録画中継

令和6年第3回倉敷市議会(第2回定例会)
6月17日(月) 質問
くらしき創生クラブ
伊東 裕紀 議員
1 MICE誘致推進事業について
2 岡山県同窓会等開催支援事業補助金について
3 倉敷市ポイ捨ての防止及び路上喫煙の制限に関する条例について
◆28番(伊東裕紀 君) (拍手) くらしき創生クラブの伊東 裕紀でございます。
 通告に従いまして、3項目につきまして質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず1項目め、MICE(マイス)誘致推進事業について4点質問いたします。
 MICE誘致推進室という専門の部署もできまして、担当職員の方もその分野を得意とする少数精鋭部隊と感じます。この事業に関する本気度がうかがえるように思っております。
 本市のMICE誘致推進事業の一つとして、観光庁で採択された海外からのミーティング・インセンティブ旅行誘致に向けた地域連携支援事業に取り組むとされています。
 1点目に、この事業の狙いやプログラムを作成する組織体制をお聞かせいただく予定でしたが、先日の日向議員の質問でお答えいただきましたので、1点目は質問文ごと割愛させていただき、答弁不要として2点目に移ります。
 2点目は、この観光庁採択事業によって作成されたプログラムをどのように宣伝するのかという点についてです。
 推進室もつくりました。連絡会議という実行委員会も組織します。よいプログラムができました。倉敷市には海もあって山もあって、歴史的な町もあって、物づくりのまちでもある。幾らでもよいプログラムができそうです。しかし、つくっただけでは意味がありません。大事なのは、それを知ってもらい、選んでもらうことです。このプログラムをどうやって海外までを含むターゲット層にまで届けるのでしょうか。宣伝方法は、行政が苦手なところだと思います。本当に、宣伝方法をどのようにお考えなのか、お答えください。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) それでは、伊東 裕紀議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
 このたび、観光庁で採択された事業につきましては、MICEの中でも特に海外からの企業の会議といったミーティングや、インセンティブ旅行と言われる企業の研修旅行などの誘致のためのプログラムを開発していくことを中心としているわけでございますが、当然のことながらこれに併せまして、今後の事業化に向けた受入れ体制づくり、また専用ホームページによる情報発信など、販路構築の取組も行うこととしています。
 市では、倉敷観光コンベンションビューローとともに、今回開発をするプログラムについて、今後海外のインセンティブ旅行や海外の企業の方々のミーティングなどの旅行の主催者から依頼があった場合の受け手となる地域の事業者、また実際に海外に対してセールスを行うこちら側からの旅行業者や関係事業者との連携体制を構築するとともに、特に観光庁との連携において観光庁の外郭団体である日本政府観光局──JNTOでございますが──をはじめとした海外からの閲覧数が多くて信頼されている情報発信媒体なども活用してPRしていきたいと考えております。
 プログラムの内容をつくっていくことと、受入れ体制を整備すること、そしてそれを積極的に発信する体制、この3つを一緒になって取り組むという方向でいきたいと思っております。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東 裕紀議員。
◆28番(伊東裕紀 君) 作成だけにならないよう、旅行業者や関係事業者との連携体制、こちらも形だけにならないようどうぞよろしくお願いいたします。
 では3点目、この事業によってどの程度の誘致を見込んでいるのでしょうか、お答えください。
○副議長(北畠克彦 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) このたびの観光庁採択事業では、5つのプログラムを開発し、開発したプログラムを活用した海外からの事業者などを招聘したモデルイベントを実施していくこととなります。そして、実施後につきましては、旅行会社や関係事業者とでターゲットやニーズの検証を行い、各施設の受入れ可能規模や実施可能な回数、時期などを改めて検討することとしています。
 開発したプログラムによって見込める誘致の規模は、現段階では数値化していませんが、今後その内容を振り返る評価会や意見交換の場を設けることとしており、誘致の見込みの数値化につきましても検討していく予定です。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東 裕紀議員。
