録画中継

令和7年第3回倉敷市議会(第1回定例会)
3月6日(木) 本会議 質問
くらしき創生クラブ
塩田 健 議員
1 防犯対策について
2 楯築遺跡の整備計画について
3 選挙への参加のしやすさ、投票率向上に向けた取り組みについて
◆8番(塩田健 君) (拍手) 皆さんこんにちは。くらしき創生クラブの塩田 健でございます。このたびの選挙で初当選させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
 倉敷市の47万人の市民を代表する43名の市議会議員の一員として、この重要な責務を担うことに身の引き締まる思いでございます。昨年3月末まで倉敷市消防局で29年間、市民の皆様の生命、身体、財産をお守りする業務を行ってまいりました。今後は、市民の代表として、その信頼に応えるべく誇りと自覚を持ち、職務を全うしてまいります。歴史と伝統ある倉敷市議会の名を汚すことのないように、言動には責任を持ち、誠実に活動いたします。先輩議員の皆様、そして伊東市長をはじめ執行部の皆様には、今後とも御指導と御鞭撻をお願いいたします。
 それでは、通告に従いまして、一問一答の方式により質問させていただきます。
 最初の項目、防犯対策について2点お伺いします。
 警察庁によりますと、全国における住宅や店舗、事務所等に不法に侵入して金品を盗む侵入窃盗事件の令和5年中の認知件数は4万4,228件となっております。そのうち住宅への侵入窃盗は1万7,469件で、前年と比べて11.3%増加しております。1日当たり約48件発生しており、いまだ多くの住宅が被害に遭っている状況です。岡山県では、令和5年中、侵入窃盗は580件発生しております。さらに、全国では、いわゆる闇バイトに関わる強盗事件も発生しており、厳重に戸締まりをしていてもガラスを割って侵入するような凶悪な事件も発生しております。
 将来的に、倉敷市民がそのような事件に巻き込まれる可能性もあります。犯罪を防ぐまちづくりを行うことは、災害から命を守るのと同様に、安心して暮らせるまちづくりに重要なことです。
 政府広報オンラインのホームページによりますと、建物に侵入する際、5分以内に侵入することができなければ、約7割の侵入者は諦めるそうです。その対策としましては、補助錠の設置、防犯ガラスや防犯フィルムなど、侵入経路になる窓ガラスを強化して、窓の破壊に時間をかけさせる対策を講じることがあります。手軽な対策もありますが、窓の強化となると費用も高くなります。
 犯罪グループが特に狙っているのが高齢者のみでお住まいの世帯です。訪問販売等を装って住宅に言葉巧みに上がり込む。これは、実は侵入するための下見を行っている者もいるそうです。
 そこで、お伺いします。
 防犯用ガラスフィルムの設置、または防犯ガラスへの改修、補助錠の購入支援を御検討いただきたいと思います。予算の関係もありますので、特に狙われやすい高齢者のみの世帯に限定してもよいと思いますが、市の御見解をお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 川越市民局長。
◎市民局長(川越里子 君) 塩田 健議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
 高齢者世帯の住居の防犯対策でございますが、本市の犯罪の発生状況などについて警察署から確認しているところ、住宅の無施錠による空き巣や無施錠の自転車の盗難が多いと伺っており、令和6年の刑法犯認知件数約2,400件のうち7割以上が窃盗犯で、そのうちの大半が自転車の盗難となっております。
 特に、岡山県内では空き巣や自転車の盗難などの半分以上が無施錠で被害に遭っております。そのため、まずは防犯対策として住宅などへの施錠が効果的であることから、市ホームページ、公式アプリ、広報紙等を活用して、施錠の徹底を周知、啓発しているところでございます。
 今後も、警察等関係機関や防犯連合会等関係団体と連携し、注意喚起や啓発活動に取り組んでまいります。
○副議長(藤井昭佐 君) 塩田 健議員。
◆8番(塩田健 君) 岡山県内の現在の被害の状況では、半分以上が無施錠の状態で被害に遭っており、まずは住宅等の施錠の徹底を行うことが効果的とのこと、また市のホームページや広報紙を用いて周知、啓発を行う旨、承知いたしました。
