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時尾 博幸 議員
令和6年第4回倉敷市議会(第3回定例会) 9月9日(月) 本会議 質問
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内容
会議録
令和6年第4回倉敷市議会(第3回定例会)
9月9日(月) 本会議 質問
くらしき創生クラブ
時尾 博幸 議員
1 教育行政について
2 水島地区のまちづくりについて
3 平和行政について
4 消防団について
◆32番(時尾博幸 君) (拍手) くらしき創生クラブの時尾 博幸です。
通告に従いまして、一問一答の方式により4項目について質問させていただきます。
1項目めとして、教育行政についてお尋ねさせていただきます。
この項では7点についてお尋ねさせていただきます。
この項1点目として、学校プールについてお尋ねいたします。
学校のプールの管理は、文部科学省が教員の働き方改革を進める上で学校の業務を整理した学校、教師が担う業務に係る3分類のうち、学校の業務だが必ずしも教師が担う必要のない業務に当たるとされています。
全国の学校プールで教員が水を止め忘れ、損害賠償も発生するという事案が相次いでいます。市内の学校においては、プールのシーズンが始まる前に行うプール清掃が負担になっていることを伺います。
また、プールの授業を行っている期間中の毎日の水質管理は、1時間目からプールの授業がある場合、授業開始前の早朝から準備を行い、放課後にその日の対応を終えられるということで、小学校では日替わりで学年団で対応されたり、中学校では保健体育の先生が中心になって対応されている様子をお伺いし、実際に私も学校プールの機械室を拝見させていただいたところであります。
学校プールの管理業務が教員の過度な負担になっているとして、今年の7月10日、文部科学省とスポーツ庁から各都道府県並びに各指定都市教育委員会教育長に、学校における働き方改革に配慮した学校プールの管理の在り方について(依頼)の通知がありました。教員の負担軽減に向け、指定管理者制度の活用や民間業者への委託などを促しています。地域の公営・民営プールを活用することも考えられるとしています。学校で管理を行う場合でも、管理員の配置や自動で給水が止まるシステムの導入、複数の教員でチェックする仕組みなど、特定の教員に任せ切りにしない体制をしくよう求めています。
プール施設については、長寿命化に加えて、複数の学校で1つの学校のプールを共同使用すること、今回の文部科学省の通知でも触れられている市民プールなどの学校以外の公共プールや民間プールを利用することなども有効であると考えます。
乙島東小学校では、プールの老朽化により来年度から近隣の民間プールのスポーツクラブ、ルネサンス玉島24のプールを利用される予定と伺います。
今後、学校プールの整備や利用についてはどのように取り組むのか、お考えをお尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 時尾 博幸議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
議員さんのお話の中にもございましたように、文部科学省及びスポーツ庁は、全国の教育委員会に対し、令和6年7月10日付、学校における働き方改革に配慮した学校プールの管理の在り方についてを通知いたしました。この通知は、学校プールの維持管理に関し、指定管理者制度や民間業者への委託、自動で給水を止めるためのシステムの導入に加え、水泳指導において地域の公共プールや民間プールの活用など、教職員の負担軽減への取組を依頼するものでございます。
倉敷市教育委員会では、箭田小学校のプールを改修し、穂井田小学校と共同利用することや、下津井西小学校のプールの老朽化に伴い、児島マリンプールを利用するなど、教職員の負担軽減にも配慮した学校プールの整備や利用について取り組んでおります。
今後も、令和3年3月に策定した倉敷市学校施設長寿命化計画に基づき、学校プールを改修する際には、複数の学校でプールを共同利用することや、公共プールや民間プールの活用について検討してまいります。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) この項2点目として、給食費の公会計化についてお尋ねいたします。
昨年9月定例会において、学校における働き方改革等を進める観点から、学校給食費の公会計化について導入する方向で検討するとの答弁がありました。学校給食費の公会計化の導入に向けて、現在の検討状況はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) 学校給食費の公会計化とは、給食費を教育委員会が一括して徴収することにより、教職員の負担軽減などを目的とするものです。
