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令和6年第3回倉敷市議会(第2回定例会) 6月14日(金) 本会議 質問
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内容
会議録
令和6年第3回倉敷市議会(第2回定例会)
6月14日(金) 本会議 質問
新政クラブ
大守 秀行 議員
1 「子育てするなら倉敷でと言われるまちづくり」について
2 将来を見据えた歯と口の健康づくりについて
3 道路の冠水について
4 カスタマーハラスメントについて
◆15番(大守秀行 君) (拍手) 皆様こんにちは。新政クラブの大守 秀行でございます。
通告に従いまして、4項目を一問一答の方式にて質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、1項め、「子育てするなら倉敷でと言われるまちづくり」について、初めに保育園の待機児童の現状についてお伺いいたします。
伊東市長は先日の市長提案理由説明の中で、5期目も子育てするなら倉敷でと言われるまちづくりを推進すると力強くおっしゃっておられました。今後も、伊東市長の取組に大いに期待するとともに、微力ではございますが、応援させていただきたいと考えております。どうぞよしくお願いいたします。
そして、子育てするなら倉敷での中には、保育園の待機児童の解消を掲げ、平成27年度の子ども・子育て支援新制度以降、保育の無償化による保育需要の急増もありながら、待機児童の解消に向け様々な施策を実施され、令和6年4月は、待機児童だけでなく保育園に入所できない児童が減少したと伺っております。
そこで、令和6年4月の本市における待機児童の現状や未入所児童数の現状について、また昨年4月と比較した場合も併せてお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 森保健福祉局長。
◎保健福祉局長(森吉晴 君) 去る4月1日の人事異動によりまして保健福祉局長を拝命いたしました森 吉晴と申します。よろしくお願いいたします。
それでは、大守 秀行議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
令和6年4月の待機児童数は、令和5年4月の18人から11人減少し、7人となっております。また、待機児童の定義には該当しませんが、特定の保育所等の利用を希望するなどにより保育所等に入所できていない児童を加えると、令和5年度は330人でしたが、今年度は191人となっており、大幅に減少しております。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 待機児童と未入所児童の両方が減少しており、中でも未入所児童が大幅に減少していました。このような状況ではありますが、本市としては、待機児童の解消が必要だと思っております。
本市では、令和7年4月の待機児童解消を大きな目標とされておりますので、その目標に対する具体的な取組などお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織 君) 倉敷市では、これまで待機児童の解消に向けて、計画的な施設整備、保育士の確保対策、そして保育コンシェルジュなどを用いましたきめ細やかな入所案内、そしてAIを活用した入所事務支援システムの導入などに取り組みまして、待機児童の解消をはじめ、未入所児童数の減少にも努めているところでございます。
そして、令和7年4月の待機児童の解消に向けては、さらにきめ細やかな入所調整を行っていきますことはもとより、特にニーズの高いゼロ歳児から2歳児を中心としたところの受皿の確保に努めていきたいと考えておりますし、また認定こども園への移行なども進んでいくということにより、3歳児からの受入れなど、子供の発達状況に応じました入所が可能な施設を整えていくように努めていきたいと考えております。
もちろん、必要となります保育士の方の確保について、市独自に保育士の処遇改善を図る事業を令和7年度まで実施していくこととしておりまして、さらに離職防止対策の各種研修、そして保育士の相談等を保育士・保育所支援センターで実施するなど、様々な取組を進めているところでございます。
また、保育需要の増加に伴い、保育所等で働く保育士の方の業務も増加しておりますので、待機児童の解消に向けた取組の中では、保育士の方々が働きやすい環境づくり、これは補助員の方の配置などについても進めているところでございます。
