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令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会)
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12月11日(月) 本会議 質問
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内容
会議録
令和5年第7回倉敷市議会(第4回定例会)
12月11日(月) 本会議 質問
未来クラブ
片山 貴光 議員
1 倉敷の特色を活かした誘客施策について
2 南海トラフ地震等大規模地震発生時の職員・消防団の対応について
3 街路樹の管理について
4 児島地域のまちづくりについて
◆17番(片山貴光君) (拍手) 皆さんおはようございます。未来クラブの片山 貴光です。
それでは、通告に従いまして、一問一答の方式にて質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
1つ目の項目は、倉敷の特色を活かした誘客施策についてお尋ねいたします。
この項1点目として、倉敷国際トライアスロン大会についてお尋ねいたします。
今年の大会で第10回となった倉敷国際トライアスロン大会ですが、来年度から主会場であるボートレース児島のスタンド棟改修工事が行われるため、例年どおりボートレース児島で同規模の大会を開催することは難しいのではないかと考えます。
トライアスロンは、スイム、バイク、ランの3つの競技を競うレースでもあり、競技性が高く、参加へのハードルが高いことから、気軽に参加することが難しい競技であることに加え、近年大会参加者が募集定員に達しない状況が続いており、ボートレース児島の改修工事を機に、参加しやすく、より多くの皆様が参加できる新たなイベントの開催を検討してはどうかと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹君) 片山 貴光議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
本年9月に実施した第10回倉敷国際トライアスロン大会は、コロナ禍の影響により4年ぶりの開催となりましたが、426名の出場選手の皆様を沿道から多数の観客の方々が応援するとともに、地元を中心とした多くのボランティアが運営を支えるなど、大いに盛り上がりました。
一方、トライアスロンは、並外れた体力や卓越した精神力を要する競技であることから、市民をはじめ一般の皆様が気軽に大会に参加することがなかなか難しい面もございます。
スポーツをはじめ、文化や観光イベントを実施することは、本市への誘客を図るとともに、地域の魅力を発信する有効な手段であることから、ボートレース児島の改修工事期間中におけるトライアスロン大会の開催も含めて、県内外から多くの皆様に御参加いただけるイベントということにつきましても、考えてまいりたいと考えております。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) まだ倉敷国際トライアスロン大会を開催するかの判断がなされていない状況ではありますが、ボートレース児島の改修工事は決定しているわけですね。私の周りにも出場している選手の方々がおられるんですけれども、過去コロナ禍で中止、中止というふうになりました。1か月、2か月練習して出場できるような競技ではないので、出場選手のためにも早めに開催の可否を出していただきたいと思います。
また、開催不可能という判断をされた場合には、倉敷に全国から多くの皆さんにお越しいただくとともに、市民や民間事業者の皆さんと参加者の皆さん双方が開催を楽しみにできるイベントを検討いただきますようお願いいたします。
次に、2点目の宿泊施設についてお尋ねいたします。
コロナウイルスの影響で観光業も苦しい時期がありましたが、5月に5類に移行してからは、県外、海外からの観光客が全国的に増加傾向にあって、コロナ前を上回る状況となっております。
本市も同様に観光客が増加しているように感じます。そうした中、外国人観光客も含めた今後の観光需要の増加を見据え、限られたキャパシティーの中で観光地として稼ぐ力を高めていくためには、滞在の拠点となる宿泊施設について、地域の特色を生かしつつ、他都市との差別化や収益力の向上を図ることが重要ではないかと考えます。本市における宿泊施設に対する取組の状況をお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 別府文化産業局長。