倉敷市教育委員会では、現在、文部科学省が公表する学校給食費徴収・管理に関するガイドラインに沿って準備を進めております。具体的には、学校現場から意見聴取を行うとともに、出納室などの庁内関係部署や金融機関との調整などの検討を現在行っております。
また、徴収管理システムの仕様策定に向けまして情報収集を行っておりますが、システム開発業者からは、デジタル庁が推進する地方公共団体情報システムの標準化、共通化の導入時期と重なるため、全国的にシステムエンジニアが不足しているなどの意見も聞いております。
引き続き、先行都市の事例なども参考にして、公会計化の準備を進めてまいります。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 要望させていただきたいと思いますけれども、今答弁のありましたデジタル庁が推進する地方公共団体情報システムの標準化、共通化の導入時期というのが来年度の令和7年度末に予定されているということでありますけれども、給食費の公会計化の徴収管理システムの導入に向けても、引き続き取組を進めていただければと思っております。
この項3点目として、冬のエアコン利用についてお尋ねいたします。
学校園における冬のエアコンの運用方針と利用状況は現在どのようになっているのか、お尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) 倉敷市教育委員会では、学校園における暖房器具については、機能面では教室全体が短時間で足元から温まり、暖かい状態が持続すること、費用面ではエアコンよりストーブのほうがコストがかからないことから、原則ストーブを使用する方針としております。
ただし、感染症拡大防止として児童、生徒等の身体的距離を確保するために、ストーブの設置場所の確保が困難になる教室や、特別な配慮を要する幼児、児童、生徒の安全を確保することが困難な場合にも、エアコンの使用を可能とする柔軟な運用を認めております。
各学校園においては、この運用方針に基づきエアコンを適切に利用している状況でございます。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) この項4点目として、体育館へのエアコン設置についてお尋ねいたします。
日本スポーツ協会の熱中症予防のための運動指針では、暑さ指数WBGT31度以上により運動は原則中止と伺います。市内でも、今年の夏、暑さ指数により小・中学校において水泳の授業や運動場での体育の授業が中止になったり、中学校の部活動も活動が制約されるケースがあったという声を複数伺っているところであります。
地球温暖化により夏は年々暑さが増していますが、暑さ指数により体育の授業が中止になったり、部活動に制約が起きないように、また学校の体育館は災害の際に避難所となることからも、エアコン設置の必要性が高まっているものと思います。
今年の2月定例会の生水議員の質問の際、早瀬教育次長が、倉敷市教育委員会といたしましては、今後新築や大規模改修の際には、体育館の断熱化を進め、教育環境の向上を図るとともに、体育館へのエアコン導入についても研究してまいりますと答弁されています。その後の状況についてお尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 早瀬教育次長。
◎教育次長(早瀬徹 君) 体育館にエアコンを設置するためには、建物の断熱化が必須であり、エアコンの設置の有無にかかわらず、断熱化は室内の暑さ、寒さを軽減し、教育環境の向上にもつながると考えております。
そのため、昨年度から、老朽化した体育館の大規模改修に併せて、屋根や外壁、窓の断熱化に取り組んでおり、昨年度は小学校1校、今年度も小学校2校で実施しているところでございます。
なお、体育館にエアコンを設置する際には、断熱化だけでなく、建物の構造の補強、受変電設備やガス設備等、大がかりな改修も必要となるため、現状では難しいと考えております。
倉敷市教育委員会といたしましては、今後も新築や大規模改修の際には、体育館の断熱化を進め、教育環境の向上を図るとともに、体育館へのエアコン導入についての研究をしてまいります。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) この項目も要望して終わりたいと思いますけれども、省エネ法の関係で断熱化に取り組まなければならないということで、断熱化という言葉がキーワードのように繰り返し御答弁にもありました。昨年度1校、第三福田小学校と伺っておりますけれども断熱化の取組をされて、今年度も2校、小学校で取組をされるということで、そういう取組の検証をしていただきながら、今後エアコンの導入について検討していただきたいと思っております。また今後イニシャルコストやランニングコストの比較であったり、学校の体育館のみならず、例えばスポーツ施設でもまだエアコンがついてない体育館もあると思いますので、そことの比較検討なども今後要るかと思いますけれども、学校の体育館のエアコン導入について引き続き検討いただければと思っております。
