録画中継

令和4年第2回倉敷市議会(第1回定例会)
3月2日(水) 本会議 質問
新風くらしき
尾﨑 勝也 議員
1 音楽のあるまち倉敷
2 防災への取り組みについて
3 市民の意見の把握について
4 水島地区での公共施設個別計画について
◆1番(尾崎勝也君) (拍手)新風くらしきの尾崎 勝也です。どうぞよろしくお願いします。
 冒頭に少しお話しさせてください。ロシアによるウクライナ侵攻は、私たちの想像を超える最悪の状況となってしまいました。家を失い、家族や親族を失った全ての方々に心より哀悼の意を表すとともに、ウクライナで祖国を守るために戦う人々に心からのエールを送りたいと思います。
 世界には、多くの問題があります。これほど世界が平和を望んでいても、相手を非難し、戦争が起きてしまいます。それは、私たちのすぐそばで起きているSNSなどでの誹謗中傷や風評被害などに苦しむ方が後を絶たないことと同じように思えます。現在、私たちは多様性の時代に生きています。いろんな考え、いろんな価値観、いろんな歴史、いろんな育ってきた環境、みんな違う時代です。それぞれを認め合うことが多様性だと考えます。寛容な心でお互いに助け合うことが未来につながると信じます。
 そんな多様性を認め合う活動の一つに、ピンクシャツデーというのがあります。ピンクシャツデーは、カナダで始まったいじめ反対運動です。毎年2月の最後の水曜日をピンクシャツデーと定め、世界各地で展開されています。それは叫んだりしません。いじめについて非難することもありません。ただ、みんなでピンクのシャツを着ることで、容姿でからかったり、いじめたりすることが、学校や社会にとって不必要なことであるという意思表示をするのです。
 昨年、横浜市会でも、ピンクシャツ議会が開催されたそうです。また、ピンクシャツではありませんが、一昨年、コロナ禍の台湾では、ピンクのマスクが閣僚や政府関係者を皮切りに使われ、色に性別は関係ないという一大ムーブメントが起きました。日本においても、ほかの自治体ではピンクシャツデー月間やダイバーシティー推進月間など、取り組んでいるところもあると聞いています。
 3月は自殺対策強化月間です。このような社会全体で取り組む運動を、私自身はもちろん、行政が積極的に発信していくことで、よりよい社会がつくられていくのではないでしょうか。いじめのない倉敷、誹謗中傷のない倉敷、いろんな考え、他を批判せず、多様性を認め合う倉敷をみんなでつくっていきたい、そう心から願い、質問に移りたいと思います。
 それでは、通告に従いまして、市民を代表して質問いたします。執行部におかれましてはしっかりと受け止めていただき、市政に反映していただくよう心よりお願い申し上げます。
 最初の項目、音楽のあるまち倉敷です。
 ちょうど1年前、初めてここに立たせていただいたとき、私は政治に求められる視点が変わってきていると述べました。町自体、ハードの部分の成長発展から、その町に住む市民の皆さんそれぞれの人生が輝くための成長発展が求められている。これからは、都市機能や便利さなどの充実よりも、市民の人生であり、生活が充実できる町であることが大切ではないでしょうか。
 倉敷市は、文化、産業におけるめざすまちの姿として、生活の中に個性的で魅力的な文化芸術が息づいていると総合計画に掲げられています。魅力的な文化芸術は様々なものがあると思いますが、その中でも、音楽は様々なジャンルや活動があり、生活に密着した文化であるとともに、子供から高齢者まで市民に一番身近な存在です。そういった意味で、生活の中に個性的で魅力的な音楽が息づく町、音楽のある町倉敷がまちづくりのビジョンとしてぴったりではないでしょうか。
 これは、多くの自治体が取り組んでいるまちづくりの一つの手法ではありますが、倉敷市では、世界から著名なアーティストを招いて開催してこられたくらしきコンサートや、36回を迎えた倉敷音楽祭、市民の音楽愛好家の力でスタートした倉敷ジャズストリートなどが例年開催され、また、音楽のプロフェッショナルを養成する中四国に3つしかない音楽学部のある、くらしき作陽大学もあります。音楽のある町倉敷を掲げることで、今後もより一層の取組が期待されるのではないでしょうか。
 その上で質問なのですが、倉敷音楽祭についてです。今年も、残念ながら中止となってしまいましたが、先日、若者向けの内容が少ないという意見を耳にしました。さらには、例年あまり代わり映えのしない内容だという意見も聞きます。音楽のある町倉敷として市民も交え、内容を再検討してみてはどうかと思いますが、当局の考えをお聞かせください。
