録画中継

令和7年第5回倉敷市議会(第3回定例会)
9月8日(月) 本会議 質問
新風くらしき
平井 俊光 議員
1 国民宿舎良寛荘の開館に向けた今後の取組について
2 倉敷市にもっと住みたくなる移住・定住の推進について
◆14番(平井俊光 君) (拍手) 新風くらしきの平井 俊光でございます。
 質問通告に従いまして、一問一答の方式で2項目質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
 まず1項目めは、国民宿舎良寛荘の開館に向けた今後の取組についてお尋ね申し上げます。
 令和7年度に入りまして、7月15日をもちまして国民宿舎良寛荘が休館となりました。敷地にはバリケードが設置されておりまして、ああ、本当に休館したんだなと寂しく思っているところではございます。市民の方とお話をしておりましても、ちょっと集まってこんにちはと言った後に、大体、良寛荘どうなるんじゃろうなと最初に話題に出るでというような声もよく聞きます。本当に市民の皆さんが再開を待ち望んでいらっしゃる、そういう雰囲気をひしひしと感じているところでございます。
 当局におかれましては、今年度に入ってしっかりと様々な調査、検討等を進められているところと存じておりますけれども、現在の状況と今後の見通しにつきまして、4点お伺いしたいと思います。
 まず、この項目1点目、サウンディング型市場調査についてお尋ね申し上げます。
 この6月の文化産業委員会で、公共施設の新たな運営方法や利活用に向けたサウンディング型市場調査(対話)を7月に行いますというような御報告がなされたということを拝見いたしました。
 まず、この調査はどのような目的で、何を調査するものなのか、初めて聞く調査でございますので、そのあたりをお伺いしたいと思います。また、実施に当たりましてはどのような調査の募集を行われたのか、併せてお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○副議長(藤井昭佐 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 平井 俊光議員さんの御質問にお答えいたします。
 本年7月に行いました良寛荘の運営方法に関するサウンディング型市場調査につきましては、将来の施設の運営や利活用に向けて、民間事業者などが参入しやすい条件を整理するための情報収集を目的としており、施設の運営に関心のある事業者と施設の現状を共有した上で、民間のノウハウ、アイデアを発揮できる施設の運営方法や事業用途、公募条件などについて個別で対話方式による調査を行いました。
 募集に当たりましては、市のホームページのほか、全国の募集情報が掲載されており市内はもとより運営に関心のある多くの事業者の目に止まりやすい国土交通省のホームページなどを通じてお知らせしました。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 将来の施設運営や利活用に向けて民間事業者等が参入しやすい条件を整理する、そのための情報収集等を含めてという御説明でございました。広く募集されたということで、今後の検討に最大限生かしていただけますようにお願い申し上げます。内容につきましてお伺いしたいところではございますけれども、調査、募集の仕様に原則非公開ということで、その分、密な対話が行われたんだろうということを確信いたしまして、今後の動きを注視していきたいと考えております。
 続きまして、2点目ですけれども、市民モニター向けアンケートについてお伺いしたいと思います。
 8月12日、ちょうど3連休明けの火曜日でしたけれども、倉敷市公式アプリで国民宿舎良寛荘の利活用についての市民モニターアンケートが実施されるという案内がございました。こちらも公式アプリを活用して市民の方に多く意見募集をされたいという表れかなというふうに捉えておりまして、新たに市民モニターへ登録を行っていただければ、もうすぐに回答ができるような仕組みでございました。これも、市民の声を聞いて、今後の利活用に向けて検討に組み入れていくというようなことの表れかなというふうに捉えておりますけれども、今回行われました良寛荘の利活用についての市民モニターアンケートについて、実際行われました対象者の母数ですとか、回答者数、それから集計の結果について教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 8月8日から21日まで、国民宿舎良寛荘の利活用について、インターネットを活用し市政の課題や市民生活に関係の深い課題などについての市民意向調査を行う市民モニター制度を活用してアンケートを実施いたしました。
