録画中継

令和8年第4回倉敷市議会(第2回定例会)
6月16日(火) 本会議 質問
新風くらしき
平井 俊光 議員
1 国民宿舎良寛荘コンセッション事業の進め方について
2 国民宿舎良寛荘の債務負担行為について
◆14番(平井俊光 君) (拍手) 皆さんおはようございます。新風くらしきの平井 俊光でございます。
 通告に従いまして、一問一答方式で2項目質問をいたします。いつもは時間に追われて、早口で聞き取りづらいとの評もいただいている私の質問ですけれども、今回は聞きやすい速さを心がけて進めてまいりたいと思います。
 それでは、質問ですけれども、昨年令和7年7月から休館している国民宿舎良寛荘なんですけれども、以来、運営再開に向けて、直近、令和8年2月定例議会では関連条例の整備、そして年度が明けましてからは、4月30日に国民宿舎良寛荘コンセッション事業の実施方針及び要求水準書(案)を公表いただきました。
 国のコンセッション事業の進め方に関するロードマップも拝見させていただきますと、このあたり通常2、3年はかかるとされるところを、休館から1年余りで実施方針の公表まで進めていただきまして、これは伊東市長のリーダーシップの下、コンセッション事業の手続の確認から昨年のサウンディング型調査の実施、市民モニターアンケートの実施などを積み上げ、条例案の策定に続きまして、今回議会に提案してくださった予算案、これら本当に担当職員さんが粉骨砕身、精励いただきました成果であると高く評価しておりますし、このことに対しましてまず深く感謝申し上げます。
 それだけの労作ですので、私ども議会といたしましても、しっかりと内容を精査、検証し、スピード感を持って是非の判断を行うことが求められていると、そのように捉えております。そうした中で今回の質問をさせていただきます。
 さて、国民宿舎良寛荘の運営再開に向けた事業、これを私は一つのプロジェクトとみなしております。プロジェクトの成否は、様々な要素で決まるものですけれども、その中でもプロジェクト管理の基本3要素というのは、重要な順に、品質、費用、納期と、クオリティー、コスト、デリバリーですね、このQCDというふうにされております。納期に関しましては、冒頭お話ししましたように、非常に短期間でここまでこぎ着けていただきまして、費用においても、これはちょっと推測なんですけれども、外部コンサルタントに頼ることなく、本当に職員の皆さん、頑張って進めてこられて、非常にいい状態で来てるというふうに考えております。ただ、難しいのが、これら3要素というのは、同時に満たすことはなかなか難しいというふうに言われてる関係性、品質を上げようとすると、やっぱり期間とか予算がかかってくるものですので、この中で単純に品質がどうか、これを今議会で評価しなければならないというふうに考えておりますという前提を踏まえまして、まず質問の1項目め、国民宿舎良寛荘コンセッション事業の進め方について4点お伺いいたします。
 まず1点目、実施方針に記載されたスケジュールを見ていきますと、まず特定事業の選定という聞き慣れない用語が出てきておりました。このコンセッション事業を進めていく上で必要となる特定事業の選定というのはどういうものなのか、御教授ください。
○議長(荒木竜二 君) 大内文化産業局長。
◎文化産業局長(大内正徳 君) 平井 俊光議員さんの御質問にお答えします。
 特定事業の選定とは、PFI法、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律第7条に基づきまして、様々な公共事業の中でどの事業をPFI事業と実施するかを選定する手続です。国民宿舎良寛荘コンセッション事業につきましては、PFI法に基づき、運営事業者の募集に向けた準備を進めているところです。
○議長(荒木竜二 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) これが従来の運営、これ指定管理者制度で行ってきた運営に対して、それよりも効率的、効果的に運営できるかどうかを選定するものというふうに捉えております。
 今回は特定事業としてこれから選定されることを前提に進められているというふうに捉えておりますけれども、それを踏まえて、これから先の進め方を伺いたいと思います。
 この項2点目、事業者の選定基準についてお伺いしたいと思います。
 事業者の選定といいますと、直近では水島地区公共施設再編整備事業におきまして、事業者評価の結果が公表されました。拝見しますと、様々な評価項目についてそれぞれ配点が決められておりまして、それを基に総合評価をされていくというようなものでございました。今回コンセッション事業を行うに当たり、これは本市においても初めての事業ということになるというふうに認識しておるんですけれども、この評価項目及び配点が、やはり今後の運営再開に向けて、もしくは実際運営された後の品質に大きな影響を与えるというふうに考えております。この評価項目及び配点が本事業の事業者選定に当たってどのように決められていくのか、それについてお答えください。