この項5点目として、西阿知小学校についてお尋ねいたします。
児童数、学級数の将来の推計についてお尋ねいたします。
西阿知小学校・幼稚園複合施設新築工事の際、児童数、学級数の将来の見通しをどのように考えて建設したのか、お尋ねいたします。
西阿知小学校は、今年の5月1日現在、児童数は1,240名の45学級で、市内一のマンモス校になっています。今後の児童数、学級数の将来推計はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 西阿知小学校・幼稚園複合施設の建設時の児童数、学級数の見通しにつきましては、住民基本台帳を基に作成されました小学校区別の人口から児童数の推移を確認し、教室等の不足が出ないように建設しております。
また、今後の児童数及び学級数につきましては増加の傾向にございますが、令和10年度の児童数約1,350人、学級数49学級をピークに、それ以降は減少の見込みと考えております。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 児童増に伴う今後の対応についてお尋ねいたします。
文部科学省の公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引~少子化に対応した活力ある学校づくりに向けて~では、大規模校及び過大規模校について、課題を解消するため、1、学校の分離新設、2、通学区域の見直し、3、学校施設の増築のほか、4、学校規模は見直さず、例えば教頭を複数配置すること、教職員数を増やすこと等により適正な学校運営を図るといった工夫も考えられるとされています。
なお、文部科学省は31学級以上の学校を過大規模校とした上で、過大規模校については速やかにその解消を図るよう設置者に対して促しています。
西阿知小学校は45学級で、31学級以上のため、過大規模校に当たり、設置者に対して速やかにその解消を図るよう求められている学校に当たっています。西阿知小学校において、今後教室不足になることはないのか、お尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 西阿知小学校における今後の児童数増加に伴う学級数増加への対応につきましては、既存校舎にある教室を活用することで対応できるものというふうに考えております。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 再質問させていただきたいと思いますけれども、先ほど令和10年度で49学級が最大ということで、対応できるということでございましたけれども、今の西阿知小学校で幼稚園と小学校の新設校舎の最大規模としては、市教育委員会としては幾らと考えられているのか、その数を御答弁いただけたらと思います。
さきの塩津議員さんの質問も、私の今回の質問も自然増のことで御答弁がありましたけれども、自然増と併せて社会増も今後含まれることが推測されます。市内では長尾小学校区で造成団地が開発されて、自然増以上に予期されない児童数が増えて、さらに校舎を新築しなければならないという状況もございましたが、そういう状況、予期せぬ社会増とかを含めて、来年度には小学校6年生が35人学級になって1年生から6年生全て35人学級になります。そういう予期せぬ社会増も含めて、キャパが足りないような状況になったときに、令和10年度まであと4年間しかありませんので、どういう対応を市教育委員会として考えているのかお尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 再質問にお答えさせていただきます。
先ほど申しましたように、最大規模につきましては令和10年度の児童数約1,350人、学級数49学級ということで、いわゆる教室については現施設におきまして対応できるというふうに考えております。
社会増、自然増につきましては、現時点では推計することが非常に困難な状況でございますので、それぞれの実態を見ながら現施設におきまして工夫しながら対応していきたいというふうに考えております。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 児童数が4年後、令和10年度にマックスになるということでございますので、社会増も含めて人数の変動があるときには早急に対応していただくよう要望して、この項目を終わりたいと思います。
この項6点目として、働き方改革の取組状況についてお尋ねいたします。
