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片山 貴光 議員
令和4年第5回倉敷市議会(第4回定例会) 12月8日(木) 本会議 質問
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内容
会議録
令和4年第5回倉敷市議会(第4回定例会)
12月8日(木) 本会議 質問
未来クラブ
片山 貴光 議員
1 観光振興について
2 鳥獣害対策について
3 インボイス制度について
◆20番(片山貴光君) (拍手)皆さんこんにちは。未来クラブの片山 貴光です。
通告に従いまして、一問一答の方式にて質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
1つ目の項目は、観光振興についてお尋ねいたします。
この項1点目は、夜型観光補助金についてお尋ねいたします。
6月議会において、地域の魅力を活かした夜型観光推進事業として議案が上げられ、通過型の観光地から宿泊型の観光地として生まれ変わる一助になる事業であることから、この事業を推し進めていただけるようお願いさせていただきました。
まだ年度内ではあるのですが、この地域の魅力を活かした夜型観光推進事業の取組状況と今後の夜型観光の推進について、本市としてどのように考えておられるのか、お聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 平松文化産業局長。
◎文化産業局長(平松孝幸君) 片山 貴光議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
本市では、観光客の滞在時間延長及び宿泊客数の増加を図るため、市内の飲食店、文化観光施設、宿泊施設による夜型、朝型の観光コンテンツ造成等の取組を支援する、地域の魅力を活かした夜型観光推進事業を令和4年7月から開始し、12月末まで補助金の申請を受け付けております。
これまでに9事業者から申請がございまして、文化観光施設の夜間特別公開や、古民家の客室に特産品を取り入れた宿泊施設へのリノベーション、夜市の開催など、様々な取組が実施されております。
今後も、本事業により観光関連事業者の取組を支援するとともに、夜景が注目されている水島コンビナートやライトアップされた瀬戸大橋などの、本市が有する魅力的な夜景資源を発信することなどにより、夜型観光の推進に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 片山 貴光議員。
◆20番(片山貴光君) 9事業者の方から申請があり、様々な夜型観光推進に向けて取組がなされているということで、大変喜ばしいことだと思います。
こういった取組は、一過性ではなく継続して取り組んでいただくことで、効果が見えてくると思います。全国の皆さんに、倉敷に宿泊すれば、こんなすばらしい景色や催しがあるといったことが定着することが大変大事だと思っています。それこそマスコミなどで取り上げてもらい、一つでもバズればいいのですよね。倉敷に行こうぜというムードになるので、そういったことになるように継続して取り組む必要があるのではないでしょうか。民間事業者が、宿泊型観光地へ変わるよう頑張っておられるわけですから、行政としても、それをしっかりと下支えしていただくようにお願いいたします。
また、瀬戸大橋のライトアップも大きな役割を果たすことは明白でございます。一度、毎日点灯の報道もありましたが、地域同意が得られなかったことで頓挫しており、現在も週末や大型連休時にライトアップされるのみとなっております。いつ訪れても、きれいにライトアップされた瀬戸大橋が観賞できるように、県のほうへ要望していただくようにお願いいたします。
次に、2点目のコロナ禍における観光イベントの開催についてお伺いいたします。
新型コロナウイルスが発生して3年が経過しようとしておりますが、この間、市主催の観光イベントは軒並み中止となり、それに合わせて、地域のイベント、夏祭りや秋祭りなどのことですけれども、そういった地域の行事も中止という状況になっております。
地域のイベントというのは、地域のつながりや里帰りされた方と久しぶりにお会いできるといった意味合いもありますけれども、地域のつながりを持つことによって、災害時には自助、共助につながる側面も大いにあると思います。
3年連続で地域イベントの開催が中止になったり、3年連続で中止になると、いにしえより紡いできた伝統や文化が途絶えてしまうとの危機感から、規模を縮小して開催にこぎ着けた地域もあるとお聞きしております。