今後も、保育需要を勘案しながら受入れ施設の拡充、そして保育士確保を待機児童対策の両輪といたしまして、令和7年4月の待機児童の解消に向けまして、引き続きしっかり取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 本市では他市と違い、保育園を希望されている方のうち、未入所の方の割合が非常に少なくなってきておりまして、未入所率が非常に低い自治体だと受け止めております。待機児童は解消しているが、未入所の児童数は増えているという自治体もある中で、本市では、待機児童と未入所児童、両方を確実に減らしているということで、伊東市長の取組を高く評価させていただきます。今後も、伊東市長のリーダーシップの下、ぜひとも本当の意味での待機児童と未入所児童の解消を目指して、引き続き御尽力いただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
次に、保育人材の確保に向けた取組について3点お伺いさせていただきます。
1点目、市内就職率の向上に向けた取組についてお伺いさせていただきます。
待機児童の解消も非常に重要なことだと思っておりますけれども、そのためには、保育園を支える保育士の存在は必要不可欠であり、安心して保育園に子供を預けることができるからこそ、子育てと仕事の両立ができております。保育士さんたちは、月曜日から土曜日までだけでなく休日保育など、本当に多くの時間を子供たちのため、保護者のために対応していただいております。本当にありがとうございます。
一方、保育士さんの人材が不足しております。本来、保育士さんの仕事は、子供の成長を見守る大変すばらしい仕事だと思っておりますが、個人的には、社会の中で、少しイメージがダウンしていることを残念に思っております。
このような状況の中、本市では保育人材確保のため、市長自ら、保育士・幼稚園教諭になるなら倉敷でというキャッチコピーで様々な取組を実施されていると認識しておりますが、中でも4月の総務委員会の資料で、市立短期大学からの市内の就職率が向上しているデータを拝見しました。
一部御紹介しますと、保育学科の市内の就職率は、2021年30.0%、2022年43.1%、2023年43.8%で推移しております。これは、担当課の職員の方や関係機関の方々の御尽力によるものと受け止めております。
そこで、市内の養成校からの市内就職率の向上に向けた取組をどのように実施しているのか、また全国に先駆けて、民間保育所協議会や保育士・保育所支援センターが中心となり、就職ガイダンスを長年実施されていると思いますが、現在の取組などをお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 森保健福祉局長。
◎保健福祉局長(森吉晴 君) 市内の保育園などの施設への就職促進のため、平成22年から、市内の認可保育園などの全園が加盟する倉敷市民間保育所協議会と倉敷市が共催で、倉敷市民間保育所ガイダンスを開催しています。平成30年からは開催を年1回から年3回へと開催数を増やし、市内だけでなく県内の保育士養成校を訪問し、ガイダンスの開催を積極的にPRし、来場を促しております。
さらに、保育士・保育所支援センターの開設を契機に、ガイダンス等で配布する採用情報の冊子やホームページを更新し、スマホなどを活用した情報発信用の登録サイトの作成を行うとともに、来場記念品の配布など、ガイダンス来場促進への工夫を重ねるとともに、市内の保育園などで採用実績のある県外の養成校へも積極的に訪問し、ガイダンスのPRに努めております。
先月25日にもガイダンスを開催し、市内を含む県内全域だけでなく、福山市などの県外からも参加していただき、全体で約100名の学生等に来場いただきました。ガイダンス当日は、市内の多数の園が一堂に会し、多くの園の説明を受けたり、就職面接の予約ができたりするだけでなく、園の見学やボランティアの予約を行うことができることで、参加した学生等からは、大変参考になった、倉敷市の園へ就職したいなどと、市内の施設への就職促進へとつながっております。
6月29日には、今年度2回目となるガイダンスを開催するとともに、6月22日には、倉敷市私立幼稚園協会との共催による就職説明会の実施を予定しております。
今後も、より多くの方にガイダンスへ来場いただく工夫を重ねていくことで、市内の保育園などへの就職促進へつながるよう努めてまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 今年度から、岡山県も全県的なガイダンスを実施すると伺っておりますけれども、ぜひともそのガイダンスに、民間保育所協議会の皆様方や倉敷市保育士・保育所支援センターの職員の方々に御参加いただき、積極的にPRしていただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