 くらしき創生クラブの代表質問でもお願いしておりますが、高齢者世帯には巧妙かつ凶悪化する犯罪手口の最新の情報と対策方法について、これらの情報が確実に伝わるよう、警察関係機関や各種団体と連携を取りながら、プッシュ型の情報提供をお願いいたします。
 続きまして、この項2点目の質問です。
 特殊詐欺や強盗などの重大な犯罪に、いわゆる闇バイトで募集された若者が関わっていたと報道がありました。若者が何らかの事情で経済的に行き詰まり、冷静な判断ができない状態に陥ったタイミングで、いわゆる闇バイトなどの募集に安易に誘導されてしまうことも考えられます。犯罪組織に個人情報などを取られ、脅迫されるような状況になり、犯罪に加担してしまうケースもあるようです。
 犯罪グループから、前途ある若者の将来を守る対策も必要だと考えます。日頃から手軽に使用しているスマートフォンなどのデバイスから本人が直接勧誘されてしまうため、周囲の人に相談する間もなく、やり取りが行われていると推測されます。また、金銭に困っていることは家族に知られたくないため、周囲に相談できないのかもしれません。そうなりますと、一人一人が正しい知識と情報を持ち、冷静に判断ができる力を身につけておく必要があります。
 そこで、伺います。
 青少年の未来を守るため、児童、生徒の規範意識を向上させるような教育を小学校や中学校の段階から継続的に行い、犯罪に巻き込まれない自己防衛の力を身につけさせることが重要と考えますが、教育委員会の見解をお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 令和6年12月に文部科学省から青少年をアルバイト感覚で犯罪に加担させないための対策についてが通知され、いわゆる闇バイトが単なるアルバイトなどではなく犯罪であり、これに関わることが取り返しのつかない結果を招くことを児童、生徒に伝え続けていくことが重要と示されました。
 倉敷市立小・中・高等学校では、現在児童、生徒の規範意識の向上を目的として、道徳や特別活動の時間に社会のルールを守ることについて学ぶとともに、警察官等を外部講師としてお招きし、インターネットの正しい使い方や特殊詐欺の事例等からその危険性を学ぶ非行防止教室を実施しております。
 倉敷市教育委員会といたしましては、今後も、授業をはじめ学校生活の様々な場面を通して児童、生徒の規範意識の醸成に努めてまいります。
○副議長(藤井昭佐 君) 塩田 健議員。
◆8番(塩田健 君) 文部科学省から示された通知に従い、倉敷市立の小・中・高等学校において、授業だけでなく様々な時間を活用し、学習を行ってくださっていることがよく分かりました。
 また、警察官の方を講師に招き、実際の事例紹介も交えた教育をしていただくことは、とても説得力があり、児童、生徒の皆さんの心にしっかり残ると思います。
 子供たちの将来を守るために、引き続き取組を行っていただきたいと思います。
 それでは、続いての項目に入らせていただきます。
 倉敷市矢部地内にある楯築遺跡について2点伺います。
 楯築遺跡は、弥生時代後期に造られた墳丘墓で、この時代の中では全国でも最大級の大きさを誇っており、国の史跡にも指定されています。日本遺産として倉敷市が登録している3つのストーリーの中の一つ、桃太郎伝説の生まれたまちおかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~を構成している遺跡でもあります。
 かつてこの地域で一大勢力を誇った古代吉備の首長を弔うために築かれたと見られる遺跡で、昭和40年代に行われた住宅団地の開発により遺跡の一部が削り取られました。また、遺跡の中に周辺の住宅で使用する上水用の給水塔が建設されておりました。近年、この遺跡の重要性が認識され、令和4年6月議会におきまして、給水塔を撤去し、遺跡の整備を実施する方向性をお示しいただきました。
 それでは、当項1点目、発掘調査及び整備の予定についてお伺いします。
 楯築遺跡は、全国的にも注目されている重要な遺跡です。給水塔の撤去作業が無事に完了しましたが、今後の発掘調査の実施や、その後に行われる墳丘の復元整備はどのように進められるか、その予定について教えてください。
○副議長(藤井昭佐 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) ただいま議員さんからもかなり詳しく御紹介をいただいたところですが、楯築遺跡は弥生時代後期に造られた墳丘墓で、文化的・歴史的価値も高く、倉敷市を代表する全国的にも重要な遺跡です。