○議長(荒木竜二 君) 大内文化産業局長。
◎文化産業局長(大内正徳 君) 事業者の選定におきましては、事業の内容や施設の改修計画を含む企画提案の内容と価格提案について評価を行う予定です。
 なお、評価項目や配点などの詳細な内容につきましては、今後開催を予定しております建築や企業会計の専門家や地域代表などの5名の委員によって構成された国民宿舎良寛荘コンセッション事業者選定委員会にて審議、決定されます。
○議長(荒木竜二 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) コンセッション事業者選定委員会によって評価項目や配点が決められるということでございました。事業の募集を行うときに、これらの評価項目と配点が提示されるというふうに捉えておるんですけども、提案事業者にとっては、求められる提案の質をこれで推しはかる、組み立てていく、事業者選定委員会は事業者評価を客観的に行おうとするものというふうに認識しております。選定委員会の委員さんは基準づくり、実際の評価、双方に責任を持たれるわけでございまして、非常に重たい責務を担っていただくことになりますけれど、ぜひともよろしくお願い申し上げたいと思います。
 続いて、3点目ですけれども、要求水準書(案)についてお伺いしたいと思います。
 この4月30日に実施方針とともに公表されました本事業の要求水準書(案)でございますけれども、これは事業者の募集の前には成案となってることが必要というふうに捉えております。今議会で債務負担行為の予算が議決された暁には、速やかに募集要項が公表されるスケジュールというふうにされていると思いますけれども、この要求水準書(案)が要求水準書として確定するのはいつになりますか、お教えください。
○議長(荒木竜二 君) 大内文化産業局長。
◎文化産業局長(大内正徳 君) 本事業における要求水準書につきましては、令和8年6月下旬に予定しています募集要項の公表に合わせて公表する予定です。
○議長(荒木竜二 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 6月下旬に募集要項とともに公表されると、その時点までに確定されるということで承知いたしました。これがどのように決まっていくのかというのもちょっと気になるところではございますけれど。
 この項最後、4点目の質問です。
 契約締結前のリスク分担についてお伺いしたいと思います。
 実施方針に示されたスケジュールでは、優先交渉権者の決定及び公表というのが本年11月中旬というふうにされております。その後、事業契約の締結が令和9年2月とされておりまして、実施方針においては、ゴールは1つ、令和9年4月の運営再開を目指されたいということから考えますと、契約締結後に準備を始めるとひと月ちょっとという非常に短期間になりますので、間に合わせるのは大変だなというふうに捉えておるんですけれども、ここの部分、ただ優先交渉権者として決まった事業者さんは、ある意味リスクを取って準備を進められること、これがどれだけ進められるかというのが4月以降の運営の実際の実施に大きな効果、影響を与えるというふうに考えております。
 このリスクをどれだけ取るのかというようなところが、これから募集する事業者の提案の中にも入ってくると思いますけれども、毎年4月に聖良寛奉賛会主催の良寛茶会についても、主催者からの申入れに基づき、一般利用者に優先して場所の提供を行うことという、特記されてるところでもございますので、この期間に発生する開業準備に係る費用について、このリスク分担の考え方をお伺いしたいと思います。
○議長(荒木竜二 君) 大内文化産業局長。
◎文化産業局長(大内正徳 君) 本事業における本市と事業者との間で交わす事業契約を締結する前のリスク分担につきましては、実施方針に記載しております。
 契約に際して、予定された時期に契約できないなどの事態が発生した場合には、原因があるほうが負担し、また選定された優先交渉権者が市議会においてふさわしくないと判断され、承認されなかった場合は、双方に生じた負担は双方で負担することになります。
○議長(荒木竜二 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 承知いたしました。市議会で承認されないことも想定して、リスクとして定義されて、分担されている、非常に明快だというふうに考えております。