次に、2点目、養成校連絡協議会での取組についてお伺いさせていただきます。
せっかく市内の養成校からの就職率が向上しても、市内の養成校への進学が少なければ、その先につながりません。
本市では、令和5年度に市内5校の養成校連絡協議会を立ち上げられたと聞いておりますので、具体的な取組などをお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 森保健福祉局長。
◎保健福祉局長(森吉晴 君) 市内の養成校5校とともに、倉敷市における保育士、幼稚園教諭等の人材不足の解消のため、また市内の高校から養成校への進学を促進し、市内就職者の増加を図ることを目的に、昨年11月に倉敷市指定保育士養成校連絡協議会を設置し、養成校との連携強化の事業に取り組んでおります。
この事業の一環として、昨年度、将来保育士等を目指す学生が多い高校を対象に、市内の養成校を巡るバスツアーを実施いたしました。参加した高校生からは、将来の参考になったと非常に好評であり、本年度も2回程度の実施を予定しております。
また、今年度は、保育士・保育所支援センターが離職防止対策として実施している交流研修会の出身の養成校別での開催や、各養成校が行っている学習成果発表会に、高校生が参加できるよう調整を行っております。また、市内の養成校を市内の施設の園長などが訪問し、養成校の授業内容などを見学するツアーなども計画しております。
今後も、このような事業を継続していくことで、倉敷市指定保育士養成校連絡協議会との連携を強化しまして、市全体で保育士等の確保や育成に努めてまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 次に、3点目、学生や高校生向けの支援事業についてお伺いいたします。
本市では、倉敷市保育士・保育所支援センターで、学生や高校生向けの保育士就職の支援事業を行っており、また実際に学生が授業により就職先を本市に決めたというお話も伺っております。
このように効果が現れておりますので、具体的な授業内容や支援についてお伺いさせていただきます。
また、この部分については、ほかの自治体も大変注目している部分でもありますので、なかなか具体的な内容については言いにくい部分もあるかもしれませんが、PRしていただき、多くの学生や高校生に倉敷市保育士・保育所支援センターを活用していただければと思っておりますので、言える範囲で構いません。御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 森保健福祉局長。
◎保健福祉局長(森吉晴 君) 倉敷市保育士・保育所支援センターでは、市内の高校から市内の養成校へ進学し、市内の養成校から市内の施設へ就職してもらうため、まずは高校生向けに保育士の魅力をPRするため、保育士養成校などへの進学を目指すコースのある高校を中心に出前授業の実施や、高校生が実際に保育園などを見学する機会をつくるとともに、個別の進学相談や市内の養成校を巡るバスツアーなどを実施しております。
また、養成校の学生向けには、市内の養成校を中心に出前講義の実施や個別の就職相談、園訪問、園でのボランティアや就職前の就労支援のサポートを行っております。
さらに、倉敷市民間保育所ガイダンスなどにより市内の施設等の情報を学生向けに発信し、市内の保育園などに就職していただけるよう努めております。
今後も、市内の高校から市内の養成校へ進学し、市内の養成校から市内の施設への就職が促進され、保育士や幼稚園教諭になるなら倉敷でとなりますよう、引き続き保育士・保育所支援センターの事業の継続と充実に取り組んでまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 包み隠さず御答弁いただきまして、ありがとうございました。
それでは、倉敷市保育士・保育所支援センターは、生水副市長御自身が設立に関わり、また伊東市長自らトップセールスをされており、はや10年が経過したと認識しております。長く継続し、本市だけでなく高梁川流域自治体からも必要とされ、頼られている存在となっております。保育士や保育園を取り巻く環境は非常に厳しいものがありますが、保育士や保育園の皆様方に寄り添った対応ができている。また、その取組を継続して実施していることが、本市の強みだと認識しております。
保育園は、働きながら子育てされている方々にとって、なくてはならない大変重要なものでございますので、ぜひとも倉敷市保育士・保育所支援センターが、伊東市長の下、次の10年に向けて、さらに保育士や保育園のために御尽力いただきますように要望させていただきまして、次の項の質問に移らせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員、この際申し上げます。