岡山県教育委員会が今年の6月に行った教職員の勤務実態調査結果によると、小学校、中学校ともに月の時間外在校等時間の上限である45時間を下回っていたと伺います。この間の働き方改革の取組が実を結んだものと考えるところであります。
倉敷市も改善しているものと思われますが、倉敷市における6月の時間外在校等時間の状況はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 倉敷市立小・中学校における今年度6月の時間外在校等時間の平均時間数は、小学校が44.3時間、中学校が45.9時間でございました。
小学校につきましては、文部科学省が示している月当たりの時間外在校等時間の上限の目安時間である45時間を下回っておりますが、中学校においては1時間程度上回っている状況でございます。
これまでの取組が着実に成果を上げてきているところでございますが、さらなる改善に向け、より一層学校における働き方改革を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) この項7点目として、令和6年度心の健康観察モデル校事業についてお尋ねいたします。
今年度の6月からモデル校の中島小学校、庄小学校、多津美中学校において心の健康観察が開始されています。1学期の実施の状況はどのようなものだったのか、また2学期以降の取組はどのように行うのか、お尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 仁科教育長。
◎教育長(仁科康 君) 心の健康観察につきましては、令和5年3月の文部科学省、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)及び令和5年6月の国のこどもの自殺対策緊急強化プランの中で、1人1台端末の活用によるSOSの早期発見を推進することが示されました。
倉敷市教育委員会では、令和6年6月より小学校2校、中学校1校をモデル校として、1人1台端末を活用した心の健康観察に取り組んでいるところでございます。1学期に実施したモデル校では、毎朝児童、生徒が1人1台端末に入力したその日の心の状態を担任だけでなく複数の教員が確認し、必要に応じて児童、生徒へ声かけや面談を行っているところでございます。
8月の校園長会でモデル校の取組の様子を紹介しましたところ、モデル校以外の小学校2校が2学期からの実施を希望しており、現在準備を進めております。
今後も学校と連携し、心の健康観察の取組を積極的に推進してまいります。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) モデル校の学校に伺いますと、仕事が忙しくて児童、生徒が入力した心の状態の確認もままならない状況もあることも伺っております。
現在のモデル校では、児童、生徒の入力のフォーマットも複数のパターンで試行されていると伺いますけれども、確認を分かりやすく、負担のかからない仕組みにしていただくよう、今後広げていくときには御検討いただければと思っております。
2項目めとして、水島地区のまちづくりについてお尋ねいたします。
この項1点目として、公共施設の複合化の取組についてお尋ねいたします。
まず、ワークショップについてお尋ねしたいと思います。
今年の7月6日・21日の2日間、ライフパーク倉敷において水島地区の複合施設について考えるワークショップが行われました。
今年3月に策定した水島地区公共施設再編整備基本構想に基づき、水島公民館、水島児童館、水島図書館を複合化した施設を整備されますが、整備に当たっての市の考え方を聞いた後、グループに分かれて参加者同士で意見交換などをするワークショップを行ったと伺います。
どのようなワークショップを行い、参加者からどのような意見が出たのか、お尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 水島地区の新たな複合施設について考えるワークショップは、7月6日土曜日・21日日曜日にライフパーク倉敷で開催し、定員30名に対して28名の方に御参加いただきました。
1回目のワークショップでは、市から3月に策定した基本構想の概要や各施設の現状、複合化の目的などについて説明を行い、その後、5から6人のグループごとに新しい施設に望むことなどをテーマに意見交換を行い、発表していただきました。
2回目のワークショップでは、前回のグループワークで意見や関心が多かった子供、文化、交流の3つのテーマに分かれ、意見交換を行い、高齢者や障がい者に配慮した利便性の高いユニバーサルデザインの施設、子供から高齢者まで自由に交流可能なオープンスペースについてなど、複合施設に整備する機能について様々な御意見をいただきました。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 次に、今後の取組についてお尋ねいたします。