◎文化産業局長(別府正樹君) 本市では、観光庁の令和5年度地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業を活用し、宿泊施設の改修等を促進しております。
この事業は、本市が作成し国に採択された地域計画に基づく、宿泊施設の高付加価値化に資する改修等に対して支援がなされるものでございます。
現在、市内12の宿泊施設が交付決定を受け、古民家のリノベーション、本市の特産品や観光地のイメージを取り入れた客室への改装など、令和6年2月末までを目途に、倉敷らしさを磨き上げる改修に取り組み、他都市との差別化や高収益化を図ることとしております。
また、倉敷市外国人観光客おもてなし促進事業補助金による宿泊施設等の無料Wi-Fiの整備や案内表示の多言語化等、おもてなしの向上も図ってまいります。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 限られたキャパシティーの中で稼ぐ力を高めるためには、倉敷らしさやおもてなしの気遣いなど、宿泊者の皆さんが感動し、再度倉敷に来たいと思っていただくことが大事です。先ほど御説明いただいた取組を進めていただき、他都市に観光客を奪われないように、官民一体となって取り組んでいただきたいと思います。
また、外国人観光客の中には、海外で有名なホテルに宿泊する傾向があるとも聞いております。そういった外国人観光客を取り込むためにも、新たな宿泊施設を誘致することも必要だと考えますので、要望しておきます。
次に、2項目めの南海トラフ地震等大規模地震発生時の職員・消防団の対応についてお伺いいたします。
気象庁が発表している情報によると、南海トラフ沿いの大規模地震、マグニチュード8からマグニチュード9クラスは、平常時においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震、昭和南海地震の発生から約80年が経過していることから、切迫性の高い状態であると示されております。
また、倉敷市が発行しているくらしきの防災では、地震が発生した場合には、倉敷市では震度6強から5強の予測がされており、津波も地震発生から約2時間半で約3.2メートルの津波が到達すると予測されています。また、地震による建物の倒壊予測は1,029棟、津波による建物の倒壊予測は2,912棟となっており、大規模地震が発生すると甚大な被害があることが分かります。そういった状況の中、即応対応を求められるのが職員、消防団ではないかと思います。
そこで、この項1点目として、職員の参集についてお尋ねいたします。
南海トラフ地震等大規模地震が勤務時間外に発生した場合は、液状化現象による交通網の寸断や通信網の寸断といった影響を受け、連絡もつかない、市役所、支所にたどり着けないといったことが考えられますが、職員の参集伝達、安否の確認方法、また参集方法はどのように考えておられるのか、また初動時にどれぐらいの職員が参集できると考えているのか、お聞かせください。
○議長(中島光浩君) 柳井総務局参与。
◎総務局参与(柳井一泰君) 本市では、南海トラフ地震等大規模地震が発生し、震度5強以上を観測した場合や大津波警報が発表された場合には、非常配備体制を取り、本来の勤務場所にかかわらず、自宅から最も近い本庁、支所または公共施設へ自主参集することとなっております。
さらに、家屋倒壊や液状化により道路交通網が遮断される可能性があることから、参集方法につきましては原則徒歩で参集することとしております。
職員の安否につきましては、人事課から職員に対して一斉メールを送信するほか、各所属において電話連絡等により確認することとしています。
また、本市の業務継続計画では、職員本人、家族及び家屋等についても被害を受け、参集困難となる者が一定数いると予測した上で、発災から3時間以内に40%、6時間以内に64%の職員が参集できると見込んでおります。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 続きまして、勤務時間帯に南海トラフ地震等大規模地震が発生した場合は、職員は災害対応に従事することとなり、自宅に戻れず、家族の安否を確認できないことが考えられます。職員が安心して災害対応業務に注力するためにも、勤務時間帯に大規模地震が発生した場合、職員の家族の安否確認についてどのように考えられているのか、お聞かせください。
○議長(中島光浩君) 柳井総務局参与。