質問の途中でありますが、ここで休憩いたします。再開は2時20分からの予定です。
午後 2時 9分 休 憩
~~~~~~~~~~~~~~~
午後 2時20分 開 議
○副議長(北畠克彦 君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
15番 大守 秀行議員、質問項目2番から質問を再開してください。
◆15番(大守秀行 君) 次に、2項め、将来を見据えた歯と口の健康づくりについてお伺いさせていただきます。
6月補正予算案に、お口の健康アップ事業が計上されており、健康寿命の延伸に向けて、歯周病やオーラルフレイルの予防の啓発を強化していくとされておりますが、その目的や内容などをお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織 君) 倉敷市では、市民の皆様の健康寿命の延伸や生活の質の向上を目的としまして、歯とお口の健康を切り口としましたお口の健康アップ事業を実施しているところでございます。
この事業では、糖尿病等の全身の病気と関連のある歯周病の予防、また口の機能が衰える、いわゆるオーラルフレイルになることによって様々な影響が出てくるということで、オーラルフレイルの予防などを目的とした啓発を行っているところでございます。今年度は、子供や若い世代の方が多く訪れる商業施設などでも、歯の健康に関するイベントや出前講座などにより、歯周病予防やオーラルフレイル予防の啓発をより充実させ、そして全身の健康につなげていきたいというふうに考えているところでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 本年度は、イベントや出前講座でより一層啓発活動を活発にされて、一人でも多くの方にオーラルフレイルを知っていただく取組をされるということを把握させていただきました。そういった意味では、職員から聞いたんですけれども、明日、歯と口の健康について、イオン倉敷のほうで11時30分から16時の間、くらしき健康プロジェクトイオンdeくら★けんが開催されるとお伺いさせていただきました。一人でも多くの方々にお越しいただき、オーラルフレイルが少しでも広まればと思っております。
次に、くらしき健幸プランについてお伺いさせていただきます。
本市では、本年3月に倉敷市健康増進計画と倉敷市食育推進計画を一体化した倉敷市健康増進計画・食育推進計画、くらしき健幸プランを策定され、プランの推進が始まっておりますけれども、この計画の概要、特に歯と口の分野についてお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 吉岡保健福祉局参与。
◎保健福祉局参与(吉岡明彦 君) 令和6年度からの12年間を計画期間とするくらしき健幸プランは、みんなでつくる元気なくらしきを理念に掲げ、その実現に向け、健康寿命の延伸、健康格差の縮小、食を通じた豊かな生活の実現を基本目標としています。
計画では、健康管理、運動、休養、たばこ、飲酒、歯と口、食育の7つの分野で、あらゆる世代の切れ目ない健康づくりに取り組みます。その中の歯と口の分野では、特に歯を失う原因となる虫歯や歯周病の予防、オーラルフレイル予防の啓発に取り組み、生涯自分の歯と口でおいしく楽しく食べることができ、高齢者になっても健康で過ごせる人が増えることを目指しています。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 次に、ライフコースアプローチの視点を持った幼少期からの取組についてお伺いさせていただきます。
生涯を通じた歯と口の健康づくりのためには、胎児期から高齢期に至るまでの人の生涯を切れ目なく経時的に将来を見据えた健康づくり、いわゆるライフコースアプローチの視点を持った幼少期からの働きかけが重要だと考えます。
そこで、幼少期からの歯と口の健康づくりに関する本市の取組をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 吉岡保健福祉局参与。
◎保健福祉局参与(吉岡明彦 君) 生涯にわたって歯と口を健康に保つためには、ライフコースアプローチの視点を持った幼少期からの取組が重要と考えています。
本市では、かむことを身につけ始める乳児期のお子さんを持つ保護者に対して、正しい離乳食の進め方や歯の手入れについて啓発を行っています。また、幼児期のお子さんと保護者に対しては、虫歯や歯周病予防のための規則正しい食習慣や歯磨き習慣の重要性についての啓発を行っています。これらの啓発は、幼児健康診査で実施するほか、管理栄養士や保育士と連携して、市内20か所の子育て支援拠点での離乳食と歯の教室などでも行っています。