 市民モニター1,470人のうち621人から回答をいただき、回答率は42.2%でした。なお、結果につきましては現在集計作業を行っており、アンケート終了後1か月を目途に、市ホームページや公式アプリでお知らせする予定としております。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) この市民モニターアンケート、回答は原則公開ということで、先ほど御答弁にもありましたとおり、アンケート終了後1か月を目途に公表されるということでございました。本年度既に行われ、結果が公表されている市民モニターアンケートの状況を拝見しますと、6件実施されておりまして、おおよそ600件前後の回答が得られたということで、今回の良寛荘に関する市民モニターアンケートに関しましても621名からの回答ということで、他のモニターアンケートと同量の回答があったのかなというふうに捉えております。このアンケートの募集が行われましてから何人かの市民の方から、これどうやったら答えれるんという問合せをいただいた手前、私もモニター登録だけは手順を確認いたしまして、ああこんな設問があるんじゃなというのは確認させていただいて、議員の立場がありますので回答までには至ってないんですけれども、そこは皆さんの声を伺いたいなという感じでおりました。終了後1か月をめどに公表されるということですので、その回答を楽しみにしていたいと思います。
 続きまして、この項目3点目でございますけれども、良寛荘の利用実績の情報開示についてお尋ねしたいと思います。
 先ほど質問しましたように、サウンディング型の調査ですとか、市民モニターアンケート等を含め、市内もしくは市外の事業者さんたちとか市民の皆さんと今後の良寛荘の運用に関して様々な方式、その前の課題、方向性の検討を今進めていただいているんですけれども、継続可能な事業計画に落としていくためには、やはり今までの利用実績、特に宿泊者数、それから飲食、そういった利用数の解像度の高い情報が必要じゃないかと考えております。
 全国の国民宿舎の利用度のランキングとか見ますと、これは全国43でしたかね、今ある国民宿舎の中で良寛荘はランキング9位の利用率を誇るということで、確かにランキングのトップテンに入っているほかの施設を見ますと、本当にすごいところばっかりで、この中で良寛荘、よく健闘しているなという状況ではあるんですけれども、それでもちょっとなかなか赤字続きでというのは様々な要因があったということでありましょうが、これから事業者の皆さんですとか市民のほうでも、この辺もちょっとしていけばいいのになという具体的な経営計画を起こしていくに当たって、詳細な利用実績の情報開示が必須と考えております。そういうこれまでの経営情報の開示についてどのようにお考えか、当局の今後の方針を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 多くの民間事業者の方々に良寛荘の運営を検討していただくに当たって、過去の施設の利用実績などの情報開示は、施設の将来的な収支計画を作成するために必要であると考えております。
 サウンディング型調査の参加事業者に対しましては、過去の運営者の取引先情報や個人情報を除いた年度ごとの利用者数や収入額、支出額の内訳など、基本的な情報を提供しております。
 今後も、施設運営を希望する事業者に対しましては、過去の運営期間における1か月ごとの売上げや利用者の居住地など、希望される情報の内容について整理し、可能な限り具体的に開示してまいります。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 取引先の情報や個人情報を除いた年度ごとの利用者数や収入額、支出額の内訳などの情報提供をまずされていると、こちらは本年2月議会で私が質問させていただいたときにも、いただいた情報を持って資料をこの議会にも開示させていただいたところではございますけれども、さらに1か月ごとの売上げや利用者の居住地、希望される内容について可能な限り具体的に開示してくださると。想像するに、やはり平日の宿泊がどうだったのかなというのが、そこの回転率を上げることが肝になるんじゃないかなというふうに、これは想像ですけれども。実際、この良寛荘の持続可能な運営、経営計画の作成に当たっては、例えばもう本当に日ごとに、どの部屋に何人泊まった、何歳ぐらいの人だった、どこから来られた方だった、そういう情報を出していただいて、高校生、大学生とかに再建計画募集みたいなコンテスト形式でやっても面白いんじゃないかなと、そのように思うわけでございますけれども。様々な方式でこれからの本当に具体的な事業計画に落としていけるよう、今後とも対話を進めていっていただいたらと考えております。
