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瀧本 寛 議員
令和7年第5回倉敷市議会(第3回定例会) 9月8日(月) 本会議 質問
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内容
会議録
令和7年第5回倉敷市議会(第3回定例会)
9月8日(月) 本会議 質問
新政クラブ
瀧本 寛 議員
1 SDGsへの取組みについて
2 観光政策について
3 人口減少対策について
4 公共施設の適正化・健全化について
午前10時 開 議
○議長(荒木竜二 君) 皆さんおはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。
ただいまの御出席は41名、会議は成立いたしました。
~~~~~~~~~~~~~~~
△〔質問〕
○議長(荒木竜二 君) それでは、先週に引き続き質問を行います。
初めに、12番 瀧本 寛議員。
(12番 瀧本 寛君 質問者席登壇)
◆12番(瀧本寛 君) (拍手) 皆さんおはようございます。新政クラブの瀧本 寛でございます。今日2日目、トップバッターを務めさせていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。
通告に従いまして、一問一答の方式で質問します。どうかよろしくお願い申し上げます。
1項目めの質問は、SDGsへの取組について3点お伺いいたします。
1点目は、グリーン購入法への取組についてであります。
現在、脱炭素社会の実現に向け、国、自治体、企業、市民が一体となって取り組む必要性が高まっています。そうした中、公共部門が率先して環境配慮型製品やサービスを選定、調達するグリーン購入は、行政としての責務であると同時に、市民や事業者への波及効果も大きいと考えています。
平成12年5月に制定されました国のグリーン購入法、別名、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律により、国や地方自治体は環境負荷の少ない製品を優先的に購入、使用することが求められており、SDGsやゼロカーボンの目標達成にも資する重要な施策であると認識しています。
グリーン購入について、目標値やこれまでの実績など、本市の取組状況についてお聞かせください。
また、市が環境配慮型製品を率先購入することは、市民や事業者の皆様への啓発、促進にもつながると考えております。強力に率先購入すべきと考えていますし、100種類以上ある環境ラベルの周知も重要と考えております。本市でのグリーン購入の取組をどのように市民や事業者へ広報し、環境配慮行動につなげていくのか、今後の取組方針をお聞かせください。
○議長(荒木竜二 君) 外村環境局長。
◎環境局長(外村博之 君) 皆さんおはようございます。瀧本 寛議員さんの御質問にお答えいたします。
本市では、環境負荷の低減を図ることを目的に、平成19年4月に倉敷市グリーン調達推進基本方針を策定し、毎年度、市が購入する物品、資材等の調達方針を定め、市自らが率先して環境に配慮した紙類、文具類などの物品や公共工事の資材の調達を推進しております。
また、市民や事業者の皆様がグリーン購入に取り組んでいただけるよう、市の取組実績などをホームページで公表するとともに、環境イベントなどで啓発を行ってまいりました。
今後も、市が率先してグリーン購入に努めるとともに、市公式アプリや出前講座などを活用し、市民や事業者の皆様にエコマークや省エネラベルといった環境に優しい製品の目安となる情報を分かりやすくお知らせすることなどを通じて、環境配慮型製品の購入促進に努めてまいります。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) 事業者にとっては、環境配慮型製品、これを製造するに当たりましては、やはりコストをかけて製造しておりまして、環境に配慮していない製品と比べて割高になるケースもございます。そういった場合にでもぜひ率先して購入していただきたいなと思っていますし、令和5年度の実績を見ますと、達成率が100%になっていない品目もございます。ぜひ100%になるように御尽力いただきたいなと思います。これは要望でございます。
では、次の質問に移ります。
2点目は、ブルーカーボンへの取組について2つ御質問します。
ブルーカーボンとは、沿岸や海洋生態系が光合成によりCO2を取り込み、その後、海底や深海に蓄積される炭素のことで、地球温暖化対策の一つとされております。
また、海の藻場、これは海藻や海草が茂っている場所のことですが、これはCO2を吸収するだけではなく、水質を浄化し、海洋生物の産卵や保育場として海の生物多様性を支えております。漁業や観光業などの産業、私たちの食生活にとっても非常に重要な役割を果たしていると言われております。
そこで、1つ目の質問でございますが、ブルーカーボンについては、現在環境省をはじめ関係省庁において研究が進められており、CO2吸収メカニズムや算定方法、海藻を今後効率的に増やす技術について開発中との認識でございますが、本市としてブルーカーボンは地球温暖化対策の一つとして進めていくべきとお考えなのかどうかをお聞かせください。
○議長(荒木竜二 君) 外村環境局長。
