録画中継

令和4年第4回倉敷市議会(第3回定例会)
9月14日(水) 本会議 質問
日本共産党倉敷市議会議員団
三宅 誠志 議員
1 行財政改革プラン2020について
2 公園の管理について
3 公共施設について
◆9番(三宅誠志君) (拍手)皆さんおはようございます。日本共産党倉敷市議会議員団の三宅 誠志です。通告を3項目していますので、一問一答の方式で順次質問してまいります。
 1項目めは、行財政改革プラン2020について3点お伺いします。
 まず1点目は、職員・市役所改革の効率的な業務遂行のうち、AI、人工知能、RPA、ロボットによる業務の自動化等のICT、情報通信技術の活用についてです。
 行財政改革プラン2020令和3年度進捗状況報告のAI・RPA等のICTの活用によれば、進捗状況はA、つまり計画どおり進んでいると評価されています。AI並びにRPA等の活用は、作業時間と人件費の削減に加え、人的ミスの防止、単純作業から脱却し、創造性が生かせる作業に従事することができるなどのメリットはありますが、一方で業務内容の整理や見直し、標準化なしで行うことによる作業効率の低下、業務内容やシステムが変わったときの対応などがデメリットに挙げられています。こういったことを踏まえて、この2年間の実績と評価をそれぞれどのように認識しているのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 黒瀬企画財政局長。
◎企画財政局長(黒瀬敏弘君) 皆さんおはようございます。ちょっと舌がもつれていますけれど、それでは三宅 誠志議員さんの御質問にお答えいたします。
 本市では、定型的な作業の自動化による職員の業務効率化を目的として、令和2年度に試験的にRPAを導入し、令和3年度には児童扶養手当の入力業務や固定資産税の資料作成業務、新型コロナの陽性者発生届の処理をはじめとした保健所業務など、12所属、59業務におけるRPAの導入を行いました。
 AIにつきましては、保育所等の入所事務支援業務、議事録作成業務などに活用しております。
 AI、RPAを導入したことで業務効率アップ、入力ミスの削減につながり、事務負担の軽減に寄与したと評価しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) それでは、令和2年度と令和3年度の実施効果額が合計でマイナス2,084万8,000円となっております。十分な効果が上がっていないように見えますが、どういったことか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 黒瀬企画財政局長。
◎企画財政局長(黒瀬敏弘君) 進捗状況欄のマイナスが立っているところは、システム導入・保守費用の金額を上げております。
 効果につきましては、その左欄に書いてあるのですけれど、それぞれ、令和2年度ですと2,900時間、令和3年度ですと3,000時間程度の業務時間の削減が図られたというふうに考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) そういった効果については、数値では今回は表していないと、今後それがどんどん数値で表して下がっていくという理解でよろしいでしょうか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 黒瀬企画財政局長。
◎企画財政局長(黒瀬敏弘君) 令和2年度・3年度につきましては、AI、RPAの本格運用の準備段階であったため、実質効果額への反映をしておりませんでしたが、令和4年度以降は、職員の作業時間の減少分につきましては、実質効果額として計上する方向で検討してまいります。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 次に、令和3年度の進捗状況報告によれば、AI-OCRシステムの実証実験を行ったと書かれています。
 AI-OCRとは、紙の書類をスキャナーなどで取り込みテキストデータ化するOCR、文字認識に、AI、人工知能を融合させた技術のことです。AIを組み合わせることにより、文字の認識精度が大きく高まり、市でも効率的な業務の遂行のために実証実験を行ったと思います。具体的にどのような業務に関して行ったのか、またその結果をどのように評価しているのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 黒瀬企画財政局長。
◎企画財政局長(黒瀬敏弘君) 本市では、令和3年度にAIを用いて紙の申請書等の文字をデータ化することが可能なAI-OCRシステムの実証実験を行いました。
 AI-OCRを用いることにより、従来の読み取りシステムよりも精度の高いデータを作成することが可能で、RPA等と併用することにより、これまで職員が手作業で行っていた大量の申請書の入力作業を自動化することが可能となりました。
 実証実験は、還付金の振込申請書や児童扶養手当申請書など、紙の申請書を扱う29所属、70業務にて行い、作業時間の削減が可能であると見込まれましたので、今年度6月から導入し、まずは納税課、子育て支援課で本格的な運用を開始したところです。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) いろいろ効果が上がっているようですが、今後AI、RPAの事業をどのように進めていくのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 黒瀬企画財政局長。