◎総務局参与(柳井一泰君) 勤務時間内に発災した場合は、職員は職務優先であり、家族の安否を確認できないため、日頃から家族でお互いの安否確認の方法、災害用伝言ダイヤルの利用や緊急時に集合する場所を決めておくなど、あらかじめ被災した場合の対応について話し合っておくことが重要であることを周知しております。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 勤務時間帯に発生した場合は、自宅の状況確認や家族の安否、安全な場所へ避難させてから業務に就かないと、安心して仕事ができないと思います。また、勤務時間外でも同じことが言えると思いますので、周知の徹底、訓練等を通じて、大規模地震時に職員が安心して業務に従事できるよう準備をお願いいたします。
次に、地震発生後の職員の業務として、避難所の開設、避難所の運営があると思います。しかし、大規模地震が発生した場合には、交通網や情報網が寸断されていることもあり、職員の皆さんがあらかじめ指定されている避難所に向かおうにも、そういった状況ではたどり着けないことが予想されることから、市民の皆さんに避難所の開設等の運営に関わってもらえる官民連携が必要であると考えますが、本市ではそのような場合を想定し、避難所開設・運営について検討されているのか、お聞かせください。
○議長(中島光浩君) 柳井総務局参与。
◎総務局参与(柳井一泰君) 南海トラフ地震等大規模地震が発生した際には、市職員が避難所等に参集できない可能性があり、迅速な避難所等の開設、運営には、避難者を含めた地域住民の方の協力が不可欠です。そのため、自主防災組織や防災士の方をはじめ、地域住民が緊急避難場所の開設や避難所の運営を行えるよう、出前講座、避難所運営研修、避難所開設訓練を行っております。
また、発災後の初動対応に活用していただくため、各避難場所においては防災備蓄保管庫を備えており、避難者50人が2日間過ごすための水や食料等を備蓄しております。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 災害時の避難所運営は、基本的に市職員が開設、運営するが、大規模地震が発生した場合は、交通の遮断等の影響で避難所にたどり着くまでに時間がかかり、避難された市民の皆さんを待たせることになるため、自主防災組織や地域住民の協力が不可欠で、そのために出前講座、避難所運営研修、避難所開設訓練を行っているとのことでしたが、そういった講座、訓練は防災に対して関心のある自主防災組織からの要望で開催されているのではないかと思っています。市に言われて立ち上げたけれども、市から何も言われないから活動していないんだというところもあったりするんですよね。大規模地震発生時に地域住民の協力が不可欠なのであれば、そういった活動をされていない自主防災組織に対し、活動への積極的な働きかけをしていただいて、自主防災組織を立ち上げている全ての組織が大規模地震時に協力をいただける体制にしていただいて、市職員に負担が少なく、市民の皆さんとともに避難所運営ができる共助の仕組みづくりを立ち上げていただきますようにお願いいたします。
次に、この項2点目の消防団の対応についてお伺いいたします。
南海トラフ地震等大規模地震発生時には、消防団には避難誘導や消火、救助等の大きな役割を担っていただく必要があると思いますが、本市が消防団に対してどのような役割を担っていただきたいと考えているのか、お聞かせください。
○議長(中島光浩君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司君) 南海トラフ地震等大規模地震が発生したときに、消防団は倉敷市地域防災計画などで定められている管内における被害状況の情報収集、地域住民への避難広報、避難誘導などを行うほか、保有している資機材を活用して消火活動及び救助活動を行うなどの役割があります。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 数多くの役割があることが分かりました。そういった数多くの活動をする消防団なんですけれども、大規模地震が発生し、混乱している中で活動をするためには、災害対応マニュアルが必要と感じますが、そういった対応マニュアルはあるのでしょうか。あるのであれば、市内の全消防団員に周知はできているのか、お聞かせください。
○議長(中島光浩君) 加藤消防局長。
◎消防局長(加藤司君) 南海トラフ地震等大規模地震発生時の消防団の対応マニュアルとしましては、大規模地震時の倉敷市消防団活動計画及び津波災害時における安全管理マニュアルがあります。
これらの対応マニュアルは、制定、改正時に周知しておりますが、制定、最終改正から約10年が経過しているため、会議等の機会を捉えて、再度全ての消防団員に周知を図ってまいります。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 大規模地震時の倉敷市消防団活動計画、津波災害時における安全管理マニュアルの2つがあるという答弁でした。