 そのような様々な対策をしていっていただいている中で、やはり市民の方が気になっているのは、ではいつになるのかということでございます。市長、局長、今後2年、3年ということをめどにというのは様々な場所で御発言されているところではございますけれども、例えば今年度中にどこまでいくのか、来年度どうなるのか、直近の活動、それから節目となる時期ですね、そういったものも含めて、様々なことを計画して進められていると思うんですけれども、やはりちょっと今後の主要な節目にはどのようなスケジュールで進められていく予定なのか、それをお示しいただければ、市民の方も、ああもう具体的に計画をされて、こういうふうに進んでいくのかなと、これぐらいのときにはもしかしたらまたアンケートなり対話の機会が設けられて、次に進んでいくんだなというようなめどが立つんじゃないかなと、安心していただけるんじゃないかなと考えております。
 今後の協議、検討のスケジュールについて、現時点で開示できる範囲でお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) 今後の検討、また協議のスケジュールとか全般についての御質問をいただきました。
 先ほど御答弁もしてまいりましたように、7月にいろんな民間事業者の方からのサウンディング型の市場調査を行っておりまして、また先日8月までに市民モニターの方のアンケートをしております。そして、また一方で、建物の施設の改修計画の検討、作成のための建物調査を行っています。何遍か行わないといけないかなとは思っております。それで、今申し上げたように、運営に関する調査、検討を幅広く行う必要があり、それぞれのときに導入可能性調査等やそれからさっきの建物の状況、それから市民の皆様の御利用意思とかについてのもの等を併せて検討しないといけないということがございますので、今の時点でまだスケジュールを明確にお示しすることはなかなか難しいかなと思っておりますが、何度も申し上げておりますように、市といたしましては、とにかくこの良寛荘を皆さんに使っていただきやすいように、それから今後もこの良寛荘が多くの方に来ていただけるようなものになっていくようにという思いで、また玉島での大変重要な茶会である良寛茶会のほうも4月にはしていただけるようにという思いで、電気等も通じておりますので、そのあたりも踏まえて、ちょっとまだどういうスケジュールというところまでは申し上げられないのが現状ですけれども、今のような全体の状況の中で市としての考え方、また地域の皆さん、もちろん議員の皆さんにもお話を伺いながら進めていきたいというふうに全般的には考えているところでございます。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 皆さんに使っていただきやすいようにということと、毎年4月に行われています良寛茶会のことも十分配慮していただき、今進めていただいているということで、我々としましてはよろしくお願いしますというところで機を待ちたいと思います。
 なかなか本当にゴールというか、やり方もこれからの調査、検討によってですので、具体的な進捗のスケジュールがまだまだ立てづらいところではあると思いますが、たまたま昨日のNHKスペシャルでラピダス社の2ナノ半導体の製造工場の立ち上げ、人類未到の量産施設を造ろうということで勇気をもらったわけですけれども、人類未到とまではいかないところではございますが、ラピダス社というのがラピッド、できるだけ早くというのが競争原理でもありまして、ああそういうふうになったらいいなと、良寛荘についてももうできる限り進めていただきまして、よい方向性を見いだしていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 以上で1項目めの質問は終わりにいたしまして、2項目め、倉敷市にもっと住みたくなる移住・定住の推進についてというテーマで6点お尋ねしたいと思います。