◎環境局長(外村博之 君) カーボンニュートラルの実現には、CO2の排出削減とCO2の吸収源の拡大の双方が必要であり、近年では海洋でCO2を吸収するブルーカーボンにも注目が寄せられています。CO2は水に溶けやすいため、海洋全体で大量のCO2を吸収しており、そのうち約3分の1は浅い海域で育つ海藻等が吸収していることから、本市としても海藻の育成が地球温暖化対策に効果的な手法の一つであると認識しております。
今後も国の動向を注視しながら、関係団体等ともブルーカーボンの推進に向けて連携を深めてまいりたいと考えております。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) ブルーカーボンは、あるサイトによりますと、地球上のCO2の約30%を吸収すると言われているようです。地球温暖化対策について非常に効果的な取組であると思っていますので、ぜひ藻場の維持、拡大、こういったものにも取り組んでいただきたいなと思いますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。
次の質問に移ります。
2つ目の質問ですが、ブルーカーボンは地球温暖化対策だけではなく、海の豊かさを守る施策としても重要な役割を果たすものと考えております。瀬戸内海では、日生町や笠岡市でノリの養殖やアマモ場の再生など、水産業と連携したブルーカーボンの取組が進められております。倉敷市においても、水産業者や漁協と連携し、藻場の再生によって水産資源の増大を図るなど、ブルーカーボン拡大につながる先進的な取組を進める必要があると考えますが、本市のお考えをお聞かせください。
○議長(荒木竜二 君) 大内文化産業局参与。
◎文化産業局参与(大内正徳 君) ブルーカーボンの取組、とりわけ藻場の再生はCO2の吸収による炭素の貯留効果をはじめ、魚介類の産卵場や幼稚魚の育成場となるため、水産資源の増大にも効果が期待されるところです。
本市におきましては、昭和50年代から漁協や岡山県と連携して、アマモ場やガラモ場の造成や維持に取り組んでおり、中でも味野湾のアマモ場は瀬戸内海で最大の規模を有しています。さらなる藻場の拡大に対しましては、まずは漁協や岡山県水産研究所などの関係機関との協議の中で漁業操業に支障のない区域の選定や効果的な整備方法など、課題を検証してまいりたいと思っています。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) 味野湾の藻場は瀬戸内海最大級ということで、これは非常に心強いなと思っております。ぜひこれまでの取組の経験だとか、あるいは技術、こういったものを生かして、さらに拡大していただけますようにお願いしたいなと思いますし、海洋機能材料と呼ばれます藻場の再生に必要な資材でございますが、マリンブロックだとかマリンロックだとか呼ばれていますけれども、こういったものも地元企業が開発、供給していますので、参考にしていきながら、ぜひ取組を進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
では、次の質問に移ります。
3点目でございます。今後の水島コンビナートにおける電力需給問題についてお伺いいたします。
水島コンビナートは、全国有数の工業集積地であり、日本の産業を支える重要な拠点であります。一方で、電力供給においては昨今、老朽化したインフラや電力市場の不安定性、またカーボンニュートラルに向けた電源構成の転換など、複合的な課題が顕在化されてきております。水島コンビナートの各企業は、こういった環境変化に対応しつつ、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、必死に技術開発を行い、並行して身を削る巨額の設備投資を遂行している最中であります。
このような中、電力の供給については最重要課題であり、カーボンニュートラルが実現するかどうかの鍵を握る事案となりますので、本市としましても、水島コンビナートの電力不足を決して生じさせてはならないと考えていますが、今後の水島コンビナートにおける電力需給についての課題認識と対応についてお聞かせください。
○議長(荒木竜二 君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織 君) 倉敷市では、カーボンニュートラルコンビナートの実現に向けて取り組んでいるところでございます。これは、市、県、立地企業とで連携して取り組んでいるものでございまして、その中では、製造プロセスの電化や、そして電力の確保が当然必要不可欠ということでございますので、これまで様々な取組を一緒に行ってきているのですけれども、令和6年度に将来の電力需要の推計を行いましたところ、製造プロセスの電化等によりまして、電力の需要は2050年には現在の2倍程度になると見込んでいるところでございます。
まず、この結果を踏まえまして、本年8月に開催した地元国会議員との市政懇談会において、安定的かつ強靱な送配電網の整備の推進を要望したところでございます。
