録画中継

令和6年第3回倉敷市議会(第2回定例会)
6月18日(火) 質問
未来クラブ
矢野 周子 議員
1 高齢者等新型コロナウィルスワクチン予防接種事業について
2 地域公共交通の在り方について
3 障がい児施策について
4 照明LED化事業について
5 トイレの洋式化の推進を
◆40番(矢野周子 君) (拍手) 皆さんこんにちは。未来クラブの矢野 周子でございます。
 まず、伊東市長、5期目の当選おめでとうございます。これからも、全ての市民の皆様のために頑張っていただきたいと思っております。
 本日最後の質問者となりました。一問一答の方式で、できるだけ簡潔に質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 1項目め、高齢者等新型コロナウイルスワクチン予防接種事業について質問いたします。
 まず最初に、65歳以上の方を対象とするとお聞きしておりますが、対象者数と周知方法についてお聞かせください。また、これまでの接種との違いや変更点についてもお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(北畠克彦 君) 吉岡保健福祉局参与。
◎保健福祉局参与(吉岡明彦 君) 矢野 周子議員さんの御質問にお答えいたします。
 令和6年度から新型コロナウイルスのワクチン接種は、秋から冬にかけての定期予防接種となり、本市では65歳以上の方など約13万8,000人が対象となります。9月下旬には、対象者の方へ案内はがきを送付するとともに、広報紙やホームページでも周知してまいります。
 また、定期接種化されたことにより、接種費用の自己負担の発生や医療機関備付けの予診票の利用など、季節性インフルエンザと同様の取扱いに変更となります。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 次に、一般市民の方から、非課税世帯というのは倉敷市役所内で既に把握されているんじゃないかなと。また、郵送料も高くなっているので、受診券が送られてきてから非課税世帯としての申請を改めて行うことを、省略できないだろうかと言われてしまいました。なるほど、考えてみればそうだなと思いました。
 非課税世帯の把握はされていると思いますので、市役所、受診対象者双方の負担を減らすことで、人件費、郵送料の削減にもつながっていくと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(北畠克彦 君) 吉岡保健福祉局参与。
◎保健福祉局参与(吉岡明彦 君) 接種費用の減免を行うためには、世帯の課税情報を関係部署に確認する必要があります。確認に当たっては、申請者の同意を得る必要があるため、あらかじめ減免措置を行うことはできません。
 本市では、高齢者インフルエンザ予防接種の減免手続の利便性向上のため、従前からの窓口や郵送、電話での申請に加え、昨年度から電子申請による減免手続を取り入れました。電子申請は24時間申請可能で、家族等による入力もできるため、減免申請者の約3割の方に御利用いただきました。
 新型コロナウイルスのワクチン接種においても、こうした申請方法を取り入れ、市民の方の利便性向上を図ってまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 対象者は把握できているけれども、いろいろ難しいなということが分かりました。また、市民の皆さんがおっしゃるとおり、何度も郵送することは、経費の無駄遣いではないかと考えますけれども、例えば、市民の皆さんのマイナンバーカードの推進が図られていますので、それを活用するとか、市民の皆さんが感じていらっしゃる経費削減と効率化について、またいろいろな対応策を、さらに検討していただきたいなと思っております。このことは、今後の課題として要望とさせていただきます。
 2項目め、地域交通の在り方について質問いたします。
 1番目、コミュニティータクシーの利用状況についてお伺いいたします。
 私の住んでいる菅生学区には、高台に西坂台グリーンライフがあります。西坂台を走るコミュニティータクシーは、倉敷市の中でも最初のほうで取り上げられ、地域の方々との度々の話合いの下、立ち上げられました。ジャンボタクシーから、今は一般のセダンタクシーになりましたが、利用者の方々の協力もあり、今もなお運行を継続している状況にあります。
 コミュニティータクシーではありませんが、子供たちの下校もタクシーでの送迎になっております。高齢者から子供たちまで、地域の皆さんの移動手段として活用されています。しかし、いろんな地域での乗合タクシーの状況は、運転手の確保や地域の合意形成が得られず、厳しい状況だと伺っております。
