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令和7年第4回倉敷市議会(第2回定例会) 6月6日(金) 本会議 質問
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内容
会議録
令和7年第4回倉敷市議会(第2回定例会)
6月6日(金) 本会議 質問
青空市民クラブ
小郷 ひな子 議員
1 過大規模校について
2 遊具の安全管理について
3 公立幼稚園について
4 閉校となる施設の跡地の利活用について
◆11番(小郷ひな子 君) (拍手) 皆さんこんにちは。青空市民クラブの小郷 ひな子です。
通告に従いまして、一問一答の方式にて4項目質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
まず1項目め、過大規模校について3点お尋ねします。
1点目、過大規模校の課題についてお尋ねします。
全国的に少子化が進む中、倉敷市においては一部の地域において、児童、生徒の数が増加している学校があります。令和7年度時点で4校、西阿知小学校、茶屋町小学校、大高小学校、南中学校の過大規模校がありますが、過大規模校においては児童・生徒数が多いことにより、教育環境に課題があると考えています。
先日、青空市民クラブでは、過大規模校の一つ、西阿知小学校にお伺いし、現場の声をお聞きしました。すると、休み時間に全校児童が一斉に校庭に出られず、交代で譲り合って使用している。学年全員での校外学習の実施が難しい。給食調理場までの経路も決めていないと渋滞となる等、様々な課題が生じているとのことでした。
文部科学省の公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引には、31学級以上の過大規模校については、速やかにその解消を図ることが求められています。また、倉敷市では、過大規模校の基準を31学級以上と定めていますが、現在、倉敷市内における過大規模校の現状について、教育委員会としてどのように認識し、どのように取り組まれているのでしょうか。お聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 小郷 ひな子議員さんの御質問にお答えいたします。
倉敷市教育委員会では、過大規模校につきましては、児童・生徒1人当たりの校舎や運動場などの面積が狭くなり、施設の使用など、教育活動の展開に制約が生じるなどの課題があると認識いたしております。
そういった状況の下、各学校におきましては、体育館や特別教室等の施設使用の調整や、学校行事の運営の工夫等に取り組み、教育活動に支障が出ないように努めております。
また、倉敷市教育委員会では、令和5年7月に策定いたしました倉敷市立小中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針に基づき、学校や地域の実情、児童・生徒数の推移を総合的に勘案しながら、増改築による施設の整備や通学区域の弾力的な運用を行っております。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) 特に小学生というと、思いっ切り校庭で遊んだり、学年全体で行事に参加することも、成長の過程で必要なことだと感じています。子供たちの教育環境の整備は、将来の倉敷市を担う人の教育においては重要なことだと考えます。過大規模校の課題解決に向けて、教育委員会として、全ての子供たちが安全で充実した教育を受けられる環境づくりを進めてくださるよう、要望とさせていただきます。
2点目、西阿知小学校と連島北小学校についてお尋ねします。
西阿知小学校の児童数は年々増加の一途をたどり、2025年5月1日現在で1,264人となり、市内最大の児童数の過大規模校となっています。
文部科学省の公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引の中の基準では、小学校において31学級以上の学校を過大規模校とし、学校の適正規模を確保するために、分離新設や通学区域の調整等の適正規模化の対応策を取ることが求められています。
一方で、連島北小学校は、各学年1学級の小規模校で、令和5年度のいじめ問題対策報告書によると、本校は小規模校であり、学年単学級で学級の人数も少なく、お互いに顔や名前をよく知り合うことができる。反面、人間関係が固定化されやすい傾向があり、子供同士の好ましくない人間関係が生ずるリスクもある等の課題もあるとされています。
過大規模校と小規模校の2校が隣同士で、西阿知小学校の通学区域のうち、片島町の一部と西阿知町新田の一部に住んでいる西阿知小学校区の児童は、希望により連島北小学校への通学が可能になると聞き、文部科学省が推奨する過大規模校と小規模校の適正規模化を、少しでも図ることができていくのではないかと感じます。
倉敷市教育委員会では指定学校変更に関する取扱要項において、通学路・町内会等地理的事情により、教育委員会が必要と認めるときには、指定学校の変更を認めることができるとしています。
そこでお尋ねします。