◆28番(伊東裕紀 君) まだ数値化はできていないということですが、どんな内容が受けるのか、どんなやり方が効果的だったのかといった検証は定期的にお願いいたします。
 また、受入れ規模や可能な回数とありましたが、これらのプログラムは数が多いほうが選択肢も増え、多くの人に来てもらうことも、ほかに興味を持って個人的な旅行に来てもらえる可能性も増えるのではないでしょうか。
 そこで、この項4点目、最後の質問をいたします。これが言いたかったんです。今後の、地域の新たなアイデアの活用について、依頼というか提案させていただきます。
 バズれば一気に人気観光地となることは、幾つかの地域で起こっています。先ほど申しましたように、観光資源豊富な倉敷市は、ぱっと頭に浮かぶだけでもバズる要素はあるのになと思うところが、皆さんもたくさん頭に浮かぶと思います。
 地域において、体験型プログラムや地域資源活用のアイデアを持っている人や団体は多くあります。こんなのがあるんだ、こんなところ、うちに来てほしいんだ、ここも観光客が来てくれたらなというところはたくさんございます。ただ、私たち自身も含めて、それを発信して誘致につなげる力がないのです。どうすれば知ってもらえるのか、どうすれば来てもらえるのかが分からないし、できません。
 その意味でも、この観光庁採択事業は重要な取組だと思っております。この事業で終わらず、先ほどの質問でお答えいただいた販路を構築し、発信できる体制が整えば、そこに地域の住民や企業からのアイデアも組み込む機会を設けてはどうでしょうか。そうすることによってこの事業で構築されたものが継続的に生きてくると思います。次々に新しい魅力をどんどんアップして、せっかく販路拡大のために構築した海外のサイトや、旅行業者との連携、そういったものをどんどん生かしていっていただきたいと思うのですが、見解をお示しください。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) 今回のMICEの誘致促進の中で観光庁の採択事業に受かったことにつきましては、我々も非常に重要なことだと、とてもいい機会だと思っております。市といたしましても、実際のところ初めてこういう海外のお客様を中心としたプログラムを組む事業の採択を受けたということで、先ほどの答弁の中でも少し言いましたけれども、受入れ体制とか、議員さんが言われましたようなアイデアづくり、今までよりももっと注目してもらいたいところを海外の方の観点も踏まえて発掘していくことが、一段と大事になってくるのではないかと思っております。そういう部分も含めて、今お話もいただきましたようないろいろな御意見をいただいたり、その発信の仕方など、もちろん観光庁のいろいろなアドバイスもいただけるかと思っておりますので、力を入れて、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東 裕紀議員。
◆28番(伊東裕紀 君) 販路構築とその活用は、必要で重要な事業だと思います。これが定着すれば、倉敷市のPRがもっともっと、楽になるといいますか、やりやすくなると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 2項目めに移ります。岡山県同窓会等開催支援事業補助金について質問いたします。
 今年度より岡山県が実施している、小・中学校、高校及び大学等の同窓会や出会いイベントの開催経費を補助するものです。これは35歳以下であることや人数やアンケート条件などがございますけれども、県が個人に補助金を出すわけではなく、それを採用する市町村に補助するものです。郷土愛、郷里愛は、結局人とのつながりだと思っています。友人がいるから、仲間がいるから、大切な人がいるから地元がよいまちであり、住みたい、帰りたいまちになるのではないでしょうか。大学や就職などで他市に出ていってしまうことも多い、そして地元に残ってもそれが当たり前となって、地元愛が薄れてしまいかねない若い世代に対して、同窓会や出会いイベントなどを開催するきっかけとなるこの制度をぜひ本市でも採用、実施していただきたいと思いますが、本市での御予定はいかがでしょうか、お示しください。