消防団は、日頃の活動の中で火災や水害の経験はあるんですけれども、大規模地震を市民の皆さんは経験したことはありませんし、もちろん活動の経験もないわけです。この災害対応マニュアルを基に机上訓練や消防団内で話し合うことで、大規模地震発生時に戸惑うことなく活動できるのではないかと感じています。
大規模地震発生時には、公設消防とともに、消防団は地域を守る一翼を担う団体であることは間違いありません。大規模災害時には、まずは自分の身を守り、家族の安全を確保してから安心して消防団活動ができる体制を整えるため、周知徹底を図っていただきますようお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員、この際申し上げます。
質問の途中ですが、ここで休憩いたします。再開は11時10分からの予定です。
午前10時57分 休 憩
~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時10分 開 議
○議長(中島光浩君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
17番 片山 貴光議員、質問項目3番から再開してください。
◆17番(片山貴光君) それでは、3項目めの街路樹の管理についてお伺いいたします。
市内の主要道路には街路樹が植えられております。街路樹は、夏の日差しを和らげ、周囲の気温上昇を抑えることでヒートアイランド現象の緩和、CO2を吸収することで地球温暖化防止に役立ち、車と歩行者の分離、並木効果による運転者の視線誘導、ヘッドライトの防眩効果により交通安全性の向上といった役割があるとされています。
また、町の景観形成の役割もあるのではないかと考えますが、街路樹の中には背が高くなり、電線を覆うようになっていたり、枝が伸びて見通しの悪い状況を見かけます。そういった景観や交通安全の妨げになっている街路樹を見かけますが、対策はできないのか、お聞かせください。
○議長(中島光浩君) 亀山建設局長。
◎建設局長(亀山貴之君) 主要な道路の街路樹の維持管理で、中高木につきましては、業者に委託し、おおむね2年から3年に1回の頻度で剪定を行っております。また、低木等につきましては、年間管理を業者に委託し、年2回の頻度で剪定、除草を行っております。
街路樹が電線類を覆う状況が把握できた場合には、電線類の占用者に防護管の設置や伐採などの対応を依頼しております。また、見通しが悪い状況が把握できた場合には、枝打ちを行うなど個別に対応を行っています。
今後とも、道路占用者である電力・通信事業者等と連携しつつ、道路パトロールの強化など、安全な環境を維持できるように努めてまいります。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) そういった対応をされていることは分かりました。ただ、現状では維持管理ができていないところもあることは、私も認識しています。
今後、新たに街路樹を新設する場合は、低木の植栽を増やしたり、中高木の間隔を少し広めに取るとか、そういった対策を取っていただければいいのではないでしょうか。
また、現在本庁において維持管理に努めているとお聞きしておりますが、全市域を維持管理するのが難しいのであれば、支所に移管することを要望させていただきます。
次に、4項目めの児島地域のまちづくりについてお伺いいたします。
児島公園に新たに整備する複合施設は、児島地域の住民から大きな関心を集めております。9月に開催された市民説明会や10月から11月にかけてパブリックコメントを行った児島地区公共施設再編整備基本計画(案)を受けまして、児島公園の約半分が新たな複合施設の敷地になること、市立短期大学をはじめとした老朽化した公共施設が複合化すること、複合化により各施設の機能を合理的に維持し、延べ床面積の縮減を目指しているなど、市の方針について理解しました。
さて、基本計画案では、市立短期大学の児島駅前への移転をきっかけとして、これまで以上に倉敷ファッションセンターや児島産業振興センターなど公的機関との連携や、児島商工会議所をはじめとした各団体、企業等との交流、産学官連携の強化を図りますとあり、地域を担う人材の育成と産学官連携の強化を基本方針の柱として掲げています。
市立短期大学は、国産ジーンズ発祥の地であり、学生服などに代表される国内有数の繊維産業の拠点である児島地区において、公立ならではの学費設定かつ少人数制で実践的な教育を提供し、地域に貢献するプロフェッショナル人材を養成しています。
また、子育てするなら倉敷でを目指して、倉敷市立短期大学子育てカレッジ事業を推進しており、保育学科の専門性と特性を生かし、学生参加型の親子交流事業を実施しています。