今年度も含めて過去5年間で、実際に希望し、連島北小学校に通学している児童はどのぐらいおられるのでしょうか。
また、連島北小学校が現在の1学年1学級の規模を維持する場合、連島北小学校への受入れはどの程度可能なのでしょうか。お聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 倉敷市教育委員会では、令和5年7月に倉敷市立小中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針を策定し、大規模校及び過大規模校における方策の一つとして、通学区域の弾力的な運用について検討することとしております。
現在、過大規模校となっている西阿知小学校の通学区域のうち、片島町の一部と西阿知町新田の一部において、通学区域の弾力的な運用により通学する学校を連島北小学校へ変更することができるようにしております。
この制度を利用している児童は、連島北小学校全校児童のうち、令和3年度は44人、以降1年ごとに46人、36人、32人で、令和7年度は28人となっております。
また、小学校では1クラス35人までで編制することとなっており、連島北小学校では、いずれの学年も20名程度の受入れができる状況でございます。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) この項3点目、学区外通学に関する保護者への周知と配慮についてお尋ねします。
西阿知小学校の通学区域のうち、片島町の一部と西阿知町新田の一部が連島北小学校に通学できることについて、教育委員会からの手紙を見て知っても、実際にどのような雰囲気で、どのような学校なのかが分からなければ、やはり保護者としては不安で、地元の学校に入学させようという結論を出す方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、入学前の段階で、条件に該当する年中、年長の園児の保護者に早い段階で周知し、保護者や子供が小学校の行事を実際に見学できるようにするなど、学校選択の参考となるような配慮を検討してはどうかと考えますが、教育委員会の見解をお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 通学区域の弾力的な運用に該当する地区の保護者への周知につきましては、これまでも近隣の幼稚園等に案内してまいりましたが、今後も引き続き小学校の学習状況をお知らせすることも含め、周知の方法について検討してまいりたいと考えております。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) 再質問させていただきます。
御答弁に近隣の幼稚園等に案内してきたとのことですが、対象の住所に在住する全ての方に行き届くように周知すべきではないかと考えます。また、条件に該当する年中の保護者の方に早い段階でお知らせし、入学までに複数回、学校行事を見学できるようにしたり、学校選択の参考にできるような期間を設けるべきと考えます。
再度、この2点について御答弁をお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 再質問にお答えします。
通学区域の弾力的な運用に該当する地区の入学前の子供さん、あるいは保護者に対しまして、通学区域のいわゆる指定学校の変更ができることの内容、それから学校の様子、こういったことについてお知らせすることについて、またその時期についても十分検討してまいります。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) しっかり検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
続きまして、2項目め、遊具の安全管理について3点お伺いします。
1点目、倉敷市が管理する公園についてお尋ねします。
まずは、倉敷市が所管する公園の遊具について、現在の点検や管理体制はどのようになっているのか、現状をお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) 市が管理する全ての公園の遊具につきましては、都市公園法に基づきまして有資格者への業務委託により、遊具全体の危険度について、目視、触診、打診、腐食の進み具合の計測等を年1回、定期点検で行っております。
さらに、愛護会や障がい者団体等に管理を委託している公園の遊具につきましては、月1回程度、遊具と地面の境目や遊具の溶接部分、体に触れる部分の摩耗や劣化等について点検を実施いたしております。
これらの点検によりまして不具合が確認された場合には、市が速やかに修繕等を行う体制としております。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) それでは、2点目、遊具の危険箇所の修繕についてお尋ねします。