やはり地域のイベントを開催するに当たり指針となるのが、市主催の観光イベントになるわけですから、地域経済の活性化はもちろんですが、地域の伝統や文化を守る、いざというときに地域のつながりを持たせるという意味でも、今後さらなる感染拡大が予想されておりますけれども、感染症対策を実施した上で、できる限り市主催の観光イベントを実施してほしいと考えますが、本市の見解をお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織君) 市主催の観光イベントの実施についてでございます。
まず、今年軒並み中止だったということでございますが、お話いただきましたように、特に夏までの間、7月までの状況、例えば、7月の倉敷天領夏祭り、水島港まつり、そして真備・船穂総おどりにつきましては、各実行委員会の中でかなり協議していったわけですけれども、来場者の規模、それから実施の仕方とか参加団体の意向、そのときの感染状況ということも鑑みて、やむなく中止ということになっております。
一方で、毎年5月のゴールデンウイークに実施しておりましたハートランド倉敷ですけれども、ハートランド倉敷以外でもゴールデンウイークで人がたくさん来られるということで、より密を避けることが必要になりましたので、このときはハートランド倉敷と瀬戸の花嫁川舟流しをせずに、8月後半にハートランド倉敷をライトアップイベントとして、夏のイベントということに内容を変えて開催させていただきました。これは市としても、何とか行事をしたいと強く意識いたしまして地域の皆様とも相談し、そのような形にしていったということでございます。
今後ですけれども、もちろん国の感染拡大防止と社会経済活動の両立を図っていくという方向性が根底にあるわけでございまして、観光イベントは、特に地域経済の活性化に大いに資するということがございます。それと、議員さんが言われましたように、地域のつながりということが非常に大事なことでございます。
何年かイベントをしないと、やり方とか地域のつながりも薄れていくということがございますので、市といたしましては、もちろん感染対策にも気をつけていきながら、感染状況にもよりますけれども、どうやったらやれるかと、縮小してでも少しやり方を変えながらでも、実施して、観光客の方、それから何より地域のつながり、人々のつながりが続いていくようにという思いを持って、いろんなイベントの開催について検討していきたいと思っております。
○副議長(塩津孝明君) 片山 貴光議員。
◆20番(片山貴光君) 伊東市長の思いを述べてもらえたと思っております。そういった思いをしっかりと持っていただいて、市主催、市協賛も含めて、どうしようかなと悩んでいる人を、やりましょうよと後押ししていただけたらいいのではないかなと思っておりますので、市長主導、市主導でしっかりと後押ししていただきたいと思います。
市長が言われたとおり、8月以降のイベントは実施していただいております。児島地区におきましても、2022秋児島フェスが開催され、2日間で13万人の来場者があり、活気が戻りつつあるように感じたところでございます。観光イベントは、地域経済の活性化につながるものでもあることから、今後も引き続き取り組んでいただきますとともに、各地域での夏祭りや秋祭りが開催しやすい環境にしていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、2項目めの鳥獣害対策についてお伺いいたします。
この項1点目は、捕獲した鳥獣の処分についてお伺いいたします。
最近、イノシシの目撃情報が頻繁に聞かれるようになっており、全国でも同様で、人的被害も発生しております。そういった中、私の知人が狩猟免許を取得し、初めてイノシシをわなで捕獲しました。焼却処分するため水島清掃工場へ持ち込もうとしたのですけれども、大型のイノシシは、処分可能なサイズまで解体しなければ受入れできないということから、山で解体したということです。しかし、素人には、大きなイノシシを解体することは難しく、さらに解体によって血まみれになったイノシシを山から降ろし、車で運ぶことは大変苦労したとお聞きいたしました。
浅口市との市境にある倉敷西部清掃工場であれば、解体せずにそのまま持ち込めると聞いていますが、児島地区からはかなりの距離があります。水島清掃工場は市内のどの地区からも比較的アクセスがよく、ここへの持込みができれば、有害鳥獣の駆除を目的にイノシシを捕獲している方々の負担軽減につながると思います。炉の構造上、大型のイノシシや鹿などは、そのままの形で焼却できないと聞いておりますけれども、それであれば受入れが可能となるよう、施設内に解体処理施設などを設置できないのかと考えます。これについては私が所属する環境水道委員会の内容になりますので、委員会の場で改めてお伺いしたいと思っています。