今年の10月12日には、水島愛あいサロンにおいて、水島地区公共施設再編整備基本計画に関する説明会を開催されると伺います。昨年度策定した水島地区公共施設再編整備基本構想に基づき、基本計画の策定に向けた複合施設の整備方針について説明されると伺います。今後どのように取組を進めていくのか、お尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 杉岡企画財政局長。
◎企画財政局長(杉岡知裕 君) 水島地区での公共施設再編整備に向けて、本市はこれまで基本構想策定の際に開催した市民説明会や各施設利用者へのアンケート調査などに加え、7月にはワークショップを開催するなど、市民の皆様の御意見をお伺いしてまいりました。これらの市民の皆様の御意見を踏まえ、現在、水島地区公共施設再編整備基本計画案の策定に取り組んでいるところでございます。10月12日土曜日には、環境交流スクエアで整備方針案についての説明会を開催し、御意見をお伺いする予定としています。
こうした御意見を参考に基本計画案を取りまとめ、パブリックコメントの実施など必要な手続を行い、今年度中に基本計画を策定してまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) この項2点目として、水島臨海鉄道栄駅周辺、水島図書館跡、八間川周辺のまちづくりについてお尋ねいたします。
水島臨海鉄道栄駅周辺、水島図書館跡、八間川周辺のまちづくりの取組について、現在どのような検討状況になっているのか、お尋ねいたします。
また、水島まちづくり協議会では、水島図書館跡について水島中央公園利用者へのアンケートや、水島臨海鉄道栄駅周辺の活用についてワークショップの開催を計画していると伺います。
まちづくりの検討に当たっては、市とまちづくり協議会の共催でのワークショップの開催など、連携が重要と考えますが、お考えをお尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織 君) 水島地区公共施設再編整備を実施していくに当たりましては、新たな複合施設、水島臨海鉄道の栄駅、常盤駅、水島中央公園を結ぶエリアにおいて回遊性を促進していくことで、地域全体のにぎわいの創出につなげていきたいと考えているところでございます。
現在、栄駅周辺の市有地や図書館跡地の活用、八間川の緑化、回遊促進に向けた取組などにつきまして、まちづくり団体や商店街、地元の自治会等で構成されております水島まちづくり協議会などの御意見を伺いながら検討を行っているところでございます。
今後も、この7月から行っておりますワークショップ、また10月の説明会、そしてこの水島まちづくり協議会などとの具体的ないろいろな意見交換を行うことで、地域の団体の皆様、先ほど申し上げました水島まちづくり協議会などと連携しまして取り組んでいきたいと考えているところでございます。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 3項目めとして平和行政についてお尋ねいたします。
来年は戦後80年を迎えます。
世界の恒久平和実現は、人類共通の願いである。しかしながら、各国間においては依然軍事紛争が絶えず、世界の平和と安全に脅威を与えている。我が国は、過去の苦い核被爆の経験から、地球上に再びあの惨禍が繰り返されることのないよう努力する責任を痛感している。私たち、倉敷市民は、このような自覚を持って、真の文化都市建設に努めるべきである。その基は、平和であることに思いをいたし、ここに、決意を新たに平和都市を宣言する。
昭和61年9月18日、本市はさきに述べた倉敷市平和都市宣言を行っています。
来年戦後80年の節目の年を迎える中、来年度の本市における平和行政についてはどのような取組を行うのか、お考えをお尋ねいたします。
また、平和の鐘の取組について、例年の取組にさらに工夫を加えた取組を行ってはどうかと考えますが、お考えをお尋ねいたします。
○議長(中島光浩 君) 尾崎総務局長。
◎総務局長(尾崎英樹 君) 本市では、次世代に平和の尊さや戦争の悲惨さを伝えることは大変重要であると考えており、平和の鐘や広島平和大使、平和のつどいなどの事業を例年実施しております。
平成27年度の戦後70周年の際には、例年の事業のほかに平和講演会の開催や戦争体験を集めた冊子の作成、被爆樹木2世の植樹など、市民の皆様のさらなる平和意識の高揚を目的とした周年事業を実施いたしました。
来年度は戦後80周年を迎える節目の年となりますので、若い世代を中心に平和の尊さを伝え、戦争の記憶を継承していただけるような周年事業の内容について、現在検討しているところでございます。