 昭和51年から岡山大学による発掘調査が行われ、弥生時代から古墳時代にかけての貴重な遺跡であるとされ、昭和56年に国指定史跡となりました。
 一方、昭和47年の民間による住宅団地造成の一環で建設された給水塔は、市に昭和49年に寄附されましたが、老朽化などにより令和4年6月に撤去する方針を発表し、本年2月に工事を完了したところでございます。
 倉敷市教育委員会では、給水塔の撤去方法や撤去後の遺跡の保存及び活用を検討するため、学識経験者、観光関係者、地元代表の方々の御意見をいただき、史跡楯築遺跡保存活用計画を昨年11月に策定いたしました。今後は、この計画に基づき、遺跡の残存状況を確認するため、令和7年度には考古学の専門家等による発掘調査委員会を設置し、文化庁や岡山県からの御指導もいただきながら発掘調査を行う予定としており、墳丘の整備や案内施設、駐車場などの周辺整備につきましても、併せて検討してまいります。
○副議長(藤井昭佐 君) 塩田 健議員。
◆8番(塩田健 君) 今後、遺跡を整備するためには、まず発掘調査を行い、遺跡の残存状況を確認する必要がある旨、承知いたしました。
 地元の方、そして関係者の皆様も大変心待ちにされていた発掘調査には、大きな期待が寄せられております。どうぞよろしくお願いいたします。
 続いて、この項2点目です。
 発掘調査が完了した後の楯築遺跡の活用方針についてお伺いします。
 庄地区には、楯築遺跡だけでなく王墓山古墳などがあり、周辺にも、市外にはなりますが岡山市の造山古墳、いわゆるぞうざん古墳、総社市の作山古墳、いわゆるさくざん古墳など、貴重な遺跡が多くあります。
 そこで、今後の楯築遺跡の教育分野などへの活用や、これらの周辺遺跡との連携をどのように考えておられるのか、お伺いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) 楯築遺跡につきましては、先ほどもお話もございました県指定の王墓山古墳、そして市指定の日畑廃寺とともに、王墓の丘史跡公園を構成しておりまして、また周辺には鯉喰神社遺跡、上東遺跡など、歴史的にも大変貴重な遺跡が数多く存在しているところであります。
 先ほども申しました昨年11月に策定した史跡楯築遺跡保存活用計画では、これらの遺跡群を生かして、今後学校や公民館での歴史講座でありますとか、遺跡の現地見学なども行うことで、この楯築遺跡をはじめとした郷土倉敷の歴史の魅力や価値を住民の皆様や児童、生徒にも広く知っていただけるような取組を行っていきたいと考えております。
 また、先ほどもお話がございましたが、最近は近隣の自治体におきましても、岡山市の造山古墳、そして総社市の作山古墳など、重要な遺跡の整備、また今後の発掘の予定なども進められているというふうに伺っております。
 倉敷市といたしましては、日本遺産が3つあるわけですけれども、そのうちの一つであります桃太郎伝説の生まれたまちおかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~の構成文化財であります楯築遺跡をはじめとする地域の大変貴重な資源を、今後の観光振興、地域の活性化、まちづくりなどにつなげていきたいと考えているところでございます。
 発掘が進んでいくとともに、文化庁からのいろいろなことの指導等もありますので、年数もかかるのではないかと思っておりますけれども、それまでの間でも、給水塔を撤去したときにも見学をしていただいたりということもありました。いろいろな機会を通じまして、地域の大変貴重な文化のPR、発信を進めていきたいと思っております。
 最近といたしましては、ちょうど今年の10月25・26日に倉敷アイビースクエアを会場として、市が主催いたします全国104の認定地域が一堂に会する日本遺産フェスティバルも予定をしているところでございます。その中でも、もちろん楯築遺跡につきましても、全国の皆様にその価値や魅力が伝わっていくように取り組んでいきたいと考えているところでございます。
○副議長(藤井昭佐 君) 塩田 健議員。
◆8番(塩田健 君) 今まで伝え切れていなかった楯築遺跡の価値の大きさ、そしてすばらしさを倉敷市民の皆様だけではなく、広く全国の皆様に分かりやすく、そして実際にその場所で体験していただけるような整備計画をしてくださっている旨、承知いたしました。給水塔を撤去した後の形も見ていただいたということで、ありがとうございます。