今年3月、市民の方から、公園の滑り台で子供が頭をけがしたという連絡をいただき、現地で確認しました。突起したねじの部分が頭に刺さるけがをしたとのお話でした。詳しくお話を聞いていると、同じ場所の同じ遊具で、1年以内にほかにも、同様にねじで頭にけがをしたお子さんがいることが分かりました。すぐに担当職員さんと連絡を取り、対応策はないのか相談しました。すると、遊具専門の業者と相談して早急に対応するとのことで、突起したねじの部分にクッションのような役目を果たすものを取り付けて、対応してくださいました。早急に対応してくださったことには感謝しています。
同時に、滑り台を新しくすることが可能かどうかも相談しましたが、倉敷市としては、当該遊具の撤去の予定はない、また遊具の更新予定もないとの回答でした。
令和6年6月に国土交通省が出している都市公園における遊具の安全確保に関する指針の中の遊具の安全確保に関する基本的な考えの中には、子供は、遊具を本来の目的とは異なる方法で利用することがあることから、ある程度応用的な利用方法を想定し、安全確保の考え方もこれに対応したものとする。遊具の構造的な欠陥など、子供が予測できない危険はもとより、不適切な隙間や突起があるなど、子供が予測しにくい危険も除去することが必要であるとしています。
倉敷市は、国の安全基準を満たした遊具を設置されているとは思いますが、実際に事故が複数回発生している以上、今後、同じ型の滑り台についても事故につながる可能性は否定できず、何らかの対応が必要であると考えます。今回の遊具の形状だと、けがをする可能性があると言わざるを得ないと思います。
また、私はその事故を受けて、同じような滑り台が、倉敷市が管理するほかの公園にもあるのではないかと不安になって、実際に数か所の公園に行ってみました。すると、同様のねじを使用した滑り台が、調査に行った公園全てにありました。私は、次の犠牲者が出てからでは、対応は遅いと考えています。ほかの公園の調査も行い、少なくとも同様の滑り台のねじについては、早急な対応が必要であると考えます。
そこでお尋ねします。
実際に事故が発生した遊具と同じ型の遊具が市内にどのぐらい設置されているのか、倉敷市は把握されているのでしょうか。
また、事故が発生した公園の遊具以外のほかの公園の同じ型の遊具について、その後、どのような対応をされているのか、対応されているのであれば、現状をお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) 市内の公園におきましては、御指摘の遊具と同じ型式と思われるもの、同時期に設置されたものは約80基あると承知しております。
今回のけがは、滑り台の裏側にある固定ねじに頭をぶつけたとお伺いしておりますが、現在は、その公園は、先ほどおっしゃいましたように、緩衝材による応急措置を行っております。
今後につきましては、今回の公園も含めまして、滑り台が設置してあるほかの公園につきましては、確認を行いながら、ねじが飛び出たところに、そこを保護するような、頭をぶつけても大丈夫なような部材がございまして、ボルトキャップといいますけれども、そういうもので保護して、けががないようにということで、より安全に遊んでいただけるような対応をしていきたいと思っております。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) ちょっと1点お尋ねするんですけれども、ボルトキャップというものは、今回事故が起きた公園につけているものとは違うものということですか。
○副議長(藤井昭佐 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) 現在、その公園につけているものは、仮につけたものでありまして、今後はそれを撤去して、その公園を含めほかの公園も、ぶつかっても大丈夫なように、頭を守るキャップみたいものがありますので、それをつける作業を行っていきたいと思っています。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) 早急な対応をよろしくお願いいたします。
3点目、今後の公園の遊具の在り方についてお尋ねします。
年1回の有資格者の点検と愛護会の皆様による点検だけではなく、利用する市民の皆さんが安心して安全に利用できるよう、対応が必要です。
今後、公園の遊具の安全確保のために、例えば、点検する人、点検の頻度や項目等について、いま一度見直しを行い、たとえ国の基準を満たしていたとしても、より安全に利用できる体制を倉敷市独自で整えるべきだと考えますが、見解をお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) 市といたしましては、これまで年1回の定期点検や愛護会による点検を行っており、遊具の安全性の確保に努めてきたところでございます。
今後も、安全点検の強化に加え、遊具をより安全に使っていただけるよう啓発についても努めてまいりたいと考えていますし、月1回の点検の項目にも、今回のねじの突起物とか、あとフェンスからワイヤーが出ていないとか、そういうところも点検の項目に含めて、公園の安全を確保したいと考えております。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) 国のほうで年1回ということでありましたが、都市公園における遊具の安全確保に関する指針の中には年1回以上となっていて、ほかの都市によっては年4回行っているところもありますので、年1回でいいというわけではないと思っていますので、必要に応じて、そちらも検討していただきたいと思います。