市立短期大学が児島地区市街地に移転することにより、これまで以上に産学官、すなわち企業と大学、研究機関、そして自治体の連携の推進や児島地域のまちづくりに貢献していただけるものと、地域住民をはじめ、これまでまちづくりで中心的な役割を果たしてきた児島商工会議所も大きな期待を寄せていると伺っております。
産学官連携による繊維産業の担い手育成やまちのにぎわいの創出など、今後児島地域のまちづくりにおいて市立短期大学に求められる期待や役割は大きいものと考えますが、そのためには、ただ施設を造るだけではなく、連携の仕組みや体制の構築など、ソフト面での取組が重要であると考えます。市立短期大学は、今後産学官連携をどのように推進するのか、お聞かせください。
○議長(中島光浩君) 渡邊企画財政局長。
◎企画財政局長(渡邊浩君) 今回の児島駅前への移転によりまして、児島産業振興センターなどの公的機関との連携や児島商工会議所や倉敷ファッションセンターをはじめとした各団体、企業等との交流が促進されることから、市立短期大学は産学官連携の強化を図りながら、これまで以上に児島の繊維産業が求める人材の育成につながるカリキュラム等について検討してまいります。
また、(仮称)地域交流スクエア棟に保育学科と連携した地域子育て支援拠点、倉短ひろば“くららっこ”と児島児童館が整備されるため、大学の専門性をより生かした学生にとって実践的な保育を学ぶ場としてまいります。
さらに、新設する大学校舎の大講義室等を活用して市民公開講座を開催するなど、地域と連携し、地域に開かれた短期大学を目指してまいります。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 続きまして、新たに整備する複合施設についてお伺いいたします。
人口減少、少子・高齢化社会においては、様々なつながりやネットワークを生み出す力が重要であると考えます。そのためには、多種多様な人材が集い、交流できる場所や環境が物理的に必要であると考えます。
今回の計画では、老朽化した6つの既存施設、市立短期大学、児島文化センターのホール機能、児島児童館、児島憩の家、倉敷ファッションセンター、倉敷勤労者体育センターの体育館機能を複合化し、市立短期大学棟、(仮称)地域交流スクエア棟、(仮称)倉敷ファッションセンター棟の3つの施設を整備する計画だと伺っております。
これだけの機能が集約化し、学生をはじめ様々な人がこれまで以上に児島地区市街地、児島駅前に集まることになりますので、例えば、(仮称)地域交流スクエア棟のエントランスホールやロビー、市立短期大学棟内のサロンなど、短大生だけでなく、子育て世代や高齢者、事業者、来街者等が自由に立ち入り、交流が可能なスペースや空間の整備が必要ではないかと考えますが、現時点でのお考えについてお聞かせください。
○議長(中島光浩君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織君) 児島地域のまちづくりの中でどのような内容ということでございます。
児島地区公共施設再編整備事業についてでございますけれども、児島地区の中の老朽化しております公共施設の複合化を行うことと併せまして、まちづくりを行い、町の活性化を図っていくということで、現在の内容といたしまして、まず児島公園の南側約9,800平方メートルにつきまして、複合施設の整備用地としていきたいと考えております。整備用地の中には、市立短期大学の本校舎となる市立短期大学棟、そして様々な世代が運動、また文化活動なども一緒に行っていただけるような、(仮称)地域交流スクエア棟、そして現在の倉敷ファッションセンターについて長寿命化の改修工事を行いました建物といたしまして、この中には短大の一部の機能、それから憩の家ということで、複合施設として再整備することを考えております。
この事業の推進に当たりましては、(仮称)地域交流スクエア棟には市民の皆様の交流が可能なスペースを置くことになると考えておりますし、また市立短期大学棟にも、さっき局長も申しましたけれども、市民公開講座なども可能な大講義室などの場所、市民交流や地域交流が可能な機能の導入ということで、地域全体の市民の皆様の交流、また児島の地域の魅力を他の地区からも来られる観光客の方なども含めまして、魅力を感じていただけるような機能、設備になるようにという思いで検討していきたいと考えているところでございます。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 児島駅前という一等地に3つの大きな柱の建物ができるということで、建物ができるだけではなくて、先ほど市長も言われたように、観光客の皆さん、そして市民の皆さん、学生、企業の皆さんがうまいこと交流できるような、そういった仕組みづくりをこれからも進めていくように努力していただきたいと思います。
この項最後に、児島地域のまちづくりについてお伺いいたします。