 このリスクをどのように最小化していくかというところが、プロジェクトの品質管理に関わるところで、スケジュールを組み立てられた執行部の皆さん、それから提案を行う事業者、審議を行う議会のほうも緊張感を持った努力が求められるというふうに捉えております。手戻りや事故のない進捗を願っております。
 実施方針等、進め方について確認させていただいた後に、2項目めですけれども、今回上程されております予算案についてお伺いしたいと思います。国民宿舎良寛荘の債務負担行為についてお伺いします。
 実際、この債務負担行為、額の妥当性、適当かどうかということは、この質問戦の終了後に開かれる予算決算委員会、文化産業分科会でしっかり審査していただくことになるというふうに思いますけども、その内容について、まずここでは確認しておきたいと思います。
 この項1点目、今回の補正予算案における債務負担行為について、良寛荘に係る補正予算案では、15年間の保全費用、保全費用というのは修繕、更新、改修ですね、これらと5年間の運営補助費が含まれていると認識しております。これが4億2,500万円の債務負担行為として計上されているわけですけども、これらの内訳についてお伺いしたいと思います。
○議長(荒木竜二 君) 大内文化産業局長。
◎文化産業局長(大内正徳 君) 本事業における債務負担行為額の限度額は4億2,500万円で、うち15年間の修繕等に係る費用が3億2,500万円、5年間の運営補助費が1億円と想定しております。
○議長(荒木竜二 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 修繕費等に係る費用として3億2,500万円、運営補助費として1億円を試算されたということでございました。
 それではまず、この修繕費等に係る費用の3億2,500万円の妥当性についてお伺いしたいと思います。
 この公表されている要求水準書(案)では、運営に必要な業務として、施設の改修、修繕、設備更新等というのが上げられておりますけれども、まず、改修、修繕、更新、これらの言葉、定義の違いというのと、対象として3億2,500万円を算出する基になった、対象となる具体的な設備とその算出根拠についてお伺いします。
○議長(荒木竜二 君) 大内文化産業局長。
◎文化産業局長(大内正徳 君) 要求水準書(案)で示した修繕とは、施設の劣化した箇所等を原状もしくは実用上支障のない状態まで回復させること。更新とは、施設の劣化した箇所等を同性能、同仕様のものに取り替えること。改修とは、劣化した建築物等の性能、機能を事業開始時の水準を超えて改善することと定義しております。
 対象となる設備としましては、ボイラーや厨房の設備、受変電設備、浴槽のろ過機などを想定しております。
 なお、修繕等に必要な費用は、民間の専門業者が行った建物状況調査を基に算出された金額に、サウンディング型市場調査等での聞き取りの結果から必要となった経費と過去15年間の修繕の実績額を加え、算出しております。
○議長(荒木竜二 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 要求水準書(案)を見ましても、提案する事業者は改修計画を策定し、市の承認を受け、工事を実施することというふうに記載がありました。改修という言葉を使われているということで、これまでの良寛荘の事業開始時の水準を超えて改善することも含めての算出というふうに捉えております。どのような事業を提案していただけるかは、これから事業者の皆さんにお願いするところではございますけれども、これまでの直近の運営で、毎年多額の赤字を出してきた施設でございますので、この機能強化・変更というのがどの程度、まず織り込まれ、それを事業者の方々がどの程度いい提案をいただけるかというところにかかってくるというふうに考えております。
 昨年、令和7年2月定例会の一般質問で、私もちょっと妄想というお話で和室を洋室に変えてはどうかとか、妄想ですけれども、これも機能変更という意味では改修に当たるのかなと思いながら、このあたりどれだけいいものになるのか期待したいところでございます。
 これら、今内訳を伺ってきたところでございますけれども、この中身、本当にそれが、額が適正であるというふうに信じて、これを評価していかなければいけない、あと運営補助費の1億円というところが、これまで直近では、3年間、7,500万円の指定管理費用、積み上げはしたにもかかわらず、ちょっと不出来に終わったということもありますので、これはちょっと気になるところではございます。ただ、運営費はこれは消費活動ですけれども、今回は設備改修を含めた投資案件だというふうに捉えておりますので、そのあたりも含め、しっかり審議したいと思います。
