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令和6年第4回倉敷市議会(第3回定例会) 9月10日(火) 本会議 質問
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内容
会議録
令和6年第4回倉敷市議会(第3回定例会)
9月10日(火) 本会議 質問
新風くらしき
尾﨑 勝也 議員
1 新自然史博物館について
2 みらいミーティングについて
3 防災の取組について
◆2番(尾崎勝也 君) (拍手) 皆さんこんにちは。新風くらしきの尾崎 勝也です。
通告に従い、一問一答にて進めていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
令和5年1月にライフパーク倉敷リニューアル及び新自然史博物館整備基本方針が出されてから、倉敷市自然史博物館の大ファンである私としては、その進捗が大変気になっていました。そして、基本方針から1年と8か月を経過し、先月末、待ちに待った基本計画案が出されました。同時に展示計画案も提示され、私自身わくわくするとともに、大きく期待が膨らんでいます。既にパブリックコメントも始まっており、ぜひ市民の皆様にも御注目いただきまして、たくさんのコメントをお寄せいただけたらなと思っておりますが、その基本計画案を含め何点か質問させていただきたいと思います。
まず最初に、諸室についてです。
基本計画案を見ますと、講義室や工作室については、ライフパーク倉敷内の既存施設を利用するようになっていますが、市民やボランティアの方が、より利用しやすく、より充実した施設となることがとても大切だと考えています。
その仕様や備品など、具体的な計画はどのようになっていますか。また、現在の自然史博物館にある会議室や図書文献室は、新しい計画の中に入っていないようですが、どのように検討しておられますか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) それでは、尾崎 勝也議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
自然史博物館は、令和4年3月に策定いたしました倉敷市公共施設個別計画で、ライフパーク倉敷の敷地内に移転し、ライフパーク倉敷と機能を複合化した整備をすることとし、令和5年3月に自然史博物館の移転についての基本方針を策定いたしました。令和6年8月には、複合化に伴う施設整備等に対する市としての基本的な考えを、新自然史博物館・ライフパーク倉敷整備基本計画(案)として公表し、現在は、市民の皆様から広く御意見をお伺いするため、パブリックコメントを募集しているところです。
なお、基本計画案では、ライフパーク倉敷の既存施設内に講義室や工作室をつくることにしておりますが、具体的な仕様や必要な備品につきましては、今後、設計や施工に関する仕様を定めた要求水準書を作成していく中で、検討してまいります。
また、調査研究活動に利用している会議室や図書文献室などにつきましては、移転後の自然史博物館においても、そのスペースを確保し、博物館活動が継続できる環境を整えてまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 失礼しました。3月に出されたんですかね、ごめんなさい。僕は1月だと思ったんですけれど、すみません。
今後計画していくというお話で、既存施設を使うということだと思うのですが、既存施設をそのまま使うとかではないよなと思って、今回質問させてもらったので、機能とか仕様とかが、ぜひ今使っている場所以上の使いやすさになるように、つくっていってもらえたらなと思っています。
次に、ライフパーク倉敷にある図書室について質問します。
今回、図書室は、新自然史博物館の管理室や特別展示室などに改修されるようになっています。図書室はどのようになるのでしょうか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) 新自然史博物館・ライフパーク倉敷整備基本計画(案)では、ライフパーク倉敷の図書室につきましては、一部を新自然史博物館のエントランス、受付、事務所、特別展示室として活用することとし、自然史博物館として活用しない図書室部分を図書コーナーとして整備する予定であることから、図書室の面積は縮小する予定です。
新たに整備する図書コーナーは、予約資料を含む本の貸出し及び返却など、図書室としての機能は維持するとともに、ライフパーク倉敷を訪れる方が、自然や科学、宇宙、考古学に関する資料などを気軽に閲覧できる場所にしたいと考えております。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 私も、よくライフパーク倉敷を利用させてもらって、図書室ものぞくことがあるのですが、やっぱりあそこは、子供たちが来る場所でもあるので、たくさんの子供たちが結構利用しているなという印象で、子供たちが、科学だったり、今度できる自然史だったりもそうですけれども、そういう学びを深められる図書コーナーにしていただけたらなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
続いて、収集保管エリアについてです。
新しい収集保管エリアについては見学できるようになるようで、とても楽しみにしております。しかし、その分、スペースも制限されるのではないかと心配しています。