児島地区市街地では、約10年前、平成23年に児島市民交流センターを整備し、また平成30年には児島市民病院を建て替え、倉敷市立市民病院を開設しました。そして、今回の児島地区の公共施設の再編整備に伴い児島駅前に新たな複合施設が整備され、児島公園も生まれ変わり、児島地区の市街地ではこの20年で非常に多くの公共事業、まちづくりに取り組んできたわけでございます。
これまでの市民説明会や基本計画案では、どのような施設ができるのかを理解いたしましたが、今回の複合施設等の整備によって児島地区市街地がどうなるのか、まちづくりをどう進めていくのか、どのようなまちを目指すのかが重要であり、住民は大きな関心を寄せています。ぜひ人口減少、少子・高齢化社会に対応する児島地域のまちづくりについて市長のお考えを聞かせていただければと思います。よろしくお願いします。
○議長(中島光浩君) 伊東市長。
(市長 伊東 香織君 登壇)
◎市長(伊東香織君) 児島地域のまちづくりということでございまして、今片山議員さんがお話しされましたように、これまでの市の整備の中で、特に旧野崎家住宅に至る児島ジーンズストリート、味野商店街も含めまして、市民交流センター、市民病院も含めてそのあたりの地域につきましては、第1世代という言い方も変ですけれども、1回目の大きなまちづくりということの中で、随分大きく町が変わってきたかなというふうに思っております。特に、繊維産業の魅力を発信するという意味でのジーンズストリートの部分のところは、本当に最初何店舗かから始めていただいたところが、もう何十店舗ということにもなりまして、多くの方に来ていただけるようになったわけでございますけれども、やはり児島のまちづくりの中で児島の駅から来ていただける人の波と、それから短期大学がもともと上のほうにございまして、本当に大変地域の方々にお世話になってきたわけでございますけれども、やはり学生たちの通学のことでありますとか、また学生たちがより地元の産業と密接になって研修をしたり、学習をしたり、それから就職をしてもらいたいというところも含めての部分ということについて、今回のまちづくりの取組をしなければいけないんじゃないかと、老朽施設のやり替えという機会を捉まえまして、児島の駅から旧野崎家住宅に至るまでのところの中での、御存じのように適地を幾つか検討いたしまして、今の場所ということにしているところでございます。
やはり多くの方が、学生たちも児島の町の中で勉強もするし、活動もすると、そして多くの方が、観光客の方も児島の町に来ていただくと、そしてその方たちや、またビジネスの方もいろいろ交流をしながら、地域の魅力を発信していくということ、またそれがいろんな児島の自然も含めた観光PRということにもつながっていければいいなというふうに思っております。大きくはそのような形で、もちろん施設の整備というところがまずは市の役割というふうになってまいりますけれども、それと利用の仕方ですね。そして人々がどのような形であちらこちらに行っていただいたり、中の方、それから外から来られる方もというところに力を入れた今回のまちづくりの事業というふうな思いを持っているところでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(中島光浩君) 片山 貴光議員。
◆17番(片山貴光君) 複合施設ができることに関しましては、児島の皆さんは理解をしていると思います。私も児島駅前にできることは大賛成で、若い人たちが児島駅前を中心とした町に繰り出すという風景が目に浮かぶわけですけれども、建物ができるのは理解したよと、だけれどこの児島のまちづくりは、倉敷市は何をしてくれるんだという思いも多分現状あると思うので、市長に答えていただいたわけですけれども、そういった中で、児島地区中心部の課題の一つに、JR児島駅周辺の土地利用が低調なことがあります。
今回の公共施設複合化は、都市構造再編集中支援事業として実施するとお聞きしていますが、立地適正化計画で定められた都市機能誘導区域は包含されているものと考えています。新たな施設を整備すれば回遊が生まれるはず、ではなく、新たな施設を産学官連携の産業発展拠点、文化醸成拠点として機能させ、またJR児島駅前や、高架にしても活用できないと言われている鉄道高架下に商業施設や居住施設等の民間投資が誘発されるまちづくりを行うことで、本市の産業拠点、南の玄関口に相ふさわしい地域であり続けるための新たな一歩となるよう期待していますので、頑張っていただきたいと思います。
これで私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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