 この項最後に、事業者への、これから出てくる公募条件ですね、これについてお伺いしたいと思います。
 持続可能な施設運営、15年間の運営になるわけですから、これらを求める上で、事業者が将来にわたって健全な収支計画を描いて、意欲を持って経営に専念できる、事業者にとっても魅力的な公募条件になってるかどうかというところがポイントかと思うんですけれども、これについての市の認識をお伺いしたいと思います。
○議長(荒木竜二 君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織 君) 国民宿舎良寛荘の今回の事業ですけれども、お話もいただきましたように、市といたしましては、玉島地区の基幹施設と位置づけまして、なるべく早い時期に再開できるようにという思いで取組をしてまいりました。その結果、今回予算のほうも計上させていただいているところでございまして、そして公募につきましては、先ほど御答弁いたしましたように、6月下旬に募集要項を公表するということで取り組んでいるとこでございます。
 そして、金額面のことの御質問だったと思うんですけれども、先ほど内訳は、修繕等に係る費用の3億2,500万円、そして5年間の運営補助費が1億円ということで入れさせていただいております。この3億2,500万円というのは、これまでは、いろいろ指定管理の期間ごとに金額でお願いしまして、その中で修繕をしていただいたりということで、抜本的な修繕ということでは、改修ということではなかったんですけれども、今回はそれも含めてやっていただけるのに必要な金額を、さっきも御答弁いたしましたように、専門業者等のいろいろな算定もしまして計上しているのに加えまして、限度額が上限4億2,500万円ですので、この5年間の運営補助費のほうは最大で1億円ぐらいというふうに考えております。それを去年の7月から閉館もいたしておりますので、お客様に対して再開するよと、それからこういうふうないい施設になっているよと、それからいろんな情報発信も含めて、使っていただける費用として5年間の運営補助費1億円を上限に計上させていただいているとこでございますので、魅力ある提案となっているというふうに市としては思っております。
 また、今回、コンセッションでございますので、利用料金の設定、それからサービスの向上に必要な施設の改修などについても、柔軟な対応、提案をしていただけるようになりますし、また何より提案事業者の方のノウハウを生かしていただけるような、これまでと比べましていろんな、期間も長いし、取り組んでいただきやすい、そういう条件の下に公募を行っていく予定でございますので、募集に応じていただけるところがあり、またその中でもいろんな競争条件等も示していただけるものと考えているとこでございます。
○議長(荒木竜二 君) 平井 俊光議員。
◆14番(平井俊光 君) 非常に前向きな、前のめりぐらいの積極的な答弁をいただいたということを踏まえて、予算審議に入っていきたいと思います。
 ちょっとおいしいものを食べて、たっぷりのお湯に手足を伸ばしてつかって、周辺の風景、地域文化、歴史を学ぶ、特産の物をちょっとお土産に買う、そういった日帰りドライブというのも、実は私の両親も最近、近隣の施設を探して、たけべ八幡温泉とか、和気町のほうへ行ったり、そういった活動をして、あそこへ行ってみよう、ここはどうだった、ほかにどっか知らんのんみたいな、そういう親子の会話も生み出していただくような、そういう拠点が各地にあるわけですけれども、そういう家族の会話を増やすことにつながったり、実際の行動に移していただくことは、高齢者にとっても、心と体の健康、介護予防につながるものかなというふうに捉えております。
 また、倉敷市民にとっても、例えば先ほど太田議員が言われとった家族介護の疲れを癒やすような、ちょっと息抜き、充電の場としても、宿泊として活用し得るところが市内にあると非常に心強いなと、レスパイトの場としてあってほしいなと思いますし、また昨日片山議員も、災害時入浴施設の確保という観点もございまして、この災害時の避難施設としても使えるであろう市の施設を維持していくということは、防災に力を入れている伊東市長の意に沿うこととも考えております。
 議員の皆様におかれましては、この場をお借りしてですけれども、しっかりと審議していただくことをお願い申し上げます。
 また、年明けにはぜひよい結果が結実することを祈念いたしまして、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
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