また、倉敷市立自然史博物館は、岡山県で唯一となる生物、地学などの自然史を総合的に扱っている博物館です。常設展示されている資料は約1万1,000点もあり、収蔵標本は令和5年3月末時点で104万点と、中四国では最大級と聞いています。昨今では、岡山県のみならず、近隣エリアの専門家の方々や市民の方々からも大きな期待を受けていて、様々な相談を受けたり、年間数万点の資料や標本などの寄贈があると聞いています。
それらの大切な収蔵標本は、大切に保管され、調査、研究され、出番を待っていることだと思いますが、このたびの基本計画案において、収蔵スペースはどのように確保しておられますか。
基本方針の中では、館外の仮収蔵庫の設置との記載もありましたが、このたびはその記載がなく、館内外の仮収蔵庫も含めた全体としての収集保管スペースが減ってしまうようにも見受けられ、危惧しています。現在と比べ、どうなりますか。具体的に数値なども含めてお知らせください。
○議長(中島光浩 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) 自然史博物館では、市民の共有財産として、倉敷の自然分野の資料や関連資料を収集する収集保管活動は、展示活動などと合わせ、博物館活動の軸と考えております。
現在計画している新自然史博物館では、資料を保管するための収蔵庫として収集保管エリアを設けるとともに、これまでどおり他の施設も併用し、資料の収集保管活動を適切に行ってまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 収集保管活動を軸と考えているという答弁と、他の施設も今後も利用していただけるとのこと。本当に大きな期待を担っている倉敷市自然史博物館だと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
続いて、ライフパーク倉敷駐車場の東側入り口についてです。
新自然史博物館ができるときには、新たな看板なども設置されることと思いますが、ライフパーク倉敷は、入り口が分かりにくいという声を聞きます。現状、東側の一文字樋の輪線、これは道路ですけれども、その道路を古城池方面から来たとき、道路上の標識が奥のほうに設置されていて通り過ぎてしまうとか、入り口の看板についても、道路からほぼ見えないというようなことを聞いています。
この機会に、ぜひ改善していただけたらと思うのですが、御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) ライフパーク倉敷駐車場の東側入り口につきましては、平成5年の開館当初から、市道一文字樋の輪線に施設の道路標識を掲げており、また駐車場東側入り口には案内看板を設置しております。
近年は、周辺に住宅が増えたことや、敷地内の樹木の成長により道路標識や看板が目立たなくなっております。そのため、樹木の剪定等は職員で行うなど対応しておりますが、古城池方面から車で来館される方には、入り口が分かりにくい状況となっております。
ライフパーク倉敷駐車場の東側入り口につきましては、自然史博物館の移転に伴い来館者数の増加が見込まれることから、車でお越しになる方により分かりやすく案内できるよう、今後検討してまいります。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 検討していただけるとのこと、ぜひよろしくお願いいたします。
この項目最後になります。水島緑地福田公園エリアの公共交通政策の見通しについて質問したいと思います。
新自然史博物館がライフパーク倉敷に整備されることは、多くの市民の利用が期待されると思います。令和5年度のライフパーク倉敷の入館者数は約16万人でした。ここに、昨年の自然史博物館の入場者数4万1,444人がそのまま上乗せされると、20万人を超えます。また、新しい自然史博物館となりますので、もっともっとたくさんの人に来ていただきたいし、もっともっとたくさんの人が来られるはずだと思います。実際は、20数万人の来場が期待されることと思います。
本市にとって知の拠点となるためには、ここに公共交通で行くという、公共交通でのアクセスの向上は欠かせないと考えていますが、ライフパーク倉敷に公共交通を使っていこうとすると、バスになると思うのですが、現在、JR倉敷駅からライフパーク倉敷入り口のバス停に行く便は夕方の3便しかなく、日曜日に至っては午後4時20分着の1便しかありません。そのほかの公共交通だと、徒歩で20分ほどかかる福田中学校前のバス停となるのですが、このたび水島緑地福田公園は、サッカー・ラグビー場なども新しくなりますし、屋内プールも新設予定です。
このエリア一帯での公共交通の利便性向上が必要ではないかと考えますが、このエリアの今後の公共交通政策の見通しについて、御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) ライフパーク倉敷や隣接する水島緑地福田公園へ行くためのバス路線は、JR倉敷駅と児島駅を結び、ライフパーク倉敷の最寄りのバス停がある古城池線及び福田公園の最寄りのバス停がある塩生線の2路線が運行されております。
先ほど議員さんからもありましたが、便数としましては、古城池線では平日が3往復、土曜日には2往復、日曜日、祝日には1往復の運行となっておりますが、もう一路線の塩生線につきましては、平日25.5往復、土曜日は20往復、日祝日は18.5往復運行されております。
特に古城池線につきましては、運行便数が少ないため、これまでも路線バス事業者へ増便をお願いしてまいりましたが、今回、新しい施設の導入に合わせまして、利用しやすい便数となるように、引き続き事業者へお願いに参りたいと思っております。