 そこで、まずコミュニティータクシーの運行地区や利用者数の推移など、利用状況についてお聞かせください。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) コミュニティータクシーの利用状況についてですけれども、倉敷市では現在、庄新町地区、そして先ほど御紹介いただきました西坂地区、大室・高室・菰池団地地区、そして倉敷ハイツ地区、東酒津地区、イトーピア団地、そして連島・広江地区でございますが水島地区、そして真備地区、船穂地区の9地区におきまして、コミュニティータクシーが運行されているところでございます。また、新規導入に向け、今年の4月から豊洲地区におきまして、試験運行が開始されているところでございます。
 利用者数につきましては、平成17年2月に運行が開始されて以来、運行エリアの拡大などによりまして、平成28年度が最も利用者数が多かったわけでございますが、その当時は8地区で約3万1,000人となってございましたが、その後、平成30年7月豪雨災害、またコロナ禍の影響などによりまして、令和5年度には9地区で約2万人の御利用という状況となっているところでございます。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 市内9地区と、今年から1地区の運行が開始されたこと。しかしながら、コロナ禍の影響によって利用者数がそれ以前の状態に戻っていない。立ち上げたものの、利用状況は大変厳しいものだということが分かりました。
 そこで次に、今後の対応策についてお伺いいたします。
 各地域では、高齢化が進み、運転免許返納者が増えているとお聞きしています。移動手段がない方は、買物や病院の通院等も困難になり、日常生活に影響を及ぼす事態になっていくのではないかと思っています。交通不便地域に住む高齢者のために、移動手段の確保が必要だと思っております。
 今後の対応についてどのように考えていらっしゃるのか、お聞かせください。
○副議長(北畠克彦 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) 今後の対応についてでございますが、まず、先ほど申し上げましたコミュニティータクシーの利用でございますけれども、これは、コロナ禍の状況の中で大幅に減ったということはあるわけですけれども、一方で、利用が増えてきているところもございます。
 このコミュニティータクシーの利用につきましては、先ほど議員も言っていただきましたけれども、利用について皆さんでいろいろ話合いをしていただいて、積極的に利用していこうという思いを地域の方も持っていただく必要が、その根底にあると思います。みんなでコミュニティータクシーを一緒になって利用していけば、事業者の方もこれを運行していただけるということになり、もちろん市の助成も受けて、これが継続可能になるということがあると思いますので、まず各地区でも活動も活発になってきましたので、いま一度、コミュニティータクシーの重要性といいますか、利便性について、皆さんで、ぜひ意見交換や話合いをしていただきたいと思いますし、市からのいろんな場でのコミュニティータクシー導入のお話なども聞いていただきたいというふうに思っているところが、まずございます。
 そして、一方で、民間団体の皆様方のボランティア輸送などの移動手段ということもございます。こういうことの活用の検討もしていくことが必要だと思っておりまして、いろんな手段を持ちながら、地域の皆様の足の確保をしていくことが大事だというふうに、全体としては考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) なかなかすぐには、対応が難しいのだと思っていますけれども、各地域の高齢化が進む中、待ったなしの状態にあると思います。地域でも、いろんな方々が主となって話合いをし、それを進めていくためには金銭的な面も出てくると思います。いろいろ難しいこともあるかと思いますが、進み行く高齢化社会、そして不便地域のことを考えると、いろんな形で市役所内にプロジェクトチームなどをつくって対応策を早急に検討していただきたく思っております。これは要望とさせていただきます。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員、この際申し上げます。
 質問の途中でありますが、ここで休憩します。再開は3時20分からの予定です。

            午後 3時 6分  休 憩

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            午後 3時22分  開 議

○副議長(北畠克彦 君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△発言
○副議長(北畠克彦 君) ここで、吉田農業委員会会長より発言の申出がありますので、これを許可します。吉田農業委員会会長。
◎農業委員会会長(吉田幸夫 君) 失礼します。
 先ほどの大橋 健良議員の耕作放棄地に係る御質問に対する答弁の中で、耕作放棄地の割合を2.28倍及び2.32倍と申し上げましたが、正しくは2.28%及び2.32%となりますので、おわびして、訂正申し上げます。
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△〔質問〕