○副議長(北畠克彦 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 岡山県同窓会等開催経費支援事業は、県内の小学校、中学校、高等学校、大学等の同窓会のうち、先ほど紹介していただきましたように参加者の年齢が35歳に達する年度の末日までに開催されるもののうち、アンケート調査等への協力を条件として開催する際の経費を補助し、県はそれにかかった補助金の2分の1について、1市町村当たり50万円を上限として補助するものでございます。県は市町村に対して補助する、市は新たにこの同窓会等支援事業補助金という補助制度を創設するというものでございます。本事業は若い同世代同士の出会いや市内出身者のうち県外在住者が本市へ戻ってくるきっかけとなる効果も見込めるものと認識はしております。
 本市では、小学校から大学等まで合わせると132校あり、さらに年代ごと、クラスごとに企画されるため、数多くの同窓会が対象となり、事業を実施するためには多額の経費が見込まれます。事業初年度の令和6年度は、高梁市、勝央町、奈義町、久米南町が補助を開始すると伺っておりますので、まずはこれらの市町村の利用状況や事例、効果を調査してまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東 裕紀議員。
◆28番(伊東裕紀 君) 県の条件は、同窓会や出会いイベントとだけなっていて、特に細かい条件設定はございません。多分それはそれぞれの市町村で考えてくださいということなのだと思いますけれども、この事業に対しては県の思いつきの感はすごく感じるなと思います。それは沸々と感じますが、本市だと数が多いから難しいという答弁は理解できます。ですが、県の目的はちょっと一回置いておいて、この補助金の目的は同窓会の費用を負担することではなく、開催してもらうことだと思います。開催するきっかけをつくることです。私も何度か大規模な同窓会の幹事をしたことがあるのですけれども、幹事もそうですが、発案者はすごく勇気が要るんですよね。集まらなかったらどうしよう、文句を言われたらどうしよう、開催案内のはがきだけでも郵便料だってばかにならない。きっかけ、やりましょうと言いづらいのはすごくあるのですけれども、生徒会長なのか学園のムードリーダーなのかは分かりませんけれども、これを言ってくれる人、やろうよと思う人が一人でも、一回でも増えればいいなと思います。ここで支援制度の細かい条件設定を提案する気はございませんが、本市の規模と状況に照らし合わせて、同窓会支援というものを、参加者に支援するものではなく、開催するきっかけになるような条件や補助方法、もちろん年齢ですとか案内をする人数がクラス会まで対象とすることはなかなか難しくても学年でとか、成人式の前後は対象外にするとか、そういった何かいろいろなやり方があると思いますので、そこまで大きな金額ではないと思います。ただ、こういう補助制度があるから同窓会をやってみるという何かのきっかけになるよう、ぜひとも制度化をしていただきたいと思います。こちらは検討を要望といたしまして、3項目めに移ります。
 3項目めとして、倉敷市ポイ捨ての防止及び路上喫煙の制限に関する条例について、3点質問いたします。
 1点目、表題の条例において倉敷駅周辺が路上喫煙制限区域に指定されています。なぜ倉敷駅周辺だけなのでしょうか、その理由と経緯についてお答えください。
○副議長(北畠克彦 君) 外村環境リサイクル局長。
◎環境リサイクル局長(外村博之 君) 去る4月1日の人事異動によりまして環境リサイクル局長を拝命しました外村 博之と申します。どうぞよろしくお願いします。
 それでは、お答えさせていただきます。
 本市では、平成23年11月に倉敷駅の北側に複合型商業施設がオープンしたことに伴い、平成25年に、それまでのポイ捨てのみを禁止していた倉敷市環境美化条例を改正して、路上喫煙による他人への被害を防ぐことを目的に加え、倉敷市ポイ捨ての防止及び路上喫煙の制限に関する条例を施行しました。
 この条例では、市内全域において歩行喫煙、いわゆる歩きたばこをしないことを市民の責務といたしました。さらに、観光都市の顔であり、県内で2番目に利用者数の多い倉敷駅周辺の大型商業施設を含むエリアを指定喫煙場所以外で喫煙した場合は、違反として過料を科すことができる路上喫煙制限区域として指定しました。繁華街など人通りが多い場所での歩きたばこは、ほかの歩行者へのやけどや衣服の焼け焦げなどの危険があり、特に県内外からの人の流入が多いこのエリアを路上喫煙制限区域としたものでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東 裕紀議員。
◆28番(伊東裕紀 君) 平成25年から10年以上たって、今路上喫煙が禁止されているのは倉敷駅周辺だけということですけれども、この項2点目といたしまして、新たな路上喫煙の防止の可能性はあるのかを質問させていただきます。
