録画中継

令和2年第5回倉敷市議会(第3回定例会)
9月8日(火) 本会議 質問
くらしき創生クラブ
守屋 弘志 議員
1 真備地区復興計画について
2 ふなおワイナリーについて
◆5番(守屋弘志君) (拍手)くらしき創生クラブの守屋 弘志でございます。
 本日最後の質問です。いましばらく私の御質問にお付き合いいただけたらと思います。
 それでは、通告に従いまして一問一答の方式で質問させていただきます。
 一昨年の7月に西日本豪雨災害が発生して、2年2か月が経過しました。復旧、復興に向けて真備地区の市民は一歩ずつ前進しています。市民の皆様の温かい御支援と御協力に心から感謝と敬意を表したいと思います。
 また、令和2年7月豪雨、台風9号、10号で甚大な被災をされました熊本県、九州地方等の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 それではまず、質問1項目めは、真備地区復興計画について4点お伺いいたします。
 まず1点目、災害記録誌の作成についてお尋ねいたします。
 災害の記憶を後世へ伝承するために災害に関連する資料を収集、保存し、災害記録誌として取りまとめることで災害の経験を広く伝え、将来に備えることは、被災した倉敷市にとって貴重な事業です。
 真備地区復興計画において、災害記録誌については令和2年9月完成となっています。現在の進捗状況、掲載する主な内容やページ数、また市民が閲覧を希望する場合の方法等をお尋ねいたします。
○副議長(三村英世君) 山路総務局参与。
◎総務局参与(山路浩正君) 守屋 弘志議員さんの御質問にお答えさせていただきます。
 災害記録誌につきましては、平成30年7月豪雨災害の記録と題して、被災状況や災害対応等を風化させることなく次代に伝えるとともに、今後の防災・減災対策に生かしていくことを目的としております。
 主な内容といたしましては、気象概況や避難情報の発令などの災害の概要、堤防の決壊や浸水などの被災の状況、自衛隊、国土交通省、消防、警察などの救助・復旧活動、人や住家などの被害状況、避難所や仮設住宅などの被災者支援の取組、ボランティアや他自治体からの災害派遣などの全国からの支援、堤防の復旧・復興計画などの復旧、復興などです。
 現在、原稿の確認を行っており、9月中にホームページでの公表を目指しております。
 なお、ページ数は約200ページ程度と考えており、平成30年7月豪雨災害時に支援をいただいた団体、防災関係機関などに配付するほか、図書館、公民館などに設置し、市民の皆様に閲覧していただけるようにしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(三村英世君) 守屋 弘志議員。
◆5番(守屋弘志君) 広く市民の目に触れ、小・中学生、高校生の防災教育の教材の一部として利用され、後世に語り継がれる災害記録誌となることを期待します。また、市内外の全国の皆様に平成30年7月豪雨災害を再認識していただけると思います。
 この項2点目、復興防災公園についてお尋ねいたします。
 小田川沿いに、災害時の防災拠点や一時避難場所となり、平常時には防災教育の場、住民が川を感じ楽しめる場、真備の魅力を発信できる場としても活用できる復興防災公園(仮称)を整備する予定です。
 これまでの復興懇談会等の意見やワークショップの検討の結果、パブリックコメントなどを踏まえ、復興防災公園(仮称)の整備方針、ゾーニング、必要な機能、維持管理の方法等を示した基本計画を策定していただいております。
 小田川沿いの利活用や具体的な機能について、日常の使い方と維持管理についても検討されました。
 市民の皆様方の意見としては、災害時は一時的に避難できる場所が必要である、子供が遊べる遊具や休憩する場が欲しい、河川敷はイベントやスポーツをする多目的広場に利用する、河川敷の樹木の再繁茂を防止する仕組み作りが必要である、維持管理について住民も関わっていく必要がある等の意見が出されています。
 現在の、整備される予定地、面積、平常時のゾーニング、災害時のゾーニングの進捗状況についてお尋ねします。
○副議長(三村英世君) 伊東市長。
            (市長  伊東 香織君  登壇)
◎市長(伊東香織君) 復興防災公園について御答弁いたします。