○副議長(北畠克彦 君) 続いて、40番 矢野 周子議員、質問項目3番から質問を再開してください。
◆40番(矢野周子 君) 3項目め、障がい児施策についてお伺いいたします。
 1番目、日中一時支援事業の送迎費についてお伺いいたします。
 この件については、今までも議会で何度も何度も質問しています。
 あるとき、突然に送迎費が減額になりました。400円だったものが200円になったということです。その具体的な説明もない状態だとお聞きしています。
 送迎費の200円は、岡山県下最低の金額であります。そのことも何度も何度も担当者に伝え、議会質問でも言っています。ガソリン代は高騰しており、この先、施設運営を継続していくのは大変だと伺っています。他市の金額を見てみますと、岡山市は500円、総社市は540円、玉野市は300円となっています。
 倉敷市も、ガソリン代も高騰している折、せめて元の400円に戻すべきと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(北畠克彦 君) 森保健福祉局長。
◎保健福祉局長(森吉晴 君) 日中一時支援事業は、障がい者児を日常的に介護している家族などの一時的な休息や就労支援を目的として、障がい児者の見守りを行う事業であり、市町村の状況に応じて委託料を設定しております。
 本市の送迎委託料につきましては、平成30年4月に、国が定めている生活介護事業などの送迎加算の単価を参考に改正しております。改正後の送迎委託料は、近隣他市との比較では低くなっておりますが、一方で、サービス提供に係る本体の委託料は高く設定しており、本市の日中一時支援事業の委託料は、サービス全体に係る委託料を総合的に勘案したものとなっております。
 なお、ガソリン代の高騰には、国が燃料油価格激変緩和対策事業として元売業者へ補助金を支給することで対応しており、介護報酬等の送迎加算の見直しはなされていないことから、本市のガソリン代高騰に伴う送迎委託料の見直しにつきましては、引き続き国の動向を注視してまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 毎回、そういう御答弁をいただいておりますけれども、7年ぐらい前だったということです。ですから、伊東市長じゃないときですよね。そのときに、要するに急遽、400円から200円に、ある担当者がいる時期に下げられたと聞いております。普通は打診があるとかなんとか、私はあると思うんですね。その担当者の方は、今福祉にはいらっしゃらないというふうに聞いておりますけれども、その中、生水副市長は福祉の世界にずっといらっしゃる方だと思っているんですね、どうして分かってあげてもらえないのかなと、私は思っております。
 ほかのものを上げているからいいという問題じゃなくて、ガソリン代は県下最低の金額なんですよ。だから、元に、せめて400円に戻すことがそんなに難しいことなんでしょうか。これで福祉をしている方々が、本当にそういう方々は、ちゃんと介護福祉士を雇ったり、それから幼稚園の保育士を雇ったり、その子供たちに寄り添う体制を取っている事業所なんですね、それを見ていると、何か本当に悲しい気がいたします。
 だから、せめて送迎費を、岡山県下の他市の金額にそろえていただきたいなというふうに思っております。今のままでは県下最低の料金。真面目に一生懸命障がい児の子供たちに向き合っている、寄り添っている施設が、今後の経営ができなくなる、存続の危機に陥るのではないかとも言われております。障がい児を抱えた家族や、それをお世話する施設をサポートすることこそが倉敷市としての公の役目だと、私は何度も何度も言っているんですけれども、なかなかそれが認められていません。
 障がい児の方は、自分が障がい児に生まれたくてなったわけじゃないんですよ。そのサポートをしているのは、御両親だったり、いろんな方々がサポートしている。何でそこを何度も何度も言っているのに考えてあげられないのかと、7年前の400円に戻すことがそんなに難しいことですか。市費でいろんなところで無駄はいっぱいあると、私は思っております。
 障がい児のそういうふうなことに、ガソリン代をそれだけできないという根拠がよく分かりません。再度説明をお願いいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 生水副市長。
◎副市長(生水哲男 君) 御指名をいただきましたので、ずっと関わっておりますので、私のほうから説明させていただきます。
 まず、先ほど局長が申し上げましたように、送迎加算というのは当然あるんですけれども、倉敷市は本体の委託料といいますかね、そちらのほうで考えています。まずその前に、送迎加算について、国の生活介護、就労継続支援の送迎加算の報酬単価の状況を申し上げますと、平成29年度時点が1回270円でした。この270円というのは、条件がありまして、1回の送迎について、平均10人以上が利用する場合かつ週3回以上送迎が必要な場合が270円というのが国の単価でございます。令和6年時点では、その国の報酬単価が1回210円になっております。これも、1回の送迎につき平均10人以上が利用かつ週3回以上の送迎という条件付で、そのような金額になっております。