さて、有害鳥獣の駆除には、捕獲だけでなく捕獲後の処分が大きな負担となっており、捕獲した鳥獣の処分は、自家消費以外には、深い穴を掘って埋却するか焼却処分となり、この作業には大きな労力が必要となります。
そこで、ソフト面の対策として、有害鳥獣として捕獲したイノシシや鹿など大型の獣を清掃工場まで運ぶ支援ができないかと考えます。イノシシなどの大型鳥獣の処分に係る運搬面での負担が軽減すれば、駆除をされる方々も捕獲に集中することができ、捕獲頭数も増えるのではないかと考えます。
また、捕獲したイノシシや鹿を焼却処分せずにジビエとして利用できれば、天然資源の有効活用によって、将来懸念されている食料難対策にもつながると思います。市で、ジビエの加工処理施設の設置はできないでしょうか。当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 坂田文化産業局参与。
◎文化産業局参与(坂田剛彦君) 捕獲したイノシシなどの大型有害鳥獣の運搬については、有害鳥獣駆除班員の聞き取りでも、山中から車までの運搬や清掃工場への搬入に負担感があると聞いております。
駆除班員が捕獲したイノシシを市内の焼却場まで運搬する場合には、補助金を1頭当たり1,000円増額しておりますが、駆除班員の高齢化も進んでいることから、今後はその負担軽減に向けての支援策についても研究してまいります。
次に、ジビエ加工処理施設の設置については、捕獲した有害鳥獣の利活用が鳥獣捕獲の促進にもつながるのではないかと注目される一方で、野生動物をジビエとして利用するには、食用に適した時期、月齢、性別などのほか、仕留めてから解体まで短時間で行わなければならないなど、様々な課題がございます。
加えて、市内の捕獲実態で資源の安定提供ができるのか、採算が取れるのかなど、まずは課題を整理する必要があると考えております。
○副議長(塩津孝明君) 片山 貴光議員。
◆20番(片山貴光君) 有害鳥獣駆除班の方々の高齢化が進んでいるという御答弁で、その方々は処理や運搬に苦労されていると思うわけです。また、これから駆除に取り組んでみようと思っておられる方々にとっても、運搬の支援があることで積極的に取り組んでいただけると思われます。各団体から意見をお聞きして、前向きな取組をお願いいたします。
また、ジビエの加工処理施設については、安定供給や採算性といった問題があることは理解できますが、私は様々な問題が解決できるように思います。単市で難しいのであれば、県を主体とした施設を設置することなどを県と協議していただき、捕獲に対するハードルを少しでも軽減できるような対策を取っていただきますよう強く要望いたします。
次に、2点目の抜本的な対策についてお伺いいたします。
先ほども申し上げましたが、イノシシが田んぼや畑を荒らしているとか、住宅街で見かけたなどという話を頻繁に聞くようになりました。実際、私も自宅の近所でイノシシが歩いている姿を見かけたこともありますし、畑を荒らされた惨状というのも見させていただきました。また、市街地にも頻繁に出没するようになっており、他市では人的被害も発生していることから、本市でもそういったことが起きないか、心配しているところでございます。
私の自宅は山裾にあるのですが、子供の頃には、イノシシが民家のそばに出没することはありませんでした。イノシシなど山にすむ野生動物が頻繁に出没するようになった要因の一つとして、耕作放棄地の増加や里山の荒廃が考えられます。昔は、山裾の畑も耕作されていましたが、今は農機具の入らない斜面の畑は耕作放棄地となり、セイタカアワダチソウなどの背の高い草が生い茂っているところが増えています。また、民家周辺の山では、落ち葉などをたきつけに利用するため人が頻繁に出入りしており、見通しのよい里山が存在しましたが、最近は山に入る人も少なく、下草が生い茂っている状況です。
野生動物は、身を隠せない見通しのよい場所を嫌うとされていますので、下草の生い茂った森や背の高い草の生い茂った場所を通り、人の生活圏に出没していると思われます。このような場所の草刈りを行い、昔のように見通しのよいエリアをつくれば緩衝地帯となり、イノシシなどの市街地での出没が減るのではないかと思います。
そこで、野生動物が人の生活圏に入り込まない環境をつくるための地域活動を支援する制度を創設してはどうかと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 坂田文化産業局参与。