◎企画財政局長(黒瀬敏弘君) この2年間で、AI、RPAの活用が業務自動化による作業時間の縮減、入力ミスの削減など、業務の効率化に効果があることが分かりました。
 保健所の新型コロナ対応をはじめとした大量の入力業務においては、特にRPAがもたらす効果は高いと評価しており、RPAの普及が進めば、さらなる業務効率化に資すると考えております。
 今後もRPAの利用業務拡大をはじめとしたICTの活用による業務効率化を推進してまいります。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 再質問ですが、こういった機械によっては、誤作動や異常停止などによる業務停止なども起こってくるのではないでしょうか。そういった場合、ロボットのメンテナンスや復旧も庁内で行うような体制がしっかりと確立されている必要があると思いますが、御意見をお伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 黒瀬企画財政局長。
◎企画財政局長(黒瀬敏弘君) RPAはソフトですので、それの誤作動ということもあるかと思いますけれど、ソフトを導入した事業者等と協力しながら、業務が止まることのないように対応してまいりたいと考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 業者ですと、緊急の対応などができないかもしれない。ぜひとも庁内でもできる体制を整えていくよう申しておきます。
 RPAはロボットを作製したら終わりではなく、業務プロセスの見直しなど、より効率的に行う必要があると考え、ぜひともこういった点を踏まえて業務の効率化に当たっていただくことを要望しておきます。
 2点目は、職員・市役所改革のワーク・ライフ・バランスの時間外勤務の縮減についてお伺いいたします。
 令和3年度進捗状況報告の時間外勤務の縮減に関しては、新型コロナ関係の業務増加の中でなかなか評価ができないことは理解しています。
 時間外勤務の縮減の達成目標は、ワーク・ライフ・バランスの推進に向け、職員1人当たりの時間外勤務時間数を縮減します。基準は、平成29年度の12.9時間・パー・月となっています。平均値で管理するのは一つの方法ですが、施策を策定するに当たって、何時間の人が何人といった分布を確認する必要があると考えますが、その御意見をお伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 木下総務局長。
◎総務局長(木下修君) 本市職員の時間外勤務の傾向として、令和3年度の時間外勤務の報告があった職員では、1人当たりの時間外勤務の時間数の月平均は14.4時間で、約半数の職員が月10時間以下にとどまっております。
 一方で、長時間労働となっている職員がいる現状もございます。
 また、例年、年度替わりの3月、4月が他の月と比較して2から3割程度時間外勤務が多い傾向がございます。
 令和3年度におきましては、新型コロナウイルス感染症対策への対応業務が全庁に及んでいるため、保健所をはじめ全般的にどの部署も時間外勤務が増えております。
 中でも、生活支援対策を行う保健福祉局や経済対策を行う文化産業局といった特定の部局における時間外勤務が多いなど、時期や部局間においても実績に偏りが見られる傾向がございます。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 部や局のバランス、分布の内容をよく把握していると思います。しかしながら、こういった分布を踏まえた施策が必要だと考えておりますが、市としてどのような施策を考えているのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 木下総務局長。
◎総務局長(木下修君) 本市における時間外勤務の縮減についてですが、まず全庁的な取組としましては、毎週水曜日のノー残業デーの徹底のほか、7月及び8月のワーク・ライフ・バランス推進強化月間の設定による21時退庁の励行や、庁舎の一斉消灯などを実施しているところです。
 次に、時間外勤務の傾向を踏まえた取組として、先ほどのAI、RPAの導入をはじめとした業務改善の取組を全庁的にお願いしております。
 さらに、特定個人の長時間労働に対しては、当該職員とその所属長を対象に人事課による面談を実施し、改善計画に基づき業務の見直しを行っております。
 また、時期や部局間における時間外勤務の偏りに対しては、職員の適正配置や業務の平準化、さらに部局を超えた協力や応援体制の徹底等にも取り組んでいるところでございます。
 今後も職員の時間外勤務の状況把握に努め、引き続き縮減に向けて取り組んでいきたいと考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) しっかりと今後も対策を進めてください。
 3点目は、業務改革の、防災・減災、地球温暖化対策の対応の電力の地産地消の推進についてお伺いします。
 まず、自己託送についてです。
 令和3年度進捗状況報告の、電力の地産地消の推進の達成目標は、令和6年度末までにごみ処理施設等で自家発電した電力を他の市施設で消費できる仕組みを構築しますとあり、実施状況には、自己託送の実現性及びコストメリット、供給先となる公共施設について検討したと書かれています。これを踏まえて、9月補正予算に水島清掃工場自己託送支援業務委託事業が計上されていますが、電力の自己託送とはどんなことか、簡潔にお伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 佐藤環境リサイクル局長。