○議長(中西公仁君) 三宅文化産業局長。
◎文化産業局長(三宅幸夫君) 尾崎 勝也議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
 本市では、世代を超えて受け継がれてきた優れた歴史文化や伝統がある中、音楽を含めた文化芸術は人々に元気を届けるとともに、地域社会を活性化し、魅力あるまちづくりを推進する力があると認識しております。
 本市では、昭和58年から一流の音楽家によるくらしきコンサートが開催され、市民一人一人が音楽を楽しみ、親しむ機運が高まる中、音楽が本市の個性ある文化の一つとしてさらに根づくよう、昭和62年から倉敷音楽祭を開催しております。音楽祭は、クラシックコンサートや伝統芸能、町並みコンサートや市民の力でつくり上げるミュージカルなど、幅広い世代を対象とした多彩なプログラムで広く市民に親しまれ、倉敷に春を呼ぶイベントとして定着してまいりました。
 今後も倉敷音楽祭が、若者も含め幅広い世代に優れた音楽の魅力を伝え、生活の中に文化芸術が息づく機会となるよう取り組んでまいります。
○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) ぜひまた、幅広い世代へ伝えることを検討していただいて、よろしくお願いいたします。
 次に、もう一つ具体的な提案をさせてください。ストリートピアノの自治体設置事業です。
 日本では2011年鹿児島市にて、まちづくり団体による2台のピアノ設置が始まりと言われています。その後少しずつ広がり、2017年に金沢市の設置した思い出ピアノは、すばらしい自治体の試みとして多くの市民からの評価を得て、その後、2019年に草間 彌生さんの装飾でも話題になりました東京都庁のおもいでピアノへとつながります。この45階南展望室でのおもいでピアノがSNSにて大変な評判を生み、全国の自治体でも取り組まれ、近隣の市町村でも少しずつ設置され、つい先日、山陽新聞には、玉野市が設置している宇野駅のストリートピアノの記事が掲載されていました。
 私は、ストリートピアノ事業に倉敷市が取り組むことで、生活の至るところに音楽がある町倉敷が実現でき、七次総におけるめざすまちの姿に近づくと考えています。
 ストリートピアノとは、公共の場所に設置されていて、演奏するために許可が要らないものを言うそうです。また、誰でも演奏はできるが、設置された区画に公共性がない場合は、ストリートピアノとは呼ばれないそうです。そんな場所があるのかという点なのですが、候補としましてJR倉敷駅周辺をはじめ、水島臨海鉄道倉敷市駅、駅前ロータリーに面する西ビルや天満屋ビルなど、駅周辺は絶好の場所だと考えています。また、あちてらす倉敷や美観地区では倉敷物語館や倉敷館、アイビースクエアなどは、ストリートピアノ事業が効果的であると思われます。まず、実証実験から始めるのはどうでしょうか。
 神戸市では、まちづくりの一つとして取り組まれ、約30か所にも設置されています。神戸市で担当されている文化スポーツ局文化交流課にお尋ねしたところ、本市では街角で気軽に音楽に触れることでにぎわいと交流が生まれるよう、市内の各所にストリートピアノの設置を広げてきたところです。1台当たりにかかる費用としては、ピアノの状態や種類によっても様々ですが、おおむね設置に10万円、その後の調律に1台当たり年間で5万円ほどかかっております。ピアノの入手方法としては、主に統廃合により閉鎖となった幼稚園や小学校で使われていたピアノを設置しておりますと教えていただきました。
 先ほど申しました宇野駅に設置されている玉野市のピアノも、幼稚園で長年使われてきた電子ピアノを使っておられるそうです。
 ぜひ倉敷市でも取り組むべきと考えますが、設置を検討していただけないものでしょうか。当局の考えをお示しください。
○議長(中西公仁君) 三宅文化産業局長。
◎文化産業局長(三宅幸夫君) ストリートピアノは、ホールや劇場だけでなく、誰もが気軽にピアノの演奏に親しむ場として設置されるもので、本市においても、アリオ倉敷や三井アウトレットパークなど民間主導で商業施設内などに設置され、にぎわいや安らぎを創出しているところでございます。
 議員御提案の新たなストリートピアノの設置につきましては、周辺への音の影響やピアノの管理などといった課題もあることから、まずは、常設ではなく、倉敷音楽祭等のイベントなどでの実施を研究してまいります。