 この8月、ある年配の女性とお話をしておりましたら、町なかが寂れて寂しゅうなったなというようなお話から、空き家が増えてなあとか、いろいろな地域の課題をお伺いしたところではあるんですけれども、ちょうど倉敷市の空き家対策の計画を見ましても、旧市街地に空き家が結構たくさんあると、居住誘導区域に何とか多くの人に住んでもらいたいなというようなところから、この移住定住のテーマを取り上げております。今朝ほど瀧本 寛議員の一般質問でも少子化対策ということで、岡山県少子化要因見える化ツールについての言及もございまして、ウエルビーイングに関しての様々な設問がされているということも拝見しております。
 また、8月8日に井原市で行われました岡山県市議会議員研修会におきまして、講師に来られました藻谷 浩介さん、里山資本主義を表されたコンサルタントの方ですけれども、藻谷先生のメッセージは、人口動態を総人口、全体の人口で倉敷市は47万人が増えている、減っているというのを見ているだけでは課題は見えてこないと、もう一歩解像度を上げようというようなことをメッセージでおっしゃっていまして、やはり産業を支える生産年齢人口、それからこれから介護の必要性が増してくる後期高齢者人口に着目することが必要だということは提言されておりました。藻谷先生御本人も東京での生活から地方へ今年度中に移住されるということで、自ら東京一極集中の是正に動かれるというようなことを体現されて、地方創生というものを改めて考える機会となりました。
 また、くしくも昨日の山陽新聞の社説でも、若者流出急増に危機感というタイトルで20歳から24歳の女性の転出超過率が急増しているというようなことから様々な危機について論説がございました。
 また、倉敷市におきましても、第2期倉敷みらい創生戦略におきまして、対3大都市圏との社会転入出数、社会増減ですね、こちらがKPIとして設定されていて、毎年度進捗状況が報告されているというような状況でございます。直近では、令和5年度分までを令和7年3月に公表されておりますが、この令和7年度が第2期倉敷みらい創生戦略の5か年計画の最終年でもございます。
 こういった点を踏まえまして、まず本市における生産年齢人口の推移と社会増減について、コロナがあったりですとか、その少し前には西日本豪雨もあって、単純に述べてどうかというのは評価が難しいところではございますけれども、直近3年の倉敷市の生産年齢人口の推移と社会増減の推移について概略を伺いたいと思います。
 また、移住定住施策が対3大都市圏を対象として展開されておりますけれども、この3大都市圏からの令和6年の転入状況についてお伺いいたしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 倉敷市の15歳から64歳までの生産年齢人口は、倉敷市統計書によると、令和4年は28万1,572人、令和5年は28万869人、令和6年は28万65人で推移しており、減少傾向となっています。
 生産年齢人口における社会増減は、総務省住民基本台帳人口移動報告によると、令和4年はマイナス591人、令和5年はマイナス268人、令和6年はマイナス755人で推移しており、近年は転出超過となっております。
 また、令和6年における3大都市圏からの転入状況は、転入者全体で2,929人、うち二十歳から59歳までの転入者は2,333人で、転入者全体の約8割を占めております。3大都市圏のうち大阪圏が1,386人と最も多く、そのうち20歳から29歳が最多で、660人となっております。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 様々な数字が並んでいまして、これをお聞きの市民の皆さんは何がどうなっているのか分からない状況かもしれませんけれども、こちらは総務省の住民基本台帳人口移動報告を、通称e-Stat(イースタット)のほうで結構掘っていきますと、私もちょっと見てみたんですけれども、詳細なデータが出ていますので、そちらを見ながらいけたらいいなと思っております。
 先ほど3大都市圏からの転入者が大阪圏から1,386人と最も多く、そのうち、およそ半分ですね、20歳から29歳の方が660人となっているというような御答弁をいただきました。先ほどの倉敷みらい創生戦略の中で指標とされている社会増減というと、転入と転出の差分ということで、マイナスが多いなというのもありながら、一方で、移住定住の施策としては、その増減がプラスに転じればいいんですけれども、もう一つ手前に転入数というのをしっかりと押さえていく必要があるんじゃないかなとも思います。先ほど山陽新聞の記事であった20歳から24歳の女性は、倉敷市で言いますと2024年の転入数が5,552、転出数が7,154。確かに転出超過ではありますけれども、でも5,000人以上の方が倉敷市に移住されてきているというような状況も捉えておく必要があるかなと考えております。