◎環境リサイクル局長(佐藤慶一君) 自己託送とは、発電設備を有する者がその設備で発電した電気を他の自社施設へ送電し、使用することをいいます。
 本市では、水島清掃工場で発電した電気から同工場で使用する電気を差し引いた余剰電力を中国電力ネットワークの送電網を利用して、下水処理場等の市有9施設へ送電することを、今回の予算で計上しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 次に、自己託送の課題についてお伺いいたします。
 今回の自己託送は、送電ネットワークを使用するため、電力の供給量と消費量のバランスを取るため、30分単位で需要量と供給量を予測し、配電事業者に計画値同時同量制度の計画の提出が必要だと聞いております。計画値と実績値に差が生じた場合、ペナルティー、追加料金が発生する可能性があるとのことです。
 市としてこの問題をどう認識しており、それに対する対策はどのようにしているのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 佐藤環境リサイクル局長。
◎環境リサイクル局長(佐藤慶一君) 自己託送を実施する際に最も重要な点は、議員さんがおっしゃられたように、電気を送る側の供給量と電気を使用する側の需要量、これを需給量といいますが、これをあらかじめ計画した量に一致させることです。同時に、この計画量は、事前に全国の電力の需給状況を監視する機関へ提出する必要があります。
 事前に提出した計画量と実際の需給量が一致しない場合、需給量のバランスが崩れ、電力の安定供給に支障を来す可能性があるため、水島清掃工場で予定している自己託送では、精度の高い需給量調整ができる事業者を選定し、委託して行っていくこととしております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) そういうのをしっかりと管理していっていただきたいと思います。
 最後は、今後の計画とCO2削減への貢献度についてお伺いします。
 今後、(仮称)倉敷西部クリーンセンターについても、発電を行う予定と聞いていますが、自己託送事業も併せて行っていく計画なのでしょうか。その場合、市の施設での二酸化炭素削減量はどのぐらいと考えているのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織君) 現在、市では令和7年度の稼働を目指しまして、(仮称)倉敷西部クリーンセンターの整備工事を行っているところでございます。
 現在、今回の予算のほうでも上げさせていただいております水島清掃工場の自己託送について検討を行っておりまして、CO2の削減量は、水島は年間で約252トンというふうに試算しております。
 これに対しまして、(仮称)倉敷西部クリーンセンターの余剰電力につきましては、大体、水島の1.8倍ぐらいというふうに考えておりますので、年間で約460トンのCO2削減量となるのではないだろうかということで計算しております。
 それで、自己託送につきましては、この水島で今回行ってまいりますので、そのことを現在、需給のバランスとか、計画の分を今回の予算でお願いしております。その状況を見ながら検討していきたいと思っておりますが、当然のことながらこのような大きな余剰電力が発生するというところにつきましては、需給バランス等の検討がうまくいくようでありましたら導入していきたいと思っております。まず水島のほうから計算してまいりますので、今後の検討ということになると思っております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) それに関連して再質問ですが、行財政改革プラン2020の進捗状況報告では、清掃工場のことしか電力の地産地消の推進には書かれていません。
 私は7月に行われました第64回自治体学校で、再生可能エネルギーと地域の力という分科会に参加し、電力の地産地消について学んできました。
 そこでは再生可能エネルギーの普及は急務だが、大規模で短期間に開発を進めることは、環境破壊や地域社会のあつれきを生じさせ、持続可能な社会に向けた行動に逆行するとの指摘がありました。
 また、倉敷市のような都市部では、太陽光発電以外にも上下水道施設や工場の排水を利用した小水力発電の開発を行えば、電力の地産地消の推進にもつながるということでした。
 倉敷市としても検討してはどうかと思うのですが、御意見をお伺いしたいと思います。
○議長(中西公仁君) 佐藤環境リサイクル局長。
◎環境リサイクル局長(佐藤慶一君) 再質問ですけれども、今市長が答弁しましたように、まず自己託送を始めるところなので、地産地消については、今持っている水島清掃工場で実施いたしまして、その後順次、もし可能であれば、先ほど言われた小水力とか、当然可能性はあると思うのですけれども、まずは水島のほうでうまくいくかどうかということを確認して進めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 自己託送とは関係なくても、そういった水力発電の研究等はぜひとも進めていっていただきたいと要望しておきます。
 2項目めは、公園の管理について4点お伺いします。
 1点目は、公園の管理委託費についてです。