○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 先ほど、周辺への音の影響などという答弁があったのですけれども、これだけ多くの自治体で取り組まれていることなので、そこは、ぜひ倉敷市も課題を整理していってもらえたらなと思っております。
 先ほど言われましたように、三井アウトレットパーク倉敷に設置されているストリートピアノですが、多くの方が楽しんでおられます。昨年、私もたまたま通りかかりまして、子供さんや買物客が代わる代わる演奏しているのを聞かせてもらって、とても有意義な時間が過ごせました。ぜひ、市内の至るところでピアノの音色があふれることを心待ちにしたいと思います。
 そして、この項目最後、要望を一つさせてください。コロナ禍において多くのイベントが中止となる中、このストリートピアノもそうですが、屋外でのイベントは密を避け実施できるのではないでしょうか。幸い倉敷には、倉敷みらい公園というすばらしい屋外のスペースもあります。そして、最近では、いろいろな自治体で野外フェスなどが企画されています。
 コロナ禍からの復興も考える上で、倉敷市でも検討してはいかがでしょうか。野外での音楽イベントを企画する民間への協力なども含めて、要望とさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、2項目め、防災への取り組みについてです。
 令和4年1月に岡山県が新たに作成した岡山沿岸高潮浸水想定区域図、こちらですけれども、表紙には想定最大規模と記載されておりまして、倉敷市沿岸部ではT.P.6.4メートルとの想定が出されています。水島エリアや玉島エリアの多くの地域において、5メートル以上10メートル未満の浸水が想定されると区域図に表されています。
 これは、これまで私たちが災害に対する備えとして、よりどころとしてきた倉敷市の洪水ハザードマップや津波ハザードマップとは、比較にならない災害が予想されているように思えるのですが、この想定は、どのような条件に基づいて策定されており、市としてどう受け止めておられますか。お知らせください。
○議長(中西公仁君) 山路総務局参与。
◎総務局参与(山路浩正君) 岡山沿岸高潮浸水想定区域図の公表を受けてですが、想定最大規模の高潮による災害が発生した場合の浸水の危険性について、広く一般に周知し、高潮時に円滑かつ迅速な避難の確保を図ることを目的に、岡山県が作成、公表したものです。
 この岡山沿岸高潮浸水想定区域図の作成に当たっては、日本における過去最大規模の台風を基本としており、岡山県への最接近時の中心気圧は室戸台風並みの910ヘクトパスカル、大きさ、移動速度は伊勢湾台風並みの想定とのことです。この想定によると岡山県全体での被害想定は、平成16年の台風第16号による高潮被害の浸水面積約9平方キロメートルに対して、45倍に当たる約407平方キロメートルが浸水被害に遭うと試算されています。
 また、台風の経路につきましては、高潮の影響が最大となること、海岸の堤防が決壊するなどの前提でシミュレーションを行ったものと伺っております。
○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 台風16号の45倍の想定とお伺いしたのですけれども、この問題、沿岸地域においては、高潮対策はもちろんですが、昨今の集中豪雨などもあり、しっかりと避難計画を再検討していく必要があるのではと考えますが、市として、今後どのように対応されていかれますでしょうか。また、高潮ハザードマップの作成など、どのように市民の皆さんに周知していかれる予定でしょうか。お知らせください。
○議長(中西公仁君) 山路総務局参与。
◎総務局参与(山路浩正君) 高潮ハザードマップの作成等についてですが、現在、高潮浸水に係る危険性につきましては、平成16年台風第16号による実際の高潮被害範囲を倉敷市洪水・土砂災害ハザードマップに掲載し、市民の皆様へ啓発を行っております。
 今回、岡山県が公表した岡山沿岸高潮浸水想定区域図につきましては、数千年に一度の頻度で起こるような最悪の事態を想定したものと伺っております。今後、岡山県から必要な資料が提供されると伺っておりますので、その内容を精査し、ハザードマップの作成について検討してまいりたいと考えております。