現在、国においては、今年の2月に策定されましたGX2040ビジョンや第7次エネルギー基本計画に基づき、今後の電源構成、そして送配電網の整備に係る費用負担の在り方などについて検討を進めていると承知しておりまして、市といたしましては、引き続き、県や立地企業の皆さんと連携して、積極的に国に働きかけを行っていきたいと考えているところでございます。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) ぜひ2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、水島コンビナートの必要電力の充足に向けてバックアップをよろしくお願いしたいなと思います。
次の項目に移ります。
2項目めの質問は、観光政策について2点お伺いいたします。
まず1点目は、夜型観光の推進についてであります。
本市では、観光客の滞在時間延長及び宿泊客数の増加を図るため、夜型観光推進に取り組んでいることと承知しております。本年は、工場夜景サミットを本市で初めて開催するなど、さらなる夜型観光の推進を図るもので、大いに期待しているものであります。
今回のサミットでは、外から水島コンビナートの夜景を見てもらうツアーが企画されているようですが、私が所属しております製鉄所では、中から見る夜景もすばらしく、高炉で溶融した鉄をトピードカーに流し移しているところでありますとか、加熱して赤くなっている鉄を圧延しているところなどは、まさに絶景であります。現在は夜間見学ツアーは企画しておりませんが、そのようなツアーが実現しましたら、ぜひ訪れていただきたいなと思っております。
さて、本市が取り組む夜型観光の推進についてでありますが、夜型観光を推進するに当たり、夜に観光しやすいまちづくりが必要と考えております。例えば、夜に歩きやすいように、段差のない歩道を整備するとか、街路灯を充足させるとか、案内板を夜でも見やすくするだとか、飲食店やお土産屋さんの夜間営業などが必要と考えておりますが、夜型観光を推進するに当たり本市がこれまで取り組んできた事例と今後の方針をお聞かせください。
○議長(荒木竜二 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 倉敷市では、歩行者にとって快適な道路環境が確保できるよう段差の解消や街路灯などの整備を行っているところです。
また、夜の観光イベントであるハートランド倉敷や春宵あかりでは、これまでも近隣の店舗に夜間営業の協力を依頼しており、今月開催する秋のハートランド倉敷では、期間中に夜間営業を行う店舗をホームページ上に掲載し、お客様の誘導を図る予定です。
そのほか、今年度から始めるレンタカー利用者宿泊助成事業で、夜景スポットを周遊していただけるものと考えております。
夜型観光の推進につきましては、新たな観光誘客が期待できる一方で、居住する皆様の生活環境への配慮も必要であることから、今後も地域住民や事業者などの御意見を伺いながら取組を進めてまいります。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) 居住者の皆様への配慮も必要だということでございます。確かにそのとおりでございますので、ぜひ地域住民の方と会話をしながらこういった取組も進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
次の質問に移ります。
2点目は、観光エリアへのごみ箱の設置についてお伺いいたします。
日本の街からごみ箱が急激に減ったのは、1995年の地下鉄サリン事件以降と認識しております。事件発生後、公共のごみ箱が爆弾などの不審物を隠す場所になり得るとして、駅や公共スペースから大量に撤去されていき、2000年代に入っても、海外でのテロ事件を受けて、鉄道各社や自治体がその都度撤去を進め、現在では公共の場にごみ箱を見かけることがない状況に至っていると考えております。
倉敷駅前から美観地区に至る美観推進重点区域では、缶・ペットボトル回収容器が設置され、ポイ捨て防止条例の下で運用されてはいますが、市民や観光客からごみ箱が少なく不便との声も聞かれます。観光誘客の促進及び利便性向上を目指すに当たり、ごみ箱の設置は有効と考えていますが、ごみ箱の設置について市の見解をお伺いいたします。
○議長(荒木竜二 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 観光エリアへのごみ箱の設置は、観光客の皆様の利便性を向上させる効果がある一方で、不適切な投棄や景観の悪化をはじめ、異臭、害虫の発生などの衛生上の課題や発火性の廃棄物による火災のリスクなどがあります。そのため、地域の住民や事業者の皆様の意向、他都市の取組を参考にしながら慎重に判断する必要があると考えております。
現在、倉敷駅前から美観地区へ向かう中央通り沿いの歩道上の5か所や、倉敷美観地区内の観光案内所と観光休憩所などにはごみ箱を設置しております。市といたしましては、まずはこれらの既設のごみ箱の利用を促すため、来訪者の皆様に分かりやすい案内に努めてまいりたいと考えております。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) 現在、美観地区かいわいで中央通り沿いの歩道に5か所と美観地区内の観光案内所と観光休憩所に設置されているということで、やっぱり足りないかなと思っております。