 復興防災公園(仮称)につきましては、これまで計画の策定に当たり3回のワークショップ、またパブリックコメントなどを実施し、住民の皆様から様々にいただきました御意見、御提案を参考とさせていただき、今年の3月31日に基本計画を公表いたしました。小田川と高馬川の合流点東側に河川敷を含む約4.5ヘクタールの整備を行うこととしております。
 利用のイメージでございますけれども、まず平常時ですが、真備の復興懇談会の中でも、住民の皆さん、また若い御夫婦の皆さん方からも子供さんが遊べるような場所が真備にはなかなかないので、そういうものもぜひ造ってもらいたいという御意見などもいただいておりました。そういうことなども勘案いたしまして、平常時の利用のイメージとしましては、子供さんから御年配の皆様方まで利用を楽しんでいただけるように遊具を設置しました遊具の広場、また芝生広場や多目的広場として使えるところなど、概しては遊びに使える、遊びのゾーン、また防災学習等のセミナーが開催できる建屋、そしてイベント広場等を備えました交流ゾーン、そして河川敷につきましてはスポーツ・レクリエーションゾーンとして考えているところでございます。
 また、いざというときの災害時の利用のイメージといたしましては、消防等の現地本部となるような場所、また緊急車両の駐車や防災倉庫などを備えた救援活動の拠点となります救援活動ゾーン、そして住民の皆様にも車で避難をしていただけるような一時避難ゾーンなどとして整備したいと考えております。
 今、お話もございましたように、整備に向けまして、維持管理の在り方などにつきましても住民の皆さんと御相談をしながら、今後の計画を進めていきたいと考えております。
 現在は、用地取得のための測量に着手しておりまして、来年度には具体的な施設の設計を進め、令和5年度までの完成を目指していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(三村英世君) 守屋 弘志議員。
◆5番(守屋弘志君) 完成後には、真備地区をはじめ市民の皆さん、全国の皆さんが復興防災公園を訪れ、減災、防災の倉敷市を認識していただけたらと思います。
 この項3点目、水害伝承館についてお尋ねいたします。
 平成30年7月の西日本豪雨による大水害で、真備地区は甚大な被害を受けました。有史以来最大と言われる1893年──明治26年──秋の大水害は、町内約3,400戸中、流出を免れたのはたった19戸、死者約200人の大惨事でした。
 しかし、その後125年の歳月は無情にも有形無形の被災のあかしを消滅させました。現存するあかしはほとんど保存されていない中で、岡田地区の古民家の蔵において、同一壁に地面から2.6メートルの西日本豪雨の水位と、14センチ上の2.74メートルの明治26年の水害の水位が残された壁が見つかりました。
 大学の専門教授も、これは真にまれに見る災害考古学上の貴重な史料であると認めておられます。そして、この壁は被災の記憶や教訓を後世に継承していくために貴重な教材であるため、将来の子孫へ伝承する必要があります。
 教授は、人間の一生に比してはるかに長い時間を経て大災害は起きる、体験がないゆえに具体的な伝承が重要、災害を乗り越えた地域の象徴として遺構を捉えるべきだ、地域学習の場になれば子から親へ命を守る行動を伝え、根づかせることができるとも語られています。
 毎年、全国のどこかで梅雨どき、台風発生時に大水害が発生している昨今だからこそ納得できます。
 創設を希望する伝承館には、この壁を伝承館の象徴としつつ、災害記録誌を併せて展示するコーナーを設けたらと思います。これらの貴重な記録は、大水害に直面し、官民一体となって復興、再生に挑んだ汗と涙の結晶であり、豪雨災害復興モデルとして、単に倉敷市真備町にとどまらず、災害列島日本全土で共有して情報発信することは、被災地、被災者の務めであると思います。
 そのためのシンボルとして、真備町内に(仮称)平成大水害復興伝承館を創設することを提案します。伝承館の例として、阪神・淡路大震災の人と防災未来センター、東日本大震災の津波伝承館ほか多数、熊本大地震の熊本地震震災ミュージアム、福井市防災センター、その他の被災地においても建設されています。
 災害にまつわる教訓を後世へ伝承する重要性が全国的に高まっていますが、被災の記録を保存、展示する伝承館の創設は、中核市倉敷市として重要な施策であると確信しています。当局の見解をお伺いいたします。