○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 数千年に一度という、ちょっと考えられないようなお言葉が今あったのですけれども、岡山県が出されている想定の中には、そういう数字は出ていなかったのですけれども、今後、ぜひ県のほうと御相談いただきまして、これでどういう影響があるのかを前向きに検討していただけたらと思っております。
 続きまして、昨年、地元にて倉敷市総合防災訓練に参加させていただきました。その中で、災害の種類によって避難場所も避難の仕方も違うことがあり、避難訓練参加者の皆様に、どうすれば分かりやすく避難の重要性やそれぞれの災害における避難方法をお伝えできるのか、大変悩みました。この災害によって避難の仕方が違ってくる問題は、本当に多くの方が困られている問題であるように認識しています。
 そして先日、集合住宅にお住まいの方からも、災害のとき、どのように避難したらよいか分からない。地域の自主防災組織との兼ね合いにも困っているという相談を受けました。
 東京都台東区では、マンションなどの中高層集合住宅向けの防災マニュアルとして、集合住宅防災ハンドブックというものを作成されています。その最初のページには大きく、地震のときは在宅避難が原則ですと書かれており、大変分かりやすいものになっています。
 倉敷市においても、このような中高層住宅向けの避難について、通常とは別途案内が必要と考えますが、市としてどのように取り組んでおられますでしょうか。お知らせください。
○議長(中西公仁君) 山路総務局参与。
◎総務局参与(山路浩正君) 中高層集合住宅の避難についてですが、中高層集合住宅は、戸建て住宅等と比較すると堅牢な建物が多く、地震や火災、上層階は水害に強く、また、共用施設、管理に関する人材や組織等を有しているといった特徴があります。逆に、停電が発生するとエレベーターが止まることや、火災発生時の避難方法等で、戸建て住宅とは異なった対応が必要となる場合があります。
 まずは、避難の必要性について、ハザードマップ等で確認していただくとともに、災害の種別に応じて避難場所への避難だけでなく、親戚・知人宅やホテル、旅館への避難、建物の上層階への垂直避難など様々な避難の方法について、現在、広報紙、チラシ、市ホームページや出前講座などで啓発を行っております。
 特に中高層集合住宅など浸水時に建物内にとどまる場合は、堤防の近くなど氾濫により建物が壊れてしまうような場所でないこと、浸水深より居室が高いこと、水が引くまでの飲料水、食料などの備えが十分であることの3つの条件について、チラシやホームページで啓発しているところでございます。よろしくお願いいたします。
○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 1つは、確認していただくという、もちろんそれぞれの地域によっていろんな状況があるので、それぞれで確認すべきではあるのですけれども、やっぱりそこを、困られている方がたくさんいるというのを、ぜひ認識していただきたいというのが私の言いたいところであります。
 それからもう一つ、こういうような問合せがあるということは、まだまだ啓発が足りていないという部分があると思うんです。先ほども言われていましたけれども、通常の住宅とは異なった対応が、中高層集合住宅においては必要ですけれども、防災マニュアルをつくらないとしても、その対象施設に向けて、異なった対応が必要でありますよというメッセージをぜひ発信していただいて、その集合住宅ごとに、ぜひ検討してもらえるような啓発をお願いできたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(中西公仁君) 尾崎 勝也議員、この際申し上げます。質問の途中でありますが、ここで休憩いたします。再開は午後1時からの予定です。

            午前11時53分  休 憩

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            午後 1時     開 議
○副議長(塩津孝明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 1番 尾崎 勝也議員、質問項目3番から質問を再開してください。
◆1番(尾崎勝也君) 続きまして、3項目め、市民の意見の把握についてです。