こうした取組を強化することによって生涯自分の歯と口でおいしく楽しく食べることができ、高齢者になっても健康で過ごせる人が増えることを目指してまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 次に、歯科健診の受診勧奨についてお伺いいたします。
歯と口の健康を保つためには、幼少期から望ましい習慣を身につけることが重要であります。それには、個人の取組に加え、生涯を通じて定期的に歯科健診を受診し歯のクリーニング、いわゆるプロフェッショナルケアを受けることが望ましいと考えます。
そこで、定期的な歯科健診の受診勧奨について、本市の取組をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 吉岡保健福祉局参与。
◎保健福祉局参与(吉岡明彦 君) 市が昨年度実施した健康づくりに関するアンケートでは、歯科健診に行っている人は20本以上の歯を保っている人が多いという結果が得られており、年齢を問わず半年に1回以上は歯科健診を受診するよう、様々な機会を捉えて啓発を行っています。特に、幼児健康診査の歯科指導では、お子さんだけでなく、保護者の方も一緒に歯科健診を受診してもらえるよう、お勧めしています。
お子さんや保護者の方が歯科医院で健診を受診し、歯磨き指導や歯石除去などのケアを受けることで虫歯や歯周病などの予防効果が上がるため、今後も歯科医院と連携し、定期的な歯科健診の受診勧奨を行ってまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 私も孫が2人おりますので、子供や孫にくらしき健幸プランを伝えて、微力でございますけれども、普及活動に取り組んでいきたいというふうに考えております。
次に、3項め、道路の冠水についてお伺いさせていただきます。
私が住んでいる中島地区では、短時間でも強い雨が降ると道路が冠水する場合があり、近隣の西阿知町新田・片島町地区でも、同様の現象が発生します。今年は既に、直近の5月28日を含め3回も道路が冠水しました。その原因としては、近年の雨の降り方や田んぼの宅地化が主な要因と認識しております。
ここで、議長の許可を得て資料を提示させていただきます。
これが資料1-1になります。この資料のパネルは議会事務局のほうで作成していただきました。ありがとうございます。
この資料ですけれども、これから4枚ほど出ますけれども、全て5月28日に私自身が撮影したものとなります。
初めに、この資料1-1は大橋小溝地下道で、場所は、消防団中島分団付近の国道2号線のアンダーパスになります。このように、アンダーパスに水が流入して通行止めとなっております。
それから次に、1-2になります。これは西阿知町新田になりますけれども、道路と溝の境目が分からないほど冠水しております。やっとこのガードパイプで、何とか区別ができているという状況です。
続いて、1-3、これは中島になりますけれども、ここも同じように道路と水路の区別がつかない。辛うじて、この反射ポールで何とか、ここが境目なんだなということが分かるほど、大変危険な状況になっております。
最後に1-4、これも中島になります。同様の状況で、何とか反射ポールでその境目が分かっているという、大変不安全な状況になっております。
これをお示しして、皆さんにこの現状を御理解していただいたところで、5月28日の降水量をお伺いさせていただきます。また、当日、市内のほかの地区でも道路の冠水や、冠水による道路の通行止めがあったのか、併せてお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) 令和6年5月28日の雨が降り始めてからの観測所ごとの降水量は、倉敷で117ミリ、児島、玉島、水島で132ミリ、真備で116ミリでした。なお、最大1時間降水量は、倉敷で22ミリ、児島で15ミリ、玉島で33ミリ、水島で30ミリ、真備で27ミリとなっております。
この降雨による市道の冠水につきましては、倉敷地区で4件、児島地区で6件、玉島地区で14件、水島地区で4件、船穂地区で1件の計29件でございます。主には、アンダーパスや標高の低い道路で発生しております。
そのうち通行止めを行ったのは、国道2号のアンダーパスなど倉敷地区で4件、玉島地区で14件、船穂地区で1件の計19件で、職員によりバリケードや看板、コーンなどを設置し、通行者の安全を確保いたしました。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 冠水での道路の通行止めが倉敷地区では4件で、そのうち中島・西阿知町新田・片島町地区で3件ということを把握させていただいております。