○副議長(三村英世君) 内海総務局長。
◎総務局長(内海彰也君) 災害の記録を後世に伝え、防災・減災対策に生かしていくことは大変重要なことであり、災害関係資料を防災教育などにも有効に活用してまいりたいと考えております。
 市としましては、平成30年7月豪雨災害などによる災害関係資料を有効に活用するため、展示物の選定をはじめ展示方法や展示場所などにつきまして総合的に検討してまいりたいと考えております。
○副議長(三村英世君) 守屋 弘志議員。
◆5番(守屋弘志君) ぜひとも、水害伝承館の創設の検討をよろしくお願いいたします。
 この項4点目、地域集会所の現状についてお尋ねいたします。
 真備地区復興計画の中にあるように、地域コミュニティの活動の拠点施設である地域集会所の再建、復旧は欠くことのできないものであると考えています。現在も補助率の特例等により積極的な支援をいただいているところであり、感謝申し上げます。
 さて、被災から2年が経過し、真備地区に住まれる方が徐々に増えている様子を感じます。仮設住宅を退去した方のうち、約9割の方々が真備地区で再建していますが、現在も約2,000人の方々が市内外の仮設住宅に居住しています。また、被災地には地域集会所を利用されていた方々が全て戻ってこられるわけではなく、集会所を取り巻く状況や再建内容も地区ごとに様々です。用地の確保、河川改修に伴う代替用地の確保、資金不足等で再建計画が進行していない地区もあります。
 被災した地域集会所の現時点での復旧、現状についてお尋ねします。
○副議長(三村英世君) 西企画財政局長。
◎企画財政局長(西雅敏君) 現在、真備地区に戻ってこられる方が徐々に増えつつあり、地域集会所の再建に向けた話合いが少しずつ進んでいるとお聞きしております。
 被災した集会所33件のうち、昨年度は補助金を活用して7件の地域集会所が再建され、今年度はこれまでのところ6件の補助金申請をいただいております。
 地域集会所は、真備地区コミュニティ再建のためには非常に重要な施設であると認識しております。再建に当たっては、地域の方々に話合いを重ねていただくとともに、費用負担の軽減を図る観点から、通常2分の1補助の補助率を6分の5補助にしている特例を当面は継続することとしております。
 今後とも、地域集会所の再建の相談に応じるなど、引き続き支援をしてまいります。
○副議長(三村英世君) 守屋 弘志議員。
◆5番(守屋弘志君) 全地区の集会所が再建するよう、市の継続した支援をよろしくお願いいたします。
 次に2項目め、ふなおワイナリーについて3点お伺いいたします。
 まず1点目、マスカットと野生種シラガブドウとの交配による新品種の作出についてお尋ねします。
 ふなおワイナリーは、倉敷市が全国に誇るマスカット・オブ・アレキサンドリアを原料としたマスカットワインを生産しており、平成30年度には、市が赤ワイン用の醸造棟を建設し、新たに赤ワインを生産しています。
 新型コロナ感染症の関係で、販売面においては大きな影響を受けていますが、オンラインショップをはじめとするEC販売や倉敷アイビースクエアの直営店の拡充などに力を入れていると聞いております。コロナ禍においても、様々な工夫を凝らし、マスカットをはじめとする倉敷市の特産品を積極的に全国に発信しています。
 ふなおワイナリーの今後の事業展開の内容は、倉敷市の農業政策と関連性が深いと考えられます。シラガブドウは、新見市以南の高梁川流域に分布しており、船穂町の柳井原貯水池が南限となっています。現在、このシラガブドウとマスカットを交配し、新品種を作出し、赤ワインの原料とするプロジェクトが岡山理科大学と倉敷市との共同研究の形で進んでいますが、その後の状況はどうなっているのか、お尋ねします。
 また、赤ワインの生産には、安定的な原料ブドウの調達が不可欠です。他のワイナリーでは、原料ブドウの確保が困難なため、自社生産している例も多くあります。ふなおワイナリーは、既にワイン用マスカットを自社生産しており、これに加えて赤ワイン用ブドウを生産するためには、圃場の整備や人員等の確保が急務となっています。
 一方、農家の高齢化や担い手不足などにより、使用していない圃場が増加しています。赤ワイン用ブドウなどの加工用ブドウは、ピオーネやシャインマスカットなどの生食用ブドウに比べて栽培が簡単で手間がかからないそうです。高齢者や新規就農者も取扱いやすく、加工用ブドウの栽培が広がることで遊休農地の活用にも発展します。