 本年1月に出された令和3年度行政評価結果報告書を見ますと、六次総で掲げられている市民協働の分野のまちづくり指標のうち、行政が企画立案・実施・評価・改善を行う中で、市民の意見を聴く仕組みを知っている人の割合及び市民の意見によって、行政が施策を改善・見直ししていると思っている人の割合の2項目について、この10年間ほとんど横ばいの状態で、目標値に対して半分どころか3分の1にも満たない結果となっています。
 この10年、どのような施策の工夫をしてこられたのでしょうか。自治体が市民意見の把握の向上に取り組まなければ、市民の主権者意識の低下を招き、さらには投票率の低下の原因になっているのではと危惧しますが、どのように受け止めておられますか。答弁をお願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。
◎企画財政局長(西雅敏君) 第六次総合計画では、施策の達成状況をはかる物差しとしてまちづくり指標を設け、市民アンケート調査や各種統計等により、毎年度実績値を把握してまいりました。
 まちづくり指標のうち、行政が企画立案・実施・評価・改善を行う中で、市民の意見を聴く仕組みを知っている人の割合につきましては、市民の意見を聞く仕組みの一つである市民モニター制度の登録者数、市民提案制度の件数、コールセンターでの対応数は、いずれも年々増加しておりますが、市民アンケートによる市民の認知度は10年間ほぼ横ばいという状況です。また、市民の意見によって、行政が施策を改善・見直ししていると思っている人の割合につきましては目標値に達しておりませんが、平成21年度の7%から令和2年度は11.4%と、4.4ポイント改善いたしました。今後は広報紙やホームページ等の活用に加え、SNSでの発信により、市民に対して市の取組を丁寧に、分かりやすく、積極的に周知していく工夫が必要であると考えております。
 なお、第七次総合計画では、行政評価を実施する中で、実績値との間で大きく差が生じた目標値については、中間年度での見直しの際に修正を行うこととしております。
○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 市民モニター制度への登録者数など年々増加しているが、認知度については横ばいというお話だったと思います。その件についても、丁寧に分かりやすく、積極的にということで答弁いただきまして、やっぱりこれからどうやって伝えていくかが一番大事かなと思っております。今後とも、SNS等も含めて改善をよろしくお願い申し上げます。
 次に、その内容についてですが、市の施策を評価、検証する際、市民の意見を聞くとあります。これは、どのように市民の意見を活用しているのでしょうか。また、市民の意見を踏まえて施策を改善、見直し、先ほどもそのような答弁をいただいたのですが、その手順や反映の仕方についても教えていただけたらと思います。お願いします。
○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。
◎企画財政局長(西雅敏君) 総合計画に掲げる施策の評価に当たりましては、年2回の市民アンケートの実施により、評価指標であるまちづくり指標と施策の重要度や市民の満足度を数値化し、事業の評価と併せて、毎年度各施策の進捗状況を把握することとしております。
 これらの数値化された結果や自由記述による市民意見等を踏まえ、施策を推進する事業の見直しや新たな事業の企画立案につなげるとともに、次年度の予算編成の中で施策の重点化を図ることとしております。
○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 年に2回の市民アンケートとお話しいただいたと思います。このアンケートですけれども、恐らく無作為抽出の2,000名というのが大体一般的なのかと思っているのですけれども、パブリックコメントのようなものをまた検討していただくことで、もっと市民の意見が反映されていくのではと思います。そういうことも、ぜひ検討いただけたらと思います。
 次に、七次総では市民協働の分野で、市民モニター制度の充実を方針として掲げられています。その重要な告知のツールとして市のホームページがあると思いますが、そこへの案内が分かりにくく、さらには市民モニター制度の登録方法も非常に分かりづらいと感じています。
 市民モニター制度の充実を図るために、トップページでの表示位置や市民モニター制度の登録方法の手順案内も含めて、改善をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。答弁をお願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。