観光地での特産物の食べ歩き、これは楽しみの一つであると思っております。その食べ終わった後のごみの処理、ここにいらっしゃる皆さん、一度はこれに苦慮した経験をお持ちだと思います。そのような不便を全国に先駆けてこの倉敷でなくしていけば、評判もさらにアップするのではないかなと思っていますので、デメリットもありますけれども、メリットもあるかと思っていますので、前向きに検討いただけたらなと思っております。
次の項目に移ります。
3項目めの質問は、人口減少対策について2点お伺いいたします。
まず1点目は、胃がんリスク低減のためのピロリ菌の検査費用助成についてであります。
中学生を対象に、胃がんや胃潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ──これ以降ピロリ菌と言いますけれども──の感染を独自に調べる自治体が増えてきていると報道で目にしたことがあります。
ピロリ菌は、胃の中に生息している細菌で、多くの研究で胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの原因となっていることが分かっております。特に、日本人の胃がんの98%がピロリ菌の感染が原因であると言われております。
ピロリ菌の感染経路は、幼少時における経口感染とされており、ピロリ菌を除菌すると胃がんの発症が抑えられることがWTOなどでも認められておりますが、その除菌効果は年代によって異なっており、感染期間が短い若い世代──これ30歳ぐらいまでなんですが──のうちに除菌するとほぼ100%効果があると言われております。
中学生を対象にしたピロリ菌の検査や除菌の助成事業は、数は少ないものの、全国の自治体で散見されております。学校健診での尿検査などを活用し、早期の発見と除菌治療につなげることで、将来の胃の病気のリスクを下げる狙いということでございます。健康長寿のまちづくりを進める本市としましても、まずは中学生を対象とした将来の健康被害のリスクとなるピロリ菌の感染検査を行うべきと考えておりますが、本市のお考えをお聞かせください。
○議長(荒木竜二 君) 西川保健福祉局参与。
◎保健福祉局参与(西川登之 君) ピロリ菌の感染は、胃がんの原因の一つであり、幼少期にピロリ菌のいる井戸水を飲むことなどによって感染することが多いとされています。現在の中学生が幼少期であった頃、既に本市では上水道の普及が進んでおり、そのほかの家族内感染などの原因による感染も含め、ピロリ菌に感染するリスクは低かったものと推察いたしております。
また、本市の胃がん検診は、国のがん検診指針に基づいて50歳以上の方に実施いたしておりますが、その指針においてもピロリ菌検査を推奨するとの記載はございません。
こうしたことから、本市では中学生へのピロリ菌検査の実施予定はありませんが、今後の国のがん検診指針におけるピロリ菌検査の取扱いを注視してまいりたいと考えております。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) これはネット上の情報なんですけれども、一般社団法人日本ヘリコバクター学会というところが2023年4月に中学生ピロリ菌検査と除菌治療自治体向けマニュアルというものを作成しまして、中学生の段階でのピロリ菌検査を推奨しております。専門家が推奨しておりますので、私は有効であるなというふうに受け止めております。ぜひ本市におきましても検討いただけたらなと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
次の質問に移ります。
2点目は、岡山県少子化要因見える化ツールの活用についてであります。
本年3月に岡山県により発行された岡山県少子化要因見える化ツールは、県内市町村の実効ある少子化対策を支援することを目的に、各地域の出生率を正確に把握し、その背後にある住民の価値観や考え方、地域の社会経済特性を分析し、効果的な政策を生み出す方向性を提示するものであると認識しております。非常に情報量が多く、統計的手法を用い、しっかり分析しているなという印象でございます。
この分析結果を受け、本市の少子化要因について新たに分かったこと、また県内の他の市町と比較し、本市の特性や有意差などをお聞かせください。さらには、今後どのようにこのツールを活用していくのか、お聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(荒木竜二 君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織 君) このたび岡山県がつくられました少子化要因見える化ツールでございますけれども、お話にありますようにそこから新たに幾つか分かってきております。
倉敷市においては、希望子供数が2.09でございまして、県全体の2.06よりも高いということ、また未婚者の結婚希望が男女とも県全体よりも高いことなど、新たに分かっております。
また、本市の特性や優位性についてですけれども、安心して働ける、そして安定した生活ができる社会の実現を表す雇用の安定性などの経済環境の分野が高スコアとなっていることや、安心して生み育てられる保健、医療の状況を示す保健・医療環境の指標の高さなどは特筆できるものだというふうに、今回のツールから分かったところでございます。