 こちらは、通学路の見守り隊をされている方々からの相談でもありました。通学路や、せめて登下校の時間帯だけでも、条例で路上喫煙を禁止してもらえないかというものでございます。子供たちが通るので、ちょっとすみません、たばこをやめてもらえますかとお願いすることももちろんできます。ただ、見守り隊をしている方々もそれが言えるような強い人ばかりではない。なので、その見守り隊のリーダーのような方々からは、条例があるので、ここは禁止されているので、すみません、駄目です、お願いしますと注意する、お願いする根拠になるものがぜひ欲しいという話でありました。これはもっともな話だなと思います。もちろん全部を禁止することは難しいですけれども、ここの区域は特に狭くて危ないですとか、通学の時間帯だとか、そういったところを何とか防止してもらう、範囲として広げてもらうことはできませんでしょうか、御答弁をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 外村環境リサイクル局長。
◎環境リサイクル局長(外村博之 君) 本条例においては、既に市民の皆様に市内全域で歩きたばこをしないように求めており、本市としましては、歩きたばこの防止に向けて、まずは市民の皆様への一層の周知が必要であると考えております。現在のところ、過料等の規制を伴う制限区域を新たに指定する予定はございませんが、今後啓発活動を強化することで歩きたばこの防止や喫煙マナーの向上につなげてまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東 裕紀議員。
◆28番(伊東裕紀 君) 新たに制限区域を拡大することは、住民の方や施設管理者の方の同意や協力が必要となりますので、かなり難しいことだとは思います。ただ、お答えいただきましたように、歩きたばこをしないことは責務として条例に制定されています。これを多分ほとんどの方は御存じないということがあり、歩きたばこはやめましょうというのはマナーのようなもの、もちろんマナーではあるのですけれども、条例でも決められておりますからと注意する根拠になるということを知らない方も多くいらっしゃいます。ぜひともそこをもっと、今おっしゃってくださいましたように、啓発していただきたいと思います。それも、もちろん歩きたばこはやめましょう、ポイ捨てをやめましょうというようなものだけではなく、掃除とかをしていると、一番多いごみはたばこのポイ捨てなので、いかに守られていないかはすごく分かりやすいものになっています。なので、ポイ捨てや歩きたばこをしないことはしっかりと条例が制定されていますという啓発をもっともっとしていただきたいと思うのですけれども、3点目の質問といたしまして、今啓発に努めるとおっしゃっていただきましたが、具体的に今後どう市は対応されるのでしょうか、お願いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 外村環境リサイクル局長。
◎環境リサイクル局長(外村博之 君) 倉敷駅周辺の路上喫煙制限区域では、表示看板や路面標示シールの設置、歩行者への啓発用ポケットティッシュの配布を行ってきておりますが、加えて路上喫煙制限区域を指定していることの認知度を確認するため、平成25年度から隔年でアンケート調査を行っており、令和3年度の調査結果では、制限区域内での認知度は87.5%と高い結果でした。今後につきましては、市内全域での歩きたばこの防止を条例で定めていることを市民の皆様に知っていただくために、喫煙マナー向上を啓発するチラシやグッズなどを新たに作成して、関係機関や地域の市民活動団体とも連携しながら、出前講座や環境イベント等、様々な機会を通して広く周知、啓発してまいります。
 本市としましては、より多くの市民の皆様に歩きたばこの危険性や喫煙マナーを再認識していただくことで、安全で快適なまちづくりを推進してまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東 裕紀議員。
◆28番(伊東裕紀 君) 見守り隊の方々ももちろんそうですけれども、そのほかの、時と場合によりましては、ちょっとここではやめてほしいのになと思うところがたくさんございます。もちろんたばこを吸う人のマナーは、ほとんどの方がしっかりされているのですけれども、一部の方のためにたばこは嫌だなと思う子供が増えないように、しっかりと啓発していただきたいと思います。
 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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