そしてまた、今回は事故のあった滑り台を取り上げましたが、鉄棒や砂場、ブランコなど、そういったものも整備されている公園もあります。今回、実際滑り台で事故が起きたということではありますが、その公園の砂場の囲いが破損していて、今回、併せて修繕していただくということもありました。そういったことも含めて、滑り台だけではなく、いま一度ほかの遊具についてもしっかり点検していただきたいと思います。そして、より安全に使用できるよう、しっかりと安全対策に努めることこそが市の責務だと思っていますので、よろしくお願いいたします。
3項目め、公立幼稚園について2点お伺いします。
1点目、公立幼稚園の駐車場の現状についてお尋ねします。
公立幼稚園・公立保育園・公立認定こども園の適正配置計画により、公立幼稚園の多機能化が進んでいるとお聞きしていますが、3歳児保育・預かり保育実施園において、駐車場は欠かせないと考えます。
まずは、現在の3歳児保育・預かり保育実施園における駐車場の現状についてお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 倉敷市立幼稚園は、公立幼稚園・公立保育園・公立認定こども園の適正配置計画に基づく公立幼稚園の統合等により、令和7年度は全園で36園となっております。また、幼稚園の多機能化により、3歳児保育実施園が34園、預かり保育実施園が26園となっております。
倉敷市教育委員会では、幼稚園の統合や預かり保育の開始により駐車スペースが必要となった場合には、園児数や各園の状況に応じた駐車スペースの確保、整備に努めてまいりました。
各園の状況によって駐車可能な台数に差はございますが、現在確保している駐車スペースで、保護者の送迎等での利用をお願いしているところでございます。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) この項2点目、公立幼稚園の駐車場整備についてお尋ねします。
私が子供の頃は、基本的に小学校区内にある幼稚園に通園していたので、徒歩もしくは自転車通園でした。しかしながら、現在は公立幼稚園・公立保育園・公立認定こども園の適正配置計画により、公立幼稚園の多機能化や統合の影響で、学区内だけではなく、学区外の園児が遠くから登園することも増えてきています。
実際に、学区外の園児が徒歩や自転車で登園することは極めて困難であると思います。また、たとえ学区内の園児であったとしても、保護者がベビーカーを押しながら上のお子さんの手を引いて徒歩で登園する姿を、車で走りながら目にすることも少なくありません。雨の日はかっぱや傘を差して歩く姿に、言葉にならないものがあり、未就学園児のいる家庭への配慮の必要性を感じています。
少なくとも、遠方から登園することとなった園児の送迎には、車は必要であり、今後も公立幼稚園を存続するためには、駐車場の確保や整備が重要であると考えます。公立幼稚園の駐車場については、駐車場をつくってほしい、駐車場を増やしてほしいなど、強い要望をいただいています。園によっては、園庭の一部や幼稚園教諭の駐車場の一部などを利用するようにしていますが、細い路地の奥であったり、近隣の住民の方の迷惑となるような場所である場合もあるように思います。
松江市では、統合の際に、園児が通園しやすいように通園バスの運行、送迎用駐車場の確保についても併せて検討すると、検討事項に明記され、安全な送迎環境の整備について考えられています。
倉敷市では、今後の公立幼稚園の駐車場整備についてどのように考えられているのか、倉敷市教育委員会の見解をお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 倉敷市立幼稚園におきましては、これまでにも園児数の推移を考慮しながら、園の敷地内や近隣の施設等において駐車スペースを確保、整備してまいりました。
今後、預かり保育の利用者や、適正配置により遠方から通園している園児の増加等によって駐車スペースが不足する場合には、迎えの時間に差を設けるなど幼稚園の運営方法の工夫なども含めて、円滑な送迎が行えるよう駐車スペースの確保に努めてまいりたいと思います。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) 実際に通っているお子さんの保護者の方の声や登園の様子を見たりすると、十分な駐車場が整備されているとは思えない部分もあります。そして、先ほども言いましたが、園庭に駐車スペースをつくっている幼稚園もあるんですが、その場合に、仮に園庭につくるのであれば、園庭と駐車場との境界に門や柵などを設置するなどして、境界をきちんと設けて、危険のないような配慮をしっかりと行っていただけるよう要望とさせていただきます。
最後の項、閉校となる施設の跡地の利活用について2点お尋ねします。
先日、青空市民クラブのメンバーで、浅口市の寄島中学校跡地に整備されたファジアーノ岡山人工芝グラウンドに視察に行ってきました。寄島中学校の閉校が決定してから民間事業者の跡地活用まで、短期間で、段階的に効率よく、計画的に進められていて、大変参考になりましたので、少し紹介させていただきたいと思います。