今後の活用についてですけれども、9月中に県が市町村ごとの個別説明会を開催するというふうに聞いておりますので、市の職員ももちろん参加しまして、本市の少子化対策をはじめ、様々な施策の検討においてぜひ参考にしていきたいと考えているところでございます。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) せっかくの数値データ、言語データ、大量に使っていますので、ぜひこのデータを有効に御活用いただきたいなと思っております。
次の項目に移ります。
4項目めは、公共施設の適正化・健全化について2点お伺いいたします。
まず1点目は、水島緑地福田公園の駐車場についてでございます。
水島緑地福田公園は、市内唯一の空調設備を備えた体育館をはじめ、令和6年にリニューアルしたサッカー場や野球場、テニスコートを備えた総合運動公園であります。加えて、令和9年には屋内水泳場が完成予定であり、ますます市民の皆様の利用が増加することが想定できます。これまでの議会でも交通の便についての質問が何回かありましたが、懸念は払拭されていないものと受け止めております。
加えて懸念されることが、駐車場の能力であります。
地域住民の方から、現状でも行事が重なるときなどは駐車場がいっぱいになるのに、屋内水泳場が完成すれば、さらに駐車場がなくなるのではとの心配の声が出ております。
福田公園の駐車場について、本市の現状認識と屋内水泳場の完成の際の想定についてお聞かせください。
○議長(荒木竜二 君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹 君) 水島緑地福田公園は、平成30年からの再整備の中で駐車場の整備を行い、従来の346台から710台へと駐車台数を大幅に拡充し、駐車場不足はほぼ解消され、利用者の皆様の利便性が向上しております。現状の駐車場の利用状況を踏まえますと、新たな屋内水泳場が完成した後も、通常利用におきましては駐車場不足が生じることはないものと考えております。
一方で、大規模な競技会や行事が重なる場合など、年に数回程度駐車場不足が生じることが想定される際は、主催者に対し、臨時駐車場の確保や自家用車の乗り合わせの呼びかけなど、事前に対策を講じた上で開催していただいております。
屋内水泳場の完成後はその頻度が増加することが想定されますので、市といたしましては、主催者に対し、会場利用の事前打合せなどを通じて、より一層の対応策の検討をお願いしてまいりたいと考えております。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) 水泳場が完成しても駐車場不足は心配ないということでございますので、安心しました。ぜひ利用者の方が困ることがないように御対応いただきたいなと思います。
次の質問に移ります。
2点目は、道路白線標示の健全化についてでございます。
道路の白線、これはセンターラインだとか路側線だとか停止線、横断歩道等のことでございますが、交通安全の基本でありながら、近年その劣化が激しく、多くの場所で白線が消えているというのが見受けられまして、夜間や雨天時の視認性の低下が問題だと思っております。
昨今、車の自動運転が進む中、白線の維持管理は大変重要な取組となってくると考えておりますし、広島県福山市では、交通事故や転落事故の防止や75歳以上の高齢運転者に起因する交通死亡事故の増加抑止、こういったことを目的に、2023年令和5年度から2025年令和7年度の3か年で集中的な更新を現在行っているということでございます。
本市による白線の引き直しについては、計画的に実施されていることと承知はしておりますが、市内を見渡すと対応が追いついていないように感じております。本市管理の道路について、白線の劣化状況と対応についての認識をお聞かせください。
また、県管理の国道や県道の白線の状況についての劣化状況と本市の対応についても併せてお聞かせください。
○議長(荒木竜二 君) 堀越建設局長。
◎建設局長(堀越信宏 君) 本市では、道路パトロールや市民の皆様からの通報などにより、区画線の薄くなった箇所を確認した場合には塗り直しを早急に行うよう努めております。しかしながら、塗り直しの必要な箇所が同時期に発生するなど、対応が追いつかない場合には、交通量の多い道路や交差点を優先させるなどの対応を行っております。
また、国、県の管理する道路、公安委員会が管理する停止線や横断歩道、これらのものにつきましても、薄いなどがありましたら塗り直しを各管理者にお願いしているところでございます。
○議長(荒木竜二 君) 瀧本 寛議員。
◆12番(瀧本寛 君) この塗り直しについては、要望させていただいた箇所については、いつも早々に対応していただいておりますことには感謝しております。ありがとうございます。
ただ、やはりまだまだ薄い箇所、塗り直しが必要な箇所はたくさんあると認識しておりますので、これから自動運転も進んでいきますので、ぜひこういったところの体制の強化が必要なのかどうか検討いただきたいなと思いますけれども、ぜひその薄い箇所の塗り直しを進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
以上で私の質問を終わります。御答弁どうもありがとうございました。(拍手)
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