また、利用者をはじめ、市民の皆様に路線や運行に関する情報を、施設やホームページなどでさらに分かりやすく提供してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 施設の整備に合わせて考えていただけるということで、ありがとうございます。多くの方が公共交通を利用されるエリアになっていくのが、本当に目に見えるようですね。多くの市民に喜ばれることだと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、自然史博物館整備のことですけれども、平成30年に策定された自然史博物館運営方針の中に5つの使命というものがあるのですけれども、この中に、人づくりを担うという点と、連携して共に成長するという点があります。この2点について、私自身とても感銘しています。本当にすばらしいなと感じています。新しい自然史博物館においても、変わることなく、これまで以上に、市民と一緒になって自然史に関する科学と教養文化の向上を牽引してくれる倉敷市自然史博物館でありますよう、期待します。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、2項目め、みらいミーティングについてです。
6月議会の私の一般質問で、住民と一緒になって考える場づくりについて質問させていただきました。その答弁の中でも、今後、みらいミーティングを開催することというふうにありました。
そのみらいミーティングですけれども、8月よりスタートしているように聞いています。これまでの取組状況と、それによる成果などがあれば教えてください。
○議長(中島光浩 君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織 君) みらいミーティングにつきましては、地域に共通する社会的な課題などにつきまして、市と協働で活動している各種団体の皆様などと市長で、課題の解決に向けた意見交換を行うものとして、今年度から新たに開催することとしたものでございます。
まず第1回目を、8月1日にくらしき防災士の会の方々と、そして第2回目を、8月22日に二十歳の集い実行委員会の方々との意見交換を行ったところでございます。
それぞれ、御自身が活動していただいている活動内容の発表でありますとか、今課題はこういうところを思っているというお話をいただいて、それに対する私の考えとか市役所の今の取組などを、相互に話したという形になりまして、まだ2回ですけれども、有意義な会になっているのではないかと思っております。
防災士の方々からは、その時点で、個別避難計画の作成の重要性というところについてのお話がありましたし、また例えば、非常に有益だと思いましたのは、避難所となる学校の教員の方々への研修です。教員の方々は何年かで替わられる場合が多いわけですけれども、そういうときに地域の方は分かっていても、学校ごとの地域について、避難計画とかが新しくなっていくので研修したほうがいいし、もっと受けてもらうようにしたほうがいいのではないかという御意見をいただきました。
また、二十歳の集いの皆様方からは、地元への愛着と、自分たちが背負っていきたいという今後に対する思いなど、倉敷のことが非常に好きだということを言っていただきました。
市からは、それをどういうふうにして、みんなで発信していけばいいかというような会話をさせていただいたりということで、まだ2回ですけれども、まず意見交換を始めたという段階でございます。
今後も、いろいろなテーマによりまして活動していただいている皆さんとの対話、意見交換をしていきたいと思っているところでございます。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 今お話しいただいたように、倉敷市ホームページの市民広聴課のみらいミーティングのところに、会議報告が出ていました。読ませていただいたのですけれども、今市長も言われたように、とても有意義な意見交換になっているのだなということをすごく感じまして、本当にすばらしいミーティングだったことがよく分かりました。倉敷の課題解決に向けて、重要な未来への一歩になったのではないかなと感じました。市長と防災士の方々との意見交換が、本当に前向きな話がたくさんあって、よかったというか、すばらしい会だなと感じております。
先ほど、今後も続いていきますというお話もあったのですけれども、続いて今後の開催予定についてお尋ねします。今後の計画がもしありましたら、お知らせください。
○議長(中島光浩 君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織 君) 今後の予定でございますが、今年度につきましては、8月から始めたこともありますので、年度末までに、合計で大体6回ぐらい開催できればと思っているところでございます。今後のテーマ等については、まだ検討もしているところでございますが、議会の開催期間中を除いた月の中で検討したいと思っておりまして、ここまでが災害と若者に関するテーマということでしたので、今後は例えば、働くということについてのテーマであるとか、移住定住とか、倉敷のいろいろな課題、もちろん子育て支援とか、倉敷市が重要だと考えている、今後の市民の皆様の発展に向けた様々なテーマなどについて検討していると、そういう段階でございます。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 年度内に、あと4回ぐらい計画していただいているということで、本当にすばらしい会になったらいいなと思うのですけれども。