 それらを踏まえまして、この項目2点目、移住定住支援施策の実績についてお伺いしたいと思います。
 倉敷市では、移住定住支援施策、様々展開されておりますが、これらのうち倉敷市に実際に足を運んで現地確認をする、面接をするだとか、居住地、おうちを探すだとか、そういったときに利用できるお試し住宅ですとか、それから交通費補助金、こちらについて直近3年間の利用状況及び利用者数の累計についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 本市では、移住検討者が倉敷での暮らしを体験できるよう宿泊できるお試し住宅を玉島と児島の2か所に設置しており、直近3年間の利用実績は、令和4年度が99世帯、児島のお試し住宅が本格稼働した令和5年度は171世帯、令和6年度は212世帯と、利用者は大きく増加しております。
 続いて、移住等希望者支援交通費補助金は、東京圏・大阪圏在住の移住検討者を対象に、採用面接や住まい探しに係る交通費の半額を補助するもので、支給実績は令和4年度が64件、令和5年度が85件、令和6年度が90件と、コロナ禍での落ち込みから順調に回復しております。
 このほか、就職支援や移住体験ツアー等の取組も行っており、直近3年間の累計で166世帯、285人が本市の移住施策を利用して移住に至っております。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 直近3年で見ますと、お試し住宅にしても交通費補助金の活用にしても、年々件数が伸びているということで、これは順調に認知度が高まって、活用されている、いい例なんじゃないかなと思いました。
 また、移住者の累計についても166世帯ということで、ちょっと今うろ覚えなんですけれども、第2期倉敷みらい創生戦略のほうで設定されました目標値が令和7年度までに、たしか150、120、どっちだったかちょっとあれですけれど、既にそれを超過達成されているということで、また今年度中に第3期になる倉敷みらい創生戦略も立てられることと思いますけれども、そちらの目標値も見ていきたいと考えております。
 続きまして、この項目3点目、「くらしきで暮らす」という名称ですね、こちらの情報発信についてお伺いしたいと思います。
 民間で行われていますみんなでつくる地域応援サイトの全国住みたい街ランキングというのを見ますと、2025年度版では倉敷市は60位。高いか低いかというのもありますけれども、中国地方5県で見ますと、実は広島市の35位に続いて第2位です。この傾向は直近3年続いていまして、実は3年前は岡山市と同じ大体80位だったんですけれども、とんとんとんと今広島市に近づきつつあるという状況でございまして、これらについても「くらしきで暮らす」の情報発信が、一つは寄与しているんじゃないかなと考えているわけでございます。倉敷市では移住検討者への情報発信チャネルとして「くらしきで暮らす」サイトを提供されておりまして、移住に関する様々な情報提供や先輩移住者のインタビュー等を掲載されておりますが、どのような訴求点を重視して構成し、またこのサイトの閲覧状況を踏まえた今後の取組についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 本市では、移住検討者への情報発信ツールとして、移住定住ポータルサイト「くらしきで暮らす」を平成30年2月より公開し、移住イベントや支援情報、移住した方の実体験など、移住検討者が知りたい情報を随時更新しながら運営しております。
 本サイトでは、市内各エリアの紹介ページやお勧めのエリア診断、まち暮らし、海暮らしを紹介するなど、興味を引くような内容や見せ方を工夫しています。
 直近3年間は、年平均8万6,000件のアクセスがあり、特に倉敷のエリア紹介やお試し住宅のページが多く閲覧されています。閲覧者からは、倉敷市の情報がサイトに集約されているや、移住者へのインタビュー記事は読み応えがあるといった声をいただいています。今後も必要な情報により容易にアクセスしていただきやすいように、サイト内の構成の見直しについても考えてまいります。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 「くらしきで暮らす」では、エリア紹介やお試し住宅の閲覧が多いということです。私も拝見させていただきましたけれども、本当に様々な情報が集約されておりまして、ああなるほどなと、読み応えのある情報がたくさん掲載されておりまして、ぜひとも皆さんにも見ていただきたいなと思うところでございます。