◎企画財政局長(西雅敏君) 市民モニターへの登録については、市ホームページから倉敷市電子申請サービスを利用して氏名等を入力いただいております。また、入力の手順についても、市ホームページ上で登録方法に関する説明文を掲載し、スムーズな登録が行えるようにしております。
 今後につきましても、説明文の表記などを現在よりも簡潔で分かりやすいものに工夫するとともに、市ホームページにおける表示位置についても検討してまいりたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) ぜひ、文章だけでなく絵などをたくさん入れてもらったりして、分かりやすいものにしていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 最後に、市民提案メールについてお尋ねします。
 この市民提案メールについては、市民の貴重な意見として、返信やその後の取組状況の報告など、寄り添った対応が求められると考えます。
 現状について、公開の仕方や、全て公開されているのかなど、問合せに対する流れや対応の手順などについてお知らせをお願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。
◎企画財政局長(西雅敏君) 市民提案制度は、メールなどにより市民の皆様から寄せられた御意見や御提案を関係部署に送付し、確認するとともに、内容を意見集約システムに登録し、情報共有を図ることにより、今後の市政に反映させる仕組みとなっております。
 いただいた御意見等に対する回答や市ホームページでの公開の希望については、受付時に確認し、回答が必要な場合は2週間程度かかることをお伝えした上で、関係部署から回答を行っております。
 公開を希望されたものについては、基本的に公開することとしており、令和2年度では180件について公開しております。今後も、質問の趣旨を捉えて丁寧な回答につなげてまいります。
○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 提案メールでやり取りが見えますと、市民と行政との距離がぐっと縮んでくると思います。今後とも、ぜひよろしくお願い申し上げます。
 先ほども申し上げましたけれども、声を届けたが、何の返信ももらえないということのないようにしていただきたいというのがあるのですけれども、それと関連して、昨年、私はこの質問の場にて、六次総の作成に参加いただいた市民の皆様に、10年間の結果を受けた最終的な報告を郵送してほしいとお願いしました。もししていただいているのでしたら何も言うことはないのですが、もしされていないのであれば再度お願い申し上げ、次の質問に移りたいと思います。
 最後の項目、水島地区での公共施設個別計画についてです。
 この2月14日に、今後の10年間を見据えた倉敷市公共施設個別計画(素案)が出され、パブリックコメントが募集されています。
 そこで、水島地区で計画されている複合施設についてお尋ねします。
 計画案では、公民館、児童館、図書館の複合化となっています。複合化の方針に至った理由やそれによるメリットなど、お知らせください。お願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。
◎企画財政局長(西雅敏君) 水島公民館と水島児童館は築50年近く経過し、水島図書館も施設の老朽化が進んでおり、いずれの施設も建て替え等が必要な時期に来ております。
 これらの施設を複合化することにより、水島地区の様々な世代の交流を促進することができるとともに、公共ファシリティーマネジメントの観点からも有効であると考えております。
○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 様々な世代の交流を考えていただいているとのこと、本当にありがたいと思っております。
 次に、この複合化施設における現時点で検討されている建物の規模や、それぞれが別の場所に建っている施設ですので、立地場所についても検討しておられる全てをお知らせいただけたらと思います。お願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。