次に、大西排水機場及び西部排水路の整備についてお伺いいたします。
また、この資料1-1のパネルを出すんですけれども、先ほど御紹介した大橋小溝地下道でございます。ここは私が議員になった当初、地下道が冠水したときに、車が進入して水没しました。本市にその対策を要望したところ、例えば、この通行禁止の看板とか通行止め、これは冠水したら、24時間いつでも対応していただくように改善していただきましたし、少し見にくいんですけれども、ここにパトライトがついていまして、冠水すると、これが点灯して冠水をお知らせするという、この2つの対策をすぐに取っていただき、ここからは、車が中に進入して水没したということは、私は聞いておりません。本当にありがとうございます。
一方で、本市では、中島・西阿知町新田・片島町地区など、道路が冠水する地区に大きく影響している大西排水機場や西部排水路の整備にも取り組んでいただいておりますので、その実績と今後の予定をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 松浦文化産業局参与。
◎文化産業局参与(松浦宏 君) 昭和39年度に新設されました大西排水機場につきましては、平成元年度の設備更新の際に、ポンプの口径を1.0メートルから1.2メートルに増強しました。その後、ポンプの一般的な耐用年数である約30年を迎えた平成27年度から、ポンプ設備のオーバーホールや電気設備の更新等を実施してまいりました。
令和3年度からは、老朽化した除じん設備の改修とともに、吸い込み口の断面積を拡大する工事も実施しており、去る5月28日の大雨においては、排水ポンプ及び除じん設備の稼働が間に合い、上流の西部排水路の流速が、以前に比べて早くなったとの地元からの報告を受けているところでございます。
その西部排水路につきましては、流下能力が低い区間について、令和2年度から堆積土砂の撤去を実施しており、本年度も引き続き進めていく予定としております。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 計画的な整備に加え、吸引・排水能力を高める対策も適宜実施していただいているということで、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
次に、倉敷市雨水管理総合計画について3点お伺いいたします。
国は、近年の気候変動や豪雨増加傾向を鑑みて、各自治体に計画の策定と効率的な事業運営を求めております。国の意向を踏まえて、本市では、下水道による浸水対策を計画的に進めることを目的として、令和2年6月、倉敷市雨水管理総合計画を策定されました。
改めて、この計画の概要をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 河村環境リサイクル局参与。
◎環境リサイクル局参与(河村泰宏 君) 倉敷市雨水管理総合計画は、浸水対策を実施すべき区域や目標とする整備水準、施設整備の方針等の基本的な事項を定め、床上浸水、床下浸水、道路冠水を段階的に解消していくこととしております。
現在は、床上浸水実績箇所の浸水解消を目標とし、倉敷駅周辺や美観地区を含む合流区域(倉敷)及び堀南・吉岡地区周辺の吉岡川左岸-2から4の各排水分区におきまして、事業を実施しているところでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 次に、事業の進捗状況についてお伺いいたします。
ここで議長の許可を得て、資料2を提示させていただきます。御確認をお願いいたします。
これが事業スケジュールになります。先ほど御答弁いただいた優先順位1の合流区域(倉敷)は令和6年度完成予定、それから優先順位3の吉岡川左岸は令和5年度完成、それからさらに一番下になりますけれども、優先順位6、(準)汐入川-1、これは関係機関調整年度となっております。この(準)汐入川-1は、中島・西阿知町新田・片島町地区が大きく関係しております。
これらの現在のスケジュールの進捗状況をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 河村環境リサイクル局参与。
◎環境リサイクル局参与(河村泰宏 君) 合流区域(倉敷)につきましては、今年度に倉敷環境センター東側におきまして、ポンプ場築造工事を発注する予定としております。
吉岡川左岸-2から4につきましては、現在、ポンプ施設本体は稼働できる状態となっており、7月末までには外構等の場内整備も行い、吉岡地内に吉岡川雨水ポンプ場として完成する予定となっております。