次に、このテーマの決定理由などもお尋ねしようと思ったのですけれど、今、働くということや移住定住や子育て支援などがありましたけれども、このようなテーマに決められた理由とか、あと市民団体の候補の選定はどのようにしておられるのか、御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) みらいミーティングは、みらいに向かう持続可能なまちづくり、倉敷市のまちづくりのスローガンでございますが、これを推進するために、本市としての喫緊の課題、先ほど市長も答弁しましたが、防災とか若者の定住、地域の魅力発信、子育て、そういったものをテーマとして実施することとしております。
そして、参加していただく団体等につきましては、そのテーマに沿って、市と協働して活動している団体の皆様に対して、それぞれの事業の所管部署を通じて参加をお願いしております。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 市と協働している団体ということで伺いました。この市民団体ですけれども、私の周りにも、社会的課題に取り組まれている市民団体というのを聞きますし、実際たくさんあると思うのですけれども、どの団体の皆さんも、とても頑張って取り組んでいただいているように思います。市との協働ということが一つ、ここでポイントなのかもしれないのですけれども、そのような多くの市民団体の方の中でも、みらいミーティングに興味があるというお話も幾つかいただいています。
今年度かどうか分からないのですけれども、今後公募なども、ぜひ検討していただけないかなと感じています。
今年度、6回というような形で大体目安とされていると思うのですけれども、対面での実施が難しければ、みらいミーティングオンラインでもいいですけれども、要はメールメッセージのやり取りであったり、市長とメッセージのやり取りができるような、市民団体が社会的課題について市長と意見交換できるような機会を、プラスしてつくっていただけることを提案したいと思うのですけれども、いかがでしょうか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 参加していただく団体につきましては、実施初年度である今年度は、まず市として喫緊の課題である、先ほど言いましたテーマに対し、市と協働して活動している団体の皆様にお願いすることとしております。
来年度以降の開催テーマや参加団体につきましては、今後検討してまいります。
メールなどでの市長との意見交換につきましては、市では現在市民提案制度を設けており、メール等でいただいた御意見や御提案につきましては、市としての考え方をいただいた方にお返ししており、御意見、御提案の内容は全庁で共有するとともに、承諾が得られたものにつきましては、市のホームページに掲載しております。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 先ほども申したのですけれども、みらいミーティングの会議報告を見せてもらったら、すごく有意義な取組だなと感じました。今回の6回が、もっともっとよりよいものになっていただけたらなと思いますし、もっと幅広く意見交換できる場ができたらなと思っておりますので、ぜひ今後とも御検討をよろしくお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員、この際申し上げます。
質問の途中でありますが、ここで休憩いたします。再開は11時10分からの予定です。
午前10時54分 休 憩
~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時10分 開 議
○議長(中島光浩 君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
2番 尾崎 勝也議員、質問項目3番から質問を再開してください。
◆2番(尾崎勝也 君) 最後の項目に移ります。防災の取組についてです。
政府は2019年5月に、新たに南海トラフ地震臨時情報を規定しました。これは、南海トラフ巨大地震が発生する可能性がふだんと比べて高まったと評価された場合に発表し、その情報が出た際、自治体や住民などがとるべき対応については国の防災計画に盛り込んだものですが、このたび、8月8日に発生した日向灘地震を受けて、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されました。
本市は、南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されていると思います。本市として、どのような対応をされましたか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 大本総務局参与。
◎総務局参与(大本進 君) 令和6年8月8日16時43分頃に、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。震源が南海トラフ地震の想定震源域内であったことから、17時に南海トラフ地震臨時情報(調査中)が、19時15分には南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。
本市では、まず調査中を受け、警戒体制を取り、その後、巨大地震注意を受けて、特別警戒体制に移行しました。翌9日には市長臨時記者会見を行いまして、水や食料などの備蓄品の確認をしてください、ハザードマップで避難場所、避難経路を確認してください、室内の家具などの固定を確認してくださいなどの8つの地震の備えとしまして、注意すべき項目を市民の皆様に呼びかけて、併せて市ホームページ、倉敷防災ポータル、SNSなどでも発信するとともに、津波浸水想定区域内の方が避難できる場所として、20か所の避難所を即時開設できる体制を整えました。