◎企画財政局長(西雅敏君) 水島地区の水島公民館をはじめとする3つの施設の複合化については、今後、具体的に検討を進めることとしており、施設の場所や規模等についてもお示ししてまいりたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) では、規模も場所などについても、まだ白紙ということで確認させていただきました。とはいえ、公民館、図書館、児童館など、現在ある基本的な機能は必ず入ると想像しているわけですが、多くの地元の皆さんが気にしているホール機能についてお尋ねしたいと思います。
 水島では、以前より文化センター建設の要望がある中、公民館ホールの使いにくさが問題となっていると思います。水島地区における文化芸術活動や生涯学習、そして地域活動の発表の場として、また先日は、ぜひ映画鑑賞などもできたらいいなという意見もいただきました。そのような施設として、ホールに期待される役割は非常に大きいと考えています。
 そういう意味で、現在と同じ規模のホールが必要と考えていますが、このホールに対する当局の見解をお知らせください。お願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 西企画財政局長。
◎企画財政局長(西雅敏君) 複合化施設の機能等については、今後、具体的に進める中で検討してまいることとなりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) どうぞよろしくお願い申し上げます。
 最後に、公民館、児童館、図書館は多くの市民が利用する施設です。この複合化は、地域住民の希望としていただきたいと思いますし、これからの水島のまちづくりに大きな影響を与えると考えます。
 今後、50年、100年の水島の中心市街地の町の姿を見据えた施設整備を進めてほしいと考えます。市としての考えをお聞かせください。よろしくお願いします。
○副議長(塩津孝明君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織君) この複合施設整備に関する考え方について御答弁申し上げます。
 まず、この複合施設整備の前段階として、御存じのように、市では平成23年度から令和2年度までの10年間を計画期間といたします水島リフレッシュ構想を策定し、水島中心地域の活性化について取り組んでまいりました。御存じのように、水島中央公園の再整備、旧水島サロンを環境交流スクエアとして再整備、八間川沿いの幹線道路の整備や緑地の整備を行いましたり、また、ソフト事業の面では、住民の皆様主導によります水島朝市とかクリスマスイルミネーションなど、様々なハード・ソフト事業がこの10年間で前に進んできたと思います。
 先日、水島リフレッシュ構想総括報告書も皆様にお出しさせていただいたところでございます。その中でも、今後、水島中心地域においてさらに町のにぎわいや利便性を高めるには、公共施設の複合化を検討することにより、水島地域の多くの方々が訪れやすい交流の場を創出し、地域拠点の形成につなげていく必要があると総括いたしております。
 このたび、お示しさせていただいております倉敷市公共施設個別計画(素案)の中で、今お話がありましたように公民館、児童館、図書館の複合化の検討を今後行っていくわけでございますが、先ほどのリフレッシュ構想の総括なども踏まえ、そして個別施設計画の全体的な考え方、つまり次世代に過度な負担を残さず、また、安全で快適な市民生活と持続可能なまちづくりに進んでいけるという面など、様々に検討を進めていきたいと考えております。
 生涯学習の場、子育て支援拠点の施設となる場所でもありまして、子供さんから年配の皆様まで様々な世代の交流が促進され、水島地区全体の活性化につながる、そういう全体的な考え方で取り組んでいきたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 尾崎 勝也議員。
◆1番(尾崎勝也君) 本当に、水島にとって希望となるお言葉だったと思っております。これから市民の皆さんの意見をいろいろと把握していただきながら、町の希望となる施設整備を心からお願い申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。
 長時間にわたり、ありがとうございました。(拍手)
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