なお、このポンプ場につきましては、先月28日の大雨の際に、ポンプ施設の1基を試運転したところでございます。また、中島・西阿知町新田・片島町地区周辺の準用河川汐入川-1につきましては、水路管理者等の関係機関調整と並行して、詳細な高さ計測や、その結果に基づくシミュレーション解析を実施し、対策の検討をしているところでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) (準)汐入川-1も、計画どおり検討を進めていただいているという状況を確認させていただきました。
ただ、区分によっては遅れているところがあるスケジュールですけれども、その原因と今後のスケジュールの見直しなどの御予定をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 河村環境リサイクル局参与。
◎環境リサイクル局参与(河村泰宏 君) 当面(第1期)に計画しております合流区域(倉敷)排水分区の事業スケジュールが遅れている理由につきましては、ポンプ場の用地取得に時間を要したことに加えまして、当初計画しておりました建物のくい基礎形式の変更を余儀なくされまして、修正設計の実施が必要となったためでございます。
第1期の事業につきましては、浸水状況等の地域の実情を確認しながら、計画期間の令和11年度末までには事業が完了するよう努めてまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 現在のところ、基本的には、令和11年度末までには何とかというところで確認させていただきました。ありがとうございます。
中島・西阿知町新田・片島町地区では、1万世帯2万5,000人の市民の方が生活をしております。そんな中、先ほども申しましたけれども、今年は半年の間に3回も道路が冠水し、市民生活に大きく影響しております。特に、子供たちは通学路の変更を余儀なくされ、保護者が車で送迎したりできる子供たちはまだいいのですが、保護者が車で送迎できない子供さんたちは、小学生でも約2キロメートル弱大回りして通学、帰宅をしております。ここで一番の課題は、通常の通学路と違うため通学路の点検ができておらず、どのような危険が潜んでいるか分かりません。
先ほど来お話がありましたけれども、技術的な部分、予算的な部分、地域住民との調整、いろいろな課題はありますが、これから、何としても令和11年度に計画どおり倉敷市雨水管理総合計画が完了しますように、改めて要望させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは次に、4項め、カスタマーハラスメント対策についてお伺いさせていただきます。
カスタマーハラスメント、いわゆるカスハラ、以降はカスハラと言わせていただきますけれども、このカスハラとは、顧客や消費者からの度を超えた、または悪質なクレームや要求のことです。
労働組合の組織であるUAゼンセンがカスハラの実態を調べるため、流通サービス業の組合員を対象にインターネットでアンケート調査した結果、3万3,000人余りから回答がありました。この調査で、2年以内にカスハラの被害に遭ったと回答したのは47%、おおよそ2人に1人で、多くの方が被害に遭われております。また、カスハラの内訳は、暴言が40%、威嚇、脅迫が15%、何回も同じ内容を繰り返すが14%、長時間の拘束が11%などとなっております。
一方、UAゼンセンでは、カスハラ被害から従業員を守るため、顧客からのカスハラの定義とその対応に関するガイドラインを策定し、運用しております。
また、自治体や企業で対策に向けた動きが広まっております。例えば、東京都は、全国初となるカスハラ防止条例の制定に向けて検討を進められています。カスハラが、セクハラやパワハラなどのハラスメントと違って法律上の定義がないことから、違法な行為、または不当な行為で就業環境を害するものなどとして、条例で定義づける方向で調整が進められております。
また、JR東日本は、カスハラへの対応方針を策定いたしました。この中でカスハラに該当する行為を定め、該当した行為が確認された場合、サービスの休止や要望を聞くなどの対応をやめるとされております。さらに、悪質と判断される行為があった場合は警察などに相談し、厳正に対処するとされています。
このような状況を踏まえ、本市の職員の方々も、市民の方からのカスハラ、または市民の方からの著しい迷惑行為などを受けた経験があると推察いたしますが、その現状や本市の対応をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 尾崎総務局長。
◎総務局長(尾崎英樹 君) 本市では、市民の皆様からの様々な御意見、御要望に対し、カスタマーサービスの観点から、親切、丁寧に対応することを心がけており、なかなか御納得いただけない場合でも、根気強く説明するよう努めております。