さらに、津波浸水想定区域内にお住まいの避難行動要支援者の避難支援や、併せて津波浸水想定区域外にお住まいの避難行動要支援者に対しましても、現在、各ハザードに対する避難場所などの普及啓発と個別避難計画の作成支援を引き続き実施しているところでございます。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 警戒体制、それから特別警戒体制を取られた後、市長記者会見、市民への呼びかけ、避難所を20か所開く体制などよく分かりました。南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないと言われているので、一つの練習にもなったのかなと思っています。ぜひ備えをしっかりしていきたいなと思っております。
次に、南海トラフ地震臨時情報の警戒期間に、本市では、2日間にわたり市職員による避難行動要支援者への戸別訪問を実施されました。津波の浸水区域にお住まいの要支援者の皆様への訪問と聞いていますが、どのような内容だったのでしょうか、実績なども含めて教えてくださいというような質問をする予定だったのですが、昨日、瀧本議員からも同様の質問がありましたので、割愛させていただきたいと思います。
この件は、ちょっと前にも学校関係者の方から、実際地震が起きたら、子供たちをどこに避難させればいいのかという問合せがあったりしました。避難ビルや避難所の指定やハザードマップを見ても、実際どうすればいいのかと心配されている方は、恐らくたくさんおられるのだと思います。その課題解決への一歩として、今回、職員の皆様で訪問して、要支援の方々に個別避難計画作成に取り組んでいただいたことは、本当に意味のある取組だったのではないかなと、私自身、防災士である身としても、大変ありがたい取組だったなと思っています。
今後ですけれども、瀧本議員が述べておられたように、継続が大切かと思います。次の一歩へどうしていくかについてですが、要支援者の個別避難計画の作成には、避難支援実施者などの地域の関係者の参加が必要と聞いています。昨日の市長の答弁でも、地域の方々と共有していくというお話があったかと思うのですけれども、これまで民生委員の皆さんや自主防災組織などの方に、この個別避難計画の作成支援をお願いしていたと思うのです。
そのような方々と、今回策定された個別避難計画をどのように共有していかれますか。これから決められるのかもしれないですけれども、その辺の見通しというか、計画というか、その流れについてお教えいただけたらと思います。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 大本総務局参与。
◎総務局参与(大本進 君) 個別避難計画の作成に当たっては、自主防災組織など地域の皆さん、ケアマネジャーなどの福祉関係者の方など、様々な視点で避難行動を検討し、作成していくことで、この計画というものの実効性がより高くなっていくと考えます。
このため、今後は、職員が聞き取りをしながら一緒に作成した今回の計画を基に、避難サポーターを充実させる取組や、避難方法や場所などについて、地域の自主防災組織や福祉関係者などの御協力をいただきながら、より避難の実効性が高まっていく計画となるよう常に更新してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 今回、個別避難計画をつくるときに、情報を共有してもいいかという覚書みたいなものもあったのではないかなと思います。今回の計画を地域の民生委員の方や自主防災組織の方々など、要支援の方々の情報を把握できる方々に、情報を共有してもいいよと言ってくださっている要支援の方々のことに関しては、ぜひその計画を共有してもらって、今後どういうふうに進めていくかの取組を進めていただきたいなと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、指定緊急避難場所における看板の表示についてです。
この指定緊急避難場所における看板ですが、ある小学校では、津波避難には利用できませんという看板と、それからまた別のところには、同じ小学校ですけれども、津波2階以上と書かれた看板の両方が掲示されていたりします。これについて、ある市民の方から連絡をいただきまして、これでは津波のとき、この小学校に避難していいのか駄目なのかということが分からないという話でした。これについて、ほかの避難場所の看板も含めて、ぜひ調査する必要があるのではないかなと思います。
今回、南海トラフ地震のこともありますので、なるべく早くそういう紛らわしい表示は改善すべきと考えますが、いかがでしょうか。
それからまた、指定緊急避難場所であるのに建物の外壁などに、そのことが分かるような表示がない指定緊急避難場所もあるようです。こちらも調査してもらって、できれば統一的に、ここが指定緊急避難場所であるよということが、誰でも分かるような掲示をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 大本総務局参与。
◎総務局参与(大本進 君) 本市におきましては、学校などの指定緊急避難場所には避難場所標識を設置し、そこに行くまでの避難経路上には避難誘導標識を設置しています。
津波浸水想定区域内に設置した避難誘導標識には、津波避難には利用できませんと記しております。これは、この場所が浸水するため、より高い場所へ避難していただくためのものです。
一方、学校など指定緊急避難場所に設置した津波2階以上の標識については、浸水時緊急避難場所として、緊急的に避難する場合は2階以上まで避難していただく必要があることを示すもので、2種類の看板を使い分けているところです。