 それから、その2つの条件ですけれども、1回の送迎につき平均10人以上が利用または週3回以上の送迎の場合は100円となっています。これが国の報酬単価でございます。
 確かに、議員がおっしゃいますように県内の自治体では、送迎の単価は、今倉敷市よりは高い額にはなっております。しかし、私どもは、先ほどちょっと申しましたように、実際の本体部分の委託料を、倉敷市の場合は、重度の場合は5,600円の委託料を出しております。県内で、そんな金額を出しているところはどこもございません。大体3,000円前後から4,000円くらいまでです。それから、中度の場合が4,400円出しております。これも、県内他市は1,000幾らから3,000円くらいまでです。軽度の場合、3,600円です。県内のどこの自治体も大体、軽度の場合は同等か、それ以下というような状況でございます。
 本来子供さんのそういう支援をするという本体の委託料について、倉敷市は、本当に事業所の方が大変な思いでやられている部分について、十分そこを見ているということでございますので、その辺りで理解をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 再々質問になるのかどうか分かりませんけれども、副市長が今言われましたように、重度の人にはそれだけのことを、見合ったお金を事業所に出しているとおっしゃいますけれども、その重度の人を見れるのは、やっぱり大きい施設じゃないと見れないんですよ、人が要るから。ですから、日中一時支援のある程度大きな施設では、やっぱりそれが適用になって、その金額もそうしているからと言えるかもしれませんけれど、普通に、一般にやっている日中一時支援事業所では、そういうことは当てはまらないと思います。
 1人ぐらいの重度の子に、3人がかりでおむつ交換したりとかしていました。そういうふうなことで、私はもう何回質問しても悲しい気持ちでいっぱいになります。障がい児日中一時支援事業所の現状を考えていただき、本当に増額というか、元に戻してほしいと強く強く要望したいと思います。
 これ以上言っても、副市長はそれ以上のことはお答えくださらないと思いますので、私はやっぱりそこに行って、見て、そのことを言っているわけですから、一度ね、担当課の人もどれくらい大変なことか、人がそれだけ十分にいる施設、大きくやっている施設はどうにかなるでしょう。しかしながら、普通に日中一時支援をやっているところは、なかなかそうできないということがある。でも、何かあったらいけないから、介護福祉士とか看護師とか、そういう方々を雇っているわけですね。そういったこともやっぱり頭に入れて、送迎費の増額を、再度検討していただきたい。県下最低というのは、私はどう考えても納得がいかないんです。福祉のまち倉敷と看板が出ていますよね、私はそれを見るたびに悲しく思います。それも前の市長のかもしれませんけれども、何かね、でも、倉敷って、みんなに優しいまち倉敷になっていただきたいというふうに思います。これは強く要望いたしまして、今後、検討課題にしていただきたいと思います。
 2番目は、強度行動障がいの人たちへの支援に対する報酬の見直しについて御質問いたします。
 私も事業所に行き、その子供たちへの支援の大変さを痛感しております。しかし、その報酬は実態に見合わず、行動障がいの子供たちはじっとしていませんし、体格が大きいと、おむつ交換も3人がかりでしないといけないとのことでした。いずれにせよ、やはり市の担当者の方が、事業所の方の話を聞いたりして、実際に子供さんに接する様子を観察して、報酬設定をすべきではないでしょうか。
 日中一時支援事業所の成り立ちは、何度も質問していますので、分かっているつもりですが、事業所によってあまりにも支援の仕方が違い過ぎて、唖然としています。資格やもろもろの要件がないため、子供さんを見守る体制に、あまりにも格差を感じます。それでいいのでしょうか。障がい児の子供たちも、いろいろ懇切丁寧に教えてあげることで少しずつ理解していき、人として成長していくのだと思っています。
 私も、ある子供さんの様子をちょっと見たことがあります。それは何回か見ているうちのことです。トイレに行きたいということを表すマーク、トイレに行きたいときはこれを出してね、そういうふうに言ったら、それをずっと気長にやっていたら、要するに、子供がそれを提示してトイレに行きたいと言えるようになった。そういうことが一つ一つのことなんです。
 子供たちの様子を観察しながら、日常の様子をうかがい、報酬設定を行っていただきたいと思います。それで、当局のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(北畠克彦 君) 森保健福祉局長。
◎保健福祉局長(森吉晴 君) 日中一時支援事業につきましては、食事や排せつなどの身辺自立に関すること、対人関係の困難さや、人をたたくなどの他害行為といった行動面や情緒面について、保護者などから聞き取りを行い、利用者の状況に応じた支援区分を決定しており、その支援区分に応じた委託料を設定しております。