令和5年12月定例市議会において、令和7年4月の義務教育学校開校の決定と同時に、寄島小学校と寄島中学校の令和7年3月末での閉校が決定。令和6年1月から3月、寄島中学校跡地の利活用方法について検討。令和6年4月、跡地利活用事業者を公募。市議会での運動場部分等についての財産の無償貸付けについての可決を経て、令和6年8月からファジアーノ施工工事。令和7年3月末で閉校し、令和7年4月2日、ファジアーノ岡山スポーツパーク寄島人工芝グラウンドオープンという大まかな流れではありますが、閉校後、スムーズに跡地利用が可能であることが分かりました。このことを踏まえて2点お伺いします。
1点目、利活用の検討の早期開始についてお伺いします。
浅口市では、令和7年4月の義務教育学校開校に伴い、閉校となった学校の跡地の利活用について閉校前から検討を始められ、令和7年4月の閉校時にはファジアーノ岡山の人工芝グラウンドとして供用が開始され、地域の活性化につながっています。
倉敷市においても、令和8年4月の義務教育学校開校に伴って閉校となる下津井東小学校と下津井西小学校について、跡地の利活用の検討を早期に開始するべきではないかと考えます。
当然のことではありますが、地域住民の方の御意見や御要望をしっかりとお聞きすることが前提として、地元の活性化につながるよう早い段階での検討について、教育委員会の見解をお聞かせください。
○副議長(藤井昭佐 君) 森教育次長。
◎教育次長(森茂治 君) 去る4月1日の人事異動によりまして教育次長を拝命いたしました森 茂治と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
倉敷市では、用途廃止した小学校を含む公共施設につきましては、市役所内他部署での利活用を検討し、活用の予定が見込まれない場合は、市として財産処分の方針を決定する公有財産処理委員会に諮った上で、原則として一般競争入札による売却を行うこととしております。
一方で、小学校は、児童の教育のための施設であることに加え、防災、地域の交流の場などの機能を持っていることが多く、小学校区は地域コミュニティーとしての性格も有していることから、閉校後の施設等の利活用につきまして、地域の方々の関心も高いと認識しております。
倉敷市教育委員会といたしましては、閉校後の下津井東小学校及び下津井西小学校の施設等について、閉校前から関係部署と連携しながら検討を進めているところです。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) 2点目、学校の跡地の教育的活用についてお尋ねします。
2点目については、下津井東小学校と下津井西小学校についての質問ではなく、あくまで今後、将来的に統廃合等で閉校、閉園になる学校も含めての質問ですので、あらかじめ申し伝えておきます。
閉校の跡地の活用について、地域コミュニティーとの連携促進、既存の施設の有効活用、多様な学びや活動の拠点としての活用など、有効に活用できる可能性が高いと考えます。このような観点から、教育的な視点で、不登校の児童、生徒への支援や教育機会の確保のため、学びの多様化学校や公設フリースクールを設置するなど、多様な学びの場として検討してはどうかと考えますが、教育委員会の見解をお示しください。
○副議長(藤井昭佐 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 倉敷市教育委員会では、これまでも倉敷市立小・中学校に対し、生徒支援コーディネーターや不登校支援員を配置することなどにより、各学校に応じた様々な支援を行ってまいりました。さらに、市内5か所のふれあい教室での指導や支援を通じ、児童、生徒の学校復帰や社会的自立を目指した不登校対策に取り組んでいるところでございます。
また、これまでの取組に加え、自立応援室に常駐の教職員を配置する小・中学校15校で、今年度から新たにオンライン指導を行うことといたしております。
今後も、こうした取組を継続し、その成果と課題についての検証を行い、児童・生徒一人一人の実態に応じた不登校対策が、市内全体でさらに充実するよう取り組んでまいります。
○副議長(藤井昭佐 君) 小郷 ひな子議員。
◆11番(小郷ひな子 君) 倉敷市教育委員会が不登校対策に取り組んでくださっているということは、私もよく理解はしています。そして、評価もさせていただいています。しかしながら、急増する不登校児童・生徒には、毎回お伝えはしていますが、不登校対策として一つでも多くの選択肢が必要だと思います。今後、閉校、閉園となる学校園の跡地活用について検討する中で、学びの多様化学校であったり、公設のフリースクールであったりということについても、選択肢の一つとして考えていただけるように強く要望して、私の質問を終わらせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
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