 団地などの開発によって現在は古墳の姿が変わってしまいましたが、少しでも元の姿に近い形に復元でき、その姿を想像し、体験できる生きた教材になることを願っております。
 また、先ほど伊東市長のほうからも御説明いただきましたが、今年の10月25日から26日には、倉敷アイビースクエアにおきまして日本遺産フェスティバルin倉敷が開催されます。この日本遺産フェスティバルは、日本各地で受け継がれてきた全国104つの文化や伝統を持つ日本遺産ストーリーが一堂に集結するとのことです。日本遺産認定制度10周年の記念すべき年に、ここ倉敷市で開催されることは大変意義があることで、すばらしいことだと思います。倉敷からは、先ほどからお話に出ております楯築遺跡、そして鯉喰神社、箭田大塚古墳が舞台になっております古代吉備の遺産がいざなう鬼退治の物語のほかに、和と洋が織りなす繊維の町、そして北前船寄港地・船主集落も出展されます。倉敷の3つのストーリーが全国の皆様に広く発信できる盛大なイベントとなりますことを楽しみにしております。
 それでは、続いての項目に入らせていただきます。
 選挙への参加のしやすさ、投票率向上に向けた取り組みについて2点お伺いさせていただきます。
 まず1点目は、投票所までの移動支援についてお伺いします。
 高齢化に伴いまして、運転免許証を返納されて自家用車が使えない、また健康上の理由で徒歩や自転車などで投票に行くことができない方が増えております。投票に行きたいという意思があっても、移動手段がないために投票は諦めていると言われた方もおられます。投票所までの移動手段の支援をしてもらいたいとの要望も寄せられております。
 過去には、矢野 周子議員さんが投票所までの移動支援、また移動投票所について質問されておりますが、全国的にも投票率が下がり続けている状況と、高齢化に対応していくことが急務であると考え、改めて質問させていただきました。
 千葉県船橋市では、今年の3月16日に行われる予定の県知事選挙で、27人乗りのマイクロバスを利用して期日前投票所までの無料巡回バスが運行されるようです。同じ方法での移動支援をこの広大な倉敷市全域にわたって同時に行うことは不可能だと思います。そこで、一例として提案させていただくのは、期日前投票が実施される1週間の期間を使いまして、各支所の管轄エリアを曜日ごとに分散して、ワンボックスカーなどの小型の車両にて、有権者の御自宅から期日前投票会場の各支所まで送迎するというものです。対象は、徒歩、自家用車、自転車で移動できない高齢者の方などに限定します。
 例えば、月曜日は水島支所管内、火曜日は児島支所管内、水曜日は玉島支所管内と船穂支所管内、木曜日は茶屋町支所管内と庄支所管内、金曜日は真備支所管内、そして土曜日は倉敷中心部というようなイメージです。希望者は事前に予約していただき、車両には運転手と介助者が1名補助で乗車する、車両はタクシー会社等に依頼するというものです。
 幅広い意見を市政に反映するためには、年齢を重ねても選挙に参加できることが重要であると考えます。
 現在も行われております郵便などによる不在者投票の対象者を拡大するという方法も含めて、市としてどのような対応を考えておられますか、見解をお示しいただきたいと思います。
○副議長(藤井昭佐 君) 大熊選挙管理委員会委員長。
◎選挙管理委員会委員長(大熊裕司 君) 投票所までの移動が困難な方への対応につきましては、投票所までの移動支援のほか、巡回車両による移動期日前投票所の設置や既存の投票所の見直しなどが考えられますが、投票所までの移動支援や移動期日前投票所の設置につきましては、対象者や対象地区の設定、利用手続、運行方法、公平性の確保など、様々な課題があることから、本市では大規模な災害の発生や投票所の統廃合によって著しい利便性の低下があるような場合に、具体的な検討を行うべきものと考えております。
 まずは、他市の取組事例についての調査、研究をするとともに、市内の各投票区の面積、地形や投票所の位置、有権者の年齢構成などの状況と投票率の関係のほか、投票所までの移動方法や、投票に行かない方の理由などの把握に努めてまいります。
 なお、投票所までの移動が困難な方への対応につきましては、現在、身体障がい者手帳をお持ちで一定の障がいがある方や介護保険の要介護5の方などは、郵便などによる不在者投票を利用することができますが、全国の市及び特別区の選挙管理委員会で構成する連合会では、この制度の対象者の範囲を拡大するよう国に要望しているところでございます。
○副議長(藤井昭佐 君) 塩田 健議員。
