員2,059名に対しまして1,847名が在籍しており、充足率は約90%です。令和4年度に消防団員の定年を延長しましたが、現在も約200名が不足しています。
 今後も、消防団員と協力して消防団の魅力を広く発信し、多くの市民に消防団のことを知ってもらい、入団してもらえるよう努めてまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 平成30年7月の西日本豪雨災害のときには、倉敷市消防団員の皆様に、各家庭一戸一戸の安否確認をしていただきました。7月の暑さの中を大変お世話になり、感謝いたします。災害時における安否確認等では、消防団員の不足は各団員に非常に負担が大きくなると思います。消防団の活動、約200名不足している消防団員の募集を周知していただき、一人でも多くの新入団員が増えることを、市民の皆様にお願いしたいと思います。
 次に、3点目、平成30年7月豪雨を経験し、災害に強いまちづくりとして、消防局において資機材の増強や訓練等はどのようにしているのか、お伺いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 消防局では、平成30年7月豪雨災害を受けて、ハード、ソフト両面から、消防の災害対応力の充実、強化に努めているところです。
 ハード面としては、令和元年に20人が乗船できる救命ボート及び水陸両用バギーを、令和2年には水上オートバイを配備し、令和3年からはドローンの運用も開始しております。ソフト面においては、大規模災害時の消防活動マニュアルの改定や、緊急消防援助隊などの応援隊をスムーズに受け入れるための受援計画を策定しました。また、浸水地域や土砂災害を再現した、より実践的な訓練も実施しております。
 今後も、これらの取組を継続実施し、大規模災害への対応力強化に努めてまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 経験を生かした資機材の増強、訓練等が理解でき、心強く感じました。南海トラフ地震が発生した場合の市民の皆様の不安は計り知れません。ハード、ソフト両面から消防局の日常の訓練において、なお一層の充実、強化を期待しております。
 次に、4点目、消防局では火災予防のため、平常時に市民に対してどのような広報を行っているのか、お伺いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 消防局では、広報紙やインターネットなどを活用し、具体的で分かりやすい火災予防広報を市民の皆様に対して実施しているところです。
 令和3年度には、倉敷市消防局ユーチューブ公式チャンネルを開設し、職員が企画、出演した住宅用火災警報器の設置を促す動画などを公開しています。
 令和4年度には、パソコンなどで楽しみながら火災予防について学べる脱出ゲーム、マンション火災から避難せよ!を作成し、小学校の総合教育などで活用されています。
 令和5年度は、幼児期から防火の重要性を学んでもらうため、防火絵本さみしがりやのぴっぴを作成するなど、幅広い年代に広報を行っています。
 また、くらしき防災フェアをはじめとする各種イベントを通じて市民との触れ合いを深め、防火意識の高揚を図っております。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) 建物火災による被害は、人命や財産を失うこととなります。就寝中など火災に気づきにくい状況で役立つのが、住宅用火災警報器だと思います。小さな火事でも、119番通報で早く知らせ、水や消火器による初期消火で早く消し、早く逃げることが重要です。消防局職員が出演している動画等で火災予防の意識向上を深め、倉敷市内の火災が減少することを期待しています。消防団の年末夜警の実施も、倉敷市民の生命、財産を守る重要な火災予防活動だと認識しております。
 次に、5点目、倉敷市消防音楽隊の活動目的と令和5年度の活動状況についてお伺いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 倉敷市消防音楽隊は、倉敷市消防出初式をはじめとした消防の行事や倉敷市が主催するイベントなどに出演して、消防を身近に感じてもらい、市民の防火・防災意識を高めることを目的として活動しております。
 令和5年度は、マービーふれあいセンターで実施した市民ふれあいコンサートなど14回の行事に出演し、住宅用火災警報器の重要性や正しい119番通報など、効果的な広報を実施しました。
 今後も、音楽を通じて幅広い年齢層に対し、消防を身近に感じてもらえるように活動してまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 守屋 弘志議員。
◆20番(守屋弘志 君) いつもすてきなサウンドの演奏に感謝いたします。今後とも、各イベントですばらしい演奏で市民に親しまれ、安全、安心なまちづくりのために活躍されることを期待します。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
ご利用について
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