 公園管理については、公園愛護会、管理組合や指定管理者などの管理団体との様々な委託契約がありますが、公園の清掃などの管理委託費はどのように決定されているのでしょうか。また、公園それぞれに積算根拠となる資料は作成しているのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 公園の管理は、公園愛護会や高齢者団体、管理組合、指定管理者、造園業者などに委託しています。委託費については、基本的に公園の面積に応じて算出しており、トイレの清掃や芝刈り、病害虫防除、高木剪定、施肥及びかん水などの作業が必要な場合は、これらの経費を加算して委託費を算出し、これを基に決定しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 質問の中にもあったのですけれど、それぞれの公園でそういった積算根拠となる資料は作成していらっしゃるのでしょうか、再度お伺いします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 例えば、トイレの清掃とか芝刈り、それから高木剪定、こういうのは県の歩掛かり等がございますので、それを確認して金額を決定しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 今お伺いしたのは、公園ごとにこれは幾ら、これは幾ら、これは幾らというような、そういった資料は作成しているのかどうかですけれど、していないということでしょうか。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 公園ごとの積算につきましては、年ごとに積算をきちんとして算出しているということになりますので、固定している金額ではございません。きちんと積算してやっております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) ちょっとそういった項目ごと、この金額は何平米であって、これが年で変わるのは分かりますね、金額、今年はこうなると。まず、この基になるデータ、剪定が何平米でありますよと、そういった根拠の資料があるかというお尋ねをしております。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 先ほど申しましたように、根拠につきましては、県の歩掛かり等を参考に算出しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 算出は分かるのですが、公園ごとにこの作業は何平米やっていますよと、それであと年ごとに単価幾らにしてどう決めるかとやっているのじゃないのでしょうか。公園ごとにそういった資料はないのですか。この作業が何平米、この作業が何平米ということをお伺いしているのですけれど、答えと質問が何かちょっと違うような気がするのですけれど、いかがでしょうか。
○議長(中西公仁君) 原副市長。
◎副市長(原孝吏君) 都市公園の管理、公園の管理におきましては、公園ごと、種別にもよりますが、全て台帳を整備しております。その台帳の中に施設がどういったものがあるか、樹木の種類も全てかなり細かく台帳化されております。それに先ほど申しましたように、公共工事で発注する場合で、樹木の管理をする場合は、その歩掛かりというのも決まっておりますので、それを掛けまして、年間どれくらいの管理費になるかということを算出して、それを基に委託契約をさせていただいておりますので、よろしくお願いします。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 原副市長のお話、よく分かりました。ありがとうございます。台帳があるということ、台帳というか、そういった積算根拠になる資料があるということと理解しました。
 2点目は、公園管理業務の完了確認についてです。
 公園管理業務について完了確認はどのように行っているのでしょうか。特に1万平米以上の大規模な公園についてお伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 公園管理業務の完了確認は、委託した団体から作業日誌及び作業状況や完了が確認できる写真を添付した業務報告書の提出を受けて、その報告書により委託内容について適切に履行しているか確認しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 大きな公園等は、やっぱり委託費も高額になりますので、ぜひとも大きな公園でも、定期的にそういった業務確認が、必要だと思います。ぜひともそういったものを行っていってもらいたいと、これは要望しておきます。
 3点目は、最低賃金の改定及び物価高騰に伴う委託費の見直しについてです。
 今年も岡山県では最低賃金が10月より30円上がり、892円になります。委託業者からは、労務賃金も引き上げなければならないとの声も聞いています。草刈機の燃料代や移動費の高騰、ガソリン代ですね、加えて急激な円安により値上げのラッシュが続き、事業がやっていけないという声もあります。こういった状況の中、年度途中でも委託費の見直しや追加支給が必要だと考えますが、いかがお考えでしょうか。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 公園管理を委託する場合、年度当初に1年間の作業内容や委託費について契約を締結しており、年度途中の見直しはしておりません。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) こういった状況において、そういった見直しをするお気持ちはあるのかどうか、それをちょっとお伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 今回のコロナの影響で、いろいろな面で物価高騰があります。それらについては、きちんと国等からこういう基準で、それ以上増加した場合には見直しをするというようなことがありますので、それに達していないものについては、見直しをしないというように考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) ぜひともそういった方向でお願いしたいと思います。