◆8番(塩田健 君) 他都市の事例を研究していただき、有権者の方が選挙に行かない理由の把握にも努めてくださる旨承知いたしました。その結果を基に、ぜひ検討してくださいますようよろしくお願いいたします。
 それでは、この項2点目、最後の質問となります。
 投票所の見直しについてお伺いします。
 以前、新垣議員さんも質問されていた内容ですが、市民の皆様から多くの意見をいただきましたので、再度お尋ねさせていただきます。
 昔から投票所としてよく利用されている公民館などの集会場は、徒歩圏内の方には大変便利です。しかし、自宅からある程度の距離がある方や天候が悪化した場合、また健康上の理由で徒歩や自転車などでは投票に行くことができない方にとっては、恐らく自家用車で行くという選択になります。
 駐車場が狭い公民館や集会場ですと、駐車場が混雑するため、時間がかかってしまうことを懸念し、選挙に行くことをやめてしまうことも多いと聞きました。小・中学校の体育館を投票所として利用すれば、運動場などの広い駐車場が確保でき、駐車場を心配せず選挙に行きやすくなります。小学校や中学校は、各学区においてコミュニティーの場として利用される機会が多く、ふだんから自家用車を交通手段にされている世代の方は行きやすいと考えます。
 そこで、お尋ねします。
 小学校や中学校を投票所としてより積極的に活用することについて、市のお考えをお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 大熊選挙管理委員会委員長。
◎選挙管理委員会委員長(大熊裕司 君) 投票区の区割りや投票所の配置につきましては、昭和42年の3市合併以前に当時の市で決定したものが基となっており、町内会等のコミュニティーの集まりや小学校区を単位として、それぞれの地域ごとに公民館や小学校に投票所が設置された経緯があります。
 このような経緯から、投票所は長年変更されず、地域に定着しているケースが多いため、これまで本市では施設の新設や既存の施設が使用できなくなるなどの特別の事情がない限り、投票所の配置の大幅な変更は行っておりません。
 投票所を変更する場合は、投票所までのアクセスのしやすさのほか、施設のバリアフリー対応状況や空調設備の有無、駐車可能台数などの利便性を総合的に考慮し、施設管理者及び投票区内の町内会等の意見を伺った上で投票所とする施設を決定しております。
 投票所として必要な条件を満たす別の施設への変更についても、地元町内会などからの要望があり、施設管理者の了解も得られる場合には、投票区内の有権者に周知の上、投票所を変更することは可能と考えております。
 なお、本庁、各支所等の期日前投票所につきましては、各施設とも駐車場を完備しており、期間中はお住まいの地区にかかわらず、どの投票所でも午後8時まで投票ができますので、車で投票所へ行くことができる方におかれましては、期日前投票の利用についても御検討いただければと思っております。
○副議長(藤井昭佐 君) 塩田 健議員。
◆8番(塩田健 君) 投票所の要件には、バリアフリーや空調など、様々な条件が必要である旨は理解できました。
 投票区内の町内会の方の意見を伺った上で、投票所を変更することで投票率が大きく向上することが見込めるようであれば、ぜひ検討していただきたいと思います。
 選挙管理委員会の皆様には、投票率が低い状況に対応するために、積極的な広報活動や、大型ショッピングモールに期日前投票所を設けていただくなど、あらゆる対策を講じてくださっていることには心より感謝を申し上げます。
 私も、市民の皆様に市議会の活動などを理解していただけるように努力し、有権者の皆様に、よし、選挙に行こうという気持ちになっていただけるような活動を心がけてまいります。
 決定的な解決策というものはないかもしれませんが、投票率が低下し続ける非常事態を何とか改善したいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、私の質問は以上で終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
○副議長(藤井昭佐 君) 以上で本日予定の質問を終了いたしました。
 本日はこれにて散会し、次会は明7日午前10時から再開いたします。

            午後 2時54分  散 会
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