しかしながら、職員の対応や説明に不満を募らされ、要求内容や言動が一般的な限度を超えるような行為、例えば、大声でどなる、机をたたく、書類を投げつけるなどの事案があることも把握しております。
そのような場合には、毅然とした態度で、かつ複数名で組織的に対応するようにしておりますが、業務の継続に支障を来すような場合には、やむを得ず警察への通報や、顧問弁護士への相談などにより対応しております。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) 本市でも組織的に対応していただいている状況を確認させていただきました。カスハラ対策は、当事者だけでなく、社会にとって大変重要な課題でございます。市民からの著しい迷惑行為は、当事者の職員だけでなく、居合わせた市民の方や職員に様々な影響や、精神的なダメージを及ぼす可能性があります。今後、本市のほうでもきちっとした対応マニュアル、こういったものも策定していただければということを申し添えておきます。
次に、市民に向けたカスハラの啓発活動についてお伺いさせていただきます。
他市では、消費生活センターのホームページ上で、カスハラについて市民の方へ啓発活動を展開されている自治体もあります。本市でも、市民の方にカスハラを知っていただくため、同様の取組が必要と考えますが、本市の御所見をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 川越市民局長。
◎市民局長(川越里子 君) 去る4月1日の人事異動によりまして市民局長を拝命いたしました川越 里子と申します。よろしくお願いいたします。
本市消費生活センターでは、消費者トラブルを解決に導くために、市民の方からの相談に応じ、また消費者知識の普及のために啓発事業を行っています。
啓発につきましては、契約に関する知識やトラブル事例、その対処法などについて、広報紙、ホームページ、SNS、出前講座等で情報提供しており、トラブルの未然防止に努めているところでございます。そのうち出前講座では、講習や対話を通してカスタマーハラスメントの防止についてもお伝えしております。
ホームページでのカスタマーハラスメントの防止に向けた周知でございますが、こういった取組は大切なことだと考えており、本市でも、現在検討を進めているところでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) もう既にホームページでの広報活動を検討していただいているという状況を確認させていただきました。完成を楽しみにしておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
次に、消費者教育についてお伺いいたします。
消費者教育、特に未来の消費者である子供たちに、カスハラについて触れる機会が必要だと考えますが、本市の取組をお伺いさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 川越市民局長。
◎市民局長(川越里子 君) 消費者教育は、消費生活に関する正しい知識について学んでいただくために行っております。その中で、カスタマーハラスメントについての情報を提供し、消費者として良識ある行動を取るよう伝えていくことも必要だと認識しております。特に未来の消費者である子供たちには、知識の習得と同時に、カスタマーハラスメントの問題について学ぶ機会も必要だと考えております。
本市においては、令和6年2月に、依頼のありました市内小学校へ出向き、消費者知識などについての啓発を実施いたしました。また、市内の高校や大学でも、出前講座を積極的に利用していただけるよう、昨年度から広報に努めております。
今後も、教育委員会と連携いたしまして、子供たちへの啓発を行ってまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 大守 秀行議員。
◆15番(大守秀行 君) カスハラの啓発活動を前向きに検討していただいているという状況、また取り組んでいただいている状況を把握させていただきました。今後も、未来の消費者である子供たちに向けた教育を、教育委員会とともに連携して、ぜひとも前向きに進めていただきたいと思っております。
また、全庁的にカスハラ対策に取り組んでいただき、カスハラがない倉敷市の実現に向けて、より一層御尽力いただきますように最後に要望しまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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