 こういったプロモーションは、インターネット上での形で進められておりますけれども、また一方で、移住促進のためのフェアへの出展というのも数多くされております。
 この項4点目の質問ですけれども、倉敷市は東京等、大都市圏で行われる全国の自治体が参加する合同移住フェアへの出展をなされておりますけれども、そこでの来場者の手応えですとか、また他の自治体が行うPRの工夫から得られる、気づきとか学びといったものにはどのようなものがあるのか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 本市では、大都市圏からのUIJターンを促進するため、平成25年度より東京や大阪で開催される移住フェアに積極的に出展しています。
 そこでは、先輩移住者の体験談を交えつつ、相談者の関心事に応じて本市での暮らしの魅力や利便性を伝えることにより、参加者から、倉敷ならではの魅力が伝わった、災害リスクなどマイナス面も含めた説明で逆に安心できた、お試し住宅を利用して現地に足を運びたいといった声をいただいております。
 また、他の自治体の中には、中山間を売りにしてブースを森の中にいるような雰囲気にするなど、来場者の目を引く工夫がされているものもあります。
 本市のブースでは、スタッフ全員がメード・イン児島のデニムジャケットを着用し、瀬戸内の沿岸での暮らしを連想させるオーシャンブルーでブースの装飾を統一することで、移住検討者を引き寄せられるよう工夫し、好評を得ております。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 様々な工夫をされ、デニムジャケットを着用し、オーシャンブルーで統一されていると、ブランディングの観点では非常に分かりやすい形で出展されているんだなということが分かりました。
 先ほどの「くらしきで暮らす」の質問、それから移住促進のフェア出展、これらは移住を希望する、もしくはそろそろUターンしようかなと考えていらっしゃる当事者の方への情報発信のチャネルでございますけれども、一方で、受入れ側としましても、地元企業の方々からしますと、人手不足や人材不足への対策として、県外に向けて採用活動を拡大されている事業者も多くあるというふうに伺っております。
 この項5点目ですけれども、そういった地元事業者の方へ、倉敷市はこういう移住定住施策を展開していますよと、様々な補助制度もやっていますよといったような周知をしていくことで、特に大都市圏、近隣他県からの移住を含めた採用がやりやすくなるんじゃないかと考えるわけですけれども、この地元事業者への施策の周知はどのようになされているか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 本市では、東京圏、大阪圏在住の移住検討者が採用面接で本市を訪れる際に利用できる移住等希望者支援交通費補助金、県外在住者が本市内の民間保育園等に就職し、定住することで3年間にわたって受けられるくらしき移住者応援補助金、就職意欲の高い移住検討者と地元事業者をマッチングするくらしき移住就労サポートデスクの運営など、複数の施策を行っており、こうした施策が地元事業者の支援につながっていると考えております。
 これらの施策につきましては、市ホームページをはじめ、市が商工団体や金融機関等に対して毎年実施しております産業振興施策に関する説明会を通じて、周知を図っているところでございます。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 移住就労サポートデスク等を設置され、事業者の方との相談、マッチングなんかにも協力体制をしかれているということと、商工団体の方への年次での説明会を実施というお答えでございました。ぜひとも多くの事業者の方々に知っていただくためにも、認知度の調査等もされたりしまして、もっと広く知っていただけるとさらにこの補助制度を利用して移住される方が増えるのではないかというふうに期待しております。
 この項最後の質問に移りますけれども、市外からの保育士の雇用についてお伺いしたいと思います。