 4点目は、公園管理業務の再委託費の適正化についてです。
 指定管理者が公園管理業務の一部を再委託した場合、再委託費が適正な価格かどうか確認すべきだと思うのですが、いかがお考えでしょうか。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 指定管理者が公園管理業務を再委託する場合は、市と指定管理者が交わす指定管理業務に関する協定書に基づき、適切な管理運営を実施し、良好なサービスを提供しているかなど、年度末に業務実績を評価するためにモニタリングを行う際に、再委託費を確認しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) ちゃんとそういった確認をして、適正かどうかは判断しているというふうに理解しましたが、公の業務の再委託ですので、やはり確実に適正価格かどうか確認する必要があると思います。
 宮城県の多賀城市では、業務委託契約に関する再委託ガイドラインを作成し、再委託に係る手続の適正化を図るために、再委託の基準と運用を明確にしています。その中で再委託承諾申出書では、再委託する業務の契約金額、再委託の必要性並びに選定理由、あわせて契約金額に関する業務内容と再委託予定金額の見積書や再委託先の実績などの書類の提示を求めています。さらに、再委託先との契約書なども、承諾後に提出が義務づけられています。こういった再委託に関してのガイドラインが必要だと思いますが、どうお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 現在本市では、そのようなガイドラインについては作成しておりません。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 必要かどうか、どうお考えかお伺いします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 他市の状況等を確認しながら判断させていただきます。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 公の業務をやるのですから、そこはしっかりと適正価格になることを担保するような、そういったガイドラインみたいなものをつくっていただきたいことを要望しておきます。
 3項目めは、公共施設について3点お伺いします。
 1点目は、入札における優先交渉権者選定基準についてです。
 その中で、今回は価格評価基準の算定式について、倉敷市庁舎等再編整備事業(行政ゾーン整備)と(仮称)倉敷学校給食共同調理場・防災備蓄倉庫整備運営事業の2つの事業についてお伺いします。
 議長のお許しを得まして、資料を提出しています。
 この資料は、まず1ページ目のほうは、上段が倉敷市庁舎等再編整備事業の価格評価の算定式です。下段が(仮称)倉敷学校給食共同調理場・防災備蓄倉庫整備運営事業の算定式です。
 まずは、倉敷市庁舎等再編整備事業の優先交渉権者選定基準における価格提案の評価基準について、どのように資料にある算定式を設定したのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 木下総務局長。
◎総務局長(木下修君) 倉敷市庁舎等再編整備事業では、公募型プロポーザル方式により事業者を選定することとしており、応募者からの企画提案内容と提案価格を総合的に評価し、優先交渉権者を決定します。
 価格提案の評価基準については、外部有識者等で構成する事業者選定委員会が今回の事業の特性を踏まえて審議、決定したものであり、応募者からの提案価格だけでなく、事業実施能力や実績、技術提案等も含め総合的に評価できるような配点や算定方法を設定したものでございます。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 次に、下段のほうの倉敷学校給食共同調理場の価格審査の資料にある算定式について、どのように設定したのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) (仮称)倉敷学校給食共同調理場・防災備蓄倉庫整備運営事業につきましては、公募型プロポーザル方式により事業者を選定いたしました。
 審査は、外部有識者などで構成する事業者選定委員会が、審議、決定した基準に基づいて設備の性能や業務遂行能力等を総合的に評価する性能評価と、価格低減努力や費用対効果等を評価する価格評価を合算した値を総合評価点とし、最も点数が高い事業者を選定いたしました。
 なお、価格評価の算定等の審査基準につきましては、本市ホームページにて募集と同時に公表しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 確認ですが、この価格評価点は選定委員会で決めるというものですか、一応お伺いします。確認いたします。