しかしながら、同じ避難場所に2種類の標識があることを数か所で確認しました。その場所につきましては、今後早急に改善するものでございます。
なお、看板標識につきましては、施設の点検の際や地元からの要望に応じて、分かりにくいものにつきましては、逐次改善しているところでございますので、よろしくお願いします。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 改善をよろしくお願いします。先ほど看板がないところもあるとお話ししたのは、私が、私の母校である第五福田小学校をぐるっと一周回ったのですけれども、どこにも避難場所という看板がないなと思ったら、体育館の入り口のところに立てていて、このぐらいの看板で避難場所の4文字です。それが縦にぴっと置いてある看板しかなかったんです。もうちょっとそこらあたりも、ほかのところには立派な看板があったりするので、それも含めて、ぜひ改善のほうよろしくお願いいたします。
続きまして、エレベーター用防災チェアの設置について質問します。
地震による防災対策として、エレベーター内に高齢者用の椅子を設置し、その中に飲料水や簡易トイレなどの防災グッズを設置しているエレベーター用防災チェアを、本市の公共施設においても導入すべきと考えますが、いかがでしょうか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 大本総務局参与。
◎総務局参与(大本進 君) 市が管理する公共施設には、129基の乗用エレベーターが設置されています。エレベーターにつきましては、平成21年改正の建築基準に基づきまして、地震を感知した際に自動で最寄りの階に停止し、ドアを開放するといった安全装置の搭載が義務づけられました。
本市で、この基準に適合するエレベーターは89基となっています。また、建築基準の改正前に設置した40基につきましては、順次改修していく予定でございます。
なお、エレベーター内部に閉じ込められた場合には、施設の警備員や管理会社への連絡により対応することとなっておりますが、対応時間については、地震発災時よりおおむね60分以内で駆けつけて対応できると、管理会社より伺っております。
そのことから、エレベーター用防災チェア設置については、現在予定はございません。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) 安全装置がついていても、閉じ込めが起きている事例が、多々あるようです。
それから、60分というのは、これはなかなか難しいというか、実際大きな地震が起きて、たくさんのエレベーターが止まった場合に、本当に60分なのか。何か平均時間は多分3時間ぐらいと僕はインターネット上で見たような気がするのですけれども。今年7月に新風くらしきで視察に訪れた北広島市は、新しい施設ですけれども、そこにも防災チェアがあり、さらに中に飲料水や簡易トイレみたいなものが保管してあるんですというような話があったりしたので、ぜひ調べていただいて、御検討いただけたらなと思います。
最後の質問です。津波想定浸水深さの表示看板についてです。
このたび、津波想定浸水深さの表示を、市内のごみステーション200か所に掲示する取組が発表されました。これは、地域に寄り添ったとてもよい取組だと思っています。これに追加して、先ほども何度かあったのですけれども、どこに逃げればいいのか市民の皆さんが不安に思っている。ごみステーションは、そのエリアに住んでいる方々に避難場所を、ある程度明示できるかなと思います。
ごみステーションへの避難場所の明示については、粒江学区では、もう掲示がなされていると聞いています。これを今回の津波想定浸水深さの表示と同時に、併せて設置してはどうかと考えますが、いかがでしょうか。御答弁をお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 大本総務局参与。
◎総務局参与(大本進 君) 本市では、南海トラフ地震を想定して、津波からの避難の必要性をより啓発するために、その地点の想定される津波の浸水深さを記載した津波注意表示板を、9月下旬から津波浸水想定区域内のごみステーション約200か所に設置してまいります。設置した津波注意表示板を御確認いただきますと、その地点の浸水の深さが分かります。これを基に、各御家庭や地域において、どこに逃げるかをハザードマップなどで決めていただきたいと考えております。
また、現在、自主防災組織や地域の皆様におきまして、自分たちの決めた避難場所を周知するために表示板を作成することがございます。この場合には、どのような表示の仕方がいいかを一緒に考えまして、簡易な表示板を作成し、提供するという支援も行っていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(中島光浩 君) 尾崎 勝也議員。
◆2番(尾崎勝也 君) これについては大分以前ですけれども、議会質問において、要望に応じて避難場所案内看板を配布し、順次設置拡大を図っていくという答弁があったかと思います。その際、日向議員が述べられていましたけれども、その制度自体をしっかりと周知してほしいと要望されていたと思います。再度、そういう看板ができますよという制度周知を要望しまして、私の質問を終わりたいと思います。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
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