また、平和の鐘につきましては、昨年度から平和啓発イベントスタンプラリーを実施したことに加えまして、今年度は小学生以下を対象とした参加賞の配布も行った結果、参加者数は増加傾向にあり、今後も参加者が増加するよう事業内容を工夫してまいります。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 平和の鐘の事業につきましては、70周年のときに社会団体が平和の鐘に関する歌を作られて、地元の少年少女合唱団の方も歌の披露をされたということもあって、またその社会団体から来年に向けてそのような開催の要望もあるというふうに伺っております。引き続き、多くの市民の皆さんが関心を持って参加していただける取組を行っていただければと思っております。
○議長(中島光浩 君) 時尾 博幸議員、この際、申し上げます。
質問の途中でありますが、ここで休憩いたします。再開は午後1時からの予定です。
午前11時58分 休 憩
~~~~~~~~~~~~~~~
午後 1時 開 議
○副議長(北畠克彦 君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
32番 時尾 博幸議員、質問項目4番から質問を再開してください。
◆32番(時尾博幸 君) 4項目めとして、消防団についてお尋ねいたします。
この項1点目として、本市における消防団員数の現状についてお尋ねいたします。
本市における消防団員数の現状はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 令和元年から令和6年までの倉敷市消防団の団員数は減少傾向にありますが、1,800人台で推移しており、令和6年4月1日現在は1,847名の消防団員が活動しております。
令和6年4月1日現在の消防団員の充足率については、定員2,059名に対して約90%となっており、全国の充足率約85%を上回り、岡山県の充足率約91%と同程度となっております。
○副議長(北畠克彦 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) この項2点目として、操法大会の在り方についてお尋ねいたします。
操法大会については、これまで国会でも何度か取り上げられています。操法訓練や操法大会は、消防技術の習得や士気の高揚、一体感の醸成などの効果があり、消防団員が災害の最前線で安全に活動するためにも重要であるとされています。しかし、近年は訓練について批判が多いこともあり、団員の負担にならないよう消防庁から助言もしていると伺います。
全国では操法大会への参加について再検討したり、災害現場でより生かせる訓練内容に変更した消防団もあると伺います。
茨城県下妻市では、消防団員全員に意見を聞き、操法大会への不参加を決定されたり、神奈川県海老名市では、市消防操法大会を毎年開催から隔年開催へ変更されたり、愛知県尾張旭市では、市主催の操法大会を取りやめ、実践的な訓練会を開催されていると伺います。
今後、操法訓練大会の在り方についてはどうあるべきと考えているのか、お考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 倉敷市消防団では、消防技術の習得や消防団員の士気の高揚のため、毎年倉敷市消防操法訓練大会を開催しております。倉敷市消防操法訓練大会の在り方については、消防団員から意見が出てきた場合は検討してまいりますが、消火活動での基礎的な動作の習得や災害対応能力の強化のためにも、消防操法訓練大会の開催は必要と考えております。
○副議長(北畠克彦 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) この項3点目として、幅広い住民が参加しやすい運営、活動環境についてお尋ねいたします。
本市における消防団員に占める被用者の割合についてお尋ねいたします。
本市の消防団において自営業ではなく、いわゆる会社などにお勤めをされている被用者の割合はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 令和6年9月1日現在の消防団員数1,863名に対して、被用者は1,449名となっております。被用者の割合は約78%です。
○副議長(北畠克彦 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 被用者の割合は78%、約8割の方が被用者ということでありますけれども、そこで本市における自治体としての支援策についてお尋ねいたします。