○議長(中西公仁君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 先ほども御答弁申しましたが、外部有識者などで構成する事業者選定委員会で審議、決定した基準に基づいて公表しております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 先ほど御説明いただいた価格算定式は、この下のほうは令和3年12月21日の審査基準書に載っていたものです。
 この表の下側の価格評価基準額の横に、アスタリスク1がありますが、この説明がなかったので調べてみますと、業者からも同様な疑問が出されていました。
 令和4年2月2日に公表された参加資格申請に係る質問に対する回答書に、それに関する質問と回答がありましたので、ちょっと御紹介いたします。
 ホームページから行って、この中にその回答書があります。この一部を紹介させていただきます。
 業者の質問は、価格評価基準額とは具体的には何を指すものでしょうか。提案価格のうち、最低額の提案価格を指すものでしょうか。何か別に価格評価基準額があるのでしょうか。価格評価基準額の計算方法等があれば提示ください。また、価格評価基準額、アスタリスク1の説明内容は、アスタリスクのことでしょうか。それとも別にアスタリスク1の説明があるのでしょうかとあります。それに対して、当局はどういった答えをしているのかといいますと、価格評価基準額は上限価格の80%とし、79億8,400万円、税込みとなります。後日、修正版を公表しますという内容が書かれております。
 この回答で価格評価基準額が税込みで79億8,400万円ということが分かります。
 さらに、令和4年2月10日に修正されました審査基準書の算定式には、アスタリスク1、価格評価基準額は上限価格の80%、79億8,400万円、税込みと修正、加筆されました。
 さらに、計算結果が200点を超える場合、価格評価点は一律で200点とするとしました。
 また、令和3年12月21日のこの募集要項には、上限価格99億8,000万円、税込みも公表されています。
 もう一度、資料下段の算定式を御覧ください。
 この算定式は公表されている上限価格、これはこの場合は税抜きで計算しなくちゃいけないですけれど、と価格評価基準額、これも税抜きを入れると、何と業者は自分で評価点が計算できるようになっております。例えば200点にする提案価格も分かります。
 先ほど価格評価点は選定委員会でお決めになったとおっしゃっておりますが、実際はこの2つの数値を公表することによって業者が自分で評価点が出せる価格を提出できる式になっています。これについてどうお考えでしょうか。
○議長(中西公仁君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) このたびの審査基準につきましては、得られた適正な結果であると考えておりますので、特に問題はないというふうに考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
            (「答えてないで」と呼ぶ者あり)
◆9番(三宅誠志君) そう、答えていません。(笑声)業者が自分で価格を決めて、評価点を決められるような算定式になっている、これは問題じゃないかと言っているのです。そうしたら、公正な入札ができないでしょう。そこをどう考えているのかお尋ねしているのです。
○議長(中西公仁君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 先ほども申しましたが、この審査基準につきましては、選定委員会のほうで基準を作成し、それに基づき募集要項とともに、募集の段階で公表しております。その募集要項を見ていただいて、事業者の方には応募していただいております。適正な今回の結果だというふうに考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 公正なんですか、本当に。点数があらかじめ業者に分かるような式になっているんですよ。お答えください。
○議長(中西公仁君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) 審査基準に基づいて得られた適正な結果であると考えております。
            (「金額表示したらいけんでしょう、こっちが」と呼ぶ者あり)
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 全然答弁になってないです。こんなのどこが公正なんですか。
 議長、
            (「休憩」と呼ぶ者あり)
 ちょっと休憩して時間をいただきます。
○議長(中西公仁君) 暫時休憩いたします。

            午前10時46分  休 憩

            ~~~~~~~~~~~~~~~

            午前11時20分  開 議
○議長(中西公仁君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹君) このたびのプロポーザルによる審査につきましては、業者からの御質問に対して、選定委員会で検討して答えを出しており、ホームページで公表しておりますので、公正さは担保していると考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 選定委員会がそういったことを決めたからこうしようと、教育委員会ではそういうふうになると思いますが、実際選定委員会が本当にそれでよかったのかと、やっぱりこれはしっかりと検証する必要があると思います。
 やはり上限価格とか、最低価格みたいなものを提示するのは分かります。でも、この式を提示することで、不正が起きる可能性が十分あると私は思います。ぜひとも選定委員会にもそういったことをちょっと聞いて今後改善していっていただきたいと思います。