 この支援区分につきましては、利用者の障がい特性や重症度などに応じた細やかなサービス提供が求められていることを受け、令和5年度から医療的ケア児者を対象とする区分を新設するなど、個々の状況に対応した区分となるよう見直しを行いました。
 あわせまして、重度の障がい児を積極的に受け入れている事業所の取組を踏まえ、強度行動障がいなど手厚い支援が必要な利用者に対する委託料につきましても、増額する改正を実施したところでございます。
 今後も、適切なサービス提供が継続的に実施できるよう、利用者のニーズや事業所の実情の把握に努めてまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 今後に期待したいと思います。実際に事業所に赴き、その子供たちといいますか、そういう障がいがある方の状況を見て、それで料金設定とか報酬設定なんかをしていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 この項の最後です。児童発達支援・放課後等デイサービスの新設についてお伺いいたします。
 この質問は以前もしたことがありますけれども、倉敷市は充足しているから、増設は考えていないとの答弁でございました。しかしながら、保護者の皆さんからは、子供たちのためにどうにか増設してほしい、子供たちが少しでも勉強できる場所、また居場所づくりを考えてほしいとの強い要望をいただきました。障がい児の方々がこれからの人生を、希望を持って生きることのできる社会の構築が大切だと考えております。
 ある事業所の方は、この子供たちが大人になって、最終的には、自信を持って働けるようになって、その働いたお金で税金をしっかり払える人になってほしいと言われていました。別の事業所の責任者の方も、同じようなことをおっしゃっていました。
 いろいろ述べましたけれども、児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所を新設すべきだと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(北畠克彦 君) 森保健福祉局長。
◎保健福祉局長(森吉晴 君) 障がい児を対象に専門的な発達支援を行う児童発達支援及び放課後等デイサービスにつきましては、適正なサービスを提供するため、あらかじめ障がい福祉計画でサービスの適正見込み量を設定し、仮にサービス利用実績が計画で定めた適正見込み量を上回った場合には、児童福祉法の規定により、サービスの質の維持、向上の観点から、さらなる供給超過につながる新たな指定を行わないことができる事業となっております。
 昨年度末に策定した倉敷市障がい福祉計画では、これまでのサービス利用実績だけではなく、総児童数の推移や利用者のニーズなども踏まえ、適正見込み量を設定しております。しかし、現時点で、利用実績が計画で定めた適正見込み量を上回っており、さらなる供給超過につながる新たな指定につきましては、児童福祉法の規定に基づき、適正見込み量と今後の利用実績等の状況を踏まえ、慎重に判断してまいりたいと考えております。
 対象児や御家庭の状況に応じた適正なサービスを提供できるよう、引き続き関係機関とのさらなる連携や、丁寧な相談対応に努めてまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 障がいがある子供たちが安心して住み続けることのできる、人に優しいまち倉敷にしてほしいと思います。
 私が知っている限りでは、倉敷市にないからということで、岡山市まで通っている保護者の方がいらっしゃいます。そうすることによってその子供たちが幸せになれるからです。ちょっとしたことでも、自分の意思を伝えるようになれるからです。だから、そういうことも声があるということを、やはり受け止めていただきたいなというふうに思っております。
 次の項に行きます。照明LED化事業についてお伺いいたします。
 まず、市のLED化の進捗状況についてお伺いいたします。
 これまでも、道路照明のLED化事業においては、通学路など推進されてきた経緯があります。
 今回の補正予算で計上されています市の施設のLED化事業の進捗状況については、先ほどの質問で、施設全体の進捗状況の御答弁がありましたので、私からは、特に市民の皆さんがよく利用されている本庁舎や玉島、児島、水島、真備、船穂などの各支所の状況などについて、もう少し詳しく御説明をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(北畠克彦 君) 外村環境リサイクル局長。
◎環境リサイクル局長(外村博之 君) 市施設のLED化は、本市が策定した地球温暖化対策実行計画(事務事業編)に基づき進めているところです。例えば、市民の皆様がふだんから利用される施設として、本庁舎や児島・玉島支所などに関しましては、執務スペースに関して、ほぼ100%LED化しております。