 真備町では、水害で農地も大きな被害を受けました。高齢化や農業離れが進み、ピオーネの生産量も減少し、元の水準に回復するのが困難です。倉敷市が、農業政策の一環として加工用ブドウの栽培普及を推進することは、高齢化した農家の作業の軽減、遊休農地の活用に効果的だと考えますが、当局の見解をお伺いします。
○副議長(三村英世君) 坂田文化産業局参与。
◎文化産業局参与(坂田剛彦君) 平成30年度から岡山理科大学と連携し、赤ワイン用の新たな醸造用ブドウとして、マスカットと高梁川流域でのみ自生が確認されている希少性の高い絶滅危惧種であるシラガブドウを交配し、地域性、話題性がある新品種ブドウの開発を進めており、現在、交配種約60株を作出し育成してございます。
 今後は、令和5年度の収穫を目指し、育成苗から優良品種の選定、接ぎ木苗の育成、圃場への定植を実施していく予定でございます。
 また、ワイン用ブドウは栽培が容易で年間労働時間が少なく、比較的栽培に取り組みやすいため、多くの地域農業者の方々に御協力いただきながら、契約栽培の方法で普及していきたいと考えております。
 さらに、将来的には、高梁川流域圏の特産品として流域への栽培拡大や新商品の開発など、流域圏での連携した取組にもつなげてまいりたいと考えております。
○副議長(三村英世君) 守屋 弘志議員。
◆5番(守屋弘志君) 農地の有効活用、耕作放棄地の発生防止に市の御支援をよろしくお願いいたします。
 この項2点目、高梁川流域連携中枢都市圏のワイン特区との連携についてお尋ねします。
 新品種は、倉敷市の新たな特産品の誕生となりますが、シラガブドウは高梁川流域由来の野生種という点から、高梁川流域圏の宝ともなると考えます。高梁川流域連携中枢都市圏の中で、新見市、笠岡市、井原市が構造改革特区の一つであるワイン特区の認定を受けています。ふなおワイナリーを核として、ワイン造りに熱心なこれらの都市とブドウの生産、ワインの製造、ワインの販売等、ワイン連携をしたらと思いますが、当局の見解をお願いします。
○副議長(三村英世君) 坂田文化産業局参与。
◎文化産業局参与(坂田剛彦君) 高梁川流域圏のワイナリーと連携した事業といたしましては、高梁川流域ぼっけーうめえ岡山のワインと題しまして、昨年12月に倉敷みらい公園で流域圏のワインの試飲販売を実施したところでございます。
 今後とも、流域圏内の市町及びワイナリーと連携して、流域圏の強みを生かした効果的なPR方法や共同販売等について検討してまいります。
○副議長(三村英世君) 守屋 弘志議員。
◆5番(守屋弘志君) 高梁川流域圏が、ワインの産地として農業振興、観光振興に寄与することを願っております。
 最後に3点目、堅盤谷地区の整備についてです。
 堅盤谷地区は、小田川合流点付替え事業の高梁川との合流点に位置し、工事の影響を大きく受ける地区です。事業の実施については、地区住民の格段の御理解と御協力をいただいており、一日も早い事業の完成が待たれるところです。
 また、この地域には、日本遺産「一輪の綿花から始まる倉敷物語」の構成文化財の一の口水門をはじめ愛宕山公園、ふなおワイナリーがあり、船穂地区の代表的な観光スポットとなっています。
 愛宕山公園は、バードウオッチングにも適しており、倉敷市街を一望できるなど癒やしの空間として市民の皆さんが大勢訪れています。また、維持管理には、地元の皆さんの多大なる御協力をいただいています。
 しかしながら、倉敷大橋方面から一の口水門、ふなおワイナリー、愛宕山公園への誘導看板がないため、利用者からの問合せが多いと聞いております。そして、一の口水門には駐車場がなく、訪問者には不便を強いています。
 また、周辺道路には繁茂した樹木が道路に迫っており、視界を遮ったり、観光バスの通行が困難な箇所が見受けられます。それに加えて、倉敷大橋方面の県道から堅盤谷地区へのアクセス道路が狭隘であり、西岸用水路の上の橋梁も老朽化しています。
 市民をはじめ観光客の皆さんには安心して訪れていただけるように早急な対策をお願いします。
 堅盤谷地区の整備については、要望とさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
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