 先ほど、こちらに移住されるための様々な支援がある中で、雇用の場合についても地元事業者との連携があると、その先には、まず子育ての環境はどうなんだというところでもございますが、倉敷市に移住し定住することの魅力発信として、子育て世帯の方などは保育所の入所しやすさというのも重要な要素となっていると考えております。市の保育政策が計画的に実施されておりまして、待機児童もほぼゼロに近づいているというような状況ではございますけれども、これらを続けていくには、やはり保育者の確保が非常に大きな要素であると考えております。倉敷市出身の保育者の確保だけでなく、市外出身の保育者の確保も積極的に行うことは、保育者確保だけでなく、市の人口増にも大きく貢献することだと考えております。先ほどの20歳から24歳女性の転入出の指標にも関わるところであると思いますけれども、本市におきましては、市外の保育者確保に向けてどのような取組を実施しているのか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(藤井昭佐 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) 倉敷市では、保育士・保育教諭・幼稚園教諭になるなら倉敷でというキャッチフレーズの下で、保育士・保育所支援センターなどが中心となりまして、民間保育所協議会さん、私立幼稚園協会さんや、また市内5校の保育士養成校の皆さんなどと協力して、普通、他の自治体では年1回程度の就職ガイダンスだと聞いておりますけれども、倉敷市では年4回程度実施するなど、市内の就学前施設への保育者の就職率が向上するように努めているところでございます。
 市内の就学前施設に就職している保育者の方は女性の比率が高いわけでございまして、また市内出身者のみならず、市外・県外出身者の方も数多く在籍をされておりますので、保育者の確保は待機児童対策など保育施策の中心的な役割を果たすのみならず、先ほど来お話がございますように、若い女性世代の倉敷市への流入、また流出防止という面で大きな役割を果たしていると思っております。
 そのため、先ほども申し上げました市内の保育士養成校にも市外出身者の方、学生さんが多く在籍をされておりますので、出前講座、出前授業等で、本市の就学前施設の魅力の発信を行いましたり、市独自の処遇改善の説明をしましたり、また市外の出身の方がお使いになる場合が多い宿舎の借り上げへの支援など、処遇面のPRも積極的に行いまして、ぜひ市内の学校卒業後も倉敷市へ就職して、定住していただけるように努めているところでございます。
 また、岡山県は全国的にも保育士養成校が多いと位置づけられておりますので、県内全体の保育士養成校に向けても採用のPRの訪問でありますとか、市の施設に体験実習とかに来ていただく、また養成校別の交流研修会なども始めまして、倉敷市内の施設への就職につながるように努めているところでございます。
 また、県外からの既卒の保育者の方も積極的に誘致できますように、市への移住者で保育園等に就職される方に補助金を支給するくらしき移住者応援補助金も活用しながら、採用活動に引き続き努めていきたいと考えているところでございます。
○副議長(藤井昭佐 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 私が気づくぐらいのことですから、本当に伊東市長、気づいていただいて、県内の他の養成校にももうアプローチをされているということで、ありがとうございます。
 そのような様々な施策を通じて、倉敷市が、本当にみんなが住み続けられるよいまちであり続けたいなということを考えております。
 今回取り上げました移住定住施策は、やっぱり自治体が維持継続していく上で一番大事な人口問題、それからシティープロモーション、倉敷市に住む我々の誇り等を含めたシビックプライドの一丁目一番地じゃないかなと考えておりまして、倉敷市に住み続けることをドライブしていく司令塔の役割も担ってほしいなと考えております。
 ちょうど私ポロシャツを着ておりますけれども、この10月25・26日には、日本遺産フェスティバルin倉敷が開催されます。倉敷への移住定住もしっかりPRしていただきまして、倉敷市民の皆様にも、倉敷市に住むことの喜びを再確認する機会となりますよう祈念いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。(拍手)
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