 本市としましては、LED化の推進により消費電力の低減、電気代の削減、さらに長寿命化など様々な効果が見込めることから、施設の特性や利用頻度を考慮しながら、順次建物の省エネ化に資するLED化事業を進め、ゼロカーボンシティくらしきの実現を目指してまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 目標を持ってLED化事業の推進を図っていて、ほぼ100%の支所もあるということが分かりました。2030年までにはLED化を100%にするという目標を掲げていることも、お聞きしました。その目標達成に向け、少しでも早い時期にゼロカーボンシティくらしきの実現を願っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 次に、避難所となっている体育館の照明のLED化について質問いたします。
 体育館の照明のLED化は、一部の学校では対応できていると感じています。しかしながら、いまだに水銀灯を使用しているところもあると伺っています。水銀灯は照度も低いので暗く、停電等では、一度消灯すると次に点灯するまでにかなりの時間もかかると言われています。
 また、現在、各メーカーも水銀ランプの製造はしていないという状況もお聞きしました。LED照明への取替えが急務ではないかというふうに思っております。LED照明は、長寿命で、省エネ効果も高く、電気料金も安くなるというメリットがあると聞いています。このようなことから、特に体育館の照明について、早急にLED照明に取り替える必要があると感じています。
 このような状況下、どのように考えていらっしゃるのか、お聞かせください。
○副議長(北畠克彦 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) 小・中学校の体育館のLED化につきましては、省エネ効果が高いことから、校舎よりも先行して平成29年度から計画的に行っており、令和6年3月末現在で、小学校36.5%、中学校51.3%のLED化率となっております。
 倉敷市教育委員会といたしましては、今後も体育館のLED化に努め、本日午前中に環境リサイクル局長からも、市有施設全体について答弁がございましたけれども、倉敷市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)で掲げております2030年度までにLED化率100%となるよう、計画的に進めてまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 2030年度までに、小・中学校の体育館のLED化率を100%にするという目標を掲げていらっしゃるということですので、目標達成に向けて、少しでも早い時期の達成をよろしくお願いいたします。
 最後の項目、トイレの洋式化の推進をのうち、まず本庁舎のトイレの洋式化について質問いたします。
 本庁舎は、一般市民の方や職員の皆さんが使用されているということで、これまでも何度か質問させていただきました。以前と比べると、随分洋式化されていると感じています。しかし、職員が主に利用されるトイレは、まだまだ進んでいないのではないかと感じています。トイレは、職員にとっても重要なところだと考えています。
 例えば、国際課があるフロアには、トイレはありますけれども、洋式トイレは設置されていません。外国人の方々がしばしば訪れる場所であります。そのような状況下のトイレこそ、まずは洋式トイレを設置すべきではないでしょうか。
 どこに洋式トイレがあるか分からなくても、全てのフロアに洋式トイレがあるという環境があってほしいと思います。今後の見通しをお聞かせください。
○副議長(北畠克彦 君) 尾崎総務局長。
◎総務局長(尾崎英樹 君) 本庁舎のトイレにつきましては、これまでも市民利用の多いトイレを優先的に、和式から洋式に改修を進めているところであり、本年度におきましても、新たに5か所について既に改修を実施したところでございます。
 今後におきましても、使用頻度等も勘案しながら、年間5か所程度を目標に順次改修を進めてまいりたいと考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 矢野 周子議員。
◆40番(矢野周子 君) 市民の皆さんも、職員の皆さんも利用できる優しいトイレの設置をよろしくお願いいたします。
 また、和式トイレしか使用できない方もいらっしゃいます。私は和式トイレの3点セットと呼んで推奨しておりますけれど、縦バー、横バー、足形マークというのをつけていただきたいと思っております。そうすることで、掃除をされる方から、粗相が減ってよかったというふうに聞いております。全ての皆さんが不安に思わず利用できるトイレの推進を願って、私の質問を終わらせていただきます。
 最後までの御清聴ありがとうございました。(拍手)
○副議長(北畠克彦 君) 以上で本日予定の質問を終了いたしました。
 本日はこれにて散会し、次会は明19日午前10時から再開いたします。

            午後 3時53分  散 会
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