◎文化産業局参与(坂田剛彦君) 国の基本指針において、人と鳥獣のすみ分け、ゾーニング管理としての緩衝地帯設置は、鳥獣を引き寄せない取組として有効であるとされております。
本市では、その有効性についてホームページ等に掲載するとともに、地域からの要望に応じて、倉敷市鳥獣被害対策実施隊による出前講座を開催し、普及啓発に努めているところでございます。
議員の御質問にありました緩衝地帯の設置に関する支援を行うには、地域のニーズを踏まえ、地域活動として、対象とする団体や取組の範囲、規模、内容など、支援の対象を定めていくことが必要になってくると考えております。まずは、他市の事例などを参考に研究を進めてまいります。
○副議長(塩津孝明君) 片山 貴光議員。
◆20番(片山貴光君) おじいさんは山へしば刈りにということで、昔話にはよく出てきましたけれども、昔は頻繁に人が山に入っていたということだと思います。私が子供の頃は、裏山を駆けずり回って山頂まで行った記憶もあります。そういった時代は、イノシシの目撃情報はなかったように思います。
地域の要望であるとかニーズを捉えて考えていくということでしたけれども、一度モデル地区も考えてみられたらいいのではないかなと思います。その辺も考えていただけたらと思います。
緩衝地帯をつくることは、鳥獣被害軽減には大変意義があることだと思います。緩衝地帯の設置に関する支援策を推し進めていただくとともに、人的被害を発生させないためにも、官民協働で取り組める支援策を策定していただくようにお願いいたします。
私も、このイノシシの問題については幾度も質問させていただきました。イノシシの目撃情報、被害に関しては、それからずっと増え続けているように感じます。地域住民の皆さんからも、私はよく相談を受けたり要望を受けたりするのですけれども、正直、市民の皆さんは諦めムードです。ですので、少しでもいいので、市が手助けするなり何らかの支援をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、3項目めのインボイス制度について、この項1点、制度の周知についてお伺いいたします。
令和5年10月からインボイス制度が導入されますが、まだ制度自体を知らない事業者も多いように感じます。この制度は、国の制度ではありますが、導入時の混乱を極力少なくするためには、市においても、市内事業者への周知を積極的に行う必要があるのではないかと考えます。
本市として、市内事業者に対し、これまでどのような周知を行ってきたのか、また、今後さらなる制度の周知についてどのように考えておられるのか、お聞かせください。
○副議長(塩津孝明君) 平松文化産業局長。
◎文化産業局長(平松孝幸君) 令和5年10月から導入されるインボイス制度は、複数税率に対応した新たな消費税の仕入れ税額控除の方式であり、事業者間取引を行う多くの事業者が、何らかの対応を迫られる制度であると認識しております。
このため、市といたしましても、市内事業者に広く制度の周知を行うことは重要であると考えており、本年は広報紙への2回の記事掲載に加え、窓口でのポスター掲示、ホームページで制度概要や税務署説明会の案内を行うなど、積極的な周知に努めてまいりました。
今後につきましても、広報紙やホームページによる周知はもとより、商工会議所等が説明会を開催する際の広報協力や、税務署職員による説明会の開催を業界団体に働きかけるなど、来年10月の制度開始に向け、商工団体や税務署等とも連携した、さらなる制度周知に努めてまいりたいと考えております。
○副議長(塩津孝明君) 片山 貴光議員。
◆20番(片山貴光君) 今までも様々な形で周知を行っていただいているようですけれども、まだまだ認知されていないというのが正直なところで、特に売上げが1,000万円以下の事業主の皆さんの認知度が低いように感じます。
私が所属しております税務団体の間税会、間接税の会、今で言えば消費税の会というようなところの団体なのですが、そこに所属しているので制度自体は、その中でお話を聞いて知ってはいたのですけれども、この制度がどういう制度なのかというのは税務署の方や税理士から聞いて、私も制度の仕組みが少し分かった程度です。
本当に難しく、理解しにくい制度ですので、制度導入後に混乱を招かないよう、制度の周知を分かりやすく、懇切丁寧に進めていただきますようお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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