事業所の消防団活動への理解を高めていくことは重要であると考えます。全国的には消防団協力事業所制度の認定や企業、大学等との連携による女性、若者等の消防団加入促進支援事業、消防団協力事業所への自治体による支援策、例えば減税や入札参加資格の加点等が行われてきたと伺っています。被用者である消防団員が活動しやすいよう、事業所の理解を促進するために本市としてどのような対策を講じているのか、お考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 被用者である消防団員が活動しやすい取組として、倉敷市では毎年年度初めに消防団員が勤務されている事業所に対して、活動への協力を文書でお願いしております。
また、平成19年には消防庁により消防団員を雇用している事業所を消防団協力事業所として認定する制度ができたため、本市では3人以上の消防団員を雇用している事業所を消防団協力事業所として、現在10事業所を認定しております。
なお、消防団協力事業所へは、消防団活動に協力していることを表している表示証を交付するとともに、社会貢献している事業所として市のホームページへ公表しております。
○副議長(北畠克彦 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 要望させていただきたいと思いますけれども、先日水島方面隊の班長以上の意見交換会に参加させていただきました。その際、水島方面隊のある分団員の方が、勤め先の上司の方が消防団のOBで団の活動には御理解がある方ということで伺ったんですが、それと併せて岡山県では消防団員の雇用で入札参加資格の加点が行われているということで消防団の活動もしやすい環境になっているという声を伺いました。本市においても、引き続き様々な対策を講じていただいて、事業所の理解促進につなげることを要望させていただきたいと思います。
この項4点目として、学生団員についてお尋ねいたします。
まず、本市における学生団員の状況についてはどのようになっているのか、お尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 倉敷市消防団に所属する市内の大学生、専門学生などの学生団員は、令和6年9月1日現在で3名でございます。
○副議長(北畠克彦 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 次に、学生団員の確保についてお尋ねいたします。
本市では、令和4年度から倉敷市学生消防団活動認証制度を導入されています。これまでの利用状況はどのようになっているのか、また今後どのように取組を行っていくのか、お考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 消防団活動での功績を認め、就職活動を支援することを目的とした倉敷市学生消防団活動認証制度を利用した学生は、これまでに1名です。
本市の学生団員確保の取組としましては、岡山県が若者の地域防災活動を支援、認定している市内の大学生消防応援隊に対して倉敷市消防団から行事の案内を出し、参加してもらうことで消防団への入団につなげています。
また、昨年度、消防団の活動を理解してもらうため、倉敷市消防団PR動画の作成や市内の大学へ消防団員募集ポスターを掲示しました。
今後の取組としましては、消防団をより身近に感じていただくため、消防団員と市内大学生との座談会を予定しております。
○副議長(北畠克彦 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 最後に、この項5点目として、機能別団員、機能別分団についてお尋ねいたします。
本市における機能別団員、機能別分団についての取組状況はどのようになっているのか、お考えをお尋ねいたします。
○副議長(北畠克彦 君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司 君) 消防団活動の一部分の活動のみを行う機能別団員、機能別分団の必要性については、国からの通知を受けて、平成30年度に消防団長をはじめとして市内4地区の方面隊幹部で構成している倉敷市消防団幹部会議において検討を行いました。この会議の検討結果としましては、機能別団員の採用は見送り、まずは若手の基本消防団員を積極的に採用して、今以上に魅力ある消防団づくりを行っていくこととなりました。
今後も消防局と消防団が連携して、地域のイベントなどあらゆる機会を捉えて消防団員の募集を行ってまいります。
○副議長(北畠克彦 君) 時尾 博幸議員。
◆32番(時尾博幸 君) 最後に要望して質問を終わりたいと思いますけれども、消防団員は、答弁にもありましたように減少の傾向にあるということで、先日も新聞記事に記載されているのを拝見しました。いろんな方策を検討していただいて、引き続き団員確保に努めていただけたらと思います。
以上で質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
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