 それでは、次に行きますけれど、点数の評価は別として、例えば学校給食共同調理場の性能評価と価格評価のやり方についてちょっと質問したいと思います。これはちゃんと言っております。
 資料の2ページ目を御覧ください。
 今回こういった点数に実際なっております。
 そういったときに性能評価、これも多分お答えできないと思うので、提案にしておきますけれど、いわゆる機能評価のときに建設と運営が同じ点の割合なのですね、点の割合が。それで、価格になったら全く一緒にして、それで評価していると、これでは本当にちゃんとした評価はできないのじゃないかと私は思うのですよ。例えば価格も2つ、建設と運営を100点ずつにする、そういったことが必要ではないかと思いますけれど、これは選定委員会にぜひともそういった検討をしていただきたいと思います。またこういうことを見てもらえば分かるのですけれど、施設の評価の順位と運営の評価の順位は違います。それを一つにまとめて、一つの価格で評価するというのは、おかしいのじゃないかというふうに思います。これはお答えは多分、選定委員会が決めたからと言うと思うので、ぜひともこれもしっかりと選定委員会の方々と相談しながらやっていただきたいと、これは要望にしておきます。
 あとPFIは資金調達の利率が高く、さらに導入可能性調査やモニタリングなどの直営では必要のないコンサルタント事業が発生し、建設も運営も長期間一つの企業任せになり反対ですが、よりよいものをつくろうとすれば、やっぱり建設費とそういった運営費は一緒にしてはいけないと、ブラックボックスになり得るので、これもさっきの要望ですけれど、強くこの改善を要望します。
 2点目は、既存の公共施設の整備についてです。
 昨年の9月定例会で、我が会派の末田 正彦議員も取り上げましたが、公共施設をよく利用している住民の皆さんから、Wi-Fiや無線LANなどのICT環境の設置やバリアフリー化の推進をお願いする声をいただいています。いかがお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 黒瀬企画財政局長。
◎企画財政局長(黒瀬敏弘君) 本年3月末に策定、公表しました倉敷市公共施設個別計画において、施設を長寿命化等する際には、施設の種類や利用者層など、それぞれの特性に応じて、バリアフリー化のほか、無線LANやWi-Fiなど、ICT環境の整備の必要性について検討していくこととしております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 引き続きしっかりと推進をお願いしたいと思います。
 3点目は、複合施設、水島公民館、水島児童館、水島図書館についてです。
 まずは、水島地区の公共施設個別計画(素案)では、水島公民館と水島児童館の2施設を複合化するとありましたが、公共施設個別計画では水島図書館が加わり3施設となっています。どういった目的で加えたのか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 倉敷市公共施設個別計画の策定過程において、令和2年当時は、水島公民館と水島児童館の2施設を複合化するとの方向性をお示ししておりました。
 その後、建物の建築年数、機能、劣化状況等を精査した上で、近隣に立地している施設で利用者の属性や利用形態が類似している場合は、積極的に複合化を図ることを方針として計画策定を進めた結果、水島公民館、水島児童館に水島図書館を加えた3施設の複合化を検討することといたしました。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 施設を複合化したとしても、必要に応じて機能の強化、充実を行う必要があると考えます。
 公民館を複合化施設にしたところの住民の皆さんから、複合化したら公民館の機能が縮小したというお話もよく聞きます。市としてどのようにお考えか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 施設の複合化に当たり、公民館の文化・交流機能、児童館の子育て支援機能、図書館の生涯学習機能等を組み合わせることで、新たな交流やコミュニティ活動の促進などを図ってまいりたいと考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 最後に、公共施設の整備は公共交通と連携したまちづくりを含めた考えを持って進めていく必要があると考えます。
 水島のこの複合施設については、住民や施設利用者が参加して、施設の機能の充実やまちづくりの観点で、意見交換をしながら進めていくことが必要と考えますが、市としてどのように考えているか、お伺いいたします。
○議長(中西公仁君) 山本建設局長。
◎建設局長(山本達也君) 水島地区3施設の複合化整備に当たりましては、基本構想、基本計画を策定する中で、市民の皆様や関係者の方々から、適切なタイミングで御意見を伺いながら検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(中西公仁君) 三宅 誠志議員。
◆9番(三宅誠志君) 公共施設の整備にはやっぱり住民の皆さんとしっかりと話合いもしながら進めていってもらいたいことを要望しまして、私の質問を終わります。どうも御清聴